魔法使い君が幻想入り   作:猫太子

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「おや?…随分と幼い子が来たね…」


「…お姉さん誰?」


「私は小野塚小町、ここは三途の川だよ」


「三途の川?…確か早死にした子供が石を積み上げる所でドSの鬼がそれを邪魔するんだっけ?」


「それは犀の河原…」


「って事は…お姉さんドS?」


「いやいやいや、私は鬼でもドSでも無いよ…死神だよ」


「死神?…じゃあ卍解見せてよ……それともデスノートの方?」


「それは違う世界の死神だよ」


「ふ〜ん、まぁ良いや…じゃあ僕帰るね♪」


「いやいやいや、そんな簡単に帰れないよ…確かに坊やは完全に死んでないけど、自力で帰れるもんじゃ…」


「まだ死んでないなら大丈夫☆…元気があれば何でも出来る♪」


「いや、元気じゃないからここに居るんだけど…」


「マキ…僕を元の体に戻して♪」


「御命了承…」


「うわっ!!…何、この巨大な手は!?…あのスキマみたいに空間を裂いて手だけ出してるみたいだけど…」


「じゃあね♪…ドSのお姉ちゃん♪」


「コラァ!!…誰がドSよ!!…どこぞのフラワーマスターと一緒にするな!!………行っちゃったよ…何だったんだろうね、あの坊やは…」


永遠亭御乱心録
悪戯は僕のライフワーク☆


異変が終結し、宴会も終わり……今、僕は博麗神社に居る。

 

 

…結局、博麗霊夢が僕を引き取る事で宴会での騒ぎは収拾した。

 

 

博麗霊夢曰く…

 

 

「結局、何処に押し付けても騒ぎを起こすなら目の届く所でアンタを見張ってる方がマシよ!!」

 

 

……だそうだ。

 

 

う〜ん、よっぽどこの間の異変が堪えたみたいだね♪

 

 

だけど、騒ぎは僕が起こさなくても向こうからやってくるんだ。

 

 

昼間は早苗ちゃんが来て守矢に引きずり込もうとして、そして今みたいに夜になるとフランちゃんが決闘しに来るんだ。

 

 

…毎回、弾幕ごっこだと飽きるから鬼ごっこやかくれんぼや野球…囲碁将棋にチェスに花札、後メンコやベーゴマそれと鷲巣麻雀。

 

 

あの手この手と決闘を挑んで来るんだ☆

 

 

「む〜、また負けた…」

 

 

フランちゃんはムクれて言った。

 

 

弾幕ごっこは何時も痛み分けだけど他は僕が圧勝☆

 

 

特に最後のヤツは本気でやらないと命に関わるからね♪

 

 

「こうなったら、弾幕ごっこで勝負よ!!」

 

 

…そして最終的には弾幕ごっこになるんだよね(^_^;)

 

 

「マスター、夜も更けましたのでそろそろお開きにしては如何ですか?」

 

 

「メリル…それはフランちゃんに言ってよ(´д⊂)‥」

 

 

吸血鬼は夜行性だからフランちゃん、まだまだ元気一杯なんだよなぁ〜

 

 

「…フラン様、今日はもうこのくらいで帰りましょう……弾幕ごっこなら帰ってから美鈴とやりましょう…」

 

 

付き添いで来た咲夜ちゃんがそう言うのだけど…

 

 

「え〜!!…美鈴弱いから直ぐにピチュッて弾幕ごっこにならないもん」

 

 

フランちゃんも言うねぇ〜

 

 

「さぁ、シオン!!…勝負よ!!」

 

 

「( ̄q ̄)zzz」

 

 

「コラァ〜!!…寝るな!!」

 

 

「むにゃむにゃ、もう食べれない…」

 

 

「……本当は起きてるでしょ…」

 

 

フランちゃんはジト目で言ってきた。

 

 

「むにゃむにゃ…」

 

 

「…博麗霊夢は?」

 

 

「むにゅう、むにゅう…」

 

「ガブッ!!」

 

 

次の瞬間、フランちゃんに腕を噛み付かれた。

 

 

「いっったぁぁぁぁい!!」

 

 

そして、いつの間にか僕の背後に現れた博麗霊夢が…

 

 

「そいやっ!!」

 

 

「ふんぎゃ〜!!」

 

 

僕にジャーマンスープレックスを掛けた。

 

 

「痛いなぁ〜、二人とも何すんの!?」

 

 

「黙れ!!…誰が腐れ絶壁よ!!」

 

 

…博麗霊夢……僕そこまで言ってない。

 

 

「私が良いと言うまで勝手に寝るな!!…後そんなに、おっぱいが好きなら美鈴の家の子にでもなっちゃいなさい!!」

 

 

…フランちゃん…君は一体何に対して怒ってるの?

