【第3歩】
ボクは、偉大なドスファンゴになるのを夢見て、二匹旅をしている。
ボクは青プーさんを引き連れ、魚が沢山いるという場所へやってきた。
「ここー♪」
青プーさんがタタッと駆け出すと、そこには確かに数匹の魚影が見える。
青プーさんは器用に右手で魚をすくうと、ビチャッと陸へ打ち上げた。
今度こそ腹いっぱい食えばいいと思うよ。
青プーさんの腹が満たされる間、ボクは暇つぶしに海岸沿いをぶらついた。
沖のほうでは、アプトノスのような草食系が
海にもあんなのがいるんだな。
しばらく海を眺めていると、その草食系が急に慌ただしく散り散りになって逃げ出した。
ん?
海面越しに、なにやら青っぽくて大きいのが泳いでいるようだ。
デカイぞ!
魚か?
すると、突然、その青いのが海中から陸へと飛び出してきた。
ファっっ!!
魚なんかじゃないぞ!
何だこの……真っ青な竜はっ!?
その姿は青く、大きく、長い首に長い尻尾で、頭に角を生やし、背中にいくつかの突起があり、青プーさんよりも鋭い爪を持った、まさしく海竜と呼ぶに
「ギシャーーーーっ!」
青タツが
おわっ、……っぶないじゃないかっ!
すんでのところでその一撃をかわしたボクは、すぐに青プーさんのところへ向かった。
いや、いくらなんでも青プーさんじゃ青タツには勝てないか。
いや、でも同じ青だし、どうにかなるか?
青プーさんは、地べたにベタっと座り込んで、魚をモグモグしている。
「おいっ、アイツどうにかなるか?」
「(もぐもぐ)あ、ラギアくんだー♪ ラギアくんは、ぼくよりすっごいつよいよー♪」
やはりダメか……。
青プーさんとやり取りしているうちに、青タツは突進で瞬時に間合いを詰めてきた。
早っ!!
「ラギアくん♪ ぼくのおさかな、わけてあげようか♪」
って、おぃっ! やめろっ!
話なんか通じないだろっ!!
「……いらねーよ。今、腹空いてねーし」
通じたーーーーーっ!!
「じゃぁ、このおさかなは、ぼくがぜんぶたべちゃうね♪(もぐもぐ)」
「ふんっ」
青タツは、のそのそと海へ帰っていく。
……YOUは、何しにここへ?
それにしても、青プーさん恐るべし……意外と大物なのか?
ここは敬意を表して、青テディとでも呼ぶべきかっ!?
ボクの飽くなき道の冒険譚は、まだまだ続く。
【第4歩】
ボクは、偉大なドスファンゴになるのを夢見て、二匹旅をしている。
魚で腹を満たした青プーさんの案内で、ボクらは海が見える少し薄暗いところにやってきた。
そこには数頭のケルビが群れをなしている。
へー、こんな場所があるんだな。
と、辺りをキョロキョロしていると、空からなにやらバサバサと羽音とともに、色鮮やかな鳥が舞い降りてきた。
ラッパのようなクチバシに胸のところが赤く、なんともおちゃらけた姿だ。
その鳥が青プーさんに気が付くや否や、
「あっ! ちょっとそこのアンタっ! この前、ウチの魚を横取りしてったヤツでしょっ!?」
青プーさん……あちこちで魚ドロボウ呼ばわりだなw
「ペッコさんのおさかなとってないもん♪ ぼくは、ぼくのおさかなたべただけだもん♪」
このやり取りを聞くのは、はたして何度目だろうか。
それよりコイツ、ペッ子っていうのかww
これから
「べっ、別に、ウチの魚を食べたいなら食べたいって言ってくれれば、分けてあげないこともないんだからねっ」
あれ?
なんだ?
これは斜め上の展開になってきたぞw
まさかのツンデレペッ子www
「ペッコさんのおさかなじゃないもん♪ ぼくのおさかなだもん♪」
「だっ、だからっ、アレはウチの魚だったって言ってるでしょ?」
「ちがうもん♪ ぼくのだったもん♪」
「なんなのよーっ、アンタって熊はっ!! キーーーっ!!!」
ボクの予想通りに癇癪を起したペッ子は、カチカチっと翼の先端を擦り合わせ、一っ跳びごとに爆発を起こしながら青プーさんへ近付いていく。
なんだ、アイツ。
火打石でも付けてるのか?
「あついよー♪ やめてよー♪」
「ごめんなさい、って言ったら許してあげなくもないわよっ!」
「ぼく、なにもわるいことしてないもん♪」
「キーーーっ!!」
おぃおぃ、そこは悪くなくても謝ってご機嫌取るのが紳士だろw
怒りが収まらないペッ子は、青プーさんをついばみ始めた。
「いたいよー、ペッコさーん♪」
連続ついばみを払おうとした青プーさんは、思わず右フックをペッ子に食らわし、その弾みで地べたへ転んでしまったペッ子。
「……ったーいっ! もう完全に怒ったぁー!!」
むくりと起き上がった激おこペッ子は「グォーーーーっ!」と、どこかで聞いたことのある鳴き声を発した。
それから少しして、バサバサと空から大きな羽音とともに、あろうことか女王が舞い降りてきた。
ペっ子のヤツ、女王を呼んだのかっ?
知り合いだったのか、コイツらっ!?
「ふんっ、ウチを侮辱した罰なんだからねっ」
ドヤ顔をするペッ子だったが、女王はボクらではなく、なぜかペッ子に向かって突進していった。
「ちょっ、ちょっとぉ! あっちに頭悪そうな熊がいるでしょ!!」
「アンタでしょ、いつもイタズラで無駄に私を呼んでるのはっ!?」
「ちっ、違うってば! あれは……ウチじゃないって!!」
「デートしてても、ご飯食べてても、○○○してても、いつもいつも邪魔ばっかりしてーっ!」
「だっ、だから違うってばーーっ! ちょっと、アンタ達っ、ボサっと見てないで助けなさいよっ!!」
ペッ子、乙!
女同士の争いには、関わらないほうが吉と……。
ボクは青プーさんを連れて、そっとその場から逃げ出した。
ボクの飽くなき道の冒険譚は、まだまだ続く。