近界からの帰還者 〜Black of Gluttony〜   作:白菜を身にまとった生命体

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迅速で迅雷

「バムスターが2体、モールモッドが2体で計4体か」

 

現場に到着した龍一はそう言うと、1体のバムスターにグラトニーを突き刺して真っ二つにする。2体目には口の中の球体にグラトニーをブッ刺し、更に蹴って貫かせて倒し、グラトニーを回収する。

 

2体のモールモッドが龍一に向かって突撃するが、1体目のモールモッドの腕を斬ると2体目の方に向かって蹴り、重なったところをグラトニーで突き刺して2体同時に倒した。

 

「終了っと…」

 

そう言って龍一が一息吐いた瞬間、超直感が働く。

 

(…誰か来てるな。面倒事なのは間違いないから、そのまま退散するか)

 

龍一はそう考えると、急いでその場から立ち去った。

 

ー

 

「良かったの?龍一」

 

「あぁ、あそこで見つかったら面倒な事になるのは確実だからな」

 

龍一はそう言って、路地裏を歩く。

 

「でも、ボーダーとはいずれ関わることになるだろうな」

 

「…また、超直感?」

 

「あぁ、なんか…そんな感じがな」

 

龍一は茜にそう言うと、路地裏の闇へと消え去った。

 

ー

 

それから数日後、

 

「君たちが我羅崎 龍一と最上 茜だね」

 

夜、閑静な住宅街を歩いていたら龍一たちに1人の男性が話しかけていた。

 

「龍一…」

 

「大丈夫だ、悪い奴じゃないのは確かだ」

 

「はは、まぁそうだよね」

 

「てか、なんで俺たちの名前を…」

 

「それが俺のサイドエフェクトだからね」

 

「…あぁ、そう言うことか。で、アンタは…ボーダーか」

 

「そう、俺は迅 悠一。実力派エリートだ」

 

「自分で言うのか…で、アンタは俺をボーダーに?」

 

「あぁ、俺やアンタにとってもメリットの部分があるからな」

 

「…成る程、身の安全の保証に衣食住か…まぁ、別に入るのはいいが…条件がある」

 

「それは?」

 

「茜には手を出さないこと」

 

「あぁ、わかった。なら行こうか、ボーダー本部に」

 

迅はそう言うと、龍一たちと共にボーダー本部に向かう。

 

「…なぁ、迅…さん。それってブラックトリガーだよな」

 

「ん?あぁ、俺の師匠のね…あと、俺のサイドエフェクトと相性がいいから」

 

「…」

 

「どうした、茜」

 

「…何か、懐かしい感じがする。あのトリガーから」

 

「ん?そうなのか?」

 

「…そう言えば、君の名前は」

 

「最上 茜」

 

「最上…成る程、そう言うことか」

 

「…まさか」

 

「多分だけど、そうだろうね…まさか、

 

 

 

 

師匠と血縁関係のある子に出会えるとはね…いやー、世間って狭いな」

 

迅はそう言うと、少し懐かしそうに笑みをこぼした。それは、茜も龍一も見ていたが、何も言わずにそのままボーダー本部へと向かった。

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