紅き翼との協力関係を結び、、完全なる世界と戦うこととなったディバルたち。彼らはそれぞれの行動を行っていた。
ディバルと小次郎はもっぱら戦闘方面が得意なため、アリカたちからもらった情報を元に紅き翼の主力メンバーと共に敵対者と戦い、フェレスやランサーはアリカたちの指示を聞き諜報活動や情報収集などを行っていた。エヴァンジェリンは戦闘・諜報共にその補助を行う形でいる。
途中、原作どおりにクルト・ゲーデルが戦争孤児として保護され、詠春に弟子入りを志願していた。
なお、クルトにたいしてもディバルは世話を焼こうとしていたが・・・・・
「あなたのような賞金首を信用なんかできません」
と言われ、部屋の片隅で膝を抱いてのの字をかくといった、典型的な落ち込みのしぐさをしていた。子供に拒絶されたのが相当ショックだったらしい。
そして、完全なる世界の本拠地があるオスティア空中王宮最奥部の墓守人の宮殿へとむかっていた。
そんなある日の夜、ディバルは戦艦の誰もいないロビーにてすわりものふけっていた。何かを考えているらしい。そこに、伊吹晃が近づいてきた。
「何用だ・・・”
「ふん・・・お前みたいなのは信用できないからな、見張りのためについているだけだ」
「見張り?意味の無いことだな。俺は裏切るつもりなどないというのに。それに、お前みたいな者に見張りなどさせても何の役にも立たないだろうに」
「テメー・・・!」
一触即発、険悪な空気が流れる。ディバルは紅き翼のほとんどのメンバーとはあまり仲は良くはないが、この伊吹晃に対しては他のメンバー以上に仲が悪い。それは晃にしても同じことである。このやり取りをみて分かるとおり、彼らは下手をしたらすぐにでも殺し合いをするのではないかというほどの殺気や敵意を放っている。
いま二人が殺し合いをしていないのは戦う場合ではないというのが分かっているためである。
「・・・・で?実際のところはどうなんだ?・・こんなつまらん話をするために貴様から近づいてくることなど無いであろうが」
ディバルの言うとおり、晃は普段であれば同じ空気を吸いたくないとでも言うかのように彼の近くにいようとしないのだ。ディバルからしてみても別段、誰かと必要以上に馴れ合うつもりもないし、晃と仲良くなど蕁麻疹がでるほど嫌がるだろう。
「ちっ・・・俺としてもテメーに近づいて話し合うなんてしたくもねーが、一度話とかにゃいかねーと思っていたんだよ。・・・・スゲー嫌なんだがな」
そういう晃の顔はその言葉とうり本当に嫌そうな表情であった。
「・・・・何だ?」
「・・・テメーも転生者だよな?何が目的でこの世界に来た?」
晃はストレートにディバルに尋ねる。彼としては腹の探りあいなど面倒なことをしたくないし、なによりも彼の目的のための障害となるなら排除するしかないのだ。
(・・・好き放題に生きて、かわいい娘とのハーレムを邪魔するなら容赦しねえ)
典型的な願望である。
「・・・・・・・確かに転生者ではあるな。・・・・目的と言われてもな。・・・・この世界に来ることは決定付けられていたしな。・・・まあ、やりたいことはあるにはあるが・・・・・貴様が思っているような下種な考えではない」
「やりたいこと?・・・それはなんだ?」
「それを貴様なんぞに教えてやる義理があるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
再び険悪な空気が流れる。晃はディバルを思いっきりにらみつけ、当の本人はどこ吹く風といった感じである。
(・・・・こいつの考えがわからねえ。・・・・転生先は俺みたいに選べなかったみたいだが、目的は一応はあるみたいだな。・・・下種な考えではないと言っていたから、ハーレム狙いじゃあないのか?情報が少なさ過ぎていまいち判断がつかねえな)
「・・・もういいか?そろそろ寝ようとしていたんだがな」
