魔法使い君が幻想入り   作:猫太子

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超獣邪神ギガベラス


かつて宇宙を席巻し、生きとし生ける物に恐怖を与えた恐るべき邪神。


人々はギガベラスを怖れ、ある者はギガベラスを倒さんと力を求め…またある者はギガベラスを崇め、その力を我が物にしようと企んだ。


…そんなギガベラスも寄る年波には勝てず、腰痛、成人病、骨粗鬆症、虫歯、おたふく風邪、普通の風邪を患い超獣邪神を引退した。


そして人々もその存在を忘れていった…



「マスター……また訳の解らない前書きを…」


激しく弾幕、僕自爆☆

いや〜、参ったね。

 

 

まさか、ここが幻想郷だなんて思わなかったよ…まぼろしおもいごうじゃ無いんだねぇ〜。

 

 

この世界の漢字は難しいよ、ルビ振ってくれないと僕読めない。

 

 

まぁ、来ちゃったからには仕方が無いけど『あの師匠』が常識が通用しないって言ってたから今後が心配だなぁ〜。

 

 

でも、どんな感じに常識が無いんだろ…いきなり爆発したりするのかな?

 

 

世間話してたら勝手に自爆されたら堪んないなぁ〜

 

 

それとも、ここの住人は常温核融合する癖を持っていたりして…

 

 

それともアレかな?…今、辻斬りが流行っていて隙を見せたら斬られるとか…

 

 

いきなり建物が合体して巨大ロボになって道を耕し始めたりするとか…

 

 

入る度に道と建物の配置が変わる自動生成型の街があるとか…

 

 

今、主婦層で流行ってる遊びが他の世界を侵略とか…

 

 

「ちょっと!!…話し聞いてるの!?」

 

 

物思いに耽っていたら博麗霊夢が叫んできた。

 

 

「聞いてるよ〜…それでプロテイン百個集めないと超獣邪神ギガベラスが復活しちゃうんだよね?」

 

 

「って聞いて無いじゃない!!…何なのよ、そのギガベラスって!!」

 

 

やれやれ、そんなに怒んなくても良いのに……老けるの早くなるよ。

 

 

「マスター、ちゃんと話しを聞かないとダメだよ〜……この人達は私達の事を抹殺したいって話しをしてるんだよ〜」

 

 

「えっ!!…そうなの、ライカ…じゃあ返り討ちにしないと…」

 

 

「違うわよ!!…アンタも話し聞いて無いんか!!」

 

 

だから、そんなに怒んなくても…そんなに眉間にシワ寄せたら年取った時残るよ?

 

 

「まぁまぁ、落ち着いて…それで何の話しだっけ?……僕の想像だと、この人金に汚そうだから『命が惜しければ賽銭しろ』って所かな?」

 

 

「想像で物を言うな!!…アンタ私に喧嘩売ってんの!?」

 

 

「じゃあ〜、マスターを手込めにしようと画策してるとか?」

 

 

「人聞きの悪いことを言うなぁぁぁぁ!!…私は御稚児趣味なんて無いわよ!!」

 

 

「…………(ガクガク、ブルブル)」

 

 

「アンタも怯えるなぁぁぁぁ!!」

 

 

う〜ん、大分エキサイト(翻訳ソフトでは無い)してるねぇ〜

 

 

「うがぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

「霊夢、ちょっと落ち着きなさい(^_^;)」

 

 

猛り狂う博麗霊夢を八雲紫が宥めていた……この人も大変だねぇ〜

 

 

「ねぇ、紫ちゃん…僕達がこの世界に来て出会った人達は博麗霊夢みたいに怒ってばっかだけど…もしかして、この世界って怒りん坊ばっかなの?」

 

 

「(紫ちゃん?)う〜ん、それは坊や達の対応が悪かったんじゃないかしらね…」

 

 

紫ちゃんは額に汗を垂らして答えてくれた。

 

 

「マスター、彼女の話しを要約するとこの世界は私達の世界と同様に外の世界から隔絶されており、外の世界から来た者…つまり、私達の事…を外来人と呼ばれています…そしてこの神社の巫女、霊夢さんは外来人を外の世界に帰す事が出来る様です」

おおっ!!…メリルはちゃんと聞いていたのかぁ〜…偉いぞ、メリル…

 

 

「如何しますか?…御師匠様はこの世界には来るなと仰ってましたから、一度戻って別の世界に向かいますか?」

 

 

「う〜ん、それなんだけど…坊や達の世界ってメリルちゃんの話しだと別の宇宙みたいねぇ〜」

 

 

メリルの言葉に紫ちゃんが口を挟んできた。

 

 

「アレッ?…そんな話ししたっけ?」

 

 

