魔法使い君が幻想入り   作:猫太子

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大魔王シオンの生態!!


さて今回は私、射命丸文が大魔王シオンの生態について調べて行きたいと思います。

取り敢えず、現在判明しているプロフィールを御覧下さい。


名前 シオン
性別 男
年令 12歳
職業 大魔王(魔法使い)
能力 不明
以下、外見的特徴
短い金髪で碧眼、服装は常に黒いズボンに黒いジャケットを着用。


以上が現在判明している情報ですが、より詳しい事を調べる為にこれより守矢神社に潜入取材を敢行してみます。

「( ̄q ̄)zzz」

…どうやら、対象は境内の隅で居眠りをしてる模様……更に接近してみます。

対象は私が近くに居るのに気づかずに居眠りを続けてます……これより対象に接触を図ってみます。

おお!!…今早速、髪に触れて見ましたが…滑らかな手触りです!!…これは絹、シルクです…どうやら幻想郷にシルクロードが開通した模様です!!…そして、頬っぺた…非常にプニプニしてますね!!…これは…はぁ、はぁ…病み付きになりそうです。

「文ちゃん、さっきから何してるの?」

はっ!?…シオンさん!!…これはその…

「文ちゃん…メモが落ちてたけど、これ何?」

!!…それでは取材はここで終了させて貰います…命がありましたら、また会いましょう!!


洗脳には御用心☆

「全く、貴女方はどういうつもりですか!!」

 

 

「申し訳無い、聖殿…家の早苗がとんだ粗相を…」

 

 

「ごめんなさい…早苗には後でちゃんと言い聞かせるから…」

 

 

「ゴメンね、聖ちゃん…ライカには注意しておくよ」

 

 

僕は謝った。

 

 

神奈ちゃんと諏訪ちゃんと一緒に…

 

 

この人は命連寺の住職の聖白蓮って人なんだけど……物凄く怒って守矢神社に怒鳴り込んできたんだ。

 

 

何で怒っているのかと言うと、早苗ちゃんとライカがやらかしたんだよね。

 

 

「良いですか!!…貴女方は…」

 

 

それにしても、聖ちゃん…話が長いよ。

 

 

何でこうなったのか、僕は事の発端を思い出してみた。

 

 

あれは………………………

 

 

 

 

「アレッ早苗ちゃん、その手に持っているのは?」

 

 

「ああ、シオンさん…これは家の信者の方から頂いた物ですよ」

 

 

見ると、早苗ちゃんの手にはスルメがあった。

 

 

「スルメ?…確か、幻想郷には海は無いんだよね?……何でスルメが?」

 

 

前に博麗霊夢に聞いたんだけど、幻想郷は内陸に有るから海産物は基本的に取れないと…

 

 

あっ、でも紫ちゃんがたまに外の世界の物を幻想郷に持ち込む事があるって聞いた事があるな…

 

 

だから、たまに店頭に外でしか取れない物が並ぶみたいだから、信者さんはそれを渡したのかな?

 

 

「まぁ、良いじゃないですかシオンさん♪…取り敢えず七輪で炙って食べましょう」

 

 

と、そこへライカが現れた。

 

 

「マスター、何やってるの?」

 

 

「ああ、ライカ…これからスルメを七輪で炙って食べる所だよ」

 

 

「そうなんだ、じゃあ七輪を持ってきますか?」

 

 

「あっ、お願いします…七輪は確か倉に有ったと思いました」

 

 

「了解、取ってくるよ」

 

 

「ライカ!!…ちょっと待った!!」

 

 

僕はライカを制止したが時既に遅く、ライカの姿は消えていた。

 

 

…不味いなライカの奴、七輪って何の事かちゃんと理解してれば良いけど…

 

 

「シオンさん、どうしましたか?」

 

 

「う〜ん、ちょっとね……まぁライカも解らなかったら戻って来るから良いか…」

 

 

だけどライカは戻って来なかったんだよね……待てども暮らせども…何をやってるんだろうね?

