仮面ライダーバーサ Season2   作:キャメル16世

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前回のあらすじ

アンの力に、メガレジェンの力で対抗するライト達

一方、ライトとメグは
ライトの新たなる進化の果、『カイリュー・ヤミー』を撃破!

しかし、アンは更なる進化をし
仮面ライダーダークレジェン アウトサイダー へと変身を遂げる…



第7話「共鳴する思い、我ハココニ在リ!」

ガズ「…お前も虐めてやろうか?」

ジュン「……」

レン…

 

俺がガズ達に滅多打ちにされているところを目撃したレン

レンは急に俯き、俺をチラッと見た

 

レン「……っ!」

身体がビクンっ!と反応し、脱力する

 

レン「……」

ガズ「…あぁ?なんだ?」

レン「……ジュン…こいつら…」

ジュン「……」

レン「…殺していいよね?」

ジュン「……レン…!」

レンはガズ達を襲い始めた

それは俺がガズ達にされていた事をし返すような感じ

 

とにかく、レンは3人をボロボロになるまで暴行した

 

ジュン「……レン…」

レン「……っ!」

レンから紫色のオーラが溢れる

 

それと同時に教室に衝撃が走る

ガラスには亀裂が入り、机や椅子の足が曲がったり、床のフローリングが剥がれたり

とにかく教室は大変な事となった

 

ジュン「…レン!もうやめて!」

レン「…ぬぅ…!ぬぅぅう!」

レンが苦しんでる

 

ジュン「レン!君はもう苦しまなくていい!1人で抱え込まなくていい!君には!俺がついてる!」

レン「…がはっ!」

倒れ込むレン

俺はそれをギリギリで受け止める

 

ジュン「…レン…?」

レン「…ごめんね…こんな事になっちゃって…」

ジュン「……」

レン「……でも、ただ一つだけ言わせて…」

ジュン「……」

レン「……ワタシは…」

 

 

レン「はぁぁあ!」

アン「はぁぁあ!」

互いの拳がぶつかり合う

衝撃が走る

 

やはり進化したアンの力は強力だ

 

アン「はどうだん!」

いくつかのはどうだんを生成するアン

 

レン「…くっ」

俺は両腕をクロスする

 

アン「はぁぁあ!」

無数のはどうだんが俺を直撃をする

 

レン「…くっ…ぬっ…」

俺の体に張ったバリアも限界だ

俺も反撃しなければ…

 

アン「はぁ!はぁ!」

レン「…なっ!」

反撃の余地を与えないか…

これキツイな…

 

レン「…ふっ!…はぁ!」

俺はアンの攻撃を避けながらも距離を詰めた

 

レン「…ぬわっ!」

アンの衝撃波で再び距離を取られる

 

アン「はどうだん!」

レン「…チッ…またか!」

俺は足を動かし、アンから放たれた無数のはどうだんを避け続ける

地面へ被弾したり、木に直撃するはどうだん

 

レン「…はどうだん!」

その幾つかを相殺する

 

アン「……はっ!」

レン「…っ!」

俺に突撃するアン

 

その勢いに負け、足元の地面がえぐれる

 

アン「ぬぅぅぅう!」

レン「ふんんんん!」

お互いに力む俺達

互いを睨み合い、叫び合う

 

腕を絡ませ合い、お互いに逃げる事が出来なくなる

 

レン「…ふんっ!」

俺はアンの額に頭突きする

 

アン「……くっ…!」

不意を突かれたアンは体制を崩す

 

レン「サイコカッター!」

俺は身体を回転させアンに攻撃する

 

アン「ぬぅ!」

レン「…はぁぁあ!」

更に追い討ちをかける

 

アン…俺は、どうしてもお前を嫌いになれない!

かつての自分を嫌っているようで、かつての自分を傷付けているようで…

俺はただ、俺と同じく心を持ったお前を…傷つけたくは無い!苦しめたくない!

だから!

