吸血鬼とは多くの物語、ゲームでも登場しているので現代では割りとポピュラーな存在だ。
そして、その力は絶大で人類を遥かに凌駕している。
そんな吸血鬼だが弱点も、また多い…
日光イヤ!!、ニンニク嫌い!!、木の杭来んな!!、十字架帰れ!!、流水ダメ!!…等々、お前は我が儘な子供か、と突っ込みたくなる弱点を多く持っている…
「マスター、もう突っ込まないよ…」
魔理沙「ぎゃああああ!!」
僕達は今、博麗霊夢の部屋で弾幕ごっこのレクチャーを受けていた。
霧雨魔理沙と言う少女から…
えっ?…何で彼女がレクチャーしてるのかだって?
最初は博麗霊夢が教えようとしてたんだけど、その時彼女が神社に墜落しちゃったんだ…
何で墜落したかと言うと、彼女が神社に降りようとした時ライカが石を投げて迎撃しちゃったからなんだ…
ライカ曰く…
「泥棒センサーが反応してたから、つい♪」
だそうだ…
それを聞いた博麗霊夢が…
「何だかんだでアンタが悪い!!…だからお詫びとしてこの子達に弾幕ごっこをレクチャーしなさい!!」
…だってさ…勿論、霧雨魔理沙は抗議したけど……押しきられて結局、レクチャーする羽目になったんだ…
それで博麗霊夢は今何をしているかと言うと…そこでゴロゴロしているんだ。
あれ…絶対自分が楽したいから霧雨魔理沙に押し付けたんだと思うよ…
それで、話を聞くと彼女も魔法使いで自分なりに修業をしているそうなんだ…
因みに僕達の世界では一人前の女性の魔法使いは魔女と呼ばれてるんだ。
そして、この世界では年若い女を少女と呼ぶらしい…だから、何れ魔女になる彼女の事をこう呼ぼう、魔法少女と……フフフ…
「…っとまぁ、弾幕ごっこってのはこんな流れでやるんだ…ここまでで何か質問はあるか?」
っと、物思いに耽ってる間にレクチャーが終わっちゃった……どうしよう、全然聞いてなかった。
「お話しは解りました…では質問させて戴きます……もし相手が弾幕ごっこを了承せず、本気で来た場合の対応はどうなりますか?」
「私、弾幕より白兵戦やトラップの方が得意なんだけど……その場合はどうなるの?」
ライカとメリルが各々霧雨魔理沙に質問した……不味い、僕も質問しなきゃ…
「バナナはおやつに入りますか?」
「良し、じゃあ質問に答えるぜ…先ずメリルの質問だが、その場合は正当防衛で、そっちも本気でやっても構わないぜ……妖怪達も全員、話しが通じる奴ばかりじゃないからな…」
ふむふむ、成る程
「ちょっと待った!!…本気でやれと言っても限度があるからね!!…お願いだから幻想郷とうちの神社は壊さないで!!」
博麗霊夢が口を挟んできた。
「オイオイ、大袈裟だぞ霊夢」
「魔理沙は知らないから、そう言えるのよ!!」
…そんなに心配なら自分がレクチャーすれば良いのに…後、ゴロゴロしてばっかだと何時かブタさんになっちゃうよ?
「?……まぁ、いいや…それでライカだけど、その場合はまたルールが変わってくるな…後で教えてやるぜ」
「は〜い♪…解りました〜」
「それで、シオンだけど…バナナはおやつに入らないぜ……って言うか、お前人の話し全然聞いて無いだろ…」
霧雨魔理沙は呆れた顔をして言った。
「はぁ……後で私からマスターに説明します……取り敢えず、質問は以上です」
「…もう夜も遅いから、これで御開きね…明日は朝早くから紅魔館に向かうから、もう寝なさい…魔理沙、アンタも泊まっていきなさい」
「おう、じゃあ遠慮無く……って言うか明日、紅魔館に行くのか?…だったら私も行くぜ」
どうやら霧雨魔理沙も行くつもりだね
「じゃあ、ライカ…寝る前にさっき言ったルールを教えるから、もう少し付き合え」
「解りました〜」
二人はそう言って博麗霊夢の部屋を後にした。
「マスター、先程のレクチャーを説明しますので私達の部屋に行きましょう」
「ん…解った」
そして僕とメリルも博麗霊夢の部屋を後にした。
「ちゃんと歯磨いて良く寝なさいよ…明日は忙しいんだから…」
「解ってるよ」
そして翌朝、僕達は博麗霊夢の悲鳴で目が覚めた………くふふ♪
「何だ!?…今、霊夢の物凄い悲鳴が聞こえたんだが…」
「あっ…魔理ちゃん、おはよう」
僕達は廊下で鉢合わせした。
「魔理ちゃんって……まぁ良いか…それより霊夢は何処だ?」
「博麗霊夢なら多分、賽銭箱の所に居るよ」
「って事は表だな?…行ってみるぜ!!」
魔理ちゃんは慌てて博麗霊夢の所に向かった。