 

 

「身から出た錆びですぅ〜」

「………はぁ…」

 

 

ライカにメリル……そんな目で見ないの。

 

 

「…オチが着いたので、これで引き上げましょう……フラン様」

 

 

咲夜ちゃん…綺麗に纏めないでよ…

 

 

「ダメ〜!!…一発殴るまで帰らない!!」

 

 

だが、フランちゃんは鼻息を荒くして頑として聞き入れなかった。

 

 

「困りましたね…」

 

 

咲夜ちゃんはそんなフランちゃんを見てホトホト困り果ててしまった………そこへ博麗霊夢が……

 

 

「……ねぇ、咲夜…取り敢えずフランに一発殴らせたら?」

 

 

「そうですね、そうすればフラン様も気が晴れるかと…」

 

 

えっ?、二人とも?

 

 

「そうよ咲夜、大体コイツのせいで私は録な目に合ってないから、ここで一発痛い目に合わせないと気が済まないわ」

 

 

「いや、博麗霊夢…異変の事なら…」

 

 

「異変の事じゃないわよ!!…アンタのお陰で神社の周辺に居る毛玉が亜光速で飛び回ったり荷電粒子ぶっ放す妖精とかでオチオチ外を飛べないのよ!!」

 

 

「それは……ワザとじゃ…」

 

 

「それだけじゃないわ!!…境内のアチコチに意味もなく落とし穴やトラバサミ仕掛けまくって参拝客がめっきり来なくなったじゃない!!」

 

 

それは元々じゃ…

 

 

「それに丑三つ時に神社の燈籠が動き回ってるのもアンタの仕業でしょ!?…夜中、燈籠がラインダンスを踊ってるのを見て私ぶっ飛んだわよ!!」

 

 

そんな事もあったかなぁ〜

 

 

「極めつけはアンタの謎実験で、ちょっといけない神が大量に徘徊しまわった事よ!!…全員ぶっ飛ばすのにどれだけ時間が掛かったか解ってんの!?…アンタのせいですっかり妖怪神社になったじゃない!!」

 

 

…それも元々だと思う…

 

 

「…そうですね……シオンさんは少々やり過ぎです…」

 

 

「そうかなぁ〜」

 

 

「そうですよ、紅魔館も被害を被ってます…」

 

 

紅魔館も?

 

 

「…咲夜ちゃん、僕はアレ以降紅魔館になんて行ってないよ?」

 

 

「妹様の事です!!…貴方の影響を受けてフラン様はすっかり悪戯にハマってしまわれて…」

 

 

…それはフランちゃんが悪いんじゃ…

 

 

「この間の麺汁をコーラにすり替えたのも貴方の入れ知恵でしょう?…皆ひっくり返ったわ!!」

 

 

あ〜、アレか…フランちゃん本当にやったんだ。

 

 

「他にも貴方が貸した機材を使って、地下の図書館にグレーターデーモンを大量に徘徊させてたり……パチュリー様がグレーターデーモンを司書に使ってるのを見て、ぶっ飛びましたよ!!」

 

 

…ちゃんと活用してるじゃん…

 

 

「他にも屋敷を入る度に部屋の間取りと階段の位置が変わる自動生成ダンジョンにしてレミリア様と二人で屋敷を探検なさって…二人揃って大はしゃぎでしたよ!!」

 

 

…喜んで貰えて何よりです…

 

 

「極めつけは……何で幻想郷にゼッ○ンが現れるのですか!?…美鈴は良い鍛練相手だと喜んでましたが、私はショックで死ぬかと思いましたよ!!」

 

 

そりゃ大変だ…

 

「とにかく、その後始末を一体誰がやってると思っているのですか!?」

 

 

「ギガベラスとギャロコンガ」

 

 

「わ・た・し・がやってるんです!!…本当にいい加減にして下さい!!」

 

 

…咲夜ちゃん目が据わってるよ?

