魔法使い君が幻想入り   作:猫太子

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大魔王シオン現れる!!


先日、紅魔館の騒ぎの真相が今明らかに!!


以前、お伝えした紅魔館騒動の真相がついに究明されました。

事の発端は皆さんご存知の博麗霊夢が、ある外来人を連れて紅魔館にやってきた事から始まりました。

な、何と…この外来人は紅魔館の門番に卑劣な罠に嵌めてピチュらせ、その後屋敷に押し入りご婦人方の裸を鑑賞して回り、最後は図書館の司書と屋敷の主の妹君を人質に取りバニラアイス千年分を要求すると言う暴挙に出ました!!

外来人の名はシオンと言い、どうやら別世界の人間で数々の邪悪な生物を従えている模様です!!

現在、その大魔王シオンは守矢神社に立て籠り、神社の者達と何かを共謀してる様です。

かの大魔王に近付くのは危険ですが私、射命丸文はこのまま守矢神社に潜入し、取材を続けたいと思います。


―とある天狗の新聞より抜粋―


黒い食卓

僕達は今、守矢神社で仮信者生活を送っている。

 

 

と、言っても特別に厳しい修行をしてる訳じゃないんだ。

 

 

ただ、ちょっと神奈ちゃんと諏訪ちゃんの有り難い(迷惑な)話を聞く程度なんだけど……このお話ってのが少々厄介なんだよね。

 

 

あからさまな洗脳こそしないけど、独特のいんを踏んだり特殊なイントネーションで喋って上手く誘導しようとしてるんだよね…

 

 

まぁ、僕達には通用しないけど、並みの神経してたらうっかり入信するかもね。

 

 

そんな事より、ここの神社の設備って意外と近代的なんだよね。

 

 

一部、電気を使ってたし……それにメリルのセンサーに核を使われた形跡があるらしい……もしかして原発でもあるのかな?

 

 

でも、そこまで設備が整ってるのなら、ちょいと僕が手を加えたらデビルガンダムくらい作れそうだな。

 

 

…さすがにネコ型ロボットは無理だけど…

 

 

と言う訳で僕は今、神社の地下で大規模な魔道炉を作ってる所なんだ♪

 

 

勿論、ちゃんと許可を取ったよ♪…断られるのかと思ったけど、三人とも諸手を上げて賛成してくれたんだ♪

 

 

…どうやら、何か企んでるねぇ〜♪

 

 

でも、これが出来れば色んな物が作れるぞ♪…材料さえ有れば魔銀ミスリルも精製し放題だし……召喚陣と直結させれば、上手くすればアザトースを喚べるかも♪

 

 

「シオンさ〜〜ん、ご飯ですよ〜」

 

 

っと、早苗ちゃんの呼び声が聞こえる。

 

 

「解ったよ、今行くから♪」

 

 

さ〜て、今日の夕食は何だろなぁ〜♪

 

 

卓に着くと既に皆集まっていた。

 

 

「どうだい?…魔道炉の方は」

 

 

「八割方出来てるよ、神奈ちゃん♪…徹夜すれば明日の朝には出来るよ♪」

 

 

「いや、徹夜は良くないな、体に悪い…急ぎでは無いから自分のペースでやると良い」

 

 

「そうだよ、神奈子の言う通りだよ…君は家の大事な大事な信者だから無理はしちゃダメだよ?」

 

 

諏訪ちゃん…仮がとれてるよ〜♪

 

 

「うん、解った♪…無理はしないよ♪……でも、アレが出来れば……色んな事が出来るよ?…くふふ♪」

 

 

「そうか、それは楽しみだな…なぁ、諏訪子?…フフフ…」

 

 

「そうだねぇ、神奈子?…ウフフ♪」

 

 

僕達三人は仲良く、ほくそ笑んだ。

 

 

「メリルぅ…マスター、悪い顔してるよ〜?」

 

 

「また、マスターの悪い癖が出なければ良いのですが…」

 

 

ライカ、メリル…僕は悪い事なんて企んで無いよ☆……くふふふ♪

 

 

「所でシオンさん、頼んでいたアレは完成しましたか?」

 

 

早苗ちゃんが僕に聞いてきた。

 

 

「転移装置だね?…アレなら出来てるよ、はいコレ♪」

 

 

僕は早苗ちゃんに腕時計サイズの転移装置を渡した。

 

 

「わぁ♪…有り難うございます♪」

 

 