 

レン「そんな暗いところにいないで!もっと明るい未来を見よう!」

アン「…っ!」

俺の一撃がアンの拳に重なる

 

レン「…お前は、俺と同じようで、全く違う。同じ景色を、同じ味を、同じ音を、同じ匂いを、同じ感触を…そして、同じ心を共感した俺達は、とても近い存在だった。それ故、どちらかの心が壊れた時、全く違う物へと変化してしまった…」

アン「……」

レン「…それが、今の俺達。違うか?」

アン「…全くその通りだよ。オマエが力を疎かにしたせいで、ワタシはオマエとは違う心を持ち始めた…それもこれも全部、波山ライトに侵食されたせいだ…」

レン「…それがお前で言う、心が壊れた時だな?」

アン「オマエの心は波山ライトに壊されたんだ!目を覚ませ!オマエは誰よりも!力を求めていた筈だ!」

レン「……俺は、お前とは違う」

アン「…っ!」

レン「…俺はライトに心を壊されたとは思ってねぇよ…俺があいつと共に生きる事を誓った事を…俺は「進化」と捉えている!」

アン「……進化…?」

レン「…あいつが導いてくれる!そんな気がするんだ!」

アン「何一つ倫理的じゃない!そんなのはただの綺麗事だ!」

レン「良いじゃねぇか!綺麗事!上等だよ!」

アン「…っ」

レン「…その綺麗事を、これまでいくつ叶えてきただろうな?あいつは」

アン「……」

レン「…だからこそ!お前をその深い闇から救い出してやる!」

アン「なにっ!?」

レン「これは綺麗事だ!何一つ確証はねぇ!ただ!」

アン「……っ」

レン「…責任とか…使命だとか、関係ない!」

アン「…っ!」

レン「俺は!俺の意思で!お前を助けたいんだァ!」

俺はアンの頬をぶん殴る

 

アン「がはぁ!」

レン「……」

我ながら傲慢だよな……俺

でも、それでいい

 

もっと欲張れ!

もっと欲しがれ!

 

俺の独り善がりだけど、俺は必ずお前を救い出す!

 

あいつの思いを!無駄にはさせない!

 

 

レン「……お前……ジュン…なのか?」

ジュン「……レン…」

数秒間、俺達は顔を見つめ続けた

 

何も変わっていない

あの日のジュンのままだ

まるで…あの日に戻ったような…

 

ナナカマド「どういう事だい?何故ジュン君の事を…?」

カズマ「あの日、レンの暴走に巻き込まれたのは、ジュン君なんです」

ナナカマド「…なっ…!」

ヒカリ「……嘘…」

レン「……」

ジュン「……」

 

 

ライト「……」

メグ「……」

レンとジュンが席を外した後、俺達はレン達の帰りを待っていた

 

ナナカマド「ジュン君は、ヒカリ君と同じように私の助手として日々切磋琢磨してくれてるんだよ。でも確かに、今考えれば、ジュン君がこのシンオウ地方に引っ越してきた時、理由を話してくれなかったな…」

ヒカリ「ジュンは、ただ恩返しがしたかった、としか言わなかったんです」

カズマ「……恩返し…」

 

 

レン「……」

ジュン「……」

夜風が気持ちいい

ベランダから見える夜景は壮観だな

 

レン「……変わらないな、お前」

ジュン「お前は変わったなっ!色々とっ!」

目こそ合わせてないが、きっと笑っているのだろう。あの日のように

 

レン「……すまなかった」

ジュン「…え?」

レン「…お前を転校に追いやったのは俺だ、俺のせいだ」

ジュン「…え?…何言ってんの?」

レン「…え?」

俺はジュンの顔を見る

キョトン顔なのか、真剣なのか…

 

ジュン「…俺!お前に感謝してるんだ!」

レン「……」

ジュン「…ありがとうな!」

レン「…え?」

ジュン「…あの日、ガズ達が俺を呼び出して──」

 


 

ジュン「…な、なに…?」

ガズ「何?じゃねぇだろ。お前のせいでこの間のドッチボール大会負けたじゃねぇか!」

ジュン「…で、でも…俺…」

いつも消極的な俺は、先日行われたドッチボール大会でガズ達のチームの一員だったのだが、見事に足枷となってしまった

 

ガズ「逃げるばっかで攻撃しないし、ほんと役立たずだな」

ジュン「…お、俺なりに頑張ったんだ…でも、いざボールが目の前に来ると怖くて…」

ガズ「…あぁ、それでお前がボール避けたせいで俺がアウトになるはめになったんだよな…せっかく俺のカッコイイところを見せれたのによ!全然見せ場なかったじゃねぇか!」

ジュン「…それは…ごめん…」

ガズ「ごめんじゃ…ねぇだろ!」

ガズは俺の髪の毛を引っ張った

 

ガズ「…ごめんなさい、だろ?」

ジュン「……ごめんなさい…」

ガズ「あぁ!?聞こえねぇよ!」

ジュン「がはっ!」

俺の腹を殴るガズ

他の2人も便乗して俺に殴りかかって来る

 

ガズ「…お前のせいでストレス溜まってんだ…お前で発散させろ…」

そこから、どのくらい経ったのか分からない

ガズ達は俺の事を殴り続け、蹴り続け、いつしか意識が遠のいていた

 

ガズ「…やっぱり、お前をボコすのは気持ちいいなぁ!」

ジュン「…ぐふっ!」

 

あぁ…俺…ここで死ぬのかな…?