 

 

「と言う訳でシオン…アンタは一度フランに殴られなさい!!…って言うか私にも殴らせろ!!」

 

 

「霊夢さん…私にも殴らせて下さい」

 

 

「じゃあ、三人で仲良くシオンの事を殴ろう♪」

 

 

フランちゃんの言葉を皮切りに博麗霊夢と咲夜ちゃんは虚ろな目でジリジリと迫ってきた。

 

 

「え〜っと……三人とも恐いよ?…ライカ、メリル、何とかして」

 

 

「( ̄q ̄)zzz」

 

 

「( ̄q ̄)zzz」

 

 

「エェェェ(゚Д゚)ェェェエ」

 

 

ちょっと!!…二人とも!!…狸寝入りするな!!

 

 

ええいっ!!…こうなったら!!

 

 

「ゴルァァ!!…逃げるな!!」

 

 

いや、逃げるよ博麗霊夢…

 

 

「コイツ!!…亜光速飛行で逃げるな!!」

 

 

「私に任せて下さい…幻世 ザ・ワールド!!」

 

 

僕が逃げる進路に咲夜ちゃんが先回りする。

 

 

「知らなかったのか?…メイド長から逃げられない…」

 

 

うひゃ〜!!…でも残念、咲夜ちゃんのスペカで時間停止してる間は僕に干渉出来ない…だから咲夜ちゃんが目の前に現れた瞬間、方向転換すれば……

 

 

「あっ、待ちなさい!!」

 

 

一瞬で咲夜ちゃんの手をすり抜けて僕は逃げた……先にフランちゃんの弾幕が待ち構えていた。

 

 

「シオン!!…貴方のパターンなんてお見通しだよ!!」

 

 

「何時から僕が本体と錯覚した?」

 

 

「えっ!?…分身!?」

 

 

フランちゃんが驚いて弾幕を撃つ手が止まったのを見計らって僕はフランちゃんの脇を通り抜けた。

 

 

「あっ!!…ハッタリ!?…セコいよ、シオン!!」

 

 

いや、こんな狡い手に掛かる方もどうかと思うけど…

 

 

だが、逃げ切ったと思った瞬間、博麗霊夢の結界に僕は囲まれた。

 

 

「捕らえたわよ……シオン!!」

 

 

「破壁のシールドスマッシャー!!」

 

 

僕の掌に触れた瞬間に結界が音を立てて崩れ去った。

 

 

「なっ!!…私の結界が!?」

 

 

「へへん♪…結界キラーなら僕も使えるよ☆」

 

 

こう何度も目にしてるんだ…いい加減、博麗霊夢の結界の構成も見破れるよ。

 

 

「ぐぬぅ…小癪な!!」

 

 

「こうなったら、とことん追い詰めます!!」

 

 

「シオン!!…地獄の底まで追い掛けてやる!!」

 

 

…こうして、僕達は一晩中マラソンマッチを続けた。

 

 

そして……

 

 

「シオン!!…待てー!!」

 

 

「捕まらないよ、フランちゃん♪」

「ぜぇ…ぜぇ…休み無しで延々と追い掛け回してるのに……何であの二人あんなに元気なのよ…」

 

 

「はぁ…はぁ…妹様は解りますが……シオンさん、人間なのにタフ過ぎます…」

 

 

二人も充分、人間越えてると思うけど…

 

 

「…っと、朝日が昇り始めてるな……今日はここまでだね♪」

 

 

「むぅ〜〜、じゃあまた今挽、勝負よ!!」

 

 

とここで僕達は終了宣言をした。

 

 

「どうやら終わったみたいですね」

 

 

「そうね、咲夜…結局ぶっ飛ばせなかったけど…」

 

 

「口惜しいですが、それはまたの機会にしましょう……さすがに疲れました」

 

 

やっと諦めてくれたみたいだね…

 

 

「ようやく終わりましたか」

 

 

「…メリル、狸寝入りでスルーは酷いよ」

 

 

「マスターの自業自得です」

 

 

「それにしても、割りと本気で逃げてたねぇ〜♪…闘神とやりあった時以来じゃないかな?」

 

 

「ライカ…それを引き合いに出さないで」

 

 

僕とライカのやり取りを聞いて三人は訝しげな顔をした。

 

 

「闘神?…誰よソレ?」

 

 

「……僕が手も足も出なかった奴だよ…博麗霊夢」

 

 

「へぇ〜、アンタがね〜……じゃあ紫に頼んで呼んで貰おうかしら」

 