「マスター…今、霊夢さんの悲鳴が聞こえましたが…また何かやったんですか?」
「ホント、凄い悲鳴ですぅ…お陰で目が覚めましたよ〜」
ライカとメリルが顔を出した。
「メリル〜、人聞きの悪い事言わないでよ」
…実は昨日、夜中にコッソリと賽銭箱に大量のクリーピングコインを入れたんだよね〜
……あいつら、近付く者に無差別に噛み付いたり小さな火を吹いたりするから、さぞビックリしてるだろうな〜
そして、表から二人の声が聞こえてきた。
「霊夢!!…大丈夫か?…って何だコイツら!?」
「知らないわよ!!…賽銭箱開けたら、いきなり飛び出してきたのよ!!」
「うわっ!!…コイツら一斉に火吹いてきたぞ!!」
「きゃああ!!…ちょっと!!…噛みつくな!!」
うわぁ〜、大変な騒ぎだねぇ〜♪
「恋符 マスタースパーク!!」
「霊符 夢想封印!!」
表の方から物凄い轟音が鳴り響いた……どうやら決着がついた様だね。
そして、ドスドスドスと足音を立てて博麗霊夢が姿を現して僕に詰め寄った。
「アンタ!!…どういうつもりよ!!」
「え〜!!…僕じゃないよ〜」
「アンタしか居ないでしょ!!…あんな悪戯するのは!!」
博麗霊夢は柳眉を立てて捲し立てた。
「ったく、とんだ悪戯小僧だな…」
魔理ちゃんも怒りマークを浮かべて姿を表した。
「アハハ♪…ゴメン、ゴメン♪…でもあの中に本物の金貨が一杯混ざってる筈だから、それなりに儲けたでしょ?」
「それを先に言いなさいよ!!…全部吹っ飛ばしちゃったじゃない!!」
あらら、それじゃあ骨折り損のくたびれ儲けだね。
「しかし、あんなヘンテコな生き物どっから持ってきたんだ?」
「魔理ちゃん、それはね…召喚魔法を使って呼び出したんだ♪」
クリーピングコインの召喚は比較的初歩の召喚魔法だから大量に喚べるんだよね〜
「つまらない事で魔法を使うな!!…全く、信じられないわね……良い事?…次同じ事したら承知しないからね!!」
「何だ?…霊夢、もう許すのか?…賽銭箱の悪戯に対してはいつも容赦の無い制裁を加えるのに…」
「昨日のアレに比べたら安い方よ、魔理沙…」
昨日のアレって、偽自爆の事かな?…そんなにショッキングな出来事だったかな?
まぁ、そんなこんなで博麗霊夢と魔理ちゃんは朝食を取り(因みに僕はご飯抜き…酷いよね)そして、紅魔館という所に向かう事になった。
「それじゃあ、紅魔館に行くわよ」
「お前達は私と霊夢の後をついて来いよ」
「解りました」
博麗霊夢と魔理ちゃんが飛び立ち、その後をメリルが追った…そして僕とライカは……
「行ってらっしゃい♪」
「お土産期待してますぅ〜♪」
手を振って三人を見送ったのであった……めでたし、めでたry
「アンタ達もついてくるの!!」
「……あいつら、いい性格してるぜ…」
「……………はぁ…」
とまぁ僕達五人は一路、紅魔館を目指して空を飛んで行った。
道中、魔理ちゃんが僕に話し掛けてきた。
「なあ、シオン…お前があの二人を作ったって本当か?」
「そうだよ、あの二人を作ったのは僕だよ」
「見掛けによらず、凄いな…今度作り方教えろよ、それでアリスを驚かせてやるぜ」
「良いよ〜、じゃあ自爆装置搭載型の設計図を…」
「止めなさい!!…幻想郷が滅びるわ!!」
「何だよ霊夢、別に良いだろ?」
「良くないわ!!」
まぁ、こんな感じに道中何事も無く平和な旅を満喫したんだ。
そして、大きな湖を越えた所で真っ赤な屋敷が見えてきた。
「おっ?…見えてきたぜ、あの真っ赤な建物が紅魔館だ」
「うわぁ〜、悪趣味だね♪」
「あの中に牛さんを放し飼いさせたら凄い事になりそうですねぇ〜♪」
「……目が痛くなりそうです」
僕とライカとメリルは思った事を口にした。
「…気持ちは解るけど、レミリア達の前では言わないでよね」
「うん、解った♪…言わないから安心して☆」
「いや、アンタが一番信用出来ないんだけど…」
「博麗霊夢は相変わらず無礼だねぇ〜…もしかして僕の事、嫌い?」
「だぁぁぁぁいっ嫌いよ!!…と言うかアンタに無礼って言われたく無いわ!!」
「…博麗霊夢は子供だなぁ〜」
「ぬがぁぁぁぁ!!…何でアンタに子供呼ばわりされないといけないのよ!!」
「…お前達、仲良いな…」
「魔理沙!!…どこを見たらそうなるのよ!!…どう見ても私が一方的に被害者じゃない!!…そこは同情してお賽銭入れる所よ!!」
「霊夢……然り気無く賽銭ねだるな…」
僕達のやり取りを見ていたメリルが溜め息を吐きつつ博麗霊夢に質問をしてきた
