ジンとウオッカが東京都高度育成学校に入学したら 作:ゆかりはるか
休日が終わり学校
HRが終了すると櫛田、綾小路、佐倉の3人が茶柱の後を追いかけて教室から出て行った。どうやら茶柱に言うようだ。
それから珍しく佐倉が教室で綾小路達と食事を摂っている。時期的に、証言するときの打ち合わせをしているのだろう。ジンとウオッカも、今日は手作り弁当を食べながらその様子を見ていた。ウオッカはスマホで雫(佐倉のアイドル時の姿)のホームページを確認すると、また気持ち悪いコメントが書き込まれていた。なんなら数が増えている。
ジン「あの店員が書き込んでいるようだな」
ジンはその書き込みをしているアドレスを調べて、独自のネットワークを利用し特定した。もちろん足が着くような真似はしない。
ウオッカ「これまで数日に1件書き込むかどうかだったのに、ここにきて1日で数件、多い時は10件以上書き込んでいやす」
ジン「そろそろ仕掛けてきそうだな。証言の方は綾小路がどうにかするだろう。俺達はそいつを先に仕留めよう」
ウオッカ「ですね」
ジン「俺は図書室に行ってくる」
ウオッカ「分かりやした」
ジンは急いで食事を済ませ、図書室に向かう
(ジンside)
ジン「よう椎名」
椎名「あ、ジン君。お久しぶりです」
ジン「ここんとこ忙しくて中々図書室に来られなかったんだ。久々に時間が空いたんだ」
椎名「そうなんですね。あれ以来全然来ないからもう来ないのかなって少し落ち込んでいました」
ジン「すまんな。そうだ、お互いお勧めの本とか紹介したいときもあるだろうし、よければ連絡先を交換しないか?」
椎名「あー…」
ジン「どうした?」
椎名「いえ。Cクラスはどんなクラスか知っていますか?」
ジン「全く」
椎名「うちのクラスのリーダーは龍園翔という男子の人で…。その、暴力的なクラスなんです。不用意に他クラスの人と仲良くすると制裁されることがあるんです」
所謂独裁者なんですけどね、と椎名は言う。その割には怖がっているようには見えなかった
ジン「その龍園って人は怖くないのか?」
椎名「確かにクラスメイトの前で制裁などはよくしていますが、私は友達がいないので、クラスの秘密や情報をいう事がないんです。だから制裁を受けることはないので、特に気にしていません」
ジン「…そ、そうなのか」
椎名「ジン君は…友達なんですかね?」
ジン「さぁな」
椎名「気にすることはないってことですね」
自分が制裁を受けるなどとは全く考えていないのだろう。それから椎名と本の話をしながら時間を過ごした。ちなみに連絡先は交換した
(ウオッカside)
兄貴はおそらく椎名ひよりって女に会いに行ったようだ。俺もそろそろ他クラスと交流を深めるべきか…。試しに隣のCクラスから行ってみるか。
教室を出てCクラスの様子を見ると、突然肩を強く掴まれた。振り返ると、そこにはヤクザのような男子と、ボディーガードをしている外国人がいた。
男子「なんだテメェ。俺達のクラスに何か用か?」
ウオッカ「用はない。ただなんとなく覗いてみただけだ」
男子「っけ。そうかい。そこをどけ、教室に入れないだろうが」
ウオッカ「分かった」
素直に避けると、そのまま2人は教室に入って行った。どうやら、彼がリーダー格の生徒らしい。初対面なのに関わらず、肩を強く握りしめて威嚇するように話す。普通の生徒なら怯えるだろうが…ウオッカにそれは通じない
ウオッカ「あいつがリーダーだとしたら、中々過激なクラスだな。正直こっちの方が面白そうではある」
にやりと笑ってBクラスの教室に向かった。Bクラスはとても落ち着いたクラスで、教室内では談笑しているグループが沢山いる。注意して見ると、その中心には1人の女子生徒だ。
女子生徒A「帆波ちゃん。あそこのケーキ屋さん美味しいらしいよ。今度食べに行こうよ」
