4月30日(日)晴
現在、堂島宅
「4日と5日だな」
「「「?」」」
家で相変わらず菜々子と総司、そして仕事が早く終わり帰宅している堂島とテレビを見ていた洸夜。
そんな時、突然の堂島の言葉の意味が解らず洸夜達三人は首を傾げる。
「4日5日なら……まぁ、休みが取れそうだ」
「成る程……」
最初は良く分からなかったが、堂島のその言葉を聞いた洸夜は理解した。
もうすぐゴールデンウイークだから、その予定についての事だと言う事に。
「ほんと!?」
堂島の言葉を聞いて飛び上がる菜々子。
その満天の笑顔を見れば、どれだけ嬉しく思ったのかは想像出来る。
そして、その光景を見て微笑む堂島。
「何処か行きたい所はあるか?」
「う~んとね……それじゃあ菜々子ね、ジュネスがいい!」
「「(何故ジュネス?)」」
洸夜と総司も、菜々子のジュネス好きは知っていたのだが、まさかゴールデンウイークにまで行きたがるのを見て驚いている。
そして、菜々子の様子を見た堂島も口を開く。
「別に近所じゃなくてもいいんだぞ、何なら何処か旅行でも行くか?」
「……ほんとに?」
堂島の言葉を聞き、菜々子は先程の笑顔から暗い表情になり、どこか心配そうな様子の菜々子。
いつも、ゴールデンウイーク等の連休の時には堂島も休みが取れなく成ってしまう事が多い。
その為、菜々子は心配してしまう。
「なんだ、疑っているのか?」
「……いつもダメだから」
菜々子の言葉に一瞬、冷や汗をかいて視線を逸らす堂島。
そして、余りに予想通りの答えにフォロー出来ない洸夜と総司。
この微妙な空気で下手に口出し等出来る筈がない。
「ま、毎年じゃないだろう……お前等はどうだ? 予定空いてるか?」
「特には……」
「右に同じ」
上から総司と洸夜。
元々、ゴールデンウイークの日の時は、基本的に暇な二人。
と言っても親が共働きだった為、ゴールデンウイーク等の連休の時は基本的に洸夜が総司を連れ出していた為、総司はゴールデンウイーク等のイベントの時の楽しい思い出は結構有る。
「じゃあ、コイツ等も一緒だな」
「うん 一緒! みんな、いっしょに行こう!」
堂島の言葉を聞き、笑顔になる菜々子。
皆で出掛ける事が余程嬉しかったのだろう。
再び、先程の様な笑顔になる菜々子。
「菜々子おべんとう持って行きたい!」
「ん?ああ、そうだな。いつも惣菜メシばかりだからな。けど、俺は作れんし……」
そう言うと洸夜達に視線を送る堂島。
「……けど大丈夫か。今年はコイツ等がいたんだったな」
「了解。今までで最高の弁当を作るよ。……総司、お前も頼む」
「分かってるよ」
「やったーおべんとう!」
そう言ってはしゃぐ菜々子を見て微笑む洸夜達。
「さてと、材料を下見しないとな……」
そう思いながらゴールデンウイークに備え様と考えていた洸夜。
だが数日後……。
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5月2日(月)晴→雲
「もしもしお父さん? うん大丈夫……うん……うん……分かった」
そう言うと菜々子は電話を持って、洸夜の所に来て電話を渡す。
