西住家のOUTSIDER〜〜愛を知らない少年の物語   作:ボノぼん

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どうもボノぼんです。
お気に入り数85突破。
UA9000を突破し、遂に自身初の10000に王手がかかりました。
「タイムリープしたら10年前の世界だった件」と同様に
ますます執筆を頑張りますのでよろしくお願いします。



それでは3,2,1,どうぞ。


復讐心

 

 

太陽がギラギラと光り、それを鼓舞するかの様に鳴く蝉の集団。

様々な場所に向かっている通行人の額には汗が流れている。

そんな人達を俺は車の窓越しで覗いていた。

何故車に乗っているかというとあの3ヶ月間いた鑑別所を今日出所することになったからだ。

正直2度とあんな所には戻りたくない。

理由は色々あるけど、1番の理由は429番に敗北を喫したことだ。

 

アイツに負けた瞬間、俺の“何か”がぐつぐつと煮え始めた。

そして、家族に復讐を実行する前にアイツを潰すという課題も立った。

 

そんなことも少し考えていると、やっと家に着いた。

元々鑑別所は熊本の端にあるからか、家に着くまでに1時間以上かかった。

その為、腰が酷く痛い。やや猫背になりながら俺は玄関を越えた。

 

 

玄関を越え、中に入ると1人の女中が掃除をしていた。

それを見ていた俺はニヤッと笑い、

目の前にいた女中に向かって蹴りを喰らわせた。

 

「キャァァッッッ!!!?」

 

蹴られた女中は意外にも吹っ飛んだ。

女中は俺を見ると、ブルブル体を震わせながら何か言ってきた。

 

「ど、どうして・・・・・・何もしてないのに・・・」

 

は?何を言っているんだコイツは?

分からないのかよ?邪魔だから蹴っただけに決まってるじゃないか。

 

「は?何言ってんの?邪魔だから蹴っただけだけど文句あるの?」

「イ、イヤ・・・別に何もありません・・・」    

「だったら、黙って掃除しとけよ。カスが」

「は、はい・・・・・・」

 

そう言うと、女中はもう一度掃除を始め出した。

さっきの行動もそうだが、俺はあの日以来「女」という生き物が大嫌いになった。

理由は簡単だ。この家は女が男より上だからだ。

 

だから、偉そうにしている奴らを見ると、とても胸糞悪い。

特にあの妹共は。まぁいつか酷い目に合わせてやろうと思っている。

そう頭の中で考えていながら靴を脱ぎ、自室に向かおうとした時だった。

 

「・・・・・・殺し・・・」

「うん?」

 

後ろから、小さな声が聞こえた。誰だろうと思い、

後ろを見るとそこには柱に顔を隠しながら俺を睨み付けていたまほがいた。

まほは、俺を見ると小さな声でこんな事を言っていた。

 

「この・・・人殺し・・・・・・」

「あ?」

「人殺しが・・・・・・帰ってくるな・・・!!」

 

歯を噛み締めながら俺のことを人殺しと言うまほ。

どういうことだ。俺は誰も殺していないはず。

 

「おい。何で俺が人殺しなんだよ?」

「そうか・・・お前は何も知らずにあそこにいたんだからな・・・!!!」

「教えてやる・・・・・・雑魚彰!!お前がいない間お祖父様と叔父様2人が自殺した!!」

「っ!!どういうことだ?」

 

俺は一瞬耳を疑った。あの糞ジジイと上役の犬2人が自殺しただと!?

何を言ってるんだコイツは?

 

「どういうことだよ?自殺したってのはよ?」

「・・・・・・私も最近聞いたから分からないが、

 お祖父様はつい1ヶ月前に退院したと聞いた」

「それで?」

「お祖父様が退院したのは本当に嬉しかった・・・。

 でも・・・・・・お祖父様は正月に見たお祖父様じゃなかった」

「体は痩せ細って、髪も抜けててご飯もろくに食べていなかった・・・

 そして、いつも眠っている時いつもこの言葉を口にしていた・・・

 

彰・・・彰もうやめてくれ!!許してくれーー!!!

 

 っとな」

 

そう言うと、まほは俺を今まで以上に睨みつけた。

 

「雑魚彰!!皆お前のせいだ!!!お前があの時何もしていなかったら 

 今頃お祖父様も、叔父様も、皆死なずに済んだんだ!!」

「お前なんか・・・・・・死んでしまえ!!

 

そう言い終えると、荒く息をしながら俺を睨み付けた。

そんなまほを見つめていた俺は、笑いながら近寄った。

 

「ハハハハハハ・・・・・・」

「何がおかしい・・・・・・!!?」

「ハハハハハハ・・・お前こそ何勘違いしてんだ・・・?」

「え?」

 

ガシッ!!