帆波と呼ばれた生徒「そうだねっ。次の休みに行こうか!」
女子生徒B「帆波ちゃん帆波ちゃん。さっきの先輩は誰なの~? あの金髪の人」
帆波と呼ばれた生徒「あー。あれは南雲先輩だよ。生徒会の人なんだー」
女子生徒C「一之瀬さん。これ更衣室の所に落ちていたってさっき友達が持ってきてくれたよ」
帆波と呼ばれた生徒「っあ! 本当だ! うっかり無くしていたみたいだよ~! その子にお礼を言いたいから名前を教えて欲しいな!」
どうやらBクラスのリーダーは一之瀬帆波というらしい。教室全体の空気が明るく、みんなが笑顔でいる。この実力主義の学校で、これほどのほほんとしているのは、もしかしたらこの1年Bクラスかもしれない。一之瀬はその実力主義のプレッシャーを感じさせないように、敢えてどこにでもあるような明るさを意識して保っているように見えた。
時間的にあと1クラスしか見られなさそうだ。最後にAクラス。Aクラスは、Bクラス程とはいかないが、それなりに仲が良さそうに見える。しかし、一致団結していたBクラスと違い、このAクラスは、大きく分けて2グループに分かれているように見えた。その中心となっているのが、男子と女子のようで、男子は坊主、女子はベレー帽を被っていた。
思春期だし、同性で集まっているのかと思いきや、どちらのグループも異性がいる。しかし、人数自体はベレー帽の女子の方が多いみたいだ。容姿はとても優れており、童顔でもあることから、坊主の男子よりも人が多いのだろうか。
かといって坊主に全く魅力がないかというとそうでもないようで、坊主男子と話している男女も、彼を慕っていることが見て分かった。話を聞いていると、男子は葛城康平、女子は坂柳有栖というらしい。
時間もギリギリなので、クラスに戻ろうとすると視線を感じた。振り返ると、坂柳がジッとこちらを見ている。顔は微笑んでいるものの、瞳は微笑んでいない。普通ならゾッとするような視線を送ってきているが、相手が悪い。
坂柳が相手にしているのは、一流の組織のメンバー。そう簡単に怯えるわけがない。
ウオッカは何事も無かったかのように教室に戻る。Aクラスから離れているため気付くことが出来なかった。
坂柳有栖が面白いおもちゃを見つけたような笑みを浮かべていることに
夕食
ジン「あ、調味料が切れてやがる…」
ウオッカ「俺買ってきますぜ」
ジン「すまんなウオッカ。あれが無いと完成しないんだ」
ウオッカ「直ぐに行ってきますぜ」
ジン「あぁ、頼む」
ウオッカはちゃちゃっとコートを着てスーパーマーケットに向かった。
ウオッカ「なんとか買えたぜ」
閉店間近で購入することが出来た。急いで寮に戻っていると声を掛けられる
ウオッカ「生徒会長?」
堀北「久しぶりだな。橘の荷物を運んでくれたとき以来か?」
ウオッカ「そうですね。何か用でしょうか?」
堀北「今回のDクラスとCクラスの件、お前達は何か知っているか?」
ウオッカ「…DクラスとCクラス?」
堀北「……何も聞かされていないのか?」
ウオッカ「何をですかい?」
堀北「いや、なんでもない。そうか、少しは分かってきたと思っていたが、やはりこんなものなのか…」
ウオッカ「よく分かりませんが、俺は行きますよ?」
堀北「あぁ。時間を取らせて申し訳ない」
ウオッカ「兄貴、買ってきました」
ジン「ナイスタイミングだウオッカ」
ウオッカ「さっき生徒会長に会ったんですよ」
ジン「堀北学か。なんか言っていたか?」
ウオッカ「今回のクラスのもめ事。どうやらCクラスが関係しているようですぜ」
ジン「椎名のところから。あいつは謎なところがあるが、茶柱も謎だな。俺達は情報収集能力が比較的高いから、どこかのクラスと揉めていることに勘づいたが、あいつ須藤を呼んだだけで、今回のもめ事をクラスに話していないんだよな」
