お気に入り登録、高評価を見てついにやけてしまいます。モチベを上げるためには必要なことですからね( ^ω^)
我が家である羽沢珈琲店は商店街の一角に店を構えている。ただ商店街と言ってもよくあるスーパーや八百屋、駄菓子屋、北沢精肉店、山吹ベーカリーなど多岐に渡る店が並んでいる。自分の趣味とは言えない様なものだがこの商店街を散歩がてらにランニングするのが好きだ。たまに助っ人で運動部には行くが部活をしてる訳じゃないから走ることで体力をつけているし、走ってるといつも商店街に住む知り合いが声をかけたり、時には何かくれたりするからそんな空気感を楽しみながら走ってたりする。
前置きが長くなったけど要するに商店街をよく走ったり散歩したりしてるんだ。そして今日も歩いて来ようとしたんだけど・・・
「秋斗?外に行くの?」
「うん。18時くらいには帰るからそれまで店番頼むわ、つぐみ、イヴ。」
「いいよ。気をつけてね。」
「ワタシたちにお任せください!シンガリを務めます!」
「イヴちゃんその用法は多分違う気が・・・。」
カランカラン ""イラッシャイマセーッ""
「あれ、千聖先輩じゃないすか。今日はお1人で?」
「あら、秋斗。いいえ今日は花音と2人で待ち合わせなんだけど、もしかしてまだいないの?」
「えーっと、いないですね。」
「おかしいわね、電話しても出ないからもう店に着いてたと思ったのだけれど・・・。」
花音先輩と千聖先輩は羽沢珈琲店の常連客で頻繁に足を運んでくれるのだが・・・もしかして花音先輩は未だに道が分かんないのか?あの人の方向音痴と言ったらもはや芸術的な域まで達してるわ。
「えーと、一応聞きたいんですけど千聖先輩さっきまで何してました?」
「バラエティ番組の打ち合わせよ。すぐ終わると思ったんだけど少し長引いちゃって。」
「ですよねー。そうじゃないと過保護すぎる千聖先輩が花音先輩を1人で行かせるわけないですもんね。」
「誰が過保護すぎるのかしら??」
「なんでもないですごめんなさい。」
「まあいいわ。秋斗は外に用事があるようだし花音を探して来て頂戴。私も探しに行くから。」
「お、横暴な!なぜに俺が?」
「1人で探すより2人で探す方が効率的でしょ?それに秋斗の方がこの周りには詳しいじゃない。分からないの?」
「いや俺関係n・・」
「へ・ん・じ・は???」
「必ず探し出してみせます千聖様。」
ということで出動します花音先輩探索隊(1人)。連絡用に千聖先輩と一応花音先輩の連絡先も勝手ながら頂いた。出るか分からないけど一応花音先輩にかけてみようか。
prrrrrrprrrrrr
「もしもし・・・松原ですが・・・」
「いや出るんかい!千聖先輩のは出なかったのに!?」
「ふ、ふぇぇ、どちら様ですか・・・?」
「花音先輩、羽沢秋斗です。今千聖先輩と一緒に探してて・・・。」
「あ、秋斗くん!?よかったぁ。知らない番号だったからびっくりしたよぉ。」
「それは申し訳ないです・・・ってそんなことより今どこにいるんですか?!」
「ふぇぇぇ、分かんないよぉぉぉ・・・。お店が沢山あるから商店街の中だとは思うんだけど・・・。」
「じゃあそこから動かずに、今見えてるお店を教えてください。」
「えっと、八百屋さんに文房具屋さん、メガネ屋さんに後は・・公園が見えるよ。」
「そこうちの真反対じゃないですか・・・。絶対動かないでくださいよ?!商店街意外と広いんだから!」
「りょ、了解ですぅ~~。」
まさか現在地から反対方向とは思わなかったぞ。まあ元々走る予定のコースだからいいか。とにかく急ごう。後千聖先輩にも連絡入れておこう。
prrrrrrprrrrrrprrrrrr
「千聖先輩、花音先輩の場所分かったので今から迎えに行ってきます。」
「あら、早かったわね。よくやったわ。ご褒美は何がいいかしら?貴方はドMだから踏んであげましょうか?」
「いつ俺がドMなんて言ったんですかこのドSが!ご褒美も別にいらないですよ!」
「冗談に決まってるわよ。私は店に戻るから後は任せたわ。」
「へいへい。じゃーまた後で。」
pi
はぁーほんとにあの鬼畜女め。俺に対してはなんか当たり強いんだよ・・・。まああれくらいの距離感で話せる人って考えればいいのかな。現役アイドルなわけだしむしろ喜ぶべきなのかも。とりあえず今は花音先輩の所にいかないと。
~10分後~
「おっ、いた!花音先輩~~。」
「ふぇぇ~、秋斗くん~。ここどこなの~?」
「ここ店の真反対ですよ!?なんでこんなとこまで来たんですか!」
「わかんないんだよ・・・。気が付いたらここにいて。」
「あんたもう凄いよ。ここまで方向音痴なの才能です。ってそれどころじゃないや、千聖先輩が待ってるんで店に行きましょう。」
「ごめんね秋斗くん・・・。」
