EDEN ─ その5人は《楽園》を動かす。─ 作:キャメル16世
Part.1「高速の皇女」
「……え?緊急?」
その日、彼女の元に一通の連絡があった
「はいッピ!田角社長からの伝言ッピ!」
「…ありがとうセバス、行ってくるね!」
「気を付けてッピ!リゼ皇女!」
「うん!」
彼女の名はリゼ・ヘルエスタ
ヘルエスタ王国 第二皇女。文武両道学園主席、真面目で誰にでも優しくかなり人望がある。王位継承の資格者として日々鍛錬や人とのコミュニケーションを大事にしている
「…なんだリゼよ、任務か?」
「お兄様…はい、只今伝達がありまして…どうやらエデンという街で事件があったとか…」
「……そうか、気を付けて行ってくるのだぞ」
「…はい、お兄様も…」
彼女は母国であるヘルエスタ大国から外に出て、EDENと呼ばれる街へと向かった
「……」
「…リゼくん」
「田角社長!」
現場に到着した彼女
その傍に古くからの知り合いである田角陸という人物が話しかけて来た
「……大丈夫かい?」
「えぇ、こんなこともあろうかと日々鍛錬を積んできていますから」
「…今日は僕の我儘に付き合ってもらってごめんね、でも約束してしまったから」
「……約束は大事ですよ」
「…っ」
「…私たちでその約束、守ってみせます!」
「……」
彼女は剣を構える
藍色に染まるその輝く剣は、彼女の愛剣である
「……ふぅ…」
「うぅぅぅうう!」
「…ヘルエスタ・セイバー!」
剣を振るい、敵を薙ぎ払う
「はっ!やぁっ!」
四方八方から迫って来るゾンビ達は彼女に向かって飛びかかってくる
「…甘い!」
後方から迫って来るゾンビも愛剣で切り刻む
「うぅぅうぅ!」
「…ぐっ…」
両腕を組まれ身動きが取れ無くなる彼女
「…ぐっ…まずい…!」
「…とぅ!」
「…っ!」
すると、上空からロボットが降って来た
人型で頭部と肩にはヒヨコのような装飾がある
あれこそ…
「あれは…ヘルエスタアーマー!?」
「妹よ!助太刀に来たぞ!」
搭乗口からオカマエルフの花畑チャイカが出て来た
「兄上!?」
「私がヘルエスタ第一第二第三皇女のリゼ・ヘルエスタである!スラム街に毒を撒け!」
「まるで取ってつけたようなセリフ……ですが、感謝します!兄上!」
「あぁ、私も出来る事はやろう!だが私も暇じゃないのでね、定時には上がらせてもらうよ」
「…定時ってなんだっけ…?」
彼女はヘルエスタアーマーに乗り込み、完全武装する
「第二皇女専用強化外骨格!ヘルエスタアーマー!」
「……ふっ…私も本来の力を出すとしよう…」
リゼはヘルエスタ・セイバーを再び構える
チャイカは自分の身体を幼児退行させると共に、自身の後ろに樹人を出現させる
「……だれぇ?だれなのぉ?」
「うぅぅうぅ!」
「…ふふ…なんてねぇ!」
樹人はゾンビの顔面を鷲掴みにして地面に叩きつける
「……たわけが」
「文武両道人望ゲキアツプリンセスの力を見ろ!」
愛剣を両手で構え、刀身にエネルギーを蓄える
「…ヘルエスタ・セイバー…奥義!」
「うぅぅううぅぅ!」
「……
刀身が光り輝き、ヘルエスタアーマーの脚部からもエネルギーが放出され、物凄いスピードでゾンビ達を斬っていく
「うぅぅぅ…!」
爆散する大量のゾンビ
目にも止まらぬ速さで数十体ものゾンビを薙ぎ倒した
「……おつエスタ」
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Part.2「地獄の