ポケモンエンジョイ勢がレジェンズアルセウスの世界に迷い込んだようです。   作:つちのこ。

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●第30話 オヤブン

 

 

ヨネさんと別れた私はひとまず辺りの探索をする事にした。ここら辺には主にコロボーシがいて声の音色がとても綺麗だからかついつい追いかけてしまう。

 

 

「マグマラシでんこうせっか!」

「まぐっ!」

 

 

──ヒュッ...ダンッ!

 

 

「コロロッ!?」

 

 

どれぐらい体力が減っているのかが分からないからコロボーシを何度もでんこうせっかで倒してしまったが、流石に見極めはできるようになった。

 

自作のモンスターボールを投げてコロトックを捕まえる。捕まえたあとはボールから出してあげて、マグマラシ達と遊ばせる。私はその間、コロボーシを観察してスケッチをする。絵を描くのは好きだし結構得意なんだよね。

 

 

「んー!」

「ん?どうしたのビーダル?」

「んんっ!」

 

 

ニコニコしたビーダルが咥えてきたのは大きな石?

 

 

「え?くれるの?」

「だーる!」

 

 

ゴトンと結構重そうな石を落としたビーダルを撫でてあげる。ビーダルが持ってきた石は何やら奇妙な形をしていた。それと同時に既視感もある...。

 

 

「ごごっ!」

「うひゃぁっ!?」

 

 

石を色んな角度から見ようと回転させていたら急に動き出した。目がパッチリと開いており、コブのようだった両サイドの石は腕のように動かされている。そうイシツブテだ。

 

 

「えいっ!」

 

 

イシツブテは寝起きのようでキョロキョロ見渡している。それに対して私は慌ててしまい、モンスターボールを投げてしまった。

 

 

「ごごごっ!!!」

「お、怒ってるぅ...!ビーダルみずでっぽう!」

「びー!」

 

 

──ジャバンッッ!!

 

 

「ごご、ごっ...!」

「やぁっ!」

 

 

ビーダルが体力を減らしてくれたのでボールを投げる。しかし、ビーダルが強すぎて倒しちゃったせいでイシツブテは気絶しておりボールに入らなかった。

 

「ごーごご!!」

「あっ...。」

 

 

直ぐに立ち直ったイシツブテはゴロゴロと転がって山の方に逃げていった。

 

 

「...また次会ったら捕まえよっか。」

「だる!」

 

 

頑張ってくれたビーダルの頭を撫でて、ボールから出している子達みんなをボールに入れる。流石にそろそろ行かないとヨネさんに怒られちゃうよね。

 

 

──────────────

 

 

かなり険しい山...というか坂?を登って高台までやってきた。ヨネさんは既に待っており、広場みたいなところを隠れながら見ていた。

 

 

「...ヨネさん...何してるんですか?」

「ひゃっ...ちょっと耳元で話しかけるんじゃないよ...!」

「ご、ごめんなさい...。」

「まぁいいよ。それで...っとおや?アンタのとこの博士だね。」

「え?」

 

 

────タッタッタッタッタッ...

 

 

「はぁ......はぁ............間に合った、ようですね...!」

「博士?どうしたんですか?」

「あはは、ポケモンを研究する者として、どうしてもオヤブンを、観察したいのです!」

「なるほど...。」

 

 

 

オヤブンってそれほどレアなのかな?ヨネさんはすっごい大きいポケモンだって言ってたけどどうなんだろ...。

 

 

 

「まぁアンタの仕事なんだろ?邪魔しなければいいんじゃないか?」

「ありがとうございます!」

「...本題に入るよ。...ここはシシの高台。シンオウさまにゆかりのあったポケモンの子孫にお供えをしていた場所さ。」

「そうなんですね...」

 

 

「ディリリリリンォオオッ!!」

 

 

「...アイツじゃないよ。」

「うわぁ...大っきいですね...。」

 

 

広場に巨大なコロトック。ゲットしたコロボーシの進化系だが、その大きさはバグっているように思う。

 

 

「あれはちょっかいをだす厄介なポケモンさ。...凛!アイツを蹴散らしておくれよ!」

「...はい!」

 

 

広場の中央で佇む巨大なコロトック。赤い双眼をこちらに向けるコロトックにちょっとだけビビってしまうがこちらにも強いポケモンはいる。

 

 

「...よしっ...!勝負だよコロトック!」

 

「ディリリリリリンォオオッ!!」

 

「出てきてムクバード!早業でんこうせっか!!」

「むくっ!!」

 

 

出会い頭のように先制技をさらに速く放ち、距離を詰めるムクバード。

 

 

「そのまま決めちゃって!つばめがえし!!」

「むっ!」

 

 

───ギャリィィィィッッ!!!

 

 

ムクバードは1つ頷くと白く光らせた翼を側面からコロトックに叩きつけた。しかし、鎌のような部位で受け止められてしまい勢いが打ち消されてしまった。

 

 

「ディリリリ!!!」

 

「逃げて!!」

「むくっ!」

 

 

──スパパンッ!!

 

 

今度はコロトックの鎌が緑色に光ったので上に逃げさせた。その一瞬後にムクバードがいた場所に緑色の軌跡が1対流れた。

 

れんぞくぎりか何かかな?

 

 

 

「今度こそ力業つばめがえし!!」

「むっ...くぅっっ!!!」

 

 

真上に逃げていたムクバードは再度翼を光らせるとそのまま急下降し、コロトックの頭に翼を叩きつけた。真上から太陽の照らす今の時間帯。コロトックは逆光で防ぎきれずまともに受けてしまった。

 

 

「えい!」

 

 

すかさずモンスターボールを投げる。先程のイシツブテのようなヘマはしない。

 

 

 

───ぽんぽんぽーんっ...ぱんっ!

 

 

モンスターボールから捕まえた合図の小さな花火が出た。ちょっとヒヤッとしたなぁ...。それにしてもこのコロトック本当に大きかったな...。

 

 

 




※本来ならばこのオヤブンコロトックは捕まえられませんが現実なので制約などありません。

好きな御三家をどうぞ

  • ヒノアラシ
  • モクロー
  • ミジュマル
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