「・・・・・ちッ・・・じゃあさっさとテメーの部屋へ行け。俺だっていつまでもテメーの監視なんぞしたくねーんだよ」
晃はディバルにこれ以上質問しても意味が無いと判断し、ディバルに部屋へ戻るよう言う。
「ああ・・・じゃあな、良い夢を」
「・・・テメーは悪夢でも見てろ」
そう、悪態をつきながら分かれていく。ディバルは与えられた個室に入り、備え付けのベッドへと倒れこむ。別に疲れたなどのものではないが、晃を相手にし少しイラつきストレスを感じたようだ。
「・・・・・・あいつの目的は、やはりハーレム狙いか?」
ディバルは晃の目的は何かを考える。余りにも永すぎる年月を生きてしまったため、ネギまの内容のそのほとんどが曖昧となりつつある。完全に忘れたわけではないが、見落としている部分も少なからずあるだろう。そんなあやふやな記憶ではあるが、一応登場人物の多くが、可愛らしい、または美人な女の子が多く登場しているのは覚えている。
晃のテオドラを見る少々いやらしい視線や、ディバルに対する態度などを考え、彼がハーレム狙いの転生者と判断する。・・・・晃のうわさのなかには、大変な女好きで、いろんなところで見かけた見た目の良い女性を口説いてる姿なども多くあり、ディバルもそれは聞き及んでいた。
「・・・・・・・心底惚れた女性以外の女性をかこむなんて、俺には理解できんな。・・・・・・・俺がおかしいだけか?」
ディバルは少々呆れたようにそう呟く。彼からしてみれば、本気で愛した
これならまだ完全なる世界の考えのほうが理解できる。・・・・・共感・賛同はできないが。
「・・・・まあ何にせよ、伊吹晃にも注意しなくてはいかんか。・・・・・面倒ごとが多いな」
そう喋り、ディバルは眠りにつく。おそらくは、次に目を覚ましたときは激戦であることを予測し、その戦いをこなすため眠りについた。
「・・・・・・あのヤロー、本当に何が目的だ?」
伊吹晃は自室にてディバルの目的は何かをまだ考えていた。神の特典により、人間離れした身体能力を持っているがしっかりと睡眠をとったほうがいいのに夜遅くまでおき考え事にひたっている。
「・・・ハーレム狙いじゃねーなら一体何が目的だ?・・・・金?・・・いや違うな。・・・・・世界征服?・・・これもなんか違う感じがするな」
ディウバルの狙いが分からず、あーでもないこーでもないと頭を抱えている。
「・・・・・・・クソッ!・・・考えてもわからねーんなら仕方がねえ。・・・・俺のハーレム建造を邪魔するなら潰せば良い。・・・・・まだ切り札があるんだしな」
伊吹晃はそう結論を出し、寝ようとベッドに横になるが・・・
『敵襲!!敵襲!!至急戦闘準備をしてください!!』
「うおいっ!!?寝る暇なしかよ!?ふざけんじゃねぇぇ!!」
敵襲の放送により起きて戦わなくてはならなくなった。・・・といっても、時刻は現在午前5時ぐらいであるため、それほど遅い時間にしかけて来たわけではない。晃が無駄に考えすぎて、寝る時間が無くなっただけである。つまり自業自得だ。
そして、完全なる世界との戦いが開始されるが、外の様子を見てみると空一面を覆いつくすかのような魔族のらしき姿が見える。
「あまり、近づけたくないみたいだな」
「へっ、この先の墓守り人の宮殿が本拠地は間違いねえみてーだな」
ナギの言葉にランが答える。彼らの言うとおり墓守り人の宮殿が本拠地であるのは間違いないのだろう。
「ですが、ここを突破できればその本拠地まですぐにいけます」
アルビレオの言うとおり、この大群を退ければ敵の本拠地のすぐ近くまでいけるだろう。しかし・・・
「・・・絶対に勝たないといけないが・・・この数、少し骨が折れそうだな。・・・普通の攻撃はどういうわけかあいつらは無力化してくるしな」
詠春が苦言をもらす。彼の言うとおり、並みの攻撃では彼らを倒すのは難しい。紅き翼のメンバー以外の者はその通りだと内心同意し汗をかく。
「何言ってんだよ詠春。・・・何のための
