今、外(害)宇宙で流行ってるスポーツの1つ。
ルールは通常のベースボールとあまり変わらないが惑星全体を球場として使う為、規模が通常のベースボールよりデカイ。
当初は惑星使ってんのに何故、亜空間?…と抗議の声が高かったが次第に誰も気にしなくなった。
現在ではリーグ数が4つも増えて外(害)宇宙では子供達にも大人気のスポーツだ。
ただ、大気圏外ホームランが隣の惑星に落ちる等の問題もあり一部では批判の声も高い
今日も元気にホームラン☆
僕は今、ライカと対峙している。
迎え撃つライカはいつも以上に真剣な表情を浮かべている。
だが、それは僕も同じ事だ……なぜなら、これは僕とライカの真剣勝負、手は抜けられない。
ライカの気迫は凄まじい物で、いつもより大きく見える。
…後が無いのはライカの方なんだ…追い詰められてるのに、この気迫は…
…否!!…追い詰められてるからこそ、この気迫なんだ!!……背水の陣、死中に活を求める…恐らく、その類いだろうな…
ダメだ、呑まれてはいけない……この気迫に怖じ気づいたら…負ける。
僕は折れそうな心を叱咤する……負けられない!!
僕はそっと構える……手には既に召喚陣が現れている。
そして、ライカも厳かに得物を構える……全てを見透かさんとする眼光を放ち…
「最後の勝負だ!!」
「かかってくるです!!」
そして、召喚陣から隕石が姿を現した!!……隕石は宇宙速度で、ライカに迫る!!
メテオマグナム……幾度も挑戦者を打ち取り、伝説へと昇華した大技だ……いかにライカといえど!!
\ パカンッ!! /
…僕の放った隕石が宙を飛ぶ……どこまでも、どこまでも…大気圏を貫いて…
「やった♪…大気圏外ホームランです♪」
「くそう!!…負けた!!」
ライカは花柄の木製バットを振り回して喜び、僕は膝まずいて神社の石畳に拳を打ち付ける(痛い(T_T))
「ふふん、ようやくメテオマグナムが打てたですぅ〜♪…カウント、スリーボール、ツーストライクからのメイクドラマですぅ〜♪」
くぅ!!…次こそは絶対勝ってやる!!
「さぁさぁ♪…今日こそ神社の掃き掃除をやって貰うよ♪…マ・ス・ター♪」
「…解ったよライカ……全くめんどくさい……大体、神社の巫女が何でやんないんだよ〜」
そう、博麗霊夢は居候なんだから神社の掃除くらいしろ!!…と言って僕達に掃除や買い出し、炊事、洗濯を全部押し付けて自分は一日中ゴロゴロしてるんだもん…
…良くそれで巫女が務まるよ…
「じゃあ、ライカは買い出しを…」
「マスター、私達が人里へ買い出しに行ったら騒ぎになります……それにライカは…」
「そうだね、メリル……」
そうなんだよね〜、ライカに買い出し行かせると、いつも違った物買っちゃうからね………(バカ)師匠の言い付けでカビキラーを買いに行かせた事があったけど、間違えてドラゴンキラーを買ってきちゃったんだよね〜
「しょうがない……買い出しは博麗霊夢にやって貰うか……アレッ?…博麗霊夢は?」
「マスターの流れ弾(ワイルドピッチ)に当たって伸びてます」
メリルの指差す方を見ると……博麗霊夢は頭にタンコブ作って倒れていた。
「…じゃあ、僕が買い出しに行くから掃除はメリルが…」
「私はこれから洗濯するので、掃除はライカにやって貰って下さい」
「えー!!…じゃあ、さっきの勝負は何だったの〜!?」
ライカはブーブー言い出した……そんなに掃除するのが嫌なの?
「ライカ!!…我が儘を言わないで!!」
「…は〜い…解ったよメリル…」
「…じゃあ、霊夢さんは私が中に運んでおきます……マスターは買い出しをお願いします」
「解ったよメリル、後は頼んだよ♪」
僕はそう言って人里に向かって亜光速で飛んで行った。
途中、知り合いの毛玉逹に追い掛け回されたので適当に相手(鬼ごっこ)して軽くあしらったりもした。
紅魔館の騒ぎから一週間以上経つけど、その間にコイツらに良く絡まれたんだ。
コイツら、最初はこんなに速くなかったけど遊び相手をしていたら何時の間にか亜光速飛行を体得していたんだよね。
博麗霊夢曰く…
「アイツらは周辺の環境に影響されやすいからね……多分、アンタに影響されたんじゃないかしら?」
…だってさ
まぁそんな訳で以来、博麗神社周辺の毛玉は皆、亜光速で飛び回る様になったんだ♪
とは言え、ただ速いだけで害はあまり無いよ……毛玉逹も異変でも無きゃ好き好んで誰かに危害を与えないって話しだし…
でも、ウザいから今度から超光速飛行で行こうかな?
