魔法先生ネギま〜紅キ魔神〜   作:火野陽仁

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老人がやってくる

 イギリスのとある会社、この会社は十年ほど前までは何処にでもあるような弱小企業だったのだが、ここ数年で世界中に支社を有するほどの大企業へと成長した会社だ。

 

 その会社に一人の老人と、その老人の付添い人らしき二人の黒のスーツにサングラスをかけた男がやってきた。老人のほうは顔がかなりしわくちゃの短い白髪をし、体格は少し小柄で腰が曲がり杖をついて歩いているが不思議と余り弱々しい感じはせず、杖なしでも歩けるのではないかと思うほど安定した歩きを見せる。付き添いらしき男たちは二人ともかなりの高身長で、体は細くも服越しからでも伝わるほどしっかりした体つきが分かる。

 

 三人組は受付まできた。そして老人が受付嬢に・・・

 

「すまんがウォルター社長に、ジョージ・ウィルコックスが来たと伝えてくれんかね?アポはとってはいないが、それだけで伝わるはずだ」

 

 そういって社長に取り次ぐように言う。だが、受付嬢は今現在社長は、取引先の重役と会っているため無理だと伝える。すると老人は・・・

 

「ふむ・・・わかった。では、また明日の、そうだな・・・昼過ぎに来ようか。あ、それとも明日も社長は予定が入っているのかな?何せ大企業のトップなのだからね」

 

「いえ、流石にそれは分かりませんが・・・ですが社長にウィルコックス様がお見えになられたことをお話させていただきます」

 

「ああ、お願いしますよ。明日会えずとも一応昼過ぎに来ますから、その時にいつ会えるかを聞かせていただきたい」

 

 そう言って老人はすこし頭を下げると、男二人を連れ会社から出て行く。受付嬢は老人をどこかの重役かと推測する。つれている二人の男から、金髪の男はいかにも仕事ができるといった感じがし、もう一人の男からはワイルドな感じがしたため、老人の秘書とボディーガードだと考えた。

 

そして老人が去り、受付嬢は会談が終わった時間を確認し社長へウィルコックスという老人がきたことを告げる。すると、ウォルターは驚いた顔をし、受付嬢に詳しい話を聞く。ウォルターは顔を青くし、明日の予定を何とか空け、ウィルコックス氏と会うことを決め、受付嬢に老人が来たら部屋へ案内するように指示した。

 

 その様子を見ていたウォルターの秘書のウォーレン・ブレイクは首をかしげた。ウォーレンはケンブリッジ大学出身の若者で、その能力をウォルターに買われこのマーシュカンパニーへと入社した。そしてウォーレンはウォルター・マーシュという人物を入社してまだ二年ほどしかたってはいないが、彼の秘書としてよく共に行動していたのでその人物像をよく知っていた。

 

 ウォルター・マーシュは傲慢と言うほどではないがかなりの自信家だった。取引先の相手に対しても下手に下手に出ず堂々とした態度で交渉していたが、不思議とうまくいき、会社の利益へとつなげていくかなりのやり手である。さらに、政府の役人とも太いパイプがあり、かなりの影響力がある人物なのだが、ジョージ・ウィルコックスの名前を聞いただけでこの慌てよう・・・まるでおびえているかのようである。常に自信にあふれ堂々としている姿はなく、まるで悪さをし、親が叱りに来るのをおびえる子供のようでもあった。

 

 ウォーレンはウォルターのこの変わりように大変興味を持った。ウォルターはウォーレンに応接室の点検を念入りにするように命じた。若くも自分の右腕としての彼にこのような雑用に近いことを命じるとは驚きではあるが、ウォーレンには好都合だった。

 

 実はウォーレンはまじめに働いていたが、奥底ではウォルターの弱みを何とか握り、会社をのっとりたいと思っていたほどの野心家だった。ウォルターのあの態度ならその老人に何かしらの弱みがあると考え、何とか盗み聞きしたいとおもい、前々から用意していた盗聴機を見つからぬように応接室の隅にある花を飾ってある花瓶の内側に取り付けた。ウォーレンは準備を完了した後、一応の点検をして応接室から出た。

 

 

 

 そして、次の日。

 