「その通りだぜ詠春・・・俺たちに喧嘩売ったこと後悔させてやる!!」
ナギの言葉に晃が続く。自分たちがいるのだ、問題はないと。不思議にも周りにいた他の者たちも安心感を覚える。これが紅き翼なのかと・・・
「なあ、どうでもいいけどよ晃・・・お前なんか機嫌ワリーな。なんか眠そうだし」
「・・・なんでもねーよ」
ラカンの言葉に晃はそう返す。そうして戦意高揚していたが、ゼクトがあることに気づく。
「む?そういえばディバルの姿が見えんの」
「え?・・・あ、そういえば」
ゼクトの言葉に、ナギもディバルたちの姿が無いことに気づく。
現在、この船に乗っているのはディバルとエヴァンジェリンとランサーの3名だ。フェレスはアリカの手伝いへと向かわせ、小次郎はその護衛としてついて行っているのだ。しかし、現在ここにいるのはつまらなさそうにナギたちを見ているエヴァンジェリンと、少し不満そうな顔をしているランサーしかいない。ディバルの姿はどこにも無かった。
「どこに行きやがったんだあいつ?」
「はん、逃げたんじゃねーか?」
「・・・逃げるような方とは思えませんがね」
ラカンの疑問に晃は逃げたのだとはなで笑う。アルビレオは違うのではないかと言っているが、他の者たちは晃が言ったとおり、あの数に恐れをなしたのだろうと思っていた。
「・・・何かしらねーのかよ、おまえらは」
ナギがエヴァンジェリンたちに向き直り質問する。彼の家族である彼女たちなら何か知っていると思ったのだろう。
「ふん・・・黙ってみていろ。・・・・・親父が何をするつもりなのかすぐに分かるぞ」
エヴァンジェリンはそうふてくされたかのように答える。
「無駄だって、ナギ。あいつは逃げたんだよ。家族をほったらかしにして・・・」
ナギがエヴァンジェリンに質問しているのを晃は無駄というが・・・・
『誰が逃げただって?』
「「「「「「「「!?」」」」」」」」
突如、艦内にディバルの声が響く。そして・・・
「あ、あれを見てください!外にでております!」
誰かがそういう。モニターの一つに飛行し、敵を迎え撃とうとしているディバルたちの映像が映っていた。
「あ、あいつ・・・!」
「何考えてんだ!これから作戦を考えなくちゃいけねえってのに!」
ナギがいつの間にか外で待機しているディバルに驚き、晃が怒鳴っている。だが・・・
『この程度の数、俺だけで充分だ』
どうやら、自分だけで魔族の大群を相手取るらしい。
「い、いくらなんでもあの数に相手に無茶だ!!戻って来いって!」
『心配いらん。じゃあ、いくぞ!』
「まて!」
ナギが無謀だと叫ぶ。だがディバルはそれにたいし心配無用と突っ込んでいきく。周りが唖然としている。
「・・・・・ふん。親父一人だけで行きおって。・・・・私も暴れてストレスの発散をしようとしていたのに・・・」
エヴァンジェリンが少し頬を膨らませて文句を言う。本当は、彼女も出て行き戦闘に参加したかったらしいがディバルに止められたのだろう。だが・・・
「ケケケ、ゴ主人、旦那ノコトガ心配ナノハワカルケドヨ、イマサラソンナコト言ッテモシャーネーダロ」
「黙れポンコツ人形」
「図星ダカラッテ、蹴リイレンナヨゴ主人」
チャチャゼロの言葉に腹を立てたエヴァンジェリンが蹴りを入れている。心なしか顔が少々赤いようにも見える。
「・・・・・ちっ、俺も戦いたかったんだけどな。・・・まあ仕方がねえか。ディバルは久しぶりに自分本来の戦い方ができるんだしな。・・・行ってもあいつの邪魔になるだけか。・・・まっ、あの数を全部相手にするのは面倒だしな。任せるか・・・」
ランサーはディバルが何をやるのか知っているのか、不満そうながらも仕方がないともらした。
「・・・ちょうどいい、ここでへまをしてくれりゃあ・・・」
晃は誰にも聞かれぬよう小さく呟く。ディバルが返り討ちになるようひそかに祈って。