その菜々子の表情は、何処か納得した様で、だけど悲しそうな表情をしている。
「かわってって、お休み取れなくなったって」
「……そうか」
悲しい顔をしながら菜々子は部屋に行く。
その寂しそうな背中を見ていると、洸夜は虚しく感じる。
堂島も仕事なのだから仕方ない。
警察ならば尚更なのだが、菜々子はまだ小さい。
母親も他界しており、父親である堂島も仕事で遅く、寂しい思いをして来た筈なのだ。
ハッキリ言って、まだ幼い菜々子に我慢ばかりして欲しく無いと思いながら、洸夜は電話に出る。
「もしもし……」
『お前か? 悪いが今日遅くなるから戸締まりして先に寝てくれ。それと、4日5日の休みの件なんだが……』
「中止になったんでしょ?実は俺も、たった今予定入ってさ、丁度良かったよ」
『……そうか、すまんな。実は若いのが一人体を壊してな……抱えている事件の内容から行くと穴はあけられん、俺が出るしかなさそうだ』
「分かった。叔父さんも無理すんなよ」
『すまんな急な事で……菜々子の事、頼んで良いか?』
洸夜の先程の言葉を聞いた堂島は、言葉の意味を察した様だ。
そして、その堂島の言葉を聞いた洸夜は、問題無いと言わんばかりに口を開く。
「問題無いよ。こう言う展開には慣れてるから、菜々子は俺達に任せてくれ。それよりも、叔父さんも無理だけはしないでくれ」
「……ああ、すまんな洸夜。総司にも言っといてくれ……じゃあ、後は頼むな」
そう言って電話を切る叔父さん。
すると菜々子が部屋の中からこちらを見ていた。
「平気だよ。いつもだから……お休みなさい」
そう言って部屋に戻る菜々子。
そして、そんな菜々子の姿に昔の総司と姿が重なって見えてしまった。
「……なんつう顔してんだ。昔の総司そっくりじゃないか」
ガチャ……!
「ただいま……? どうしたの?」
丁度帰宅した総司に洸夜は状況を説明する。
「旅行は中止……そして総司、悪いが明日予定入れるぞ」
「え?」
総司にそれだけ伝えると洸夜も部屋に戻る。
更に翌日
========================5月3日(月)晴
現在、堂島宅
菜々子は部屋でテレビを見ている。
しかし、その後ろ姿は余りにも弱く見え、見ていられ無かった。
「……さて行きますか」
そう言うと洸夜は菜々子に近付くと頭を撫でる。
「えッ!?」
突然の事に驚く菜々子。
それに対して洸夜は笑顔で返す。
「菜々子。今からお兄ちゃん達と遊びに行かないか?」
洸夜は後ろにいる総司を指刺しながら菜々子に聞く。すると、菜々子は少し驚いた表情で洸夜を見ていた。
「え……! でもお兄ちゃん予定が入ったって」
昨日の話しを聞いていたんだろう。
菜々子は少し戸惑っている様子だ。
そして、洸夜は菜々子の言葉を聞くと、軽く微笑みむと口を開く。
「予定は入ってる……今から菜々子と遊びに行くって予定だ」
「! ……お兄ちゃん、ありがとう!」
そう言って涙目になる菜々子を見て頭を撫でる洸夜。弟と妹の面倒をみるのは兄の特権。
ずっとそう思いながら生きていた洸夜にとって、誰かの面倒を見るのは慣れているのだ。
すると、そんな時……
ピンポーン!
