それいけ!ファンゴ君 シーズン3G   作:JUBIA

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第5歩~第7歩

【第5歩】

 

 ボクは、偉大なドスファンゴになるのを夢見て、二匹旅をしている。

 

 また腹を空かせた青プーさんにハチミツを食べさせようと、ボク達は元いた場所に戻ってきた。

 

 青プーさんがハチミツを食べている間、近くのキノコが生えているところに数匹の虫を発見。

 おっ、蟻んこw

 ゆっくりと近付いて、その蟻んこ達の様子を観察してみる。

 

 すると、キノコのエキスを吸っている蟻んこ達は、次々にプクーっと面白いように腹が膨れ上がっていく。

 

「おいっ、コイツら腹が膨れ上がったぞ!」

「うん、オルタロスくんたちだよ♪」

 

 へー、オル……オル……オルなんとかさんっていうのか。

 ふと気付くと、滝の下に流れ着いた何かの実にもオルなんとかさんがいるが、腹の模様の色が違っていた。

 へー、面白いなw

 ボクは、オルなんとかさんの膨れた腹を牙の先っぽで、ツンツンと軽く突いてみた。

 

「あーっ、オルタロスくんをおこらせたらダメだよー♪」

 

 え?

 ボクが青プーさんのほうへ振り返った瞬間、プシューっと何かがボクの顔にかかった。

 ぺっ、ぺぺっ……酸っぱ!

 な、なんだコレ!?

 

「オルタロスくん、おこったらサンをかけてくるから、あぶないんだよー♪」

 

 それを先に言えっ!

 くそgっ!!

 

 プスープスーと、ボクの頭からなにやら煙が立ち上っている。

 うぅぅぅぅ。

 激おこオルなんとかさん達が、こぞってボクを取り囲もうとしている。

 ボクらは急いでその場から逃げ出した。

 

 さてと、この孤島は一通り制覇したようだな。

 そろそろ別の地へ旅立つとするか。

 

「どこかこの近くで、オヌヌメフィールドはあるかい?」

「ここのほかにしってるのはスナハラかなー♪」

 

「よしっ! じゃ次は、そこにのりこねー^^」

「ぼく、いったことないし、ハチミツもないみたいだから、ここでおるすばんしてるよー♪」

 

 haっ?

 何言ってるんだ、オトモのくせにっ!

 haha~ん、さては怖気づいたか?

 やっぱ、大したことないのな。

 所詮は青プーさんww

 

「じゃ、ここでお別れだなっ! 今までトンクスなっ!」

「うん、おみやげにハチミツまってるねー♪」

 

 haihaiっと。

 

 テッテレー♪

 アオアシラと別れた!

 

 ボクの飽くなき道の冒険譚は、まだまだ続く。

 

 

【第6歩】

 

 ボクは、偉大なドスファンゴになるのを夢見て、一匹旅をしている。

 

 青プーさんと別れたボクは、砂原に辿り着いた。

 砂原といっても、どうせ砂漠みたいなもんだろ?

 

 ……あーちゃん、元気かな?

 懐かしい思い出がよみがえってくる。

 

 ……よしっ!

 気合を入れ直して歩みを進める。

 

 この辺はまだ暑くないな。

 入口の近くは草木や虫もいる温暖な場所で、大きな岩の近くには見慣れないモンスターがいた。

 

 鎧のように硬そうな皮膚の、ボクと同じ位の大きさだ。

 ソイツはボクに気付くと一鳴きして、あろうことか、このボクに向かって突進してきやがった。

 

 コイツもボクと同じ秘奥義を使うとはっ……やるなw

 その突進をボクは軽やかステッポで避ける。

 

「この俺の縄張りに入ってくるとはっ! そして、この俺の突進を避けるとは……お前、シュールだなっ」

 

 そう言いながら、ソイツは突進したまま岩に激突し、気絶してしまった。

 あのぅ……モシモシ?

 

 他モンスながら、ちょっぴり親近感が湧いてきたせいか、少しだけ心配したボクは、ソイツが目を覚ますまでそばにいてやった。

 

「……っつぅぅ。……シュールだぜっ」

 

 あのぅ、全然まったくもってシュールじゃないんでつけど?

 

「俺は通称”砂原のシュールガイ”リノプロスだっ!」

 

 へー(棒)。

 

「ボクはブルファンゴ……」

「知ってるよ、かつて闘技場で一緒に戦ったことのある有志だ」

 

 と、闘技場っ!?

 これまたスゴイヤツと出会ってしまったものだ。

 

 ボクはこれまでの経緯をリノッピーに話した。

 

「リノッピーさー……」

「ちょい待てっ! そのリノッピーって呼び名はシュールじゃねぇ! せめて、リノッチだな、うん」

 

 どっちもたいして変わりないじゃまいかっww

 

「お前、この辺は初めてだろ? この俺が案内してやってもいいぜ」

「いいの? リノッチ!」

「ヘタにこの俺の縄張りを荒らされたら、シュールじゃねぇしなっ」

 

 これは(はかど)るなw

 

 テッテレー♪

 リノプロスが仲間になった!