「さて、結構な数の団体さんだな・・・・・・久しぶりに俺の本来の戦闘スタイルが使えるな」
ディバルは魔族の群れを見やり、笑みを浮かべている。
「エヴァやランサーなどには見せたことはあるが他の奴らはしらんだろう。・・・俺の最強クラスの魔術を見せてやる」
そして、ディバルの体から膨大な魔力が漏れ出す。それは紅黒い霧のように見え、ディバルの周りにへと広がってゆく。そして、魔族と艦隊の間に広がり互いの姿が見えなくなる。すると・・・・
「・・・な、・・・・・・何だ・・・これ・・・・は?」
それは誰の言葉だったのだろう。ナギであろうか?いやラカンかもしれないし晃・・・または他の誰かなのかもしれない。恐怖に満ちた声で震えながらも何とかつむいだ声だ。
「・・・親父の奴、随分はりきっているな。・・・というか、少しイキイキしてないか?」
「あいつ本来の戦い方は回りに危険が及ぶような物騒な術が多いからな。本人もその戦い方を気に入ってはいるんだが、なかなか使えずストレスが溜まっていたみてーだからな・・」
「ケケ、イロイロ溜マッテイルモンヲ吐キ出シテンダナアリャ」
そんな中で平然としているのはエヴァンジェリンとランサー、あとチャチャゼロの三人?だけであった。周りが固まっているその理由をアルビレオが口にする。
「・・・・・自身から放出した膨大な霧状にした魔力を・・・・天空を覆うほどの巨大な翼にへと変えた・・・」
モニターから映るディバルの姿は、いつもどおりの紅い鎧に身を包んだものだが、その背中には先ほどの紅黒い霧が集まってできた、モニターに映りきらないほど巨大な翼が存在していた。
「・・・・おいおい、この姿を見ただけで硬直するか普通は。・・・戦っている最中だろうが・・・」
ディバルが紅黒い霧を翼に変化させたのをみた魔族たちは動揺したのかその場で止まってしまった。ディバルはそれを見て少々呆れたが、気を取り直しにらみつける。そして・・・
「この巨大な翼は俺の魔力でできた物で好きなように形を変えることができるが・・・・・・これの凄さはそんなものじゃない。・・・・・今からそれを魅せてやる」
そうディバルが言葉を発した瞬間、翼のいたるところに巨大な光の球があらわれる。翼の巨大さにより、それはクリスマスなどでよく見るかのような美しいイルミネーションのようにも見える・・・・だがこれはそんな幻想的な術ではない。ディバルの本領・・・・・・・殲滅戦が得意というのを尤も言い表したかのような術なのである。
「先ほど言ったとおり、この翼は魔力の塊だ。そしてその魔力を術を発動するのにに使えばこのような・・・・・・・口で言っても分かりづらいだろう・・・・・・・俺も説明するのが面倒だ」
ディバルは右手を前へとだす。そして・・・・
「”天翼・魔神ノ翼”・”砲撃豪雨”」
静かにその名を口にした瞬間・・・
「「「「!!??」」」」
翼にちりばめられた光の球体が突如砲撃と化し魔族たちに降り注ぐ。それはまさに砲撃のような光線が大雨・・・否、豪雨がごとく降り注ぐ。光の球体が一つ消えたと思えば、別のところから別の球体がすぐにでき光の砲撃と化し放たれる。これの繰り返しだ。さらに、この砲撃の雨に混じって・・・
「ぐえ!!?」
一匹の魔族に炎で作られた槍が突き刺さる。よくよくみれば砲撃に混じってこの炎の槍や炎でできた剣や他にもあの翼の魔力であまれたと思われる多くの種類の攻撃魔術が放たれている。さらに、中には何とか砲撃や攻撃魔術などを、他の魔族を盾にするなどをして逃げ延びようとする魔族に、一本の光の線が意思を持ったかのように曲がりその魔族を貫いた。
ここにいる全ての魔族は理解できた。自分たちは逃げることは叶わず、ここであの翼から放たれる捌きが如し巨大な光の矢にて打ち滅ぼされるのだと。
「私もこれを久方ぶりに見るが・・・相変わらずでたらめな術だな。親父のような膨大な魔力量が無くては発動さえできんぞこれは・・・・・やろうと思えば星ひとつ包み込むことができるほどの翼を作ることもできたんだよな?」