 

「くっ!!!?」

 

次の瞬間、俺はまほの頬を思い切り掴んでやった。

すると、あの綺麗な顔立ちが醜くくなっている。いい気味だ。

 

「は、はにゃせっ!!(離せ!!)」

「ハハッ!何だよその言葉」

 

頬を掴んでいる成果まほはハッキリと喋れていなかった。

そんなまほを俺は鼻で笑った。

そして、俺はまほと目と鼻の先まで顔を近づけこう呟いた。

 

「おい。まほ・・・・・・お前はあの糞ジジイ達が死んだら

 次はどうなるか分かってねぇみたいだな・・・」

「え?・・・どういうこと・・・・・・???」

「ハハッ・・・勉強出来る癖に頭は回んねぇんだな。

 良いか。これから言うことはみほにも伝えとけ」

「糞ジジイ達が死んだから、次の復讐のターゲットはお前らだ!」

「!!」

「言っとくがお前らってのはお前とみほだけじゃねぇ・・・

 あのババァと糞親父も入ってるからなー・・・・・・分かったか?」

「・・・・・・・・・・・・」

「おい。答えろよ。答えねぇと痛い思いにさせてやろうか?・・・な!!!?」

「は、はいっ・・・・・・!!!!」

 

まほが返事したのを聞くと、バッと手を離してやった。

解放されたと同時にまほは俺から逃げる様に何処かへと走り去った。

途中何回も転けた為、それが面白くて堪らなかった。 

まほが完全に居なくなったことを確認すると、また足を動かした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、お・・・お兄ちゃん・・・・・・」

「あ?」

 

しばらく歩き、やっと自分の部屋に着いた時また誰かの声がした。

振り返るとそこには両手を後ろに組んでブルブルと震えて奴がいた。

そう、もう1人の妹みほだ。

 

「何だよ?」

 

俺はみほにガンを飛ばしながら言葉を口にした。

すると、オドオドしながらこんなことを言ってきた。

 

「お兄ちゃん・・・・・・その・・・誕生日だったよね」

「あ?」

「お兄ちゃん忘れたの?・・・・・・お兄ちゃん5月5日だったよね?誕生日」

「ああ。そうだったな・・・・・・で、それが何だ?」

 

俺がそう言った瞬間、後ろで組んでいた両手を前に出した。

何やら黒くて細長い箱を持っている。

 

「何これ?」

「実は・・・お姉ちゃんと一緒に買ったの・・・お兄ちゃんのプレゼント・・・・・・」

「プレゼント?」

「うん・・・・・・お姉ちゃんは反対してたんだけど、頑張って説得したんだ・・・」

 

顔を下に向けながら伝えるみほ。プレゼントか・・・・・・。

菊代さん以外から貰ったのは初めてだ。特にこの妹達から貰ったなんてもっての外。

まぁせっかくなので貰うことにしてやるか。コイツらを見る目は変わらないけどな。

 

「・・・・・・分かった。それは受け取ってやる・・・

 でも、俺はテメェらの顔見てるとイラつくんだよ。とっとと自分の部屋に帰れ」

「本当!?あ・・・ごめん急に大きな声出して・・・・・・」

 

一瞬大きな声を出したが、また細い声に戻ったみほはそのまま自分の部屋に帰って行った。

みほが居なくなったことを確認すると俺は、久しぶりに部屋の障子を開けた。

 

「え・・・・・・?」

 

次の瞬間、俺は目を見開いた。何故かというと、

 

「・・・・・・綺麗だ・・・」

 

今まで手を抜いて掃除されていた自室が埃1つも無く、綺麗に掃除されていた。

そして、いつも敷かれたままだった布団も部屋の隅に綺麗に畳まれていた。

至る所が綺麗であり思わず声を漏らしてしまった俺だが机の上に目を向けると、

一瞬止まってしまった。何やら1つの封筒が置かれていた。

 

「誰からだ?」

 

俺は封筒を拾い上げ、中身を取り出した。すると中からはこんなものが入っていた。

 

 

 『坊ちゃんへ。

 

  坊ちゃんお久しぶりでございます。

 

  私は今病院でリハビリを続けています』

  

 『どうやら私は正月の一件で上手く体を動かすことが出来なくなりました。

 

  ですから坊ちゃんとは多分5年近くは会えないと思います』

 

 『ですが、後悔は1つもありません。なぜなら、

 

  坊ちゃんが怪我を1つも負わなかったからです』

 

 『ですから坊ちゃん。あの一件のせいで自分を責めないで下さい。

 

  先日仲の良い女中から話を聞きましたが、鑑別所に行かれたのですね。

 

  それを聞いた時、私はびっくりしました。

 

  あんなに大人しかった坊ちゃんが鑑別所に行かれたのだなんて驚きが隠せませんでした』

 

 『坊ちゃん。出来れば願いたいのですが、

 

  師範代含み、旦那様、まほお嬢様、みほお嬢様に対して、復讐はおやめください』

 

 『確かに坊ちゃんは今まで酷い扱いを受けられていましたが、

 