ウオッカ「確かに担任教師としても、自分のクラスが関係している以上、何か知らないかとHRの時に聞いてくるのが自然ですのに、一言も言っていないですぜ」
ジン「実力主義なんだから、自分達で考えろと言いたいのだろうか? それに以前、テストの範囲が大きく変わっていたのに、堀北達が確認しにくるまで黙っていようとしていた疑惑もあるしな」
ウオッカ「あー、あれですかい」
ジン「クラスポイントの関係もあるのに、ここまで無干渉だと何か理由があるのかもしれないな」
ウオッカ「賄賂ですかね?」
ジン「若しくは特定の生徒を困らせたいのかもしれない」
ウオッカ「この学校はポイントで買えないものがないらしいので、ポイントで無干渉するなと言われているのもあり得ますぜ」
ジン「買収されているだけなら楽なんだが、何か自分の野望とかのために無干渉なら、面倒だな」
ウオッカ「動いているのが確認できるだけで綾小路、櫛田、佐倉…と堀北か」
ジン「堀北は佐倉たちと証言の話をしていたからな。しかも、この前櫛田に自分のことが嫌いかと聞いている時に、自分の駒になるかどうかとか言っていたからな。関わっている可能性は高いだろう」
ウオッカ「そんなことを言っていたんですかい? なんともまぁ、傲慢なやつですね」
ジン「あれだけプライドが高い女だ。泣かせた時は、中々そそると思うが…。この4人がDクラスにとって最底辺の不良品ってことなのか?」
ウオッカ「確かに綾小路、櫛田、堀北の3人とも能力はある程度突出していて、性格に難がありますが、佐倉はどうなんですかね?」
ジン「あの美貌は中々のものだ。高校生であれだけの色気があるのだから、成人すればそこらへんの女優よりも何倍も魅力的になるだろう」
ウオッカ「なるほど。運動も苦手そうですし、学力も小テスト、試験の点数を見ても低い方なので、不良品中の不良品に当てはまる…かもしれませんね」
あの4人に何かをさせたいとしたら、綾小路清隆だ。ジンとウオッカも、綾小路の異端さに気付いており、もし茶柱が何か野望を持っていたとして、そのために自分のクラスの特定の奴にやらせようとしているのなら、現状綾小路が怪しい。もしかしたら、もう茶柱と綾小路は何か接触があるのかもしれない
俺の鼻は効くんでねっ
ジン「さぁ。飯にしよう」
学校に着くと、なんと佐倉が先に教室に来ていた。いつもはHR開始ギリギリくらいに来ているのに、やけに早く来ていることに驚いたジン達は、堀北と綾小路と佐倉の会話に耳を傾ける。どうやら、昨日議会があったようだが、判決が出たわけではなく、もう一度情報収集する時間が与えられたらしい。しかし、佐倉が少し緊張しているように見える。
自分が証言したのに、無罪を勝ち取れなかったことで責任を問われているのかと思ったが、そういうわけではないらしい。
ジン「……ウオッカ、書き込みは?」
ウオッカ「止まっていますぜ」
ジン「いつからだ」
ウオッカ「昨日からですぜ。それまでは10件以上も書き込んでいるのに、ここに来てピタリと止まりました」
ジン「そろそろ危ないな。もしかしたら今日かもしれないな。俺は店員に顔が割れているから、ウオッカは店員を張ってくれるか? 佐倉は俺が見ておく」
ウオッカ「分かりやした」
放課後
佐倉は綾小路と話し終えると、そのまま1人でどこかに歩き出す。ジンも十分な距離を保って佐倉を追いかけると、人気の無いところに移動しているようだ。チャットでウオッカと連絡をしていると、佐倉が向かう先に近づいているようだ。
もしかしてあの店員と話す気なのだろうか? 大胆なところもあるようだ
ウオッカと位置情報を確認しあっていると、間違いなく2人は会うつもりのようだ。ウオッカと合流し、近くの物陰で2人を見守る。佐倉は両手と声が震えながらも、店員と向き合っている。みっともなく足もガクガクと言っているが、それでも話そうとする胆力は評価するべきだろう