っとまぁ、そんなこんなで今、人里に着いたよ☆
「え〜とっ……先ずは八百屋から行くか…」
僕は八百屋を目指して通りを歩いて行った。
すると、空から女の人が降りてきたので……無視して八百屋に入って…
「ちょっと待って下さい!!…無視して八百屋に入らないで下さい」
「あの人営業妨害だから訴えた方が良いよ」
僕は降りてきた女の人を指差して八百屋の主人に言った。
「あややや…そんな事仰らずに…」
「…しつこいよ!!…文ちゃん…」
そう、この人は射命丸文って名前の鴉天狗なんだけど…紅魔館の騒ぎを嗅ぎ付けて僕に取材しようと絡んでくるんだ。
「今日こそは取材を受けて下さい」
「も〜〜!!…取材はお断りって言ったじゃん…何で、そんなに執拗に取材したがるの?」
「こんな話題性のあるネタを見逃せる筈無いじゃないですか」
「……自分のスリーサイズを公表した方が話題になると思うけど?」
…良く解んないけど、知りたがる人は多いんじゃないかな?
「それはトップシークレットです……さぁ、そんな事より取材を受けて下さい」
「おまわりさ〜〜ん!!…この人が僕の事を路地裏に引き込もうとしてます!!…パンツ脱がそうとしてま〜〜す!!」
「幻想郷におまわりさんは居ませんよ♪…取材を受けてくれないと本当に脱がしますよ?」
むむっ……怯まないな…最初の頃は泡食って退散してたのに…
「…あんまり遅くなると、博麗霊夢が鬼となって降臨するよ?」
「それは大変ですね…じゃあ手早く取材を受けましょう」
む〜、これもダメか……嫌な方向性で打たれ強くなってるなぁ…
「さぁさぁ〜、取材させて下さいよ…貴方のせいで仲間内から変態天狗のレッテルを貼られて困ってるんですから、取材させて貰えないと割りに合わないですよ〜」
「だから、ダ〜メ」
「させて下さいよ〜」
「ダ〜メ!!」
「そんな事言わずにさせて下さいよ〜」
「ダァァァメ!!」
「一度で良いからさせて!!」
「ダァァァァァァァァメ!!」
「もう!!…じゃあ、無理矢理させて貰いますよ!!」
「ナニをさせるつもりだ!!…この変態天狗!!」
文ちゃんの背後に一人の女性が立っていた。
「あっ!!…貴女は慧音さん!!」
この人の名は上白沢慧音と言って、里の寺子屋の教師をやってるんだ。
そして同時に人里の自警団を纏めて里の治安を守ってるんだ。
…文ちゃん、治安維持を行ってるのは何もおまわりさんだけじゃ無いんだよ?
「貴様!!…こんな小さな子供にナニをしている!?」
「ち、違います!!…誤解です!!」
「問答無用!!」
「きゃああああああ(ピチューン!!)」
文ちゃんは慧姉ちゃんの頭突きを食らってピチュッた
「大丈夫か?…シオン…」
「うん、大丈夫……ありがと、慧姉ちゃん」
「そうか…なら良いが……それで、一体何があったんだ?……私の知る限り彼女に御稚児趣味は無かったと思うが…」
「うん、実はね…」
<少年説明中>
「成る程、そう言う事か……なら、少しは協力してやったらどうだ?…そうすれば彼女も少しは落ち着くだろう」
「ヤダよ…めんどくさい…」
「まぁ、気持ちは分かるがな……それより、買い物は良いのか?」
「あっ!!…いけない!!……じゃあ、僕はもういくね…」
「気を付けてな…」
僕は挨拶もそこそこに買い物に戻った。
買い物を済ませて帰る頃にはすっかり暗くなっていた。
…因みに博麗霊夢はさっきので拗ねて、この日は口を聞いてくれなかったよ。
そして、その夜…
「こんばんわ〜」
皆が寝静まった後、僕の部屋に文ちゃんが現れた。
「……………(怒)」
僕は黙って掌に魔力を集束させた。
「ちょっと、待って下さい……別に何かしようと思った訳じゃ…」
「…眠い!!……おやすみ!!」
「いやいやいや!!…寝ないで下さい…起きて取材させて下さいよ」
……ほんっっっとうにしつこいなぁ〜(怒)
…いっそ焼き鳥に…
「お願いしますよ〜、時間は取らせませんから…」
「…………じゃあ、約束してよ…取材を受けるから、もう付きまとわないでよ?」