「マスターとライカが呆けてる間に私が話しを進めておきました」

 

 

さすがメリル、頼りになるねぇ〜

 

 

「だから、霊夢では坊や達を帰す事が出来ないのよ…霊夢はあくまで外の世界に帰すだけだから…」

 

 

「そうよ、でも紫のスキマなら何とか出来ると思うから安心して」

 

 

博麗霊夢はメリルだけを見て言った……僕とライカはどうでも良いんかい…

 

 

「それなんだけど……坊や達はあのセラエノ図書館から来たんでしょ?…残念だけど直ぐに帰せないわ」

 

 

「紫、それはどういう事なの?…コイツらを帰せないだなんて」

 

 

「あそこは世界自体が常に動き回ってるから特定するのに時間が掛かるのよ……タマに他の世界と重なる時があるから、それに合わせれば楽なんだけど…何時重なるかは私も解らないわ」

 

 

ん…それなら…

 

 

「メリル、周期表のデータを紫ちゃんに渡して…」

 

 

「解りました」

 

 

と言ってメリルは掌サイズのプレートを紫ちゃんに渡した。

 

 

「そのプレートにはセラエノが他世界に重なる周期のデータが入ってます…使い方は…」

 

 

と言ってメリルは紫ちゃんにメモリープレートの使い方を教えるのであった…

 

 

「ありがとう、メリルちゃん……これで特定するのが大分楽になったわ…でも暫く掛かると思うから、その間はここに居なさい…」

 

 

「ちょっと、紫!!…勝手に決めないでよ!!…コイツらの面倒なんて見ないわよ!!…胃袋が幾つ有っても足りないわ…」

 

 

うわぁ…この姉ちゃん失礼だなぁ…

 

 

「そうは言っても野宿させる訳にはいかないでしょ?…外に放り出して妖怪達に食べられでもしたら…貴女だって目覚めが悪いでしょ?」

 

 

「だったら人里にでも放り込めば良いじゃない…」

 

 

「バカね、そっちの坊やならともかくライカちゃんとメリルちゃんを放り込んだら騒ぎになるわ」

 

 

う〜ん、何だか歓迎されてないねぇ〜

 

 

「なら河童の所にでも放り込めば?」

 

 

「河童の所に放り込んだら、珍しがってこの子達を分解しかねないわ…それに人間をあの山に入れたら天狗達が黙ってないわ」

 

 

「分解は不味いね、あの複合炉をバラされたら大変な事になるよ」

 

 

何せ、核とコジマ粒子と黒のコアの複合炉だからね…

 

 

「ちょっと、それどういう事よ?…何か嫌な予感がするんだけど…」

 

 

「……悪いけど、スキマで覗かせて貰うわ…霊夢のカンは良く当たるから」

 

 

紫ちゃんがそう言うと空間が裂けた……これがスキマってヤツかな?

スキマを覗き込んだ紫ちゃんは顔をひきつらせて絶句した。

 

 

「紫?…どうしたの?」

 

 

博麗霊夢の声に我に返った紫ちゃんは青ざめた顔で僕に聞いてきた。

 

 

「ねぇ、坊や…アレが何か解ってて組み上げたの?」

 

 

「うん、そうだよ…あの出力は魅力的だからね♪」

 

 

紫ちゃんは怒りマークを作って怒鳴り込んできた…

 

 

「何を考えてるのよ!!…あんなの爆発したら地球の半分は吹っ飛ぶじゃない!!」

 

 

「ちょっ!!…紫、それマジ!?」

 

 

二人とも、驚き過ぎ……設計上爆発させるのに水爆3つ必要だから簡単には爆発しないよ。

 

 

「アンタ達!!…そんな物騒な物を持ち込んでどうするつもり!?…まさか幻想郷で戦争でもするつもりなの!?」

 

 

「そんな事しないよ博麗霊夢……この二人はあくまで僕の世話をさせる為に作ったんだし…そもそも、この世界に来たのだって事故みたいな物だし…」

 

 

「…坊や達がそのつもりが無くても危険な事に違いないわ……この世界にとって」

 

 

これ迄の態度とうって変わって紫ちゃんは厳しい表情で言ってきた…

 

 

「う〜ん…別に幻想郷をどうこうするつもりは無いけどなぁ〜…襲われでもしない限り危害を加える気は無いし…」

 

 

「残念だけど、幻想郷では人間は襲われる側よ…妖怪達にね」

 

 

博麗霊夢も厳しい表情で言ってきた……随分と物騒な世界だね…

 

 

「じゃあ、精々相手の鎖骨を折る程度に済ますよ…これなら良いでしょ?」

 

 

「…そう…じゃあ悪いけど試させて貰うわ…………………霊夢が」

 

 

「ちょっと紫!!…なんで私がやらないといけないのよ!!」

 

 

「だって、爆発したら嫌じゃない…」

 

 

「私だって嫌よ!!」

 

 

だから簡単に爆発しないってば…

 

 

「それで、何をすれば良いの?」

 

 

「霊夢と弾幕ごっこをして貰うわ」

 

 

弾幕ごっこ?