 昼過ぎほどに、昨日言ったとおりにウィルコックス氏が二人の男を連れやってきた。受付嬢は社長にウィルコックス氏の来訪を内線で伝え、応接室へと案内した。

 

 社長室のほうでも、ウォルターは連絡を受けた後、ウォーレンに休憩するよう指示をした後すぐさま応接室へと向かった。ウォーレンはウォルターが出て行くのを確認し笑みを浮かべる。ウォーレンは六十階から高速エレベーターで二階にある休憩室へと向かいイヤホンをつける。こうすれば休憩中に音楽かラジオを聴いていると思わせることができるし。だが今現在みんな休憩が終わったのか休憩室には誰もいなかった。ウォーレンは好都合と考えドアに鍵をかける。早速盗聴機の電源を入れ会話を聞くことにした。

 

 

 

 

 応接室、ウィルコックスが入る時にはウォルターはすでにおり、ソファーに腰掛けるようすすめ、ウィルコックス氏はそれに礼を言い腰掛けた。

 

「さて、久しぶりだなウォルター・マーシュよ。息災そうで何よりだ」

 

「は、はい。お久しぶりでございますウィルコックス様」

 

 ウィルコックスが話しかけただけでウォルターはおびえるかのように頭を下げる。ウィルコックスは苦笑しそこまでおびえる必要は無いと言葉をかけた。

 

「そ、それで、此度はどのような御用で?」

 

「なに、ここ数年こちらはある用事でこちらを留守にしていたからね。ひと段落したし、そのことについても話し合わねばと思っていてね。・・政府の役人に連絡してほしいのだよ。君は一応仲介役でもあるのだからね」

 

「・・・では、向こうのほう・・・裏世界で何か動きがあったと?」

 

「・・・多少ではあるのだがね。今後の方針についても話し合わねばなるまい。・・・・・アメリカのロバートにも連絡をとっている。・・・そのうち大きめの会議をと思っている」

 

「ロバート殿にも・・・・わかりました。重役たちへと連絡を取り、日取りを決めさせていただきたいと思います」

 

「ああ・・・日取りは君たちで話し合って決めてくれ。何せ突然の会談であるのだからね。迷惑とは思うが重役たちの都合を聞いといてくれ」

 

「大丈夫でしょう。あなたの名を出せば皆予定を空けることでしょう」

 

 

 

 

 

 

「一体何の話なんだ?」

 

 ウォーレンはウィルコックスたちの話を盗聴するも何の話なのか分からず首をかしげる。

 

「・・・・裏世界ということはマフィアのボスか何かなのかあの老人は?」

 

 話の中で裏世界という単語以外おかしな部分が無いように思える。普通の話と違うことが分かるのは政府の重役たちともある程度の・・いや。かなりの影響力がある人物だと分かるが、ウィルコックスという人物を聞いたことが無い。仕事上そういった大物のことはかなり知っているはずなのだが、そこまで影響力のある人物なら知らぬはずが無いのに。ウォーレンは首を傾げるばかりだ。

 

 だが、話は続いていき、彼はあることを聞いてしまう。

 

 

 

 

 

「ふふ、だがあれから十年近くになるのか。・・懐かしいものだな。あの頃の君の会社は何時潰れてもおかしくないほどの経営不振だったのに」

 

 話してるうちにどうやら昔話に突入したようだ。

 

「ええ、あなたと偶然出会えたことが私にとっての最高の幸運だったと思いますよ。・・・・あなたが提供してくれたいくらかの技術、部下の交渉力のおかげでわが社はここまでの成長を遂げられたのですから」

 

「ふふふ、そう言ってもらえるとこちらとしても嬉しいよ。・・・たとえ利用しているだけのではあってもね」

 

 

 

 

「・・・なんだと?」

 

 ウォーレンはこの会話に驚きを隠せなかった。あのやり手のウォルターによって大企業となったとばかり思っていたのに、実はこのウィルコックスの力があったことに驚いた。それどころかここまで堂々と利用していると言っているのにウォルターが何も言ってこない。これは彼自身もそのことを自覚していることに他ならない。

 

「・・・だが弱いな。もう少し何か無いのか?」

 

 だが、これはウォルターの弱みとしては少々頼りない。もう少しなにか無いかと、耳につけたイヤホンに集中した。

 

 

 