痛いなぁ…苦しいなぁ…

 

その時だった

 

レン「ガズ!やめろ!」

 

その後、レンが暴走し、俺は必死にレンを止めた

 

ジュン「…レン…?」

レン「…ごめんね…こんな事になっちゃって…」

ジュン「……」

レン「……でも、ただ一つだけ言わせて…」

ジュン「……」

レン「……ワタシは…」

ジュン「……」

レン「お前を助けた事に、倫理的思考を持ち合わせていない。ワタシが助けたいと思ったから、助けた」

ジュン「……」

レン「……強くなれ。誰になんと言われようと、お前の進む道は、お前が決めるんだ」

ジュン「……強く…」

レン「…ワタシが君に求めるのは、それだけだ…」

レンは気絶し、またしばらくすると目が覚めた

レンは記憶を失っていた

 

レン「……ジュン…俺は一体…」

ジュン「……」

 

ジュン「そいつは何もしてないよ」

俺はレンを庇った

なんでと言われても、分からない

お前と一緒だよ、レン

 

ジュン「……レン…俺は、俺の道を行くよ」

レン「……」

最後にかけた言葉、レンは笑って見送ってくれた

 


 

ジュン「あの日から俺、誰にも負けないすげぇ奴になってやるって思ってさ、この地方に来てから、色んなことしてるんだ」

レン「……空手とかか?」

ジュン「…ん?そんなんじゃないよ、俺に戦いのセンスはないし…」

レン「……」

ジュン「…困った人を助けたり、公園のゴミを拾ったり、博士の研究手伝ったり…」

レン「……」

ジュン「…そういう小さな積み重ねがさ、いつしか大きくなって、俺を報いてくれるんだよ。あの時はありがとうねって、君のおかげだよって、俺…嬉しくって嬉しくって!」

レン「……」

ジュン「…お前は俺を助けた事に倫理的思考を持ち合わせていないって言ってたけど、この言葉を待ってたんじゃないかって…」

ジュンは俺に頭を下げた

 

ジュン「…あの時、俺を助けてくれて、ありがとう!」

レン「……ジュン…」

その言葉は…

俺に向けるものじゃない…

 

レン「……ジュン…俺もお前に感謝している」

ジュン「え?」

レン「…あの日、俺に話しかけてくれてありがとう」

ジュン「……だってお前、1人で寂しそうだったから…」

レン「…余計なお世話だ……フッ」

ジュン「…へっ…へへへっ」

レン「…なぁ、俺と約束しよう…」

ジュン「…え?」

レン「…お前は一生、そのままでいてくれ…」

 

 

レン「はぁぁあ!」

アン!お前に感謝している人間もいるんだ!

だから!戻って来い!

 

アン「…ぐっ!」

レン「はぁぁあ!」

アン「がっ!」

俺の拳はアンの頬を直撃する

 

 

アン「…どうして…ここまでの力を……オマエは、力を拘ることをやめたはずじゃ…!」

なんという力だ…進化したワタシでも押されている…?

 

レン「…力なんてどうでもいい、それは確かだ。だがな、今の俺には、沢山の人の思いを背負ってんだよ!」

アン「…っ」

なんという覇気

 

レン「…人の思いが…俺の思いと重なり…共鳴する!その正体、お前は知ってるか?」

アン「…一体…なんだと言うんだ!」

レン「…信頼だ!」

すると、レンのキーストーンが光り輝く

 

 

レン「…感じる…この思い…」

 

シオン『…レンっ』

サカキ『…レン!』

 

レン「…2人とも…俺を認めてくれるのか…?」

サカキが持っていた《ミュウツーナイト》がキーストーンと共鳴する

 

レン「…信じてくれ、2人とも…俺は必ず!皆の思いに応える!」

キーストーンコネクターを外し、一度変身を解除する

もう1つのミュウツーナイト、《ミュウツーナイトX》を構える

 

キーストーンコネクター!

ドッキング!

 

レン「…ミュウツー、俺と共に来い!」

 

ドロップ!リード!

レジェンド!メガ!ヘンシーン!

 

レンは右腕を前に出し、そして体の左側に手を添える

 

レン「変身!」

 

ミュウツー! X!

Thoughts resonate. Revolution!!

仮面ライダー!メガ!レージェーン!