 

「無駄だよ、博麗霊夢……闘神は師匠がアカシックレコードから削除しちゃったから…」

 

 

…そのお陰で師匠は呪われたけどね…

 

 

「?…どういう事よ?」

 

 

「…もう居ないって事だよ…博麗霊夢」

 

 

「なんだ、呼び出してアンタをシバいて貰おうと思ったのに…」

 

 

………それで済めば良いけどね…

 

 

「どうでも良いけど……もう朝だよ…フランちゃん、帰れないじゃん」

 

 

「あー!!…大変、急いで日の当たらない所に行かなきゃ!!」

 

 

僕の言葉を聞いてフランは泡食った。

 

 

「フラン、もう今日は神社に泊まりなさい」

 

 

「そうですね…お嬢様には私が伝えときます、フラン様はこのまま博麗神社に停まって下さい」

 

 

「う〜、解ったよ…じゃあ霊夢、宜しくね」

 

 

「良いからフランは急いで中に入りなさい……シオン、アンタももう寝なさい」

 

 

「んっ…解った…」

 

 

さすがに一晩中追いかけっこしてたから眠いや…

 

 

博麗霊夢とフランが中に入った所で…

 

 

「おはようございます♪…さぁシオンさん、守矢神社に行きましょう♪」

 

 

…早苗ちゃん、朝から元気だね…

 

 

「僕眠い…」

 

 

「どうしたのですか?…もしかして夜更かしをしてたんですか?…いけませんね、不健康ですよ?」

 

 

何だか早苗ちゃんの声が子守唄に聞こえてきたよ。

 

 

「( ̄q ̄)zzz」

 

 

「シオンさん!?…こんな所で立ったまま寝たら風邪引きますよ!?…後、私の胸を枕代わりにしないで下さい」

 

 

「マスター、起きて下さい…早苗さんに失礼ですよ!!」

 

 

「起きないね、メリル…」

 

 

三人が僕を揺すって起こそうとしたが……僕は起きれなかった。

 

 

「う〜ん…困りましたね……このまま守矢神社に連れて行きましょうかね?」

 

 

「それは止めて下さい、また騒ぎになります」

 

 

遠くから早苗ちゃんとメリルのやり取りが……Zzz

 

 

「もう!!…マスター、いい加減起きてよ〜!!」

 

 

「( ̄q ̄)zzz」

 

 

「もう!!…こうなったら!!…早苗さん、ちょっと離れて…」

 

 

突然、強烈な電気ショックが僕を襲う。

 

 

「ぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」

 

 

「ライカ!!…貴女何をしてるの!?」

 

 

「スタンガンだよ、メリル♪」

 

 

「あの…ライカさんにメリルさん…シオンさん白目剥いてます…」

 

 

「ライカ!!…やり過ぎよ、マスター失神してるじゃない!!」

 

 

「だって、マスター起きないんだもん…」

 

 

「失神させたら、もともこも無いでしょ!!…ああ、マスターしっかりして下さい!!」

 

 

「ほげらげ〜」

 

 

ああ、お花畑と川が見える。

 

 

「あの、シオンさん…息してないですよ?」

 

 

「ライカぁぁぁ!!」

 

 

「う〜ん、億千万の電圧は不味かったかな?」

 

 

「マスターを殺す気ですか!!…とにかく急いで甦生を…私は心臓マッサージするからライカは急いで人工呼吸器を取り付けて!!」

 

 

「解ったよ〜、アレッ?…呼吸器は何処だっけ?」

 

 

「ライカ!!…急ぎなさい!!」

 

 

「仕方有りません、これも人命救助の為です…私が人工呼吸をします……え〜っと、確か舌を入れて気道の確保をするんだっけ?」

 

 

「入れないで下さい!!…貴女はマスターに何をするつもりですか!?」

 

 

「有ったよ、メリル♪」

 

 

まぁ、この後なんやかんやで無事に甦生したんだけど…非常に危ない所だったよ。

 

 

取り敢えず命は助かったけど……長い時間外で寝てたから、僕風邪引いちゃった。

 




ここまで読んで戴いて有り難うございました。


今回は幕間の回と言った所です。

う〜ん、相変わらず悪戯ばっかしてますね〜

そのせいで死にかけましたが……きっと懲りてないでしょうね。


次回、今度こそ永遠亭に行って貰います。
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