夏樹「…朝比奈さんか…何があったらあんな表情になるんだろう…」
俺は朝比奈さんのことが気になっていた。
こんなことは初めてだった、いつもなら何も気にせずに終わるはずなのに。
夏樹「分からないな…あ、そういえば、今日の晩御飯の買い物してなかったな、
…買いに行くか」
考えるのを一旦やめ、晩御飯の買い出しに行くためにスーパーに向かった。
夏樹「今日の晩御飯何にしようかな…」
スーパーに入り今日の晩御飯を何にするか考えていると、朝比奈さんを見かけた。
夏樹「あれは、朝比奈さん?一緒にいるのはお母さんかな?…今日見た笑顔だ…」
俺は驚いた、親にもそんな顔をしているとは思わなかった、
まぁ、知り合ったばかりだから驚いたのかもしれない。
朝比奈さんの方を見ていると、朝比奈さんも気付いたのか、俺と目が合った。
まふゆの母「まふゆ?どうしたの?友達でもいたの?」
まふゆ「あ、うん、今日知り合った人だけどね」
そう言って俺を呼んだ。
呼ばれたので朝比奈さんのもとへ行くことにした。
夏樹「どうも、また会いましたね」
俺は苦笑気味に笑った。
まふゆの母「まふゆの母です、よろしくね、貴方の名前聞かせてくれるかしら」
夏樹「あ、俺は夜川夏樹です、よろしくお願いします」
俺は軽くお辞儀をした。
まふゆの母「夏樹君ね、貴方はまふゆとどういう関係の?」
朝比奈さんの母親は少し威圧的というか、なにか探る感じに聞いてきた。
夏樹「どうって、今日知り合ったばかりなんで、
まだ知り合い、ってところですかね」
俺は正直に答えた。
まふゆの母「そう、貴方は頭はいいのかしら」
夏樹「まぁ、成績は平均的ですよ」
まふゆの母「そう、まふゆはね、将来医者になるために勉強をしているの、
私の言いたいことは、分かるわよね?」
朝比奈さんの母親は俺に遠回しに関わるな、そう言いたいんだろう。
この人は、自分の子供の交友関係にも手を出しているのか、
俺は納得がいかなかったので分からないふりをした。
夏樹「いえ、分からないですね、その夢は朝比奈さん…
まふゆさんの夢なんですか?」
自分を見失っている朝比奈さんに夢なんてあるのだろうか。
まふゆの母「当り前じゃない、まふゆはいい子で優秀なのよ?」
朝比奈さんの母親がそう言った朝比奈さん表情が暗くなったように見えた。
朝比奈さんが自分を見失ってしまったのは親が原因なのだろう、
そして周りの期待も大きくなったため精神的に疲れてしまったのかもしれない。
夏樹「…子供はあんたの人形じゃない…」
俺は小さく呟いた。
まふゆの母「何か言ったかしら?」
夏樹「いえ、何でも、
俺は買い物しなきゃならないんでこの辺で失礼します」
そう言ってその場を離れた。
まふゆの母「まふゆ?貴方は優秀なんだから、
友達も優秀な子でないと、まふゆの為にならないわよ?私の言っている事わかるわよね?」
まふゆ「う、うん、分かったよ、お母さん」
そう答えたまふゆの表情は少し苦しそうな顔をしていた。
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・自宅
夏樹「朝比奈さんの母親、あれは酷いな…」
晩御飯を食べながら考えていた。
本当におれはどうしたのだろう、俺は何故、
朝比奈さん本当の笑顔が見たいと思っているのだろう。
いくら考えても何も分からなかった、晩御飯を食べ終え食器を片した。
ふと携帯を開いたとき、見知らぬ曲がダウンロードされていた。
夏樹「悔やむと書いてミライ?なんだこれ?」
とりあえず再生をしようとすると目の前が真っ白になった。
夏樹「うわっ!?なんだ!?」
気が付くと家の中ではなく全く違う場所にいて、そして何より驚いたのが
ミク「夏樹、やっと、会えたね」
現実にはいないはずのしかも何か少し姿が違う初音ミクの姿があった。