 

レン「共鳴の戦士!仮面ライダーメガレジェン!Xモード!」

進化したアンとそっくりの見た目だが、色は紫色と薄紫色に分かれている。目は青色だ

 

アン「…思いなんて、そんな薄っぺらいものに、ワタシは負けない!」

レン「なら、思いは薄っぺらいものじゃねぇって!教えてやる!」

俺達はお互いに拳をぶつけ合う

何回も何回も

 

お互いの拳が麻痺するまで

 

アン「…はぁ…はぁ…」

レン「…はぁ…はぁ…」

流石にキツイな

お互いに体力を極端に消耗している

どちらかが倒れるのが先か…時間の問題になってきたな…

 

アン「…はは…はははは…ははははは!」

レン「…?」

アン「…ワタシさ、オマエの中にいて、気付かなかったよ…」

レン「……」

アン「…オマエ…波山ライトに出会うまで、戦いを面白いと思ったこと無かっただろ」

レン「…そうだな、昔の俺は戦いに面白味を求めてなかったからな」

アン「…今の今まで、ワタシにも分からなかったよ…」

レン「……っ」

そうか…こいつは…

 

アン「…面白いね…戦いって…楽しいね!殺し合いって!」

レン「……」

無知なんだ…

外の世界を知らないから…

 

アン「…もっと楽しもう!もっと!自由に!」

すると、アンは全身からオレンジ色の結晶体を伸ばしてきた

 

レン「…っ!」

新しいパターンの攻撃!

 

レン「…ぐっ!」

結晶体の打撃、これは、黒共鳴石の力か?

だとしたら…

 

アン「……ふふっ」

完全にシンクロしてるんだ…黒共鳴石と…

 

レン「ぐっ!」

アン「オラオラ!どうした!」

レン「くっ!…はどうだん!」

俺は距離をとって攻撃する

 

アン「当たんないよ!」

アンはそれを結晶体でガードする

 

攻防手段に適応する結晶体

あれを何とかしないとな…

 

メガミ「レンさん!」

レン「…メガミ!?」

遠くから走ってくるメガミ

 

メガミ「遅くなって申し訳ありません!援護します!」

アン「……」

メガミ「変身!」

仮面ライダーへと変身したメガミは俺の横に立つ

 

レン「…よし、頼んだ!」

メガミ「お易い御用です!」

アン「……お前、邪魔だね」

結晶体がメガミへと集中する

 

メガミ「…たっぷり寝ましたからね…遅れた分は返します!」

メガミは結晶体の一部を粉砕した

 

レン「…なっ!」

アン「…にっ!」

そうか、俺達の体力の低下

満身創痍な俺達だから、壊せなかったが、元気たっぷりのメガミなら、そんなの容易い事なのか!

 

メガミ「ハイパーボイス!」

更に内部からの攻撃!

 

あっちは任せて良さそうだ

 

レン「……フッ」

アン「……それが信頼か…くだらないよ、実にくだらない!」

放たれた念波が向かって来る

 

レン「……」

俺はそれを軽々避ける

 

レン「……俺にはな、夢がない」

アン「……何?急に」

レン「…俺のこの旅の目標は、夢を見つける事だ、あいつらと一緒にな」

アン「…だから、なんだって…」

レン「アン!お前のしたいことはなんだ!?」

アン「…っ!」

レン「…お前は、生まれてすらいないと言ったな…それは違う。今のお前には、頭がある、腕がある、足がある、胸やお腹がある、声がある、そして何より!心がある!」

アン「……くっ…」

レン「…俺達とそう変わらないさ。お前も、俺達と同じ生き物だ」

アン「……」

アンは涙を流す

 

レン「…お前は俺から作られたかもしれない。でも、お前を産んだのはこの世界だ。この世界がお前の母であり、父でもある。ほら、俺達と同じだ」

アン「……ワタシは…いつもオマエが羨ましかった…」

レン「……」

アン「ワタシの何倍も世界を見て、ワタシの何倍も美味しいものを食べて、ワタシの何倍も…笑うオマエがぁ!」

レン「……」

アン「…だから、初めてこの世界を見た時、感動したよ…あぁ…なんて綺麗な星空なんだろうって…」

レン「……」

アン「それでも私は、生まれる筈ではなかった!生まれるべきじゃなかった!ワタシは!ワタシを産んだ全てを恨む!」

レン「…それがお前のしたいことか!」

アン「…そうだ!ワタシはワタシの力で…この世界のあらゆる無駄を排除する!」

レン「……分かった…なら、これで最後だ」

 

レジェンド!メガ!ヒッサーツッ!