 

 

何時間か経ってからライカは戻って来たんだけど…

 

 

「遅くなりました〜♪…連れてきたよ」

 

 

「連れて来た?…ライカ、それってどういう…」

 

 

「もご!!…もごもごもご!!」

 

 

ライカの背後には1人の少女が居た……フードを被った少女で見た感じ尼僧に見えた。

 

 

何で、もごもご言ってるのかと言うと口に猿ぐつわを噛まされて縄でグルグル巻きにされてるからなんだ♪

 

 

「いや〜、活きの良い七輪で連れてくるのに苦労したよ〜♪」

 

 

「あの、ライカさん…その人は七輪じゃなくて一輪さんですよ」

 

…一文字違いだったね、ライカ…

 

 

「ライカ…元の所に戻して…」

 

 

「はっ!!…一輪さんがここに来たと言う事は…守矢神社に入信しに来たんですね!!」

 

 

「もご!?…もごもご!?…もごもごもご!!」

 

 

早苗ちゃん、一輪ちゃん血相を変えてるけど…多分違うんじゃない?

 

 

「まさか、一輪さんがワザワザ守矢神社に来るなんて」

 

 

いや猿ぐつわ噛まされた挙げ句、縄で縛り上げられてるからそれは無いんじゃない?……それにライカが連れて(誘拐して)来たって言ってるし…

 

 

「解りました!!…一輪さんの気持ちに不肖、この東風谷早苗が応えて見せます!!」

 

 

「もごもごもご!!…もごもごもごもご!!」

 

 

一輪ちゃん、メッチャ嫌がってるけど…

 

 

「先ずは守矢神社に伝わる洗の…有り難い話を聞いて下さい!!」

 

 

「もご!!…もごもご!!」

 

 

<早苗式ジャイブトーク洗脳話術発動中>

 

 

「私ハ守矢ノ忠実ナ僕、信者デス…異論ハ認メマセン」

 

 

一輪ちゃんは虚ろな目でそう言った。

 

 

「これで一輪さんも立派な守矢信者です♪」

 

 

…早苗ちゃん、それで良いの?

 

 

この後、事情を知った神奈ちゃんと諏訪ちゃんが泡食って、一輪ちゃんの洗脳を解いたんだけど…

 

 

調度、その時に聖ちゃんが顔の付いた雲(後で聞いたけど、見越入道の雲山と言うらしい)を連れて怒鳴り込んで来たんだよね。

 

 

 

 

…………っと言うのが話の顛末なんだよね。

 

 

「とにかく!!…二度とこの様な事が無い様にして下さい!!…解りましたか!!」

 

 

「いや、本当に申し訳無い…聖殿」

 

 

「本当にごめんなさい」

 

 

「( ̄q ̄)zzz」

 

 

「そこっ!!…寝るな!!」

 

 

うひゃあ!!…ビックリした…アレッ?…何時の間にか寝ちゃってた☆

 

 

「貴方、ちゃんと聞いてたのですか!?」

 

 

「聞いてるよ〜、一緒に幻獣魔神ギャロコンガを倒しに行くんだよね?」

 

 

「聞いて無いじゃないですか!!…何なんですか、ギャロコンガとは!?」

 

 

「ああ、聖殿…落ち着いてくれ…相手はまだ子供なんだ、それくらいに…」

 

 

神奈ちゃんの言葉を聞いて聖ちゃんは少しだけ落ち着きを取り戻した。

 

 

「全く、次同じ事がありましたら問答無用で南無三します……良いですね!?」

 

 

でも、あんまり落ち着いて無いね……だけど、そんなに怒ってると皺が…

 

 

「ハァーーーー!!」

 

 

「ぎゃふん!!」

 

 

聖ちゃんがマッハで出された湯飲みを僕の眉間に投げつけた……うぅ〜痛い。

 

 

「聖殿!?…一体何を!?」

 

 

「その子から邪気を感じたので祓いました……では私はこれで…」

 

 

そう言って聖ちゃんは一輪ちゃんと雲山君を連れて神社を後にした。

 

 

その後、早苗ちゃんとライカは色々と怒られた。

 

 

そして、早苗ちゃんは罰として…普段の三倍量の買い出しを、ライカは神社の大掃除を言い付けられた。

 

 

僕は暇だったから早苗ちゃんと買い出しに行く事にしたんだけど、早苗ちゃんが持ってる転移装置は1人用の為僕と一緒に転移は出来ないので人里で待ち合わせをする事になったんだ。

 

 

一緒に飛んで行けば良いのに、早苗ちゃんは転移装置を使いたくてウズウズしてたから僕は仕方無く1人で人里を目指したんだ。

 

 

途中で妖怪山に潜んでる野良妖精達に絡まれたんで、仕方無いから弾幕ごっこをしたんだけど…

 

 

聞いた話より強かったんだ。

 

 

アイツら、一斉に極小規模の荷電粒子砲を放ったり、狭い範囲だけど熱風を操ったりで意外に強かったよ。

 

 

まぁ、それでも僕の足元に及ばないけどね♪

 

 

これも博麗霊夢が言う、僕に影響されての事かな?

