ハイスクール・フリート 〜天城、はいふり世界に出撃す〜 作:白銀の髪
支「こんな巨艦がいきなり入港したら大騒ぎになるだろうが……にしても、スキッパーでこちらに来ると言っていたが、どんなものだと思う?」
不知火「それ、私に聞いてますか?」
支「いや、艦橋要員に聞いている、と言っても、今ここにはおれたち含めて数人しかいないがね」
不知火「そうですね……どうせ、支のことですから便利そうだったら作ってもらうんでしょう?」
支「そうだが……出来るだけ目立つ行動は避けたい」
不知火「この巨艦の時点で十分目立つと思いますよ」
支「それもそうだな……」
不知火「そうですね……」
支「遅いな……」
不知火「そうですね……何かトラブルでもあったんでしょうか」
支「横須賀からは100海里、にしても遅いな……もう10分も経っているぞ」
不知火「そうですね……通信は……」
ザー
不知火「今きました『こちら天城、おくれ』」
通信『こちら海上安全整備局、スキッパー故障、そちらから来られたし、おくれ』
不知火「『了解した、一八五〇着予定、他の通信はあるか、おくれ』」
通信『了解した、なし、終わり』
不知火「『了解した、終わり』、あちらのスキッパーが故障したそうで、こちらから来てほしいそうです」
支「航空長に連絡を取ってJSH39を手配してもらえ、私が出る」
不知火「すでに準備してあります。いきなり見知らぬ土地に行くのは危険です。私が行きます」
支「いいや、私が行く。安心しろ、非常用ではあるが装備は持っていく、それに、その時は助けに来てくれるだろう?」
不知火「そう……ですか、分かりました」
支「ああ、現時点をもって艦の指揮を不知火海将補に移譲する。任せたぞ」
不知火「拝命します」
支「
涼子「ああ、乗ってくれ、安全第一で行くからな」
支「了解した」
涼子「『こちらJSH39-3号機、コールサイン“ホーネット”発艦許可求む、おくれ』」
不知火「『こちら艦橋、発艦を許可する、安全第一で行かれたし、おくれ』」
涼子「『了解した、おわり』
こちらの横須賀のことなど何も知らぬまま、ヘリは横須賀へと向かっていく。
涼子「いいニュースと悪いニュース、どっちから聞きたい?」
支「いいニュースからで」
涼子「横須賀に着いたぞ」
支「悪いニュースは?」
涼子「ヘリポートがない、それ以外にヘリが止まれそうなところもだ」
支「つまりそれは……」
涼子「ああ、吊り梯子で降りてもらう」
支「そうか……来るんじゃなかった……」
涼子「まぁそう言うなって、出来るだけ高度は下げるから、とりあえず着いたことを連絡するから待っててくれ『こちら天城飛行隊、一八五〇横須賀到着せり、指示を請う、おくれ』」
通信『了解した、出迎えをするため場所を送られたし、おくれ』
涼子「『了解した、場所は東経35.303、北緯139.634、おくれ』」
通信『了解した、少々待たれたし、おくれ』
涼子「『了解した、おわり』、だってさ、さてと、少し高度を下げる、見えてないらしいからな」
支「わかった、もうなるようになれ」
涼子「そう自暴自棄になるなって」
支「へいへい、あ、来たぞ」
涼子「了解、高度下げるぜ」
??? 「で、あなたが出会った超大型艦の艦長さんは?」
真冬「まだ来てないみたいだな」
??? 「本当にそんな艦はあったの」
真冬「あった、この目で見て、乗艦したんだ」
??? 「あなたがそういうなら信じるけど……」
バラバラバラバラバラバラバラバラ
真冬「なんの音だ⁈」
支「ふぅ……やっぱり、吊り梯子は降りるためのもんじゃねぇな……」
真冬「そう! こいつだよ!」
??? 「あなたが……」
支「はじめまして、戦艦天城艦長の名無支だ」
??? 「そう、私は宗谷真霜一等保安監督官です」
真雪「改めて、宗谷真雪二等保安監督官だ」
真霜「聞きたいのだけれど、どうやって空からやってきたの? 飛行船ではこんな早く来れないはずよ?」
支「ヘリだが……まさか、ヘリがないのか?」
真霜「ヘリって……何?」
支「ヘリはヘリだよ、で、要件はなんだ?」
真霜「あなたの艦、天城に連れて行って欲しいのだけど」
支「わかった、連絡を取るから少し待て『涼子、これから2人来客がある、連絡は任せたから、高度下げて梯子降ろしてくれ』」
涼子「『了解、ちょっと待ってて』」
支「そろそろ降りてくる、そしたら数十分で天城に着く」
バラバラバラと、轟音が鳴り響く。それは、ヘリが降りてきた音だった。
支「さあ、梯子を登ってください」
真霜「空を、飛んでる⁈」
一行は、天城へと向かった。