花音先輩はハロー、ハッピーワールドのドラムを務めてるゆるふわクラゲ美少女って言ったらいいのか?とにかくふわふわしてる人だ。かわいい。優しい人柄とその整った顔、演奏で魅せるドラムさばきで学園でも人気な人だ。俺のクラスでもファンが多い。
立ち話する訳にもいかないのでとりあえず歩きながら話し始めた。
「そ、そういえば秋斗くん、この前にハロハピのライブに来てくれてたよね。やっぱり美咲ちゃんから?」
「そうですよ。ライブで演奏してた新曲あったじゃないですか?あの曲を作る手伝いみたいな事をして、そのお礼というかお披露目みたいな感じでお呼ばれしたので。やっぱり気づいてました?」
「だって秋斗くん1番前にいたからね。秋斗くんの顔ももちろん覚えてたし。」
「なんでもこころが特等席を無理矢理押さえてくれたみたいで・・。でもそのおかげで花音先輩のドラムもよく見えましたんで。カッコよかったですよ、先輩。」
「ほ、ほんと?えへへ、よかったぁ~。」
最近花音先輩と話す機会はあまり無かったが久しぶりに話すとこっちもふわふわした気分になる。もうそんな成分が花音先輩から出てるんじゃないかな。
そんなことを考えながらも頭をリセットする、だってもし花音先輩に何か
あったら千聖先輩から消されてしまうからね。
「花音先輩次の道右ds・・・。え?ちょ花音先輩そっち左です!まって!」
「え?ふぇぇ!間違えてた~!」
ダッシュで花音先輩の元に向かう。まじで一時も目を離せられないぞこの人。千聖先輩からのお仕置きも冗談抜きだし確実に送り届けないと。
「なんでそっちいってるんです?!俺が目を離したのもわるいんですけど!」
「ごめんね秋斗くん。ボーッとしちゃってて・・・。」
「ま、まあ店には近づいてますから、早く行ってしまいましょう。」
「じ、じゃあ秋斗くん、またはぐれないように、手、繋いでもらってもいい、かな・・・?」
「手を、ですか?僕なんかでもいいんすか?」
「はぐれちゃうと困るしね・・・。それに秋斗くん、だからこそ・・・かな///」
「・・・///。ど、どうぞ。」
「あ、ありがとう//」
ギュッ
こうして花音先輩と2人、手を繋いで歩いている。花音先輩の手は暖かくて、柔らかい。けど所々硬いマメがある。それほどドラムの練習を頑張っているのだろう、と考えると改めて尊敬できる先輩だと思う。方向音痴意外はだけど。
花音先輩と手を繋いでいるこの状況は男にとっては喜ばしいシチュエーションなのだが・・・
「おう秋斗!そのべっぴんさんはカノジョか?」
「違うから!ただの先輩だから!」
「あら秋斗ちゃんあんな可愛い子捕まえるなんて隅に置けないわねえ。」
「だーから違うって!」
「すいませんね花音先輩。おっちゃんたちも悪気ないから絶対。」
「えへへ、やっぱり秋斗くんは商店街でも人気者なんだね。」
「まあ生まれた時からお世話になってる人たちだから、その分友人みたいに接してくれるんで、嬉しいんですけどね・・・。花音先輩への風評被害がないか心配でね。」
「なんでそう思うの?私は・・・秋斗くんと手を繋げて、むしろ嬉しいくらいだよ///、秋斗くんは違うの?」
「・・・!・・・言わせないでくださいよ・・。嬉しいですよ。俺も。」
「じゃあもしまた2人で出かけることがあったら、手繋いでね♪」
「・・・人目のつかないとこなら。」
花音先輩はその後もたまに思わせぶりな事を言ってきて俺の心臓は外野の冷やかしとのダブルパンチでボロボロにされてしまった。いちいちあざとすぎます・・・。
---------------------------------------------------------------------------------------------
「着きましたよ花音先輩。お疲れ様でした。」
「こちらこそ。ほんとにごめんね秋斗くん。迎えに来てもらって上にまた連れてきてもらったりして。」
「いえいえ、とにかく無事でよかったですよ。」
カランカラン "イラッシャイマセー"
「遅かったわね花n・・・。秋斗、どうして花音と手を繋いでいるの?説明してもらえるかしら?(怒)」
「えっ、いやこれはですね、花音先輩とはぐれないようにするためで・・・。」
「言い訳は要らないわ。私に許可なく花音に手を出すなんてお仕置きが必要なようね。」
「え、千聖ちゃんの許可があればいいの・・・?」
「やめてください千聖先輩わざとじゃないんでsあああああ。」
こうして俺は千聖先輩の前で1時間の正座の刑を食らったのでした。俺はドMではないので決してご褒美ではないデス。
現在イベラン中です。喜ばしい事ではないですが最近ガルパの過疎っぷりが酷くてイベランが進みます進みます。5周年を期にまたガルパ人口が増えて欲しいものです。
話が進む事に文字数が増えていってるんですよね。執筆力が向上していると思うと頑張れます。お気に入り登録などしていただけるとモチベ爆上がりするのでお願いします。リクエストもいただけると指が進むので是非。