「ああ・・・といってもそんな事をすれば星の表面はクレーターだらけとなり荒野となっちまうだろうがな」
「ケケケ、相変ラズ出鱈目ナコトシヤガルナ」
モニターを見つめながらエヴァンジェリンたちの会話を聞き、その場にいた者は恐怖する。これでも全力ではないというのだ。恐怖を抱かないなどありえない。だが、そんな彼らに更なる事実が明かされる。
「お?良くみたら結界を張ってやがるな。こりゃあ、あの術を拝めるかもしれねーな」
「・・・・・あれをか?・・・・・親父め、大盤振る舞いだな」
更なる術を発動するという言葉に、周りは完全に沈黙した。
「・・・・・・大分減っちまったな」
ディバルがそう言葉を吐く。だが、その言葉は誰にも聞こえぬであろう。なんせ、無数の砲撃音やら爆撃音やらでかき消されるのだから。
「・・・・・・・準備はできたが・・・かなり少ないな。・・・・・まあ、仕方がない。・・・久しぶりにこの術をくらわせてやる」
ディバルがそう言葉を口にした瞬間、砲撃の雨がやむ。空を覆いつくすかのような数え切れぬほどいた魔族はディバルの術により、もう数えるほどしかおらず・・・・・・さらに、その残っている魔族も最上級の者ばかりであるにもかかわらず、五体満足なものは少なく・・・・・もはや何時魔界へと戻ってもおかしくない者ばかりだ。だが、彼らは安堵する。攻撃が終わったと思ったのだ。
だが、それはすぐに打ち砕かれる。ディバルの翼を確認すると・・・・・
そこにあったのは巨大すぎる魔法陣だった。
複雑で細かい術式が書き込まれた魔法陣だ。もはや曼荼羅のような魔法陣だ。
「言ったはずだ、この翼は俺の魔力でできた物で好きなように形を変えることができる、と。・・・砲撃の豪雨を降らしてる間、ずっとこの巨大な魔法陣へと形を変えていたんだぞ」
ディバルの言葉は誰にも届いてはいないだろう。そこにあるのは圧倒的な絶望だけだ。
「・・・・・これ以上は意味無いか。・・・周りに被害がでないように結界も張ってある。思いっきり行くぞ?」
魔族たちに死刑宣告を言い放つ。魔法陣が光はじめる。
「”魔導砲超発展系魔術・魔神砲”」
そして、巨大な魔法陣から、巨大すぎる光の柱が放たれる。そして・・・・・
「・・・一応、この艦隊全てに親父の魔法障壁が張られているよな?」
「張られてんだろ。でなきゃ、砲撃豪雨の時点で全員お陀仏だ」
エヴァンジェリンの疑問にランサーが答える。確かにあの砲撃豪雨が放たれた時点で、その余波で艦隊が墜ちてもおかしくない物だ。それが無事なのは、あらかじめディバルが結界やら特殊処理を施した障壁を張り艦隊に被害が行かぬようにしていたからだ。だが・・・
「さすがに、魔神砲はやりすぎだと思ったんだがな私は。・・・・周りを見てみろ、全員恐怖か何かで固まっているぞ」
「・・・・まあ、これはその状況を作りだしちまった本人に何とかさせようぜ」
ディバルが放った魔神砲の光や爆音ははあらかじめ用意しておいた閃光防御用障壁と防音障壁により失明やら鼓膜が破れるなどの被害はでなかったものの、全員外の状況を映したモニターをみて恐怖で固まった。そこに映っていたのは・・・
衝撃により結界が砕けたらしく、現実世界にまでわずかではあるが被害がでていた。だがその被害は・・・・・荒野にポッカリとできた、半径1㎞のクレーターができていた。エヴァンジェリンが言うには、結界がなかった場合、魔神砲の爆風により魔法世界は荒野の世界へと変わっていたであろうと。
見苦しい言い訳
ディバルは圧倒的な火力と攻撃範囲を持っていますが、近接戦闘などはランサーや小次郎のほうが強い設定となっております。ディバル自身の戦闘能力も低くはありませんが、あくまで固定砲台のような者に近いです。よって、強者ではありますが最強なのは火力と攻撃範囲だけとさせていただいております。