「瀬多君! どっかに遊びに行かない?」
玄関の方から、千枝の声が響き渡る。
どうやら総司を誘いに来た様だ。
「千枝ちゃんか……ナイスタイミングだ」
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現在、ジュネス
現在ジュネスの休憩所の場所にいる。
そして、その場には私服を来た洸夜・総司・菜々子・千枝・雪子・陽介がテーブルにそれぞれの飲み物を置きながら座っていた。
「それにしても、ゴールデンウイークだってのにこんな店じゃ菜々子ちゃん可哀相だろ」
「……一応、お前の家見たいなモノだろ」
自分の親が店長をやっている店を、こんな店扱いする陽介に苦笑いする総司。
しかし、陽介の言葉に千枝達が「確かに……」と言って相槌をうつが、菜々子は……。
「菜々子、ジュネス大好きだよ!」
「な、菜々子ちゃんッ……!」
何の迷い無く、満面の笑顔で言い放つ菜々子の言葉に感動する陽介。
ハッキリ言って、ジュネスは便利なのは違い無いのだが、そのせいで商店街の売れ行きが下がり、店を畳む所もある。
その為、商店街の人達や一部の人達に嫌われている。それ故に、菜々子の様に堂々とジュネスが好き等と言ってくれる人は少ない。
しかし、先程まで笑顔だった菜々子の表情が曇り、こう口にする。
「でも、ほんとは何処か、りょこうに行くはずだったんだ……おべんとう作って……」
「(無理も無いな、あれだけ楽しみにしていたのだから……まだ機嫌が治るにはもう少し掛かるな)」
菜々子の表情を見て、洸夜と総司は少し心配してしまう。
だが、そんな時雪子が菜々子に話しかけ、話題を変える。
「……お弁当? 菜々子ちゃん作れるの?」
雪子の質問に反応して表情が柔らかくなる菜々子。
どうやら、意識を会話の方に持って行く事に成功した様だ。
「ううん……」
雪子の質問に首を振りながら、洸夜と総司の方を向く菜々子。
そして、その反応を見て千枝が顔をニヤニヤしながら笑い出す。
「へぇー、家族のお弁当係なんだお兄さんズは」
「……千枝ちゃん。ネーミングセンス無いって言われないか?」
「グオッ! こ、洸夜さん……意外に直球」
「アハハハハハッ! だって千枝! 流石にお兄さんズは無いよ! 何処の芸人? アハハハハハッ!」
「雪子!? ちょっと笑いすぎ!」
千枝のネーミングセンスがツボに入ったのか、雪子が日頃見せない様な大爆笑をかました。
「……(最初の頃に比べて明るく成ったな)」
その雪子の様子を見た洸夜は、最初に出会った時に比べて良い方向に彼女が向かっていると判断し、内心で微笑んだ。
そんな時、陽介が会話の話題を変える。
「へぇーお前も料理とかできんだな……そういや何か器用そうだもんな」
花村の言葉に総司は首を横に降る。
「いや、俺よりも兄さんの方が上手いよ……何より俺の料理は兄さんから教わった物だから」
その言葉に陽介と千枝が洸夜の方を向く。
その表情は、意外なモノを見た様な表情だ。
「なんだ? 突然、二人が俺の方を向いて……」
洸夜の言葉に陽介と千枝は、少し気まずそうに顔を逸らす。
「えっと……その少し、意外かなって……」
千枝が答え。
「顔もいいのに料理も出来るとか、反則だろ……」
「……(千枝ちゃんはともかく、花村はただの嫉妬じゃないのか?)」
千枝と陽介の言葉に微妙な気分になる洸夜。
微妙な答えのせいで釈然としないのだ。
「私はこの前、クッキーを貰ったから、洸夜さんが料理が上手だって知っていたよ。それに、お母さんや板前さん達にも上げたけど、皆美味しいって言ってたから」
「ありがとう、雪子ちゃん(しかし、旅館の人にも上げたのか……何か恥ずかしい)」
その道のプロである人達に、自分が趣味の範囲で作ったモノを食べて貰ったと思うと洸夜は少し顔を赤くする。
遊びに近い感じで作ったお菓子なのに、老舗の旅館の人達にそこまで評価されたら照れ臭い。
洸夜がそう思っていると、陽介が突然千枝の方を、まるで何か納得した表情で向いた。