 

「しかし、すぐに魔法のことを公表するわけにはいかないとはいえ、このように裏でこそこそとした話し合いをせねばならんとは・・・」

 

「仕方がないよマーシュ。そんなことが世間に知れ渡れば、世界中が混乱してしまうからね。つい数年前の行使の時でも相手は大混乱ではありませんでしたか」

 

 

 

「・・・魔法だって?」

 

 ウォーレンは魔法という単語に胡散臭そうな顔をする。だが・・・

 

「いや待てよ。・・・確かここ数年でここら一帯を縄張りにしていた多くマフィアが突然消えうせたな。・・・・てっきり政府が何かしたのかと当時は考えたが、わずか数日でそんなことを政府の機関ができるわけが無い。それに消えうせた組織はうちの会社に害をなすようなものばかりだたはずだったよな。・・・まさか・・」

 

 ここら一帯を縄張りにしていた幾らかの組織があったのだが、他所の企業から依頼を受けたのかマーシュカンパニーに対しての妨害などを行っていたりするのも多かった。政府に頼ろうにも彼らはすぐさまには動けない。だが、あるとき、突然その妨害していた組織が次々に壊滅していった。

 

 当時は裏社会における抗争で潰しあっていった結果であるとされていたが、あまりにも不自然なものが多かった。まずは死体だが、どれもこれも妙なものが多い。死体の幾らかには焼け死んだらしき死体や感電死した者があったり、凍傷で死んだらしい死体があった。火傷や感電死などはわかるが、凍え死んだかのような死体にはみな疑問を持ったものだ。確かに寒い時期ではあったものの、このような凍死するほど寒いわけでもないし、ましてや今の科学力でそんな殺し方ができるものが開発できるはずが無い。

 

 それに、幾らかの発砲したらしい痕跡はあるのだが、死体には銃弾は無く、先ほど挙げた死因を除けば、剣や槍のようなものでつけられたかのような刺し傷よ切り傷、またあるものは獣らしきものの噛み付かれたかのような傷があった。さらに幾らかの死体には体の一部が無く、その獣にらしきものに喰われたいうような考察がでたほどだが、今の時代にそんな剣や槍、そして獣を使うようなことをするのだろうか?多くの考察が飛び交い、結局今でも謎のままであった。だが、この魔法という存在が確かならば・・・ウォーレンはそう考えた。

 

 さらにイヤホンに集中する。もう弱みを握ろうなどと考えてはいなかった。ただ好奇心でそれを聞きたかったのだ。だが、彼はそれを後悔することになるだろう。ウィルコックスの言葉に完全に顔の色を失ってしまった。

 

 

 

 

 

 

「後は部下と話し合ってくれんか。私は少々野暮用が出来た」

 

「は、はあ?」

 

「ではちょっと失礼するよ。・・・ああ、そうだマーシュよ。一つお前に言っておかなければな」

 

「?何でしょうか?」

 

「部下の教育はもっと気をつけたほうがいい。次からは下らん好奇心で死ぬ羽目になると教えておくといい」

 

 

 

 ゾッとした。ウォーレンは自分が盗聴していたことがバレたと何故かわかり、悪寒が走った。ただ盗聴機越しからでも老人の声が冷たくなっているのがわかった。自分はなんと馬鹿なことをしたんだと後悔するもすでに遅い。ウォーレンはすぐさまそこから離れ会社から逃げ出そうと考えた。だが・・・

 

 

 

 ドン!ドン!ドン!

 

 

 自分がいる休憩室のドアが叩かれた。ウォーレンはギョッとしてドアを見やる。

 

「開けてもらえんかね?中にいる君と少し話しをしたいんだが」

 

 先ほどまで盗聴機で聞いていた老人の声だ。どうやら老人がこの部屋の前へときてドアを叩き続けているらしい。

 

(馬鹿な!こんな短時間で六十階の応接室からこんな二階付近のこの部屋にこれたんだ!?クソ!どうする?どうしたらいい!?それよりなんでこんなに騒がしいはずなのに誰も来ないんだ!?)

