魔法世界のとある宿。深夜、その一室を借りているディバルの部屋にはある魔方陣が描かれている。その魔法陣を描いたのはディバルであり、ことを終わらせたらちゃんと片付けるつもりではある。なお、誰にも気づかれぬよう複数の結界が張ってあり、大きな音を出しても気づかれない。そして・・・
閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
―――――Anfang。
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――――――――告げる。
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!
英霊(サーヴァント)の召喚呪文。だが、これは形だけのものだ。ここに呼び出すものは彼が前もって連絡をいれていた人物だ。そして、その人物とは・・・
「―――問おう。アンタが、俺のマスターか」
そこに現れたのは、青い鎧を纏った・・・タイツっぽいとかは言ってはいけない・・・長身の男が立っていた。手には禍々しい魔力を秘めた真紅の魔槍。
「サーヴァント・ランサー。召喚に応じ参上した。これより我が槍は貴様と共にあり、貴様の運命は我が共にある。・・・・・・ここに契約は成立した」
Fateのランサーだ。かつてその世界へ行ったとき、ランサーとも仲が良かったのだ。
幻想的な光景。そして沈黙が続く・・・かと思いきや・・・
「あ~だめだかったりいぜ。こんなくそ真面目なこと一番最初のときだけで充分だっつうの」
「お疲れ~。まあ適当にくつろいでて。俺は後片付けするし」
「疲れてんのはテメエもだろおうが。片づけなら俺も手伝うからさっさとやろうぜ」
・・・・・・・・ちょっとした幻想的な光景だったはずなのだがいっきに潰れてしまった。台無しである。
「あ、すまんがランサー、一応俺一人でということで宿とっているんだ。ごまかすの面倒だから後で誰にも気づかれないように出て待機しといてくれないか?」
「・・・たく、しゃあねえな」
そう話しながらも手はしっかりと動かしており、どんどん片付いていく。
そして朝。ディバルは宿を出てランサーと合流する。
「まあ、改めて・・・久しぶりランサー。モンスターをハントする世界は楽しかったか?」
「おう、久しぶり。・・・まあまあそれなりだな。古龍種の上位の存在じゃねえと楽しめなかったけどな」
二人の会話。一応ランサーは眷族という扱いになるが、あまりそうは思わせないものである。ランサーらしいと言えばそうなのだが。
「だが、俺を呼ぶたあ驚きだな。そんなに強いやつが相手なのか?」
ランサーはうれしそうにたずねる。やはり強者との戦いが待ちどうしいのだろう。
「まあ、とんでもないと言えばとんでもないんだがな。・・・説明したとおり強力な封印術で封じたいんだ。アイテムはこの世界のものでな、この世界の魔術は大気中の魔力を扱うのが多いからな。だから・・・」
「了解だ。詠唱が終わるまで守ればいいんだな?」
「まあ、そうだ」
戦いの打ち合わせをしていく。
「だが、ソイツを斃してもかまわねえんだろ?」
「・・・別にかまわんが・・・・・無理はすんなよ?」
「はっ!そりゃあ楽しみだな。テメエがそこまで言う奴なんて」
「・・・・・」
ディバルは黙ってしまう。後のこと考えるとランサーが哀れに思えてしまう。
「・・・誰もいないところで決着をつける。行くぞ」
「おう!楽しみだぜ!」
そして、戦うため、場所を移すため移動する。
そして、その戦いが起こりなんとか封印できたが・・・・・
「まちやがれテメエ!?ちょっとしたトラウマが出来たぞコラァ!!」
「一応忠告はしたぞ~?」
怒りの形相を浮かべたランサーとそれから半笑いしながら逃げるディバルの姿があった。・・・何とか無事だったようだ。
申し訳ありませんが今後の更新速度が遅くなると思いますがご容赦を。