 

 

「弾幕ごっこは幻想郷で揉め事が起きた時に行う決闘よ……と言ってもあくまで『ごっこ』だから決して相手を殺してはいけないわ」

 

 

僕が訝しげな表情を浮かべてたら紫ちゃんが教えてくれた。

 

 

成る程、ようは模擬戦って事だな……弾幕って言うぐらいだから飛び道具で戦うと言う訳だな…だったら…

 

 

「メリル…相手して」

 

 

「解りました……ですが、霊夢さんの驚異値は最低でもC以上…武装2までの使用許可をお願いします」

 

 

「殺さないなら許可するよ」

 

 

「了解しました」

 

 

アレッ?…確か武装2は戦略兵器も含まれてる様な……まっ良っか…

 

 

「そっちも話しが纏まった様ね……それじゃあ、霊夢お願い」

 

 

「全く、あの子が爆発したら化けて出てやるからね!!」

 

 

「そんな事言わないの…じゃあ、表に出ましょう…」

 

 

紫ちゃんの言葉を聞いて僕達は表に出た。

 

 

「準備は良いわね?」

 

「ええ…問題ありません」

 

メリルの返答を聞いて博麗霊夢は空に向かって飛んだ。

 

 

メリルもそれに倣ってブースターを起動させて太陽を背にして飛んだ……どこまでも高く高く果てしなく…

 

 

「ちょっと!!…どこまで飛ぶつもりよ!?」

 

 

博麗霊夢は空に向かって吠えた。

 

 

「……あの子、どこまで飛んで行ったのかしら?」

 

 

「待ってて紫ちゃん、今メリルに通信を入れるから…」

 

 

僕はそう言ってズボンのポケットから、ある物を取り出した。

 

 

「あらっ、坊や携帯電話を持ってたの?」

 

 

「違うよ、これは聖なる携帯電話だよ…かつてアーサー王が使ってた逸品だよ」

 

 

「嘘言わないの、そんな時代に携帯電話が有るわけ無いでしょ」

 

 

むむっ…紫ちゃんノリが悪いな〜…まぁ確かにこれは聖なる携帯電話なんて物では無く只の多目的通信端末に過ぎないけどさ…

 

 

「もしもし、メリル?…今何処に居るの?」

 

 

すると通信端末からメリルの声が聞こえてきた。

 

 

「今、この惑星の衛星軌道に居ます……これより攻撃を開始します…対象、博麗霊夢をロック…サテライトキャノン…発射!!」

 

 

そして博麗霊夢の頭上にビームが降ってきた。

 

 

「えっ嘘!!…きゃあああああ!!」

 

 

博麗霊夢は悲鳴を上げてビームを回避した。

 

 

…威力を絞ってるから当たっても大丈夫だけど…メリル、えげつ無いよ…

 

 

「一体、何処から撃ってんのよ!?」

 

 

次々と襲い掛かるビームを回避しながら博麗霊夢は怒鳴った。

 

 

「あの姉ちゃん、凄いね…普通はあそこまで回避出来ないよ」

 

 

スコールの様に降り注ぐビームを難なく避けてる博麗霊夢を見て僕は思わず感嘆の声を上げた。

 

 

「まぁ、霊夢ならあのくらいの弾幕、目を瞑っても回避出来るわよ…それよりも相手の弾幕が届かない所からの攻撃は反則だから止めさせなさい…」

 

 

「んっ…解った」

 

 

僕がその旨をメリルに伝えようとした時、太陽に影が掛かった。

 

 

「あらっ?…日食が始まったようね…」

 

 

紫ちゃんは空を見て呟いた。

 

 

「マスター、確かメリルは太陽を背にして衛星軌道上まで飛んだんだよね?……それって不味くね?」

 

 

ライカがそう言った時、通信端末からゴツンという音が聞こえた……そして…

 

 

「ぶっ!!(ピチューン)」

 

 

と言う声が聞こえて通信が途絶えた。

 

 

「アハハ♪…メリルの奴、月に衝突したみたいだね☆」

 

 

「って、それ大丈夫なの!!…爆発とするんじゃないの!?」

 

 

僕の言葉を聞いて紫ちゃんが慌てだした。

 

 

「大丈夫だよ、それぐらいじゃ爆発しないよ♪」

 

 

「それぐらいって……本当に大丈夫なのかしら?」

 

 

「大丈夫、大丈夫♪」

 