 

 

妖精達はただ、じゃれあうつもりで絡んできたみたいだけど一般人には迷惑な話だよね……まぁ、僕には関係無いけど…

 

 

まぁ、そんなこんなで僕は人里についたんだけど、早苗ちゃんを捜さないと…

 

 

え〜っと、確か待ち合わせ場所は……っと、あっちの方で人が集まってるぞ…何だろ?

 

 

僕は人が集まってる所へ足を運んだ。

 

 

見ると、大勢の人達が1人の少女を取り囲んで注目していた……何だろうね、皆でリンチをしてるのかな?

 

 

少女を見ると、沢山の人形を器用に操って人形劇を行っていた。

 

 

…どうやらリンチでは無さそうだね…

 

 

「シオンさん、ここに居たんですか?」

 

 

早苗ちゃんが背後から声を掛けてきた。

 

 

「あっ、早苗ちゃん……ちょっと人形劇に目が行ったんで見ようとしてた所だよ」

 

 

「シオンさん!!…買い物に来てるんですから寄り道しないで下さい!!」

 

 

早苗ちゃんはムスッとした顔で言った。

 

 

「ゴメン、ゴメン……じゃあ行こうか…」

 

 

「ええっ、いきま……アレッ?…アリスさん?」

 

 

早苗ちゃんは人形劇をやってる少女を見て呟いた。

 

 

「知ってる人?」

 

 

「ええ、あの人は確か魔法の森に住んでる…」

 

 

早苗ちゃんが説明しようとした時、少女がこっちに近付いてきた。

 

 

どうやら人形劇は終わったみたいだね〜

 

 

「アリスさん、こんにちわ」

 

 

「こんにちわ、見た顔だと思ったら…早苗、人里に来てたのね?」

 

 

「はい、買い物をしに人里に来たんですよ」

 

 

と、ここで少女は僕に気付いた。

 

 

「この子は…誰?」

 

 

「家の信者です♪」

 

 

だから、仮が抜けてるって……早苗ちゃん、ワザと?

 

 

「そ、そう…こんなに若いのに…(可哀想に…)」

 

 

少女は同情の眼差しで僕を見た。

 

 

「それで、お姉ちゃんは誰?…もしかして、種族としての魔法使い?」

 

そうなんだよねぇ〜、この人からパチュリーちゃんに似た波動の魔力を感じるんだよねぇ〜

 

 

「ええそうよ、私はアリス・マーガトロイド、アリスで良いわ…貴方の言う通り私は種族としての魔法使いで人形師よ…それが解ると言う事は貴方も?」

 

 

「うん、そうだよ♪…僕はシオン、魔法使い見習いだよ☆」

 

 

「シオン!?…貴方、シオンって言うの?」

 

 

「そうだよ、僕の事知ってるの?」

 

 

う〜ん、僕の事を知ってるって事は…

 

 

「僕のファン?」

 

 

「違うわよ!!…貴方の事は新聞で知ってるわ」

 

 

ああ、文ちゃんのアレかぁ〜…でもアレには録な事書いて無いからな〜

 

 

「確か、あの新聞には貴方が意思を持つ人形を作ったって書いてあったけど、本当なの?」

 

 

「うん、そうだよ♪」

 

 

「…その話、詳しく聞かせてもら…」

 

 

アリスちゃんが最後まで喋る前に早苗ちゃんが僕を抱えて、猛ダッシュでその場を後にした。

 

 

「じゃあ、アリスさん私達は買い物があるので失礼します」

 

 

「ちょっと!!…待ちなさい!!」

 

 

背後でアリスちゃんが僕達を呼び止める声をあげるが、早苗ちゃんは構わずBダッシュで逃げた。

 

 

「ちょっ、早苗ちゃん!!…急にどうしたの!?」

 

 

「シオンさん、黙ってて…舌噛みますよ?」

 

 

早苗ちゃんは僕を抱えたまま何時までも走り続けた。

 

 

そして……

 

 

「ここまで来れば大丈夫でしょう…」

 

 

早苗ちゃんは息を切らして言った。

 

 

「…急にどうしたんだよ〜?」

 

 

「危ない所でした……危うく、拐われる所でしたよ…」

 

 

「…それは早苗ちゃんの方じゃないの?」

 

 

僕はジト目で早苗ちゃんを見て言った。

 

 

「失礼ですね!!…私はそんな事しませんよ!!」

 