 

「あっ、ちょっとタンマ! 用事あったの忘れてた。小一時間どっかで暇つぶしてくんねぇか? この先の蝶が飛んでる辺りで待ち合わせな」

 

 そう言うと、リノッチは足早にどこかへ走り去っていった。

 

 テッテレー♪

 リノプロスと別れた!

 

 この先……って、おいっ! 二手に分かれてるぞ?

 どっちだ?

 

 リノッチがあっちに行ったから、たぶんコッチか。

 ボクは、リノッチが行った方向と別の方向へ進んだ。

 

 そこは細長い道で、さらに奥へ進む道と、洞窟の入口らしき道があり、数匹のアイルーがいたが、その洞窟の入口手前には蝶が飛んでいる。

 やはりコッチが正解か。

 

 待っている間、小腹が空いてきたので、何か食べる物がないか探したが、その辺一帯には虫しか食べるものがない。

 のりこねバッタ……うへっ。

 

 ボクの飽くなき道の冒険譚は、まだまだ続く。

 

 

【第7歩】

 

 ボクは、偉大なドスファンゴになるのを夢見て、一匹旅をしている。

 

 ボクはリノッチの指定した場所で、小一時間……いや、すでにそれ以上経過していると思われる時を空腹のまま過ごしていた。

 

 むむっ、来ない……来ないぞっ!

 もしや、あっちの方角だったのか?

 ボクは急いで元いた場所に戻り、リノッチが走って行った方角へ向かった。

 

 おわっ!

 こっちにも蝶がいるっ!!

 そして、待ちぼうけリノッチもそこにいたっ!!!

 

「ハァハァ……今北産業……」

「お前なぁ! どんだけ待ったと……いや、やめておこう。シュールじゃねぇ」

 

「あのぉ……小腹が空き過ぎて、大腹になりそうなんでつが……(汁」

「しょうがねーなっ、ここにバッタいるぞ」

「バッタは……もういいれす……(泣」

 

「好き嫌いするなんてシュールじゃねぇな。隣のエリアに植物あるから、そこに行くか?」

「連れてってくらさい……(喜」

 

 テッテレー♪

 リノプロスが仲間になった!

 

 ボクらは、すぐ隣のエリアで植物が生えているところにやってきた。

 

「昼間はツタの葉があるから、その根っこでも食っとけ」

 

 ボクは落とし穴ができそうなくらいにそこを掘り返し、根っこを根こそぎ食らった。

 やっと腹六分目……という頃、近くの水溜りからポコポコっと微かな音が聞こえてきた。

 

 ん?

 その水溜りを目を凝らしてよく見てみると、浅い水面に茶色い何かが浮かんでいる。

 その茶色い何かは、風もないのにユラ~っと静かに動いているようだ。

 

 なんだあれ?

 あんなのは、ここに来た時にはなかったぞ?

 ボクはその水溜りに近付いてみた。

 

「おいっ、気を付けろよ、そいつは……」

 

 と、リノッチがボクに言い掛けた瞬間、

 

「グハーーーーッ!」

 

 茶色い何かが水面から飛び出した。

 その姿は、全身茶色で頭がえらくデカくて硬そうなヤツだ。

 なんだコイツはっ!?

 

「そいつは、ボルボロスだ! この辺でも最高にシュールなヤツだっ」

 

 リノッチが解説してくれたが、そのボロボロとやらは泥だらけの水面でゴロゴロと寝返りをうっては、体中泥だらけになっている。

 これじゃ、まるでドロボロスじゃないかっ!

 

「俺と同じで縄張り意識が強いから、攻撃される前にシュールにずらかるぞっ!」

 

 えーっ……。

 こんなヤツなら、ボクらでシュールにやっつけられるんじゃないのか?

 

 ボクはリノッチを無視して戦闘態勢に入った。

 ドロボロは、縄張りから退散しないボクらに怒ったのか、頭から湯気を出しながらボクに向かってこようとしている。

 

 いい度胸だっ!

 ボクよりデカいからって、このボクが短い尻尾を巻いて逃げると思ったか?

 答えはノーだっ!!

 

 ボクとドロボロは、同時にダッシュをした。

 が、ドロボロへ一直線に駆け出したボクをよそに、ドロボロは円を描くように湾曲すると、リノッチのほうへ突進していった。

 

「なにっ!?」

 

 リノッチは、まさかドロボロが自分に向かってくるとは思わなかったようで、少しの油断が命取りとなる。

 ドロボロの強烈なタッコウで、リノッチは遠くへ吹っ飛んでいった。

 

「リノッチィィィィィーーーーーっ!!」

 

 リノッチが吹っ飛んでいったほうへボクが駆け出すと、ドロボロは自分の縄張りを死守できたと安心したのか、泥水へ戻っていった。

 

 ボクの飽くなき道の冒険譚は、まだまだ続く。

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