 

アン「…あぁ、これで最後だ」

 

ダーク!レジェンド!ヒッサーツ!

ダーク!ミュウツー!

ダークネス!アウトサイダー!

 

ミュウツー!X!

Legendary Resonance !

 

レン「レジェンダリーレーザナンス!」

アン「ダークネスアウトサイダー!」

俺達はお互いに拳に力を溜める

 

レン「…はぁぁぁ…」

アン「…はぁぁぁ…」

足が同時に動く!

拳がぶつかり合う!

 

レン「はぁぁぁあ!」

アン「はぁぁぁあ!」

 

 

大爆発が起こり、辺りには砂埃が舞う

 

メガミ「いやしのはどう」

ライト「……ふぅ、ありがとうメガミ!」

メグ「はぁ…1時はどうなるかと…」

メガミ「…ふふ」

ライト「……レンは…?」

 

砂埃が晴れた向こうにいたのは、アンを抱き抱えたレンだった

勝ったんだ…

 

レン「……」

アン「…ほんと、憎たらしいな」

レン「…悪いな、出来の悪い兄貴で」

アン「本当だよ、オマエがワタシの双子の兄なんて、どうかしてるよ」

レン「……そうだな」

アン「……ジュンは…元気だったか?」

レン「…あぁ、お前に感謝しているってさ」

アン「…そうか…それなら良かった…」

アンの身体がだんだん薄くなっていく

 

アン「……私はお前になりたかった」

レン「……」

アン「…でも、私は私で、お前はお前。みんな違ってみんないいってのは、この事だな」

レン「……っ」

アン「…なんで、お前が泣いてるんだ?」

レン「…俺はっ…お前の痛みも、苦しみも分かってやれなかった…」

アン「…お前に出来る事なんて限られるさ、だから安心しろ」

レン「……アン!また俺の所に戻って来い!ずっと俺の中で生き続けろ!」

アン「…どうして?散々君を傷付けたのに…」

レン「そんなの関係ねぇ!みんな、お前に戻って来て欲しいだ!」

アン「……」

レン「…俺と同じ景色を見よう!同じ味を感じよう!同じように笑おう!お前には、それをする権利がある!」

アン「……うん…分かったよ」

レン「……ホントか?」

アン「…また暴れても、知らないからね?」

アンの薄くなった体が、レンに吸い込まれて行く

 

アンの面影は消えて無くなった

 

レン「……っ」

レンは立ち上がり、身体を回転させ、止まった

 

レン「…随分と騒がせてくれたな」

レンの足元にはひび割れた黒共鳴石

中の光がまだ鼓動のように光る

 

レン「……お前にも意思があったんだよな、でも…お前が結局何がしたかったのかは分からねぇ…」

レンは足を振りかざす

 

レン「…ただ今は…ゆっくりとお休み」

レンは黒共鳴石を粉砕した

 

ライト「……終わったのか?」

メグ「…うん、終わったよ」

メガミ「…やりましたね、レンさん」

レン「……あぁ…」

レンは安堵の表情を浮かべる

 

レン「……さて、今日の夕飯は何が食べたい?」

 

 

カズマ「…そうか、じゃあまたいつでも会えるのか?」

レン「……さぁな、でも…あいつは()()にいる」

レンさんは胸に手を添える

 

私達はナナカマド研究所に戻り、レンさんの作った夕食を食べていた

 

ライト「今度はレンの妹として会いたいな」

メグ「私も!お姉ちゃんとして!」

メガミ「…わ、私はどちらかと言うと苦手なので…」

ナナカマド「……ハッハッハ!」

ヒカリ「うわっ!博士、びっくりさせないでくださいよぉ」

ナナカマド「…いやぁすまないすまない…」

カズマ「…それより、ほんとにいいのか?久しぶりに会ったんだろ?」

レン「…あいつはここにいるべきじゃない。あいつはあいつの道を歩くって決めたんだ。あいつがここにいるべきじゃないと判断したなら、それを尊重するのが、友達ってもんだろ」

ライト「…レンが…友達を語ってる…!」

レン「驚くとこそこかよ!」

 

また始まった

このワチャワチャ感

私はこの空気が一番好きだ

 

メガミ「……ふふっ」

みんな、いい笑顔!

 

To be continued




次回予告

ライト達の前に姿を表した女性、シロナ
彼女はどうやらこのシンオウ地方についての神話や神殿について調べているらしい

彼女との出会いが次なる旅へと加速する!

第8話「開かれた、時空の裂け目!」
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