「座標を合わせれば、何処へでも行けるよ♪……ただ、簡易装置だから精々三万㎞圏内でしか使えないし、界を越える事も出来ないけど」

 

「いえ、充分です♪…これで買い物が楽になります」

 

 

「それと一回使うとエネルギーチャージで30分は使えなくなるから気を付けてね♪」

 

 

「はい、解りました♪」

 

 

早苗ちゃんは嬉しそうに転移装置を腕に着けた。

 

 

「あ〜、早苗だけ良いな〜……ねぇシオン、私にも何か作ってよ〜」

 

 

「コラ…諏訪子、子供じゃないんだから我が儘言わない」

 

 

「ぶ〜、解ったよ、神奈子…」

 

 

あらら、諏訪ちゃんむくれちゃったねぇ〜

 

 

「まぁまぁ、魔道炉が出来たら何か作ってあげるから♪」

 

 

「本当?…やったー♪」

 

 

諏訪ちゃんは両手を上げて喜んだ……フフフ、何を作ろうかな♪

 

 

「メリル、これで良いのかなぁ〜」

 

 

「霊夢さんはとんでも無い所へ私達を押し付けたのかも知れませんね…」

 

 

メリルはさておきライカまで溜め息つくなんて珍しいね……大丈夫だよ二人とも♪……フフフ♪

 

 

その後、僕達は互いにほくそ笑みながら夕食を食べたのであった。

 

 

そして翌朝、神社の境内に文ちゃんの姿があった。

 

 

「お早うございま〜〜す」

 

 

「あっ文さん、お早うございます……今日は何のご用で?」

 

 

境内を掃除していた早苗ちゃんが文ちゃんに挨拶を返した。

 

 

「な〜に?…また文ちゃんなの?」

 

 

僕は文ちゃんの姿を見て不機嫌な気持ちになった。

 

 

「マスター、どうしましたか?」

 

 

と、そこへメリルが姿を現した。

 

 

僕は黙って文ちゃんを指差した。

 

 

「また貴女ですか…」

 

 

「今日はシオンさんでは無く守矢神社に取材に来たんですよ、そんなに嫌そうにしないで下さいよ〜」

 

 

守矢神社に?…何を取材しに来たんだろ?

 

 

と、そこへ神奈ちゃんと諏訪ちゃんが渋い顔して現れた。

 

 

「悪いが取材はお断りだ、帰ってくれ」

 

 

「そうだよ、話す事なんて無いよ」

 

 

んん?…二人は文ちゃんが何を取材しに来たのか察しがついてる様だねぇ〜

 

 

「そんな事言わずに、お願いしますよ〜」

 

 

「…大方、神社の取材に託つけてシオンの事で取材するつもりだろ?」

 

 

「(ギクッ!!)やだなぁ〜、神奈子さん……そんなつもり無いですよ〜」

 

 

「アンタの新聞見れば大体、想像がつくよ!!」

 

 

「…諏訪ちゃん、それ…どういう事?」

 

 

僕が質問すると諏訪ちゃんが新聞を渡してきたので僕は新聞を読んでみた。

 

 

……………………

 

 

「…メリル、あの鴉の脅威値は?」

 

 

「B−です、見た目以上に強いですよ」

 

 

「…じゃあ、武装3で対応、殺しちゃダメだけど…その一歩手前までなら良いよ」

 

 

「了解しました」

 

 

メリルは文ちゃんの前に立ち塞がった。

 

 

「弾幕ごっこですか?…良いですよ、勝ったら取材させて貰います」

「って言ってるけど良いかな?」

 

 

僕は神奈ちゃんと諏訪ちゃんに聞いた。

 

 

「構わない、好きにすると良い」

 

 

「ガツンと、やっちゃいな!!」

 

 

良し、許可が出たぞ♪

 

 

「じゃあ、頼んだよメリル♪」

 

 

「了解しました、焼鳥にして差し上げます」

 

 

「出来る物ならどうぞ」

 

 

二人は空へ飛び上がった。

 

 

「私から行きますよ」

 

 

メリルはそう言って、両手の指先に内蔵されたレーザーガンをフルオートで乱射した。

 

 

「メリルさん、ジオングみたい…」

 

 

確かに似てるね、早苗ちゃん…

 

 

扇状に広がるレーザー弾を文ちゃんは難なくスイスイと回避して退けた。

 

 

「中々やりま…!!…うわっと!!…危ない、危ない」

 

 

文ちゃんがくっちゃべってる隙を突いてメリルが掌に内蔵されてるレーザーキャノンをぶっ放したけど…

 

