(・・・・・・何とか間に合ったか)
転生者との戦い後、救出を決めたのは良いが、遠目から状況をみるに、今にも火をつけようとしており、急いで火をつけようとした者とエヴァンジェリンとの間に飛び降り、何とか止めたのだ。
(・・・・・・少々ふざけすぎたかな?)
ディバルは周りがあ然として、動かなかったの確認して、ちょっとした悪戯を思いつき、ニンジャでスレイヤーな真似をしてみたのだが・・・・・・
(・・・反応がねえな・・・・・・すべっちまった)
・・・・・・まあ、この時代には、元ネタが解るのは転生者ぐらいなものだろう。すべるのは当たり前である。
「・・・・・・き、貴様!神聖な審判の最中に現れ、挙げ句の果てには魔女を裁くのを妨害するとはなんと恐れ多いことを!?それに、魔神などとほざきおって!だいたい・・・・・・」
(・・・なんか、教会の偉そうな奴がゴチャゴチャと五月蠅いが、無視して周りを確認するか)
ディバルは周りを確認していく。
ここにいるのは、いまだに何かを喋り続くているおそらくは司教らしき中年の男、その護衛と刑の執行の警備の為に居るであろう衛兵が三十名ほど居り、そして魔女の刑の執行を見にきたであろう多くの民衆といったところか。
ちなみに、衛兵は若い者が多いが、よく訓練されているのだろう、命令された訳でもないのに、冷静さを取り戻しディバルを警戒し、後にいるエヴァンジェリンと共に包囲した。
「・・・・・・であり、ってこら!話を聞かんか!?おかしな格好をしおってからに!ああ、主よ!この愚か者に裁きたまえ!」
「・・・・・・さっきから五月蠅いな。少し音量を下げろ。・・・・・・後、格好の事をいうな。結構気にしてんだから」
・・・・・・やはり、格好の事に関しては、かなり繊細だった。
すると、ディバルは右手を上げる。手はまるで天を指さすようにしている。
突然、天を指さすディバルに周りの人間は意味が分からぬという表情をし首を傾げる。すると・・・・・・
BANG!! BOOM!!
指先から炎の球体が発射され爆発する。
「なっ、何だこれは!?」
司教らしき男が驚き慌てる。さらに、刑の執行を見にきた民衆もざわつきはじめる。衛兵は驚きはしたものの、慌てず包囲網を崩すことはなかった。やはり優秀である。
「司教殿、今のをみて俺が何か解りましたかな?」
ディバルは、愛想笑いをしながら司教にそう訪ねた。
「!こ、この男も、ま、間違いなく魔女だあ!!」
司教はディバルを魔女と決断した。
当時は、男であろうと魔女といわれた。そして、ディバルは炎を放ち爆発させた。これにより、魔女と判断されてもおかしくないだろう。しかし、ディバルの狙いは、別にある。
先ほどの、神塚との戦闘と同じように、自身に視線を集中させているのだ。そして・・・・・・
「ほ、報告!」
「何事だ!?」
「巨大な異形の怪物が町中に突然現れました!」
「っ!?」
一人の衛兵の突然の知らせ。それが周りにも響き渡り、民衆にも知られてしまった。誰かが悲鳴をあげる。それを皮きりに混乱が広がる。それはまるで地獄絵図かのようだった。自分の子供を抱え、悲鳴をあげながらも護ろうと必死で逃げる母親、まだ死にたくないと泣き叫ぶまだだいぶ若い青年、その場で跪き天に祈りを捧げる老婆など、多く民衆かせわしなく駆け巡る。衛兵達は混乱を抑えるため包囲網を解くしかなかったが、数名の者を残そうとしたが・・・・・・
「っ!?い、いない!?」
混乱により目を一瞬だけはずしていただけなのだが、ディバルは勿論のこと、磔にされていたはずのエヴァンジェリンもいなくなっていた。
次回は、もう少し、うまく書けたらなと思います。