「解りました、約束します」
「そう……じゃあ、これにサインしてね…じゃないと受けないよ?」
僕はそう言って一枚の誓約書を取り出した。
「はぁ…解りました……?……見た事の無い文字ですね?」
「これは僕達の世界の文字だから、あまり気にしないで♪」
「そうですか………良しっと、サインしましたよ?」
……召喚契約完了( ̄ー ̄)
「…言っておくけど、これ…偽名で書いても有効だからね♪」
だから、例え僕の知らない漢字を使って誤魔化しても…ム・ダ☆
「(ギクッ!!)…い、嫌ですね〜、そんな事しませんよ」
その顔は嘘んついてるな!!…まぁ、良いけどね☆
「じゃあ、取材を受けるよ」
「やった♪(特ダネGET)…それでは早速…」
<少年取材中>
「……と言う訳だよ」
「成る程、あの騒ぎにはそんな顛末が…」
文ちゃんは驚きの表情で言った。
「…これ、記事にしても良いですか?」
「…名前を伏せてくれたら良いよ♪」
「解りました、じゃあ名前を伏せて記事にします」
…今思ったけど、これ誰か信じるかな?…いやだって…ねぇ?
「しかし、こう言ってはなんですけど……常識外れですね?……あの守矢の巫女さんも真っ青な…」
「それよ!!」
突然、博麗霊夢が叫びながら部屋の襖をバタンッと音を立てて部屋に入ってきた。
「そうよ!!…それだわ!!…同じ常識外れだから、守矢神社に押し付ければ良かったのよ!!」
…どうでも良いけど、ずっと盗み聞きしてたの?
「文!!…貴女冴えてるわ!!…伊達に千年は生きてないわね!!」
「…さらっと年齢を暴露しないで下さい…それと別にそんな意見は言ってません」
「…その割りには落ち着き無いね」
「放っておいて下さい…シオンさん」
まぁ、人間と妖怪じゃ寿命が違うから、そこら辺の感覚も違ってくるのかも…
「それはさておき、霊夢さん…つまり彼等を守矢神社に預けるのですね?」
「預けるんじゃない!!…押し付けるのよ!!……大丈夫、どっちもモットーは非常識だからきっと上手くやってける筈よ!!」
「…それは核弾頭に核弾頭をぶつける様な物では?…後、守矢神社は別に非常識がモットーって訳では無いかと…」
文ちゃん……僕達も非常識がモットーって訳じゃないよ…
「良いわ!!…これで安心、安全、安眠が出来るわ!!…ああっ、博麗神社に後光が差すのを感じるわ!!」
…核の光りじゃないの?……って言うか、そんなに嫌だったの?
「さぁ!!…こうしてはいられないわ!!…早速準備しないと!!」
「こんな真夜中にですか?」
「何を言ってるのよ、文!!…善は急げよ!!」
博麗霊夢はトップギアが入り、物凄い勢いで部屋を出て準備を始めた。
「…マスター、何の騒ぎですぅ〜?」
「霊夢さんが物凄い勢いでマスターの部屋から出ていきましたが……何がありましたか?」
ライカとメリルが騒ぎを嗅ぎ付けて来た。
「ああ、ライカにメリル…明日から守矢神社に行く事になったよ」
「はぇ?」
「何ですか?…それは…」
…二人とも意味が解らないって感じだな…まぁ、無理ないけど…
「それと、こちらは誰ですか?」
「…私の胡散臭いセンサーが働いてるけど……アンタ誰?」
…ライカ…そんなセンサー付けた覚え無いんだけど…
「胡散臭いとは失礼ですね!!…私は射命丸文です、清く正しいブン屋ですよ!!」
「そうですか……じゃあ帰って下さい…夜も遅いですから」
そう言えば、メリルは記者とかが嫌いだったな
「何か対応が冷たいですね……いや、帰りますけど…では失礼します」
文ちゃんは特に気にせず帰って行った……職業柄慣れてるのかな?
まぁ、そう言う訳で僕達は翌日、朝早くから守矢神社に向かう事になったんだ。
「さあ、明るい未来の為に守矢神社に向かうわよ!!」
「はいはい、解ったよ………博麗霊夢」
ここまで読んで戴いて有り難うございました。
今回も前回に引き続き、マッタリ展開でしたが段々と東方キャラも暴走し始めてますね。
次回から舞台は守矢神社に移ります…さぁ、どうなるかな?