佐倉「もう私に連絡してくるのはやめてください…!」
店員「どうしてそんなことを言うんだい? 僕は君のことが本当に大切なんだ…。雑誌で君のことを初めて見たときから好きだった」
佐倉「やめて…やめてください!」
佐倉はそう叫ぶと、鞄から何らかの束を取り出す。それは手紙で百にも満たすほどの手紙だ。
佐倉「どうして私の部屋も知っているんですか! どうしてこんなもの、送ってくるんですか!」
店員「決まっているじゃないか。僕達は心で繋がってるからなんだよ」
そんな感じで、佐倉ににじり寄る店員。目は血走っており、佐倉は恐怖で身体が震えている。
店員「今から僕が本当の愛を教えてあげるよ…そうすれば佐倉も分かってくれる」
店員が佐倉に襲い掛かり、佐倉の腕を掴み倉庫のシャッターに叩きつけるように押し付けようとした瞬間、店員の視界が地面に近くなる。
店員「え」
ジン「本当の愛ねぇ…」
ウオッカ「本当の愛なら、あのお方から学べますぜ」
佐倉「え、え、ジン君、ウオッカ君? え?」
店員「な、なんだお前らは!! 今僕が佐倉と本当の愛を分かち合おうとっ…」
ジン「あのお方ならお前も満足できる愛を授けてくれるぜ。ウオッカ」
ウオッカ「佐倉、こっちに」
佐倉「え、え」
佐倉はわけが分からず、されるがままにウオッカに腕を引かれ、店員から距離を取らされる。遠くからこちらに駆け寄ってくる足跡が複数聞こえる。もう時間がないみたいだ。
ジン「ほら、あのお方に従えば、本当の愛を学べるんだぜ」
店員「だ、黙れ! 僕の愛がそんな意味の分からないものなんかにっ…」
ジン「あ?」
店員「ひっ…!!」
闇の住人として生きてきたからこそ出すことができる、凍てつくような声色。佐倉はジンが何を言ったのかは取り乱していたこともあり聞き逃してしまったが、雰囲気がとてつもなく重くなっていることだけは分かった。恐怖で足が竦んでしまう。ジンはすぐに殺気を無くして
ジン「ほら、あのお方最高っていえ」
店員「あの…お方…最高」
ジン「もう一回」
店員「ア…ノ…オカ…タ…サイコ…ウ」
ジン「最後にもう一回」
店員「アノオカタサイコウ」
ジンはすぐに店員から離れ、ウオッカの方に寄る。
???「佐倉っ! 無事か!」
やってきたのは綾小路と一之瀬帆波だ。綾小路が一之瀬と接点があることに驚いた2人だが、その2人もどうしてジン達がここにいるのか分からず驚いている。
店員は再び佐倉に襲い掛かる。それを綾小路と一之瀬が止めた後に、スマホで写真を撮り証拠を手に入れた後、店員は脱兎のごとく、逃げ出した。
しばらくすると警察官がやってきて事情聴取をすることになったが、佐倉の怯えていた表情が無くなり、安心したような表情を綾小路、一之瀬に向けていたので、一件落着といえるだろう(ジンとウオッカは須藤のことは興味が無い)。
一之瀬と警察官が佐倉を連れて行き、この場に残ったのは3人だけとなった
綾小路「どうしてここにいる?」
ジン「佐倉が何かとても不安そうな顔をしているところを見てな。心配で見に来たんだ」
綾小路「ジンは佐倉と接点がないだろ」
ウオッカ「俺が佐倉の隣だからだぜ。今日はいつもより特に落ち着きが無かったからな」
綾小路「…そうか。佐倉が無事なのはお前たちのお陰か?」
ジン「いや、俺達もギリギリだったからな。すぐに綾小路達が来てくれて助かったぜ」
綾小路「……」
綾小路は納得していないような顔をしているが、言ったところでこの2人ははぐらかすと判断したのだろう。すぐに会話を切り止めて去って行った。ジンとウオッカは綾小路の背中が見えなくなるまで見続ける。
ジン「あの店員はこれで貰ったな」
ウオッカ「あとは警察の中にいる組織のやつに渡して、作戦にでもなんでも使うでしょうしね。俺達の仕事はここまでだ。今日は何を食べましょうか?」