 

文ちゃんは慌てつつも、メリルのごん太レーザーを回避した。

 

 

「危ないですね!!…岐符 天の八衝!!」

 

 

今度は文ちゃんがスペカを使った。

 

 

文ちゃんの弾幕は自身から八方向に拡がり、そして拡がり切った所で一斉にメリルに迫った。

 

 

「!!…中々濃い弾幕ですね…」

 

 

と言いつつも危なげ無く回避してるあたり流石だねぇ〜

 

 

「何の!!…まだまだ行きますよ!!」

 

 

文ちゃんは次々と弾幕を打ち続けたが…

 

 

「…………」

 

 

メリルは無言で避けて至近距離まで近付き、お返しとばかりにレーザーガンを乱射した。

 

 

「おっと!!…危ないじゃないですか!!」

 

 

おや?…あの距離で避けるんだ…

 

 

「ああっ、惜しかったですね」

 

 

「そうだな、だが相手は幻想郷で最も速い天狗だからな」

 

 

早苗ちゃんと神奈ちゃんが口々に言う。

 

 

「これならどうです!!…風神 風神木の葉隠れ!!」

 

 

文ちゃんの周りに大量の弾幕が張られる。

 

 

「どうですか?…ここまで密集した弾幕なら、貴女と言えど掻い潜れないでしょう?」

 

 

「…………」

 

 

メリルはずっとポーカーフェイスだけど、確かにあんなに密集した弾幕を掻い潜るのは至難の業だ。

 

 

緑色の弾幕は文ちゃんの周りで複雑な軌跡を描き、やがてメリルに襲い掛かった。

 

 

さながら、風に舞う木の葉の様に…

 

 

メリルは弾幕を回避しながら文ちゃんに向かってレーザーガンを撃ったが…

 

 

「くっ……」

 

 

「この弾幕を回避しながら反撃するのは見事ですが、さすがに攻撃が甘くなりますね?」

 

 

文ちゃんの言う通り、メリルの狙いが甘くなってる……う〜ん、意外と苦戦してるねぇ〜

 

 

「…ビット起動!!」

 

 

メリルから四基の小さなビットが放たれる。

 

 

そして、四基のビットは文ちゃんに取り付いた。

 

「へ?…何ですか、これ?」

 

 

文ちゃんがそう言った瞬間、四基のビットからレーザー弾が放たれる。

 

 

「きゃああああ!!」

 

 

文ちゃんが悲鳴をあげる。

 

 

「至近距離から四方を固めて撃てば当たるんですね?…例え貴女でも…」

 

 

「まさか、あんな隠し玉があるとは思いませんでしたよ……こうなったら、本気で行きます!!」

 

 

文ちゃんから大量の魔力(っと、ここでは妖力って言うんだっけ?)が立ち上る。

 

 

「幻想風廟!!」

 

 

そして辺り一面に弾幕が散らばり、文ちゃんは高速で駆け巡った。

 

 

「貴女はこの速度についてこれますかな?」

 

 

一筋の光りを残して文ちゃんは縦横無尽に飛翔した。

 

 

「オーバーブースト展開!!」

 

 

メリルも高速で文ちゃんの後を追って飛んだ。

 

 

「!?…私と同じ速度!?」

 

 

文ちゃん面食らってるね、ライカもメリルも僕と同じくらい速いんだよねぇ〜

 

 

文ちゃんとメリルの追いかけっこは続いた……そして…

 

 

「これで終わりです」

 

 

「!!!!!!!!!!!!!!!!」

 

 

文ちゃんに追い付いたメリルが至近距離でレーザーキャノンを撃った。

 

 

「きゃああああ!!(ピチューン!!)」

 

 

ピチュッた文ちゃんは地面にポテチンと落ちた。

 

 

「勝負あったな……しかし、どちらも見事だったぞ」

 

 

「えっ!?…じゃあ、取材させてくれますか?」

 

 

神奈ちゃんの声を聞いて文ちゃんはガバッと起き上がり、神奈ちゃんに迫った……頑丈だね、文ちゃん…

 

 

「それはダメだ!!…大人しく帰れ」

 

 

「そんな〜、私頑張ったじゃないですか!?」

 

 

「ダメだよ、神奈子の言う通り帰れ!!」

 

 

「しょんなぁ〜」

 

 

神奈ちゃんと諏訪ちゃんにキッパリと断られて文ちゃんはトボトボと神社を出ようとした所を……僕が呼び止めた。

 

 

