ハイスクール・フリート 〜天城、はいふり世界に出撃す〜   作:白銀の髪

4 / 4
こちらの横須賀

 支「こんな巨艦がいきなり入港したら大騒ぎになるだろうが……にしても、スキッパーでこちらに来ると言っていたが、どんなものだと思う?」

 

 不知火「それ、私に聞いてますか?」

 

 支「いや、艦橋要員に聞いている、と言っても、今ここにはおれたち含めて数人しかいないがね」

 

 不知火「そうですね……どうせ、支のことですから便利そうだったら作ってもらうんでしょう?」

 

 支「そうだが……出来るだけ目立つ行動は避けたい」

 

 不知火「この巨艦の時点で十分目立つと思いますよ」

 

 支「それもそうだな……」

 

 不知火「そうですね……」

 

 支「遅いな……」

 

 不知火「そうですね……何かトラブルでもあったんでしょうか」

 

 支「横須賀からは100海里、にしても遅いな……もう10分も経っているぞ」

 

 不知火「そうですね……通信は……」

 

 ザー

 

 不知火「今きました『こちら天城、おくれ』」

 

 通信『こちら海上安全整備局、スキッパー故障、そちらから来られたし、おくれ』

 

 不知火「『了解した、一八五〇着予定、他の通信はあるか、おくれ』」

 

 通信『了解した、なし、終わり』

 

 不知火「『了解した、終わり』、あちらのスキッパーが故障したそうで、こちらから来てほしいそうです」

 

 支「航空長に連絡を取ってJSH39を手配してもらえ、私が出る」

 

 不知火「すでに準備してあります。いきなり見知らぬ土地に行くのは危険です。私が行きます」

 

 支「いいや、私が行く。安心しろ、非常用ではあるが装備は持っていく、それに、その時は助けに来てくれるだろう?」

 

 不知火「そう……ですか、分かりました」

 

 支「ああ、現時点をもって艦の指揮を不知火海将補に移譲する。任せたぞ」

 

 不知火「拝命します」

 


 

 支「涼子(航空長)、準備はできているか?」

 

 涼子「ああ、乗ってくれ、安全第一で行くからな」

 

 支「了解した」

 

 涼子「『こちらJSH39-3号機、コールサイン“ホーネット”発艦許可求む、おくれ』」

 

 不知火「『こちら艦橋、発艦を許可する、安全第一で行かれたし、おくれ』」

 

 涼子「『了解した、おわり』

 

 こちらの横須賀のことなど何も知らぬまま、ヘリは横須賀へと向かっていく。

 


 

 涼子「いいニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」

 

 支「いいニュースからで」

 

 涼子「横須賀に着いたぞ」

 

 支「悪いニュースは?」

 

 涼子「ヘリポートがない、それ以外にヘリが止まれそうなところもだ」

 

 支「つまりそれは……」

 

 涼子「ああ、吊り梯子で降りてもらう」

 

 支「そうか……来るんじゃなかった……」

 

 涼子「まぁそう言うなって、出来るだけ高度は下げるから、とりあえず着いたことを連絡するから待っててくれ『こちら天城飛行隊、一八五〇横須賀到着せり、指示を請う、おくれ』」

 

 通信『了解した、出迎えをするため場所を送られたし、おくれ』

 

 涼子「『了解した、場所は東経35.303、北緯139.634、おくれ』」

 

 通信『了解した、少々待たれたし、おくれ』

 

 涼子「『了解した、おわり』、だってさ、さてと、少し高度を下げる、見えてないらしいからな」

 

 支「わかった、もうなるようになれ」

 

 涼子「そう自暴自棄になるなって」

 

 支「へいへい、あ、来たぞ」

 

 涼子「了解、高度下げるぜ」

 

 ??? 「で、あなたが出会った超大型艦の艦長さんは?」

 

 真冬「まだ来てないみたいだな」

 

 ??? 「本当にそんな艦はあったの」

 

 真冬「あった、この目で見て、乗艦したんだ」

 

 ??? 「あなたがそういうなら信じるけど……」

 

 バラバラバラバラバラバラバラバラ

 

 真冬「なんの音だ⁈」

 

 支「ふぅ……やっぱり、吊り梯子は降りるためのもんじゃねぇな……」

 

 真冬「そう! こいつだよ!」

 

 ??? 「あなたが……」

 

 支「はじめまして、戦艦天城艦長の名無支だ」

 

 ??? 「そう、私は宗谷真霜一等保安監督官です」

 

 真雪「改めて、宗谷真雪二等保安監督官だ」

 

 真霜「聞きたいのだけれど、どうやって空からやってきたの? 飛行船ではこんな早く来れないはずよ?」

 

 支「ヘリだが……まさか、ヘリがないのか?」

 

 真霜「ヘリって……何?」

 

 支「ヘリはヘリだよ、で、要件はなんだ?」

 

 真霜「あなたの艦、天城に連れて行って欲しいのだけど」

 

 支「わかった、連絡を取るから少し待て『涼子、これから2人来客がある、連絡は任せたから、高度下げて梯子降ろしてくれ』」

 

 涼子「『了解、ちょっと待ってて』」

 

 支「そろそろ降りてくる、そしたら数十分で天城に着く」

 

 バラバラバラと、轟音が鳴り響く。それは、ヘリが降りてきた音だった。

 

 支「さあ、梯子を登ってください」

 

 真霜「空を、飛んでる⁈」

 

 一行は、天城へと向かった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。