「まぁ、少なく共俺は何か里中だけには勝てそうな気がするな」
「あぁ、何となく分かる気がする」
「何よそれ! 雪子まで!だったら勝負しようじゃん!」
今までの流れで、何故そうなったのかは分からないが洸夜は少し面倒な臭いがしたので、菜々子と遊ぼうと思ったが……。
「じゃあ菜々子ちゃんが審査員か。この人達菜々子ちゃんのお母さんよりも「菜々子!。何か食べに行くか?」な、なんだ?」
陽介の言葉を聞いた瞬間にマズイと判断し、横槍を入れて菜々子に話し掛けた。
「え!、いいの!?。だったら菜々子ね……タコ焼きが食べたい!」
タイミングが良かったらしく、菜々子は陽介の言葉を聞いていなかった様だ。
その証拠に、洸夜の言葉を聞いた菜々子の顔は笑顔だった。
「そうか、じゃあ行くか」
そう言うと洸夜は菜々子を肩車して売店に行く。
ちなみに、洸夜はロリコンでは無い為、変な感情は無い。
「わぁー高い高い!」
そう言いながらはしゃぐ菜々子に、洸夜は少し和みながら売店に向かった
そして、菜々子を肩車しながら洸夜が売店に向かって行ったの見ていた総司達。
しかし、話に横槍を入れられた陽介はぶつくさと文句を言っている。
「な、何だよ……まだ話しの途中だったのに……」
ぶつくさと、文句ばかり言っている陽介に総司は説明する。
流石に兄の行動は正しいモノの筈だから、文句を言われると良い気分はしない。
「陽介、兄さんに助けられたな……」
「はっ? どう意味だよ」
意味が解らないらしく聞き返す陽介。
知らないのは当然なのだが、逆に知っていたら怖い。
「……菜々子のお母さんは昔、事故で亡くなったんだよ」
「「「ッ!?」」」
総司の言葉に三人は驚き、気まずそうな表情になる。
「えっ!? その……マジ?」
少し、遠慮がちに聞いてくる陽介に総司は頷く。
こんな事を冗談で言える訳が無い。
「ちょっと! 花村! あんたって奴はろくな事言わないんだから!」
「だ、だってよ。知らなかったし……」
陽介と千枝が言い争って時に雪子が口を開く。
「洸夜さんはその事を知ってたから菜々子ちゃんを連れってたのね……」
「「……」」
雪子の言葉に黙る二人。
すると、千枝が売店にいる笑顔の菜々子と、菜々子を笑わしながら買い物をしている洸夜を見ながら呟く。
「……私さ、初めて会った時は顔は良いけど、なんか雰囲気が尖っていて、怖い人だと思ったんだよね。しかも、次会った時はいきなり怒られたじゃん。……でも、雪子を送った帰りにお兄さんに言われた事を考えたら、ただ当たり前の事を言われてたのに気づいたんだ……だから、雪子と菜々子ちゃんの事と良い、本当は優しい人だって気付いたんだよね」
千枝の言葉に、総司は少し嬉しく感じた。
総司は気付いていた。
良くは分からないが、洸夜から何と無く自分達に敵意に近い物を感じる時がある事を。
しかし、家で話したりすると、いつもと代わらない様子なので自分の気のせいだと感じる総司。
その様な事が有った為、総司は洸夜が陽介達に嫌われていると感じていたが、先程の千枝の言葉を聞いて安心する。
「今、思えばさ……当たり前過ぎてちょっと恥ずかしかったよ」
そう言って、少し表情を赤くする千枝。
しかし、陽介はその事で口を開く。
「でもよ! 確かにあの時は俺達が間違ってたと思うけどよ!。あの時は天城が大変だったし・・・!」
そう言って拳を握り締める陽介。
だが、その言葉に助けられた雪子自身が言葉を返す。
「でも、最低限の事もしないで周りの人に迷惑かける事しかしてないのなら、助けられても私の為に皆が大変になったら私は素直に喜べないよ……それに千枝から聞いたけど、あの時は私を助ける為の猶予って結構あったんでしょ?」
「うっ……確かに……そうだけどよ……」
雪子の言葉に陽介は納得出来ない感じだが黙り込んでしまった。
そして、陽介が黙った事により、洸夜と菜々子の方を見ながら千枝が話しを続ける。
「それに今だって見てみてよ……菜々子ちゃんさ、私達といた時よりも凄く笑ってる」