 

 ウォーレンは恐ろしく思いながらもこの危機をどう脱するか考える。そして老人がドアを強く叩いているのに誰も来ていないのがわかり疑問に思う。休憩室の隣には別の部署があり、すぐさま誰かが様子を確認しにこちらに来るはずだ。だがそんな様子を聞き取ることができなかった。

 

 ウォーレンは老人が何かをしたのだと考えさらに恐怖する。これで誰も助けに来ないのだと理解できた。次第にドアを叩く音が強くなり、そのまま叩き潰して入ってくるのではないかと恐怖する。

 

 ウォーレンは辺りを見回し窓に近寄る。二階であるため窓のから下はそこまでの距離は無いがやはり高い。だが、躊躇する時間も無くなってきている。後ろを振り返るとドアが強く叩かれすぎてボコボコになっていた。珍しい鉄製のドアで人間の力でここまでボコボコになるなどありえない。もはや躊躇できない。ウォーレンは窓から何とか飛び降りた。

 

 そして地面に着地した。いや着地とは言いがたく、足などは折れていないようだが酷い痛みを感じた。そして周りに人がおり、ウォーレンが上から飛び降りてきたことに驚き悲鳴を上げるものもいた。だがウォーレンはそんな事を気にする余裕など無かった。彼は後ろを振り向くそこにいたのは・・・

 

 

 

 カン!コツコツ・・カン!コツコツ・・・

 

 

 あの老人だ。小柄で背がまがり、杖を突きながら歩いてくる老人だ。老人は黒一色でとても目立つ格好だ。ウォーレンは自分を心配して集まった人を振り払いそこから逃げ出す。

 

 会社から出て街のほうへと駆けていく。何度も転び、スーツが破け、足は傷ができ血が流れ髪もボサボサになるも、それを無視して駆けていく。そして人が多いところにまで何とかたどりついた。周りから奇異の目見られているがウォーレンは気にしなかった。周りの人も何事かと一瞬ウォーレンを見やるがそこまで関心が無いのだろう。すぐに視線をはずし通り去っていく。ここまでくれば大丈夫だと思い後ろを振り向くと・・・

 

 

 

 カン!コツコツ・・カン!コツコツ・・・

 

 

 

 

 またしても老人がいた。ウォーレンは恐怖に顔を歪ませ一つのことに気づく。誰も老人を見ていないのだ。まるでそこに何もいないかのように。老人の格好は黒一色であり、杖をつく時の音もかなり大きく誰かが見やるはずなのだが誰も老人のほうを見ていない。そのことがウォーレンの恐怖心をさらに煽る。ウォーレンは再び駆け出し、今度は狭い路地裏へと逃げ込む。老人もこちらに追ってこようとするのが見えたが、映画のようにゴミバケツやら何かのを入れて重ねてある箱などを崩し道を塞ぎ駆けていく。

 

 

 

 いくらかそうやって妨害し走りぬけ、少し開けたところまできた。ウォーレンは走るのが限界なのかそこで止まってしまい手を膝につける。なんとか息を整えながら後ろを振り向くと・・・

 

 

 

 

 

 ブニャオォ・・

 

 

 

 

 老人の姿は無かった。変わりに猫がいくらかおり、ウォーレンをみつめていた。先ほどの鳴き声は少々ぶくっとした不細工な猫のようだ。ウォーレンはやっと一息つけると安心し不足していた酸素を思いっきり吸い込む。少し苦しくも感じるし、少々ベタな感じはするが空気がおいしく感じられた。

 

 そして、先ほどの老人の細かいことを思い出していくとまた、寒気が襲う。

 

 老人は確かに白髪で短く小柄で背がまがり、黒一色の服を纏った何処にでもいる少々洒落た老人といった感じだが、ウォーレンは老人の眼を思い出し恐怖する。その眼はまるでどす黒い血のように紅い眼をしており、こちらをまるで虫ケラいや、石ころを見るかのような全く感情が感じられないような視線こちらを見ていたのを思い出したのだ。それに、盗聴で聞いていた声にも今考えれば疑問に思うだろう。なんせその声は老人のようなしわがれたものではなく、若者といっても違和感の無いしっかりと遠くまで通りそうな声であったのを思い出した。なぜ、そんなわかりやすいようなことに気づかなかったんだ。ウォーレンは疑問と恐怖で頭がこんがらがっていくのを何故か冷静に感じるという矛盾した感覚だった。それよりも自分は逃げられたのだろうか?六十階から二階に一瞬で移動し、会社からもまだ若い自分が全力で走ったのにもかかわらず杖をつきながら追いついたあの老人に?いやあれは本当に老人だったのか?老人の姿をしたナニカではないのか?ウォーレンは頭を抱える。そして・・・・・