  実は理由があるんです。その理由を聞かれるまではどうか復讐は考えて下さい』

 

 『これで最後になりますが、坊ちゃん。どうかお元気でお過ごしください』

 

 『それでは此処らで失礼します』

 

 『井手上菊代より』

 

 

手紙を読んだ後俺の顔は、とても複雑な表情だった。

計画していた復讐を止めろと言われたこともそうだが、

何故今になってこんな手紙を寄越したのかもあって、よく理解出来なかった。

しかし、菊代さんに言われてもこの復讐だけは譲れないと段々感じ始めた。

 

(菊代さん・・・・・・)

 

俺は手紙を折り畳みと、入っていた封筒に戻して本棚に保存した。

さて、そろそろ今日決めていたことをしようと思っていた時、ふと何か感じた。

 

「あ・・・・・・プレゼント・・・」

 

そうだ。プレゼントだ。妹共からもらった・・・何が入っているのだろう。

少し思いながら、包紙を破いて箱の蓋を開けた。すると、そこには・・・

 

 

「え?ピアス・・・?」

 

細長い長方形で、赤い十字架に斜め十字が入っており、

それらの周りを黒色で統一されたピアスだった。

何でこんなものを・・・?俺はアイツらが何を思って買ったのか理解出来なかった。

まぁピアスには鑑別所に入る前に興味を持っていたから別に良かった。

しかし、普通ピアスというものは大抵は2つで1組なのだが、俺の場合1つで1組だった。

高くて1つしか買えなかったのか?まぁ別にいいか。

俺は手にしているピアスを左耳に入れようとした。しかし、入れる瞬間に手が止まった。

 

「待てよ。どうせなら・・・・・・右耳に付けてやるか・・・」

 

どうせなら右耳に・・・。

俺はアイツらがやったことをわざと思い出させようと思ったのか、右耳にピアスを入れた。

 

「っ!!」

 

入れると同時に右耳にチクッと痛みが走った。まぁ初めてだから仕方ない。

俺は鏡を持って映し出された自分を見た。

 

「これが・・・ピアスか・・・」

 

右耳に入れられたばつ印が入った十字架のピアス。

何故か知らないが、世界観が変わった様な気がする。

 

「ハハハハハハ・・・・・・」

 

映し出された自分を見て俺は笑った。とても笑っていた。

 

この時、俺はまだ知らなかった。

 

今日入れたピアスが、死ぬまで右耳に付けていることを。

 

 

この後、俺は飯を食べた後ぐっすりと夜まで眠ってしまった・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!・・・・・・ハッ!!・・・ハッ!!!」

 

出所してから2ヶ月が過ぎ、ようやく元の生活にも馴染んできた。

今俺は10キロの鉄アレイを両手に持って鍛えている。

それが終わったら、腹筋を100回してそれが終わったら走り込みをする・・・。

 

何故そんな事をしているのかって?忘れたのか?

俺は鑑別所の時にあの429番に負けたからだ。

だから、今度はアイツを必ず殺す為に鍛えている。

 

今考えたら俺は全く筋肉なんか無かった。

ヒョロヒョロしていて見るからにも弱かった。

でも、あの赤黒い感情があったからまだ詰んでいなかっただけだった。

だから、今こうして体を鍛えている。アイツを完璧に勝つ為に。

 

筋トレが終わると、俺は必ずやっていることがある。それは、

 

「うおおおーーーー!!!!!」

 

バギッ!!!

 

「くっ!!!!!」

 

毎日100回以上大木を殴ったり、蹴ったりすることだ。

一見バカバカしいと思われがちだったが、意外にもキツイ。

実際初日は両拳の皮が剥がれた。骨が見えるぐらいまで。

しかし、今となると皮が剥がれる事も無くなった。

それに以前よりも拳の皮が分厚くなっている気がする・・・。

 

まぁ最近イキがっていたチンピラ3人と喧嘩した際、

1発でのしたからやはりパンチが強くなっている。

あの時の感触はたまらなかった。たったの1発で人間の顔がグチャグチャになるのだから。

 

2学期まで後、1週間。久しぶりに学校へ通う。

あのクズ共もいないから、のびのびと復讐の計画を進める事が出来る。

今の俺ならあの429番も、妹共も殺れるかもしれない・・・。

そう思っていると、不気味にも俺は微笑んでいた。

 

 

でも、この時俺は知らなかった・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

またもや俺の人生の分岐点が・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迫っていることを・・・・・・。

 

 

 

 




はい!今回の話はここで終わらせていただきます!!
読者の皆さん本当にすみません!
作者も受験シーズンなので、投稿がとても遅くなってしまいました!
多分今度から受験合格するまでは投稿が不定期になるかもしれません。
そこら辺の所はどうか許してください!!

次回は多分年末か、頑張れば11月後半に投稿したいと思います!!
それではここらで終わらせて貰います!

じゃあ次回も夜露死苦!!
 

                  !!See you!!
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