千枝に言われ、総司も洸夜と菜々子を見て見る。
そこには、洸夜に肩車されながらも洸夜の頭に捕まり満面の笑顔でいる菜々子。そして、その洸夜も優しい表情で菜々子が落ちない様に気を配りながらも、楽しそうにタコ焼きを受けとってる光景だった。
「……兄さんはいつもそうだった」
「いつも?」
総司の言葉に千枝が聞き返し、総司は頷く。
「うん。家の両親は共働きで転校も多かったから、ゴールデンウイークやクリスマスも兄さんと二人だけで過ごす事が多かった。だけど、不思議と寂しくは無かったんだ」
「寂しくない? でも両親は仕事だったんだろ?」
陽介の言葉に「うん」と言って頷き、話しを続ける。
「何か有る度に、兄さんが何かと何処かへ連れてったりしてくれてたり、俺に構って暮れてたから寂しさを感じ無かったんだ」
『そうじ! 一緒に外で遊ぶか?』
『そうだ! そうじ!一緒にケーキでも作ろう!』
『どうした?そうじ。兄ちゃんがついてるから大丈夫だぞ』
総司は昔、洸夜が自分にかけてくれた言葉を思い出していた。
ハッキリ言って総司から見た洸夜は、恐らくは自分よりも両親と過ごした時間が少ない事を知っている。
前に何と無く聞いた事が有った。
洸夜に“両親との思い出”について聞いた時、洸夜は……。
『ん?、思い出?。そんな物無いさ。運動会、授業参観、休みの日。全部、親は仕事で過ごせ無かったからな……だが、恨んではいない。そのお陰で俺達は、此処まで育てて貰ったから』
と言っていた。
その後、洸夜が高校入学の為に家を出た後に両親から聞いたモノがある。
実は洸夜が、裏で両親に出来るだけ総司との時間を作って上げてくれと、両親に頼んでいた事を……。
その事を聞いて、総司は嬉しいと言う感情と、申し訳ないと言った感情が生まれた。
そして、その日から総司にとって洸夜は、人生の目標と憧れに変わったのだ。
「ほんとに優しいお兄さんなんだね……」
千枝の言葉に洸夜は少し焦る。
もしかして、無意識に言葉が出ていたのか?、と思う総司。
「えっ!声に出てた?」
「いやいや、声よりも表情に出てたな」
「うん。瀬多君の顔が凄く優しい感じだったし」
そう言って微笑んでいる陽介達を見て、総司は凄く恥ずかしい感じになる。
「ん?どうしたんだ?」
「お兄ちゃん?」
「「「「うわっ!」」」」
気が付くと、そこには菜々子を肩車しながら、肘まで袋を下げている洸夜と菜々子が突然出てきて驚く総司達。
「な、何だ?突然。」
そう言いながらテーブルに買ってきた物をおく洸夜。
「お前等も腹減っただろ。俺の奢りだから食えよ」
「え!マジ!」
「ありがとうございます!」
「ご馳走になります」
そう言って菜々子と陽介達は食べ始める。
しかし、総司は洸夜を見ていた。
「ん?どうした総司?」
視線に気付き、食べない総司に洸夜が聞いてくる。
「……いや、ただ兄さんは何で俺や菜々子にそんなに構ってくれるのかと思ってさ」
総司がそう言うと、洸夜は「何だそんな事か」と呟き口を開く。
「弟や妹を守るのが兄の使命だ。……弟や妹が困ってたり、泣いたてたりしたら手を貸すのが兄だよ。分かったら早く食え、無くなるぞ」
「……」
洸夜の言葉に、総司は自分がこの人の弟で生まれた事に再度感謝した。
そして、洸夜の言葉を聞き終わり、食べ初めて様とした時。
「お兄ちゃん」
菜々子がそう言って総司と洸夜の顔を見て笑顔で……
「ありがとう! 菜々子とっても、楽しいよ!」
と満面の笑顔で言い、それを聞いた総司と洸夜は互いに顔を見合わせ・・・
「「どういたしまして」」
そう答えた。
ちなみにその夜、旅行に行け無かった詫びとして、堂島がジュネスで菜々子には服を、総司には微妙な柄の水着を。
そして洸夜には背中に唯我独尊と書かれたコートを貰い菜々子は……。
「変な柄~」
と言いながら喜び洸夜は……。
「……悪くない」
そう言っていた、兄の姿を見て一瞬、洸夜のファッションセンスを疑った総司で有った。
END