「所で、霊夢さん…これから会うレミリアと言う人物はどういう人ですか?」
「レミリアね…彼女はこの先の紅魔館の主で吸血鬼よ…彼女は運命を操る能力を持ってるわ…と言っても大きな変化をもたらす事は出来ないみたいだけど…」
「でも、アイツは運命を見る事が出来るから私達が今日来るのを知ってるかもな…」
ふ〜ん、吸血鬼かぁ〜……ドラキュラやカーミラみたいな物かな?…それにしても運命を操る能力…それってチートじゃん…
まぁ、良いや…別に戦うと決まった訳じゃないし…そんな事より、さっさと屋敷に向かおう。
そして、僕達は紅魔館の門の所まできた。
「近くで見ると大きいですねぇ〜♪」
「マスター、あそこに誰か居ます……見た所、立ったまま寝てますが…」
メリルの言う通り門の近くで1人の女性が立ったまま寝ていた。
見た目は…何だか中国っぽい服装で赤い長髪、スタイル抜群のお姉ちゃんだ。
「胸部装甲の厚みは博麗霊夢の3、4倍…いや、もっとあるかも」
「やかましい!!」
博麗霊夢にガツンと頭を殴られた。
「痛いなぁ〜、何するんだよ〜」
「アンタこそ何を言い出すのよ!!…大体3、4倍って何よ!!…私はそこまで小さく無いわよ!!」
「いや、だって見た感じ…」
僕は門の所で寝てる姉ちゃんと博麗霊夢の胸元を見比べて言ったら、またガツンと頭を殴られた。
「どこ見てんのよ!!…サラシ巻いてるから小さく見えるだけよ!!」
「ふ〜ん、へ〜、そーなのかー」
「何よ!!…その疑わしげな目は!!」
「お前達、いい加減にしろよ…」
魔理ちゃんは辟易した顔で止めに入った……因みにライカは何時もみたいにニコニコして、メリルは溜め息をついて僕達の事を見ていた。
「それにしても……近くでこんだけ騒いでるのに全然起きないねぇ〜、この人…」
ライカの言う通り、この姉ちゃん全然起きないよ
「…相変わらずねぇ、取り敢えず起こしてレミリアに取り次いで貰いましょ」
「捕り憑いて?」
「と・り・つ・い・で!!」
僕の言葉を聞いて博麗霊夢がジト目で言ってきた。
「…じゃあ、この人起こすよ」
僕はそう言ってお姉さんの肩を揺すって起こそうとした…………けど、身長差がありすぎて、うっかりムニュッとお姉さんの胸を掴んでしまった。
「ん?…間違えたか?(CVアミバ)」
「?……!?…!!!!!!!!!!!!」
声にならない悲鳴、連続して炸裂するビンタ、僕の両ホッペが赤く腫れ上がる…
「いきなり何するんですかぁぁぁぁ!!」
「それはこっちが聞きたいよ…」
僕は頬っぺたを抑えて答えた。
「落ち着け、美鈴…相手は子供だぜ」
「ミリン?…調味料みたいな名前だねぇ〜」
「誰がミリンですかぁぁぁ!!…私の名前は紅美鈴です!!」
「本ミリン?…ますます調味料ッポイね?」
「本ミリンでは無く紅美鈴です!!…貴方は一体何なんですかぁぁぁぁ!!」
「お客様だよ♪」
「貴方みたいな、お客様が居て堪るかぁぁぁぁぁ!!」
この姉ちゃんも沸点低いねぇ〜
「と言う訳で、中に入れて(はぁと)」
「帰れぇぇぇぇぇ!!」
「うわぁ〜、お客様が訪ねたのに帰れって……常識無いね☆」
「お前が言うなぁぁぁぁ!!」
…そんな全員で叫ばなくても良いじゃんか…
「とにかく、貴方みたいな無礼者を紅魔館の敷地に入れる訳にはいきません!!…帰らないのなら力ずくで排除します!!」
とりつく島も無い…仕方が無い…
「帰るか♪」
「ダメよ!!…アンタ達の事をレミリアに押し付ける為に来たんだから帰っちゃダメ!!」
「って博麗霊夢が言ってるから、やっぱり中に入れてよ…ミリンちゃん♪」
「なおさら入れられるかぁぁぁぁ!!」
う〜ん、猛り狂ってるねぇ〜…仕方無い、ここは強硬突破だ。
「ライカ…やっちゃって、武装4で対応してね」
「はぁ、解りました…」
ライカは何だかなぁ〜って顔で答えた。
「マスター」
「何だい?…メリル、強硬突破は反対かい?」
「いえ、確かにそれも有りますが……あの人の驚異値がBを示してます…武装4では厳しいのでは無いかと…」
驚異値B!?…中位邪神より上じゃないか……これはちょっと不味いかな…
ここまで読んで下さいまして有り難うございました。
ん〜、今回は割りと大人しい回でしたね(^_^;)
ここからは暫く紅魔館を舞台に暴れる予定です。
…そろそろ、主人公を戦わせ様かな…何だかんだで、まだ戦闘してないし…
あっ…でも次回はライカが戦います。