 

 

 

 

 

 

 カン!コツコツ・・カン!コツコツ・・・

 

 

 

 

(・・・・・・・ああ、やはり追いついてしまったのか)

 

 ウォーレンはその杖と足音が混ざった音が聞こえ恐怖に涙がこぼれ振り向く。

 

 

 

 そこにはやはりあの老人がいた。こちらにゆっくりと近づいてくる。右手で杖をつきながら歩いてくる。よくよく見れば、左手は右の懐に入れており、その姿はウォーレンの恐怖をさらに煽る。そして左手を右の懐から抜こうとした瞬間・・・

 

「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

「っ!?」

 

 ウォーレンは叫びながら老人に突っ込んでいく。老人はウォオーレンのその行動が予想外だったのか驚き一瞬ではあるが硬直してしまった。そしてその一瞬の硬直こそ老人の命取りだ。ウォーレンはそのまま老人に体当たりをした。老人は勢いよく叩き飛ばされ思いっきり転んだ。そして老人が取り出そうとして物が地面に落ちた。それは詳しい名称はわからなかったが、リボルバー式のピストルだった。ウォーレンはすばやくそれをとりに走り出す。そして、拾い上げピストルの重さを感じるもすぐさま老人へとむけた。老人はよろよろとして先ほど起き上がったばかりのようだが・・・

 

 

 Bang! Bang! Bang!

 

 銃声が響く。ウォーレンは三発の弾丸を老人へと撃った。そして老人は崩れ落ちた。老人は起き上がってこない。ウォーレンは震えながらもピストルをそのまま老人に向けながらゆっくりと近づく。そしてその顔を覗き込む。そこにはもはや生気が全く感じられない目を見開いた老人の顔があってくれた。ウォーレンはピストルを持ったままその場に尻餅をついた。

 

「は・・はは・・・」

 

 ウォーレンは助かったと小さく笑ったが、突如猫たちがまるでクモの子を散らすかのよになげていく。そして・・・

 

 

 

 

 

 

 カツカツカツカツ・・・

 

 

 

 後ろから足音が聞こえ振り向くそこには・・・

 

 

 

「好奇心猫を殺すいう言葉を知らないのか?青年よ、人形を殺したのは見事だが、お前を逃がすつもりなど無いぞ」

 

 

 老人ではないが盗聴で聞いた老人と同じ声をした男が近づいてきた。その男は全身赤を中心とした服装をし、その髪もまるで炎のように紅色だった。これだけでも充分目立ち色々と印象深い姿だったが、ウォーレンガもっとも驚き恐れたのがその眼だ。その眼は今ここに屍と化した老人と同じような感情が一切感じられないどす黒い紅い血のような眼をしていた。

 

 

「・・あ・・・あは・・・・あははははあははは!あははははは!」

 

 色々と限界だったのだろう。ウォーレンは壊れたかのように笑う。

 

(どうやっても逃げられず、殺される、否。それ以上のことがまっているのかもしれない)

 

 ウォーレンはそう考え持っていたピストルを自分のコメカミへと構えた(・・・・・・・・・・・)

 

 Bang!

 

 再び銃声が響き渡った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 翌日の新聞に小さくこんな記事が載っていた。

 

 

 ―――路地裏にて発砲、殺人事件?

 

 昨日、イギリスの路地裏で四発の銃声音があったと通報があり警察が駆けつけた。現場には若い男性が拳銃を持ち死んでいるのが発見された。自殺かと思われたがしかし、銃声は四発あったという証言と、付近の地面から二発の弾丸が発見され、さらに男性以外の別の人物の血液も確認されたということらしく、警察は鳴りを潜めていた裏組織の抗争に巻き込まれた者として調査を・・・

 

 

 

 真実が明かされる時がくるのだろうか?

 




魔神の悪としての部分を書けたらな~と思い書いてみました。

なお、登場人物の名詞の多くはある作家のキャラクターがモデルとなっております。
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