近界からの帰還者 〜Black of Gluttony〜 作:白菜を身にまとった生命体
「入隊試験って結構人居るのか…」
数多の人たちと共に入隊試験を一応、行う龍一はそう呟く。
あの後、忍田本部長と言うお偉いさんに事情や自分が集めた近界の情報などを話し、ボーダーの力になると言うことになった。
茜に関してだが、彼女も一応ボーダーの一員となり、今は迅と一緒に見学している。
(って、みんな動いたな…ん?仮想ネイバーと戦闘?)
ボーっとしていて話を聞いていなかった龍一は、前にいる人の会話を盗み聞きする。
そして、あらかたのことが分かるとメイントリガーを選ぶ。
(ここは無難に慣れてるのと同じ感じにするか)
そう言って孤月二刀流を選ぶと、訓練室に入り仮想ネイバーと戦う。
「…」
龍一は一瞬で仮想ネイバーを真っ二つに切ると、そのタイムを見た皆が驚く。
「0.85…凄い人材が出たね」
「はい…」
「というか、あのやり方は太刀川に似てるなぁ…」
嵐山隊の嵐山と木虎、そして何故かいた東はそう話し合う。
(…使いやすい。当分はこれでいいか…でも、シューターとかスナイパーとかもやってみたいな…)
龍一はそう考えながら、かなりの好成績を叩き出していた。
なお、スナイパーをやったらこっちはこっちで案外しっくりきたらしい。
ー
そして、地形踏破訓練・隠密行動訓練・探知行動訓練でも一位を取り良い出だしを終えた龍一は、C級でランク戦を行なっていた。
(…弱い)
本人は不服そうにしているが、それもその筈。戦場を知っている龍一にとってはぬるま湯並みに生ぬるいのしかいなかった。
「なんだよあいつ…」
「さっきから全部無傷で…」
他のC級隊員から噂話をされていると、龍一のサイドエフェクトが反応した。
「中々、面白い奴がいるな」
「…強いな、アンタ」
「あぁ、俺は太刀川だ。お前は?」
「…我羅崎 龍一」
「そうか、なら10本勝負をしてみるか?」
「まぁ、別にいいですけど…」
「ならOKだな」
太刀川と名乗った男性はそう言うと、10本勝負の準備をし始める。
「…まさか、龍一兄さんが太刀川と戦うとはな」
「いやー、彼大丈夫かな?中々やばい人に目をつけられてますけど」
「大丈夫じゃないでしょう」
それを見ていたスーツ姿の3人はそう言う。彼らは現在自隊の狙撃手が起こした問題によって、B級降格と一時的な昇格戦参加禁止を喰らった二宮隊の3人である。
「…てか、龍一兄さん?」
「あぁ、四年前に死んだと言われていたが…そうか、生きてたのか…」
「知り合いだったんですね」
「まぁな…名前を聞いてまさかと思ったが…」
二宮はそう言うと少し懐かしそうな顔をした。
我羅崎 龍一
・パラメーター
トリオン…12
攻撃…10
防御・援護…8
機動…9
技術…11
射程…6
指揮…2
特殊戦術…4
合計…62
・メイントリガー
孤月、スコーピオン、グラスホッパー、シールド
・サブトリガー
孤月、スコーピオン、シールド、バッグワーム
龍一「あれ?もしかして結構やばめな数値?」
いや、あの世界は数値より技術力が高い方がいい世界やから…(冷や汗)