EDEN ─ その5人は《楽園》を動かす。─   作:キャメル16世

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おまたせ、待った?



Part.3「AAA(トリプルエー)級の錬金術師」

ヘルエスタ大国

大きな城の離れにあるボロボロの小屋

彼女はいつもそこにいる

 

「うわぁぁ!」

中で爆発と悲鳴が聞こえる

 

「…くそぉ!今日こそは巨乳になってやろうと思ったのに!」

赤毛の少女が、今日も錬金術の鍛錬に励んでいた

 

彼女の名はアンジュ・カトリーナ

ボロボロの小屋で時間を忘れて錬金術の研究に明け暮れている。大人っぽい女性的な体に憧れており、実はその研究をしているとかしていないとか

 

「…今日も研究かい?アンジュくん」

「…りっくん!?どうしてここに?」

「…ひとつ、君に頼みたい事があってね」

「……ほにゅ?」

 

 

 

「錬金術……」

「うぅぅうううぅ!」

アンジュは地面に魔法陣を出現させる

三角形が重なったようなデザインだ

赤い線が光りアンジュを下から照らす

 

アンジュの周りの空中に炎の矢が出現する

 

「ファイヤーアロー!」

「うぅぅぅ!」

「うぅぅ!」

放たれた炎の矢がゾンビ達を襲う

 

「続きまして、錬金術…ファイヤーボム!」

手中に出現させた炎弾をゾンビ達に投げ込む

 

「うぅぅぅう!」

「うううぅぅ!」

「よしよし、いい感じに倒せて…」

アンジュが油断をした瞬間だった

 

「うぅぅぅううぅぅ!」

「……マジか」

「ううぅぅ!」

「……あ〜…しぬんだぁ〜…」

 

アンジュがゾンビに襲われる寸前

目の前に炎が横切り、ゾンビは消滅した

 

「お待たせ、待った?」

「…ソシエェェェ!私のセリフNTRするな!」

「あははは!アンちゃん無事?怪我は?」

 

彼女の名はニュイ・ソシエール

偶然この世界にやって来た魔女

元いた世界への帰り方を探しているようだが、この世界で情報収集をしている──というのは建前で、本当のところは息抜きがしたいだけらしい

 

「うぅぅぅううぅ!」

「……アンちゃん、少し下がってて…」

「う、うん…」

「ううぅぅぅう!」

続々とゾンビ達が集まってくる

ニュイはアンジュの前に立ち、魔法の杖を出現させてその先端に炎のエネルギーを溜め込んだ

 

「……○ラ!」

杖の先端から『炎弾』が発射されゾンビ達を一掃する

 

「おい!それ別作品のやつやから!オマージュ掛かってないから!やめんかい!」

「…あたしに触れたら、火傷するぜ(色んな意味で)」キラッ

「やかましいわ!」

 

アンジュの華麗なツッコミも束の間、ゾンビ達は次々と迫って来る

 

「……錬金術…ドレスアップ!」

アンジュは出現させた魔法陣を潜り別衣装へと変わった

 

「あ!ヴァルコネの衣装や!」

「そや〜!テンション上がるわ〜」

「これでお揃いだね!」

「…まぁ、魔性の女の力…見せてやるよ」

「アンちゃんカッコウィー!」

「カッキーン!…ちゃうねん!」

華麗なノリツッコミを見せたアンジュはニュイの横に並ぶ

 

大量のゾンビ達が迫っているのを確認し、アンジュは出現させた杖に炎のエネルギーを纏わせ、ニュイも同じように杖に炎のエネルギーを纏わせた

 

「錬金術……!」

「……メ○!」

「…乳の息吹……ファイヤーブレス!」

「うぅぅぅうううぅぅぅ!」

ニュイが放つ火炎弾とアンジュが放つ超高熱の熱風がゾンビ達を一掃した

 

「…よしっ!」

「アンちゃん錬金術上手くなってるね!感心したよ〜」

「そやそや!でも最近ひとつ上手くいかないのがあるのよ」

「…なに?それ」

「……爆乳になる方法」

「……」

すると、アンジュの目が変わった

 

「せや〜…参考までにおニュイの胸揉ませてくれへんか〜?ちょっとだけ〜ちょっとだけでええからァ〜…」

「ア…アンちゃん…?目が怖いよ?」

 

青ざめるニュイ

アンジュは口からヨダレを垂らしながらそんなニュイを追いかけた

まるでゾンビのように……

 

彼女の爆乳までの道はまだまだ長そうだ




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Part.4「恐ろしい魔界の悪魔」
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