ジン「中華とかどうだ?」
ウオッカ「いいですぜ。奴は何に使われるでしょうね」
ジン「自爆テロとかじゃないか? それか囮か…どちらにせよ、もう光の道には戻れねぇぜ?」
ウオッカ「あのお方も喜んでいますぜ」
ジン「違いねぇ」
(綾小路side)
次の日、教室では佐倉も須藤も堀北も昨日よりは空気が軽くなっていることに、クラスメイト達は話題にしていた。そして全く交流をしていなかった佐倉が、手探り勘があるが、自分と話をしていることに驚いている。話をしているとあの2人が来た。ジンとウオッカが教室に着くと、佐倉は2人の方に行ってしまった。
佐倉「あの、その…えっと…」
もじもじする佐倉。後ろにいる俺は、話していた人を取られたという落ち込みがあったが、それよりも疑心暗鬼になっていた。なんせ、あの場にジンとウオッカがいたことがとても不自然だからだ。あの後、2人になぜあの場にいたのかを聞いても、はぐらかされてしまい、結局深入りすることが出来なかったし、向こうも踏み込ませるつもりもないのだろう。
まぁ、俺の邪魔をする気はないようだし、それでもいいかとも思っている。
最終的に俺だけが勝っていればいいのだから
(佐倉side)
昨日なんであの場にいたのかよく分からなかったけど、綾小路君が来る前に助けてくれた2人にお礼をいわなきゃっ…!
でも、この2人怖いんだよね…って、助けてくれた人に怖いなんて思っちゃだめだよ私っ! がんばれ愛理! あの時も、きちんと自分の言葉で言えたんだから!
佐倉「その、助けて…くれて…あ、ありがとう、ご、ございました」
ジン「良いってことよ」
ウオッカ「佐倉が無事で何よりだ。これからも隣同士だし、よろしくな」
佐倉「えっと、はい」
この時、きっと私は初めてウオッカさん達と話せた。そういえば、最初声を掛けてくれたウオッカさんに、そっけない態度を取ってしまったよね…。
今思えば、人見知りとはいえ、とても失礼なことをしていたかな…。綾小路君とも話せるになりたいし、まずは隣のウオッカ君と仲良くなれることを目標に…がんばろう私!
(ウオッカside)
佐倉の表情…。どうやら俺を踏み台にして綾小路と仲良くやろうって魂胆のようだな。ムカつく話だ。しかし、彼女の成長する方法を考えると、一度は踏み台になった方がいいかもしれない。
組織では力の無い者は死ぬ定め。いずれこいつは引き入れたいが、なんでもかんでも怯えているだけの子猫ではすぐに死んでしまう。あのとき頑張って声を出していた佐倉のことを思い出すと、すぐに死なれては気分がいくらか落ち込む。普通なら気に止まないが、これだけの身体と美貌だ。すぐに忘れるのは…10分程度で忘れるか
……、まぁ焦る必要がないか。これから隣人としてよろしくな佐倉愛理
仮にお前が退学しても、こっちで拾ってやるから安心しろ
(ジンside)
綾小路…。やはりお前は変だ。こいつを見ていると、身体が少しだが痒くなる。俺が痒くなるときがあるしたら虫にさされたか、白に関わった時だが…。こいつは人間だしな…。
人間だよな? 実は小さい虫が集合して出来ているとかそういうのじゃないよな? ウオッカから聞いた身のこなしを聞くと、実は虫なのではとも思えなくないんだぜ?
白…。ぐっ! 考えるだけで痒い
とりあえず、踏み込ませないようにしたし、こっちの意図も読み取ってくれたみたいだ。お互い共存できるようにがんばろうぜ? お互いまだ退学したくないだろう?
テスト、暴力事件を終えて、夏休みになる
夏休みで何をして過ごすかと考えていたが、まさかの出来事が起こることになるとは、この時は全く思わなかった。
黒の組織流説得方法
あのお方
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