 

紫ちゃんは疑り深いなぁ〜…ん?…博麗霊夢がこっちに来るぞ

「ねぇ、突然弾幕が収まったけど…何かあったの?」

 

 

「実はね…」

 

 

<少年説明中>

 

 

「…ってな事があったんだよ♪」

 

 

「そう…ってそれ大変じゃない!!…爆発云々はさておき、あの子大丈夫なの!!」

 

 

「大丈夫だよ、メリルも直に戻ってくるから…ほら来た」

 

 

僕はそう言って空を指差した。

 

 

空からメリルが墜ちてきて遠くの山にぶつかり、物凄い轟音をたてた。

 

 

どうやらメリルはあの後、大気圏に突入して戻ってきたみたいだ……あっ、あの山の形が変わっちゃった。

 

 

「ねぇ、あれ…本当に大丈夫なの!?」

 

 

「大丈夫だよ、博麗霊夢は心配性だなぁ〜…今メリルと通信するから、ちょっと待ってて…」

 

 

僕はそう言って通信端末を操作した…そして通信端末から音声が聞こえてきた。

 

 

「自爆シマス」

 

 

「あっ、ゴメ〜ン♪…間違ってメリルの自爆装置を起動させちゃった☆」

 

 

「ちょっとぉぉぉぉぉ!!」

 

 

紫ちゃんと博麗霊夢は異口同音で叫んだ。

 

 

「う〜ん、不味いね…装置を止めるのにはカウントダウン中に直接メリルの所まで行って止めないといけないんだけど…」

 

 

「だったら、スキマでメリルちゃんの所まで送るから…」

 

 

「スリー」

 

 

「って三秒かい!!」

 

 

紫ちゃんは混乱している。

 

 

「トゥー」

 

 

「ちょっと!!…どうにかしなさいよ!!」

 

 

博麗霊夢も混乱している

 

 

「ワン」

 

 

「うん、もう諦めるしかないね☆」

 

 

「ふざけんなー!!」

 

 

再び紫ちゃんと博麗霊夢は異口同音で叫んだ。

 

 

「ドカーン☆……爆発スルト思ッタ?…スル訳無イジャン…バカナノ?…死ヌノ?」

 

 

通信端末の音声を聞いて二人は腰砕けになった。

 

 

「アハハハ♪…爆発すると思った?…自爆装置なんて物騒な物、最初から積んで無いよ…キャハハハハハハ☆」

 

 

引っ掛かった、引っ掛かった☆……アレッ?…二人とも顔が怖いよ?…その振り上げた拳でどうするつもり?…僕恐い…

 

 

<少年ボコられ中>

 

 

「マスター、只今戻りました………?…どうしましたか?…随分とボロボロですが…」

 

 

「あっ、メリルお帰り〜、またマスターが悪ふざけをしちゃって…」

 

 

「はぁ…またですか……マスターには困ったものです」

 

 

うう…物凄く痛い…全く、か弱い美少年になんて事するんだよ。

 

 

「ほんっとうに信じられない!!……一体どういう育ち方すれば、こんな性格になるのよ!!」

 

 

「霊夢の言う通りよ…常識はずれも良い所ね…」

 

 

そこまで怒らなくても…

 

 

「…それで、試した結果どうでしたか?」

 

 

僕達のやり取りを無視してメリルが二人に聞いた…って言うか、少しは労ってよメリルぅ…

 

 

「そうね……まぁ、色々と文句を言いたい所だけど良いでしょう……確かにアレは反則だけど、それはこっちもちゃんと説明してなかったし…」

 

「紫!?…あんな危険物を放置するつもり!?」

 

 

「落ち着いて霊夢、あの様子だと簡単に爆発する危険も無いでしょ?…それに向こうはちゃんと力加減をしていたわ」

 

 

「まぁそうだけど…」

 

 

博麗霊夢は不服そうだけど紫ちゃんはそうでも無さそうだな。

 

 

「でも、この子達だけで幻想郷に滞在させるには危険ね……と言う訳で霊夢、この子達の面倒を見てね☆」

 

 

「はぁぁぁぁ!?」

 

 

「じゃあ、私帰るから後お願いね☆」

 

 

と言って紫ちゃんはスキマで帰って行った。

 

 

「待ちなさい!!…こんな核弾頭の面倒なんて見きれないわよ…ちょっと紫!?…戻って来なさい!!」

 

 

博麗霊夢は虚空に向かって何時までも叫んでいた。

 

 

「こうなったら……レミリア達に押し付けてやる!!」

 




どうも、ここまで読んで下さって有り難うございました。


う〜ん、本当はもうちょいシリアスな展開を考えていたのですが、あんな事に…

次回、レミリア達に期待しましょう。
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