 

「ふ〜ん、へ〜、そ〜なのか〜」

 

 

「そんな疑わしい目で見ないで下さい!!…とにかく、アリスさんの前ではあまり自動人形の事は言わないで下さい」

 

 

「何で〜?」

 

 

「…アリスさんは昔から意思を持ち、自律した人形を目標にずっと研究をしています…もし、ライカさんやメリルさんの事を知ったらどうなる事になるか…」

 

 

成る程、そう言う事ね…

 

 

「でも、それなら自動人形の事を教えて上げれば良かったんじゃない?……別に隠す様な事でも無いし」

 

 

「それはダメです、シオンさんの技術は守矢が独せ……管理しないと幻想郷は破談します」

 

 

う〜ん…そうなのかな?…僕にはそう思えないけど…まぁ、そんな事より…

 

 

「早いところ、買い物しないとね♪…もうすぐ夕方だよ?」

 

 

「そ、そうですね…走るのに夢中ですっかり忘れていました…」

 

 

「じゃあ、大通に行こうよ……こんな路地裏なんか出て…」

 

 

そう僕達は今、人里の外れにある路地裏に来ちゃっているんだよね。

 

と、その時柄の悪いお兄さん達が何処からともなく現れて僕達を取り囲んだ。

 

 

「ようよう姉ちゃん達、こんな所で何をしてるんだい?…お兄さん達と良いこ…」

 

 

「縛雷のサンダーウェブ!!」

 

 

お兄さん達は蜘蛛の糸を模した雷の糸でぐるぐる巻きにされて拘束された。

 

 

「アババババ!!…こ、こじょう…な、な、なにをすりゅう…さ、さいごょまりぇいわせぇりょ!!」

 

 

お兄さんは痺れて、上手く喋れない様だ。

 

 

「そんなテンプレ最後まで付き合う気は無いよ♪…それにしても、いけないんだ♪…もう悪い事が出来ない様にお仕置きしないとね♪…ウフフフフ♪」

 

 

「ひ、ひぃ!!」

 

 

お兄さん達はすっかり怯えてしまった……さぁ、どう料理しようかな♪

 

 

「シオンさん、待って下さい……この人達はちょっと道を踏み外しちゃっただけです…ここは私が説き伏せます」

 

 

「説き伏せるって、まさか早苗ちゃん?」

 

 

「では皆さんには守矢の有り難い話を聞かせます♪」

 

 

「な、何をしゅりゅつもりだ!?」

 

 

<早苗式ジャイブトーク洗脳話術発動中>

 

 

「我々ハ守矢ノ忠実ナ僕、信者デス…異論ハ認メマセン」

 

 

あ〜あ、洗脳されちゃったよ……宗教って恐いね♪

 

 

「じゃあ、私達は買い物に行きましょう♪」

 

 

「うん、解ったよ…早苗ちゃん…」

 

 

僕達が大通に向かおうとした時、通信機から呼び出し音が鳴った。

 

 

「早苗ちゃん、ちょっと待ってて……もしもし?」

 

 

僕は通信機を取り、通話を始めた……すると通信機からメリルの声が聞こえてきた。

 

 

「マスターですか?…例のアレについてお話したい事が有りますのでダムの所まで来て下さい」

 

 

「…解ったよメリル、買い物が済んだらそっちに向かうよ」

 

 

「お待ちしてます」

 

 

話が終わった所で僕は通話を切った。

 

 

「もう良いですか?」

 

 

「うん、良いよ♪…所で買い物が終わったら、ちょっとダムに寄らないといけなくなったけど良いかな?」

 

 

「良いですよ、ただ私は買い物が終わったら食事の準備があるので一緒に行けませんが…」

 

 

「うん、了解♪…じゃあ、ちゃっちゃと買い物を済ませよう♪」

 

 

そして僕達は夕方になる前に買い物を済ませて帰路に着いた。

 

 

途中、僕はダムに寄るために早苗ちゃんと別れた。

 

 

「夕食までには戻ってきて下さいよ?」

 

 

「解ってるよ、早苗ちゃん♪」

 

 

さぁて、急いでダムに向かうか♪




ここまで読んで戴いて有り難うございました。


今回もダラダラとした回でしたが、早苗さんだけ荒ぶってましたね。

それと、前書きの文ちゃんはちょっと危ない感じになってましたが、決して変態ではありません。

次回、主人公の企みが明らかになるかも?…守矢は明日をどうしたいのか?…後、博麗霊夢の出番はどうなるのか?
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