「文ちゃん、ちょっと良い?」

 

 

「何でしょうか?」

 

 

「さっきの新聞だけど、アレ何?…思いっきり僕の名前出てたけど?」

 

 

「えっ!?…い、いや〜誤植ですかねぇ〜」

 

 

ふ〜ん…惚けるんだ…

 

 

「悪い子には…お・仕・置・き☆…が必要だよね♪」

 

 

「え〜っと、あの…落ち着いて下さい!!」

 

 

「うん、良いよ♪…お仕置きが終わったら、落ち着いてあげる♪」

 

 

「いやぁぁぁぁぁ!!」

 

 

文ちゃんは物凄い勢いで飛んでいった……さっきの幻想風廟より速いんじゃないかな?

 

 

でも、無駄だよ♪

 

 

「強制召喚、文ちゃん♪」

 

 

僕がそう唱えると地面に召喚陣が現れ、文ちゃんが姿を現す。

 

 

「へ?…何ですか、これぇぇぇぇ!?」

 

 

「お帰り♪…あ・や・ちゃん♪」

 

 

知らなかったのか?…大魔王から逃げられない…

 

 

「呪縛陣、起動!!」

 

 

僕は神社の境内に仕掛けて置いた陣を起動させた……あっ、これもちゃんと許可取ったよ。

 

 

地面に禍々しい形をした魔方陣が現れ、魔方陣からドス黒い蔦の様な物が大量に出てきて文ちゃんを拘束する。

 

 

「な、何ですかこれ!?…動けない!?」

 

 

「対象を拘束する為の陣だよ♪…もう逃がさないから…」

 

 

僕はニッコリと笑って答えた。

 

 

「じゃあ、文ちゃん…選んでね?…触手部屋かお尻ペンペンか…」

 

 

「お尻ペンペンでお願いします」

 

 

「うん、解った☆…メリル、ライカを呼んできて」

 

 

「はぁ……解りました…」

 

 

メリルは溜め息をついてライカを呼びに行った。

 

 

程無くしてライカが姿を現した。

 

 

「マスター、何?」

 

 

「ライカ、文ちゃんをお尻ペンペンしてあげて♪」

 

 

ライカは拘束されてる文ちゃんを見て全てを悟った様だ。

 

 

「了解ですぅ〜♪」

 

 

と言ってライカは先端に凶悪な刺がいっぱい生えた棒きれを取り出した。

 

 

「って何ですか、それは!!…まさか、それで叩くのですか!?」

 

 

「そうだよ、文ちゃん♪」

 

 

「いやいやいや、そんなので叩いたら死んじゃいますよ!!」

 

 

「大丈夫、大丈夫…三回だけだから死なないよ♪」

 

 

「一回でアウトですよ!!…神奈子さん、諏訪子さん助けて下さい!!」

 

 

文ちゃんは神奈ちゃんと諏訪ちゃんに助けを求めたが…

 

 

「ねぇ、神奈子…何回まで持つと思う?…私は一回に賭けるね」

 

 

「なら、私は二回までに賭けよう」

 

 

二人は全く聞いて無かった。

 

 

「ちょっとぉぉぉぉ!!…早苗さんも何か言って下さい!!」

 

 

「そうですね、じゃあ私は三回耐えられるに賭けますね♪」

 

 

「いやぁぁぁぁぁ!!」

 

 

あらら、早苗ちゃんも聞いて無いね♪

 

 

「マスター、さすがに憐れです…せめて素手にしてあげたらどうですか?」

 

 

「む〜、仕方無い…メリルがそう言うなら、素手にしてあげよう…その代わり百叩きだからね?」

 

 

「あの棒で叩かれるよりかマシです…それでお願いします」

 

 

ようやく観念したね、文ちゃん…でもね。

 

 

「ライカは素手でも岩を砕くから、気を付けてね♪」

 

 

「えっ!?」

 

 

そして、その後…文ちゃんの悲鳴が何時までも神社の境内に響き渡ったのであった。




ここまで読んで戴いて有り難うございました。


今回は守矢勢と主人公が何かを企んでいる回です。

まだ全貌は見えませんが、きっと録な事では無いでしょう。

そして、射命丸文が割りと酷い目に合いましたが、彼女の出番はこれで終わりではありません。

文「ヒロイン枠、狙ってます!!」

…文ちゃん、この小説でヒロイン張ったら録な目にあわないよ…


次回、デビルガンダムが出来あがってしまうのか?…そして守矢はこのまま迷走するのか?
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