レーベンスシュルト城を占拠し拠点とし行動してから三年程の月日がたった。
罠の解除目的で城内を隅々まで調べてみると、様々な魔法関連の書や魔導具などがでてきた。かなり古い物や貴重品であろう物、また強力な力をもった物もある。恐らくあの転生者は収集家だったのかもしれない。そのため、ネギまの魔法について詳しく知ることができた。エヴァンジェリンはディバルの修行とこの世界の魔法を勉強し始めた。なかなかハードな内容だが、魔法については着実に力をつけていた。
一方、ディバルはというと・・・・・・
「・・・この世界の魔法は別にいいかな」
と、あまり手を付けなかった。理由としては、ディバルにとってはこの世界の魔法は使いにくいと感じたためだ。
実はディバルは何故か大気中にある魔力を行使することが全くできない。そのため、自身の魔力による行使しか使えないのである。しかし、ディバルは途方にもない魔力を有しており、別段大気中の魔力を使う必要がなかった。
たいしてこの世界の魔法は、大気中の魔力をよく使うため相性が悪い。似たような魔法を使うこともできるかもしれないが、必要性もないので、今扱っている技術や、新しい術を開発した方が効率的だと判断し、エヴァンジェリンの修行を優先したためである。 そうして、三年の月日がたったのである。
そんなある日、ディバルの様子が少しおかしい。いつも以上に周りを警戒しキョロキョロと見回っているのだ。
「・・・・・・親父、いったいなんだというんだ。そんな挙動不審に周りを見渡して?」
「・・・・・・いやなに。・・・・・・ちょっとな。そろそろ時期でな」
「時期?」
「ほら、昔少しはなしたことあるだろ?俺の体質」
「・・・・・・・・・・・・あ〜、あったなそういえば」
ディバルが言っているのは、旧神により憑けられたもはや呪い同然の体質である。あれによりディバルはかなり悲惨なめにあっている。・・・・・・例をだすなら、・・・・・・・・・次元の歪みに巻き込まれ聖書の獣と魔導探偵の戦ってる最中に放り出されてしまったり、・・・若本ボイスな怖い神父に銃剣を大量に投げつけられ殺されそうになったり(死ねないはずなのに死を覚悟したほど)、・・・若本ボイスな紫色の髪をした筋肉質な漢に勝負を挑まれたり(なんか理不尽なカウンターが多かった)、・・・若本ボイスな緑色の生命体に吸収されそうになり命からがら逃げ延びたりしたのだ。・・・・・・・・・やけに若本が多くね?等とはいってはいけない。
だいぶ改善されたとはいえ、やはりこのような不幸が一気に発動する時がきてしまう。ディバルは何となくではあるが、いつ起きるのか感じることができるのである。
「・・・と、いうわけでだ、エヴァ」
「なんだ?」
「すまんが、俺は少しばかり、ここを離れ、独りですごすことにする」
「・・・え?」
「これはな、エヴァ・・・・・・お前を巻き込みたくないからだ。・・・・・・なに、これが終わればすぐにでも戻ってくる」
そう言うが、やはりエヴァンジェリンは不安げである。しかし・・・・・・
「・・・・・・わかった。我慢する。・・・・・・ただし、直ぐに帰ってこいよ親父」
「わかった。できるだけ早く帰ってくるよエヴァ。じゃ、逝ってきます」
「・・・・・・なんかヤバイ意味に聞こえたぞ?」
あんまり気にしてはいけない。
「ここら辺りでいいかな?」
ディバルは見渡す限り一面の砂、つまりは広大な砂漠へと来た。ここなら多少の問題があってもそこまで騒ぎにならないと考えたのである。
「・・・・・・どうかましな不幸でありますように」
ディバルはそう祈る。そして・・・・・・・・・
「・・・・・・ふ、・・・突然おかしな穴に飲み込まれたと思ったが・・・ちょうど人がいるな。・・・しかも・・・あれは・・・なかなか・・・・・・」
突如、後ろから人の気配した。言葉から推察するに、次元の歪みに飲み込まれたのだろう。姿を確認しようと振り向いた瞬間・・・・・・・・・
ディバルは恐怖した。
「やらないか」
その後、一ヶ月の間ひたすらナニカからディバルは逃げ続けた。そしてナニカはいつの間にかいなくなった。次元のゆらぎのような物を感じたので、元いた所に戻ったのかもしれない。
「・・・というか普通の人間が、俺と耐久マラソンみたいなことができるんだよ。おかしくないか?」
下手な突っ込みはしない方がいい。
その後、レーベンスシュルト城に戻るとまたエヴァンジェリンに泣きながら怒られた。
また、間が空くかもしれません。