魔法先生ネギま〜紅キ魔神〜   作:火野陽仁

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 今回はギャグ多めです。


色んな意味で驚き

「・・・せっかくこのレーベンスシュルト城を手に入れたのに、エヴァンジェリンだけじゃなくお前みたいなのまで来るなんて」

 

「・・・ショックか?」

 

「最初はそう思ってたんだけどな・・・・・・。」

 

 相手は口元を上げる。

 

「久しぶりに楽しめそうだぜ。ここ五十年は実力のない奴しかこなかったからな。二百年生きて最も暇な時間だった」

 

 右手にナイフを逆手でもち、腰を低くし、左手は指だけを地につけている。それは暗殺者を連想させるような姿だった。

 

「・・・暗殺者か。・・・・・・転生者にしては珍しいな」

 

 そう、大抵の転生者は派手な戦いを好むのだ。この男ように暗殺者のような戦い方をする者は少ない。・・・・・・ある能力をもつ一部の者を除けば、であるが。

 

「・・・しかし、二百年か。・・・それなりの年月だな」

 

「そりゃあ本当はすぐにエヴァンジェリンと会って俺の女にしたかったんだがな……」

 

 ナイフをかるくナメる。目隠しをしているのに、ディバルを睨んでいるかのようだった。

 

「修行もなにもしてねえ状態じゃあその先どうなるか解らねえからな。色々と修行や準備などをしていたのよ」

 

 得意げに語る。頭が悪いかと思われたが、先のことを考えることはできるらしい。

 

「・・・なるほどな、レーベンスシュルト城を手に入れたのも・・・・・・」

 

「たぶん、お前が考えてる通りだぜ。・・・ここにさえいれば、エヴァンジェリンの方からやって来るはずだからな。・・・まあ、他の転生者も来る事も考えてたが、その場で殺っちまえば後は何とかなると思ってな。実際、俺以外の奴にも会ったことがあるしな」

 

「・・・・・・返り討ちにしたのか?」

 

 男は頷いた。

 

「何人か殺したな。全員それなりに強かったが、まあそこまでだった、てだけだ」

 

 地面につけていた左手を目隠しにあてる。・・・・・・ついに戦いがはじまるのだろう。

 

「お前はいったいどれだけ強いんだろう・・・なっ!」

 

 男は一気に駆け出す。よく見れば先程の目隠しがはずれている。が、

 

「!?」

 

 突然、何かに驚き後ろに跳び距離をとった。それどころか恐怖さえも感じているようだ。

 

 ディバルはため息を吐き、額に手をあてており、あきれているように見える。

 

「・・・・・・ど、どうなっている?・・・・・・な、なんで?」

 

「やっぱり、直死の魔眼かよ。しかもその様子を見るにその眼と身体能力だけで戦ってきたな?」

 

「!?ば・・・ばか、な……この・・・眼のことまで・・・・・・」

 

 直死の魔眼

 

 ある意味、ディバルが転生してすぐから警戒した能力。ディバルはこの魔眼をもつ転生者はそこまで多くはないとは思いつつも、最も危険視していた。

 

 そのため、能力作成の力で、対抗策として"理不尽条約"を創ったのだ。

 

「・・・・・・通用しないとわかった瞬間に諦めたか」

 

 そう、男は狼狽え続けている。ディバルは一歩だけ足を前に出すと・・・

 

「ひぃぃっ!?」

 

 悲鳴まで上げる。

 

「・・・・・・前に会った転生者のほうが強かったなこれは。弱い者いじめしてるようで嫌だが・・・・・・技の練習台になってもらうか」

 

 ディバルの両手に魔力が集まり剣の形を取る。

 

「いくぞ!コピー技の・・・・・・・・・・・・・・・・・・地獄のメリーゴーラウンド!!」

 

 体を丸め回転しながら突っ込んだ。

 

「ギャヒィィッ!?」

 

 相手は呆然と立っていただけで、もろに喰らい両腕を切り落とされてしまった。

 

「ひ・・・あ・・・・・・」

 

「・・・・・・避けるとかなんかしろよ」

 

「・・・・・・ち」

 

「ん?」

 

「チクショウ!俺のロリコン帝国建造の夢がぁぁ!!」

 

「・・・・・・・・・え〜」

 

 何か叫んだかと思えばどん引きな内容だった。残念すぎである。

 

「・・・・・・もういいや、消えろ」

 

 ディバルは聖炎を放った。二百年生きてるということは、恐らくは吸血鬼だと思われるためである。

 

「ギョゲッ!?」

 

 ・・・・・・呆気なく燃え尽きてしまった。ディバルは色んな意味で疲れてしまったらしい。どことなくげっそりとした顔をしていた。

 

「・・・・・・・・・折角、将軍様自ら教えてもらったのを使ってみようと思ったのに。・・・・・・・・・残念すぎだろ」

 

 別の意味もあったようだ。・・・あと交友関係がすごく気になる発言である。





本来はもう少し真面目なものだったのですが、余りにも説明などで長くなりすぎるため、ギャグで短くしました。
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