魔法少女リリカルなのはStrikerS~紅き英雄の行方~   作:秋風

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ノリと勢いでVAVAを出した結果がこれ(更新遅れ)だよ!
VAVAの性格とか口調とか結構考えて書いてみましたがこれどうなんだろうなぁ…(汗
イレハンやりなおしてみたり、コミックボンボンのロックマンX探しに行ったりしてみましたが、気がついたら色々混ざってしまった気がしてならない…
VAVAに関しては今後も登場予定です

ではどうぞ
感想、評価をお待ちしております


12「機動六課出張任務(後篇Ⅰ)」

ゼロ達がVAVAと邂逅する少し前…

海鳴市 スーパー銭湯

 

「シエルはゼロのことってどう思ってるの?」

 

「え…」

 

 スーパー銭湯の湯に浸かっていた機動六課の面々。その中に一緒にいるシエルが、アリサにそんな質問を投げかけられた。突然のことだったので混乱するシエルだったが、横にいるフェイトがその間に割って入る。

 

「ちょっとアリサ…? いきなり何聞いてるの…」

 

「いや、普通に気になるから聞いたのよ。フェイトだって気になるんじゃない?」

 

「えっと、それは…まあ」

 

 アリサの言葉に何とも歯切れの悪いフェイト。アリサはフェイトを押しのけ、シエルに問い掛ける。

 

「で、実際どうなの? アイツのことやっぱり好きだったりする?」

 

「ゼロを…ですか? え、えっと…」

 

 アリサの言葉に顔を赤くするシエルだが、アリサはずいずいとシエルに迫る。が、そこではやてたちが慌てて上がり始める。どうやら、ロストロギアの発見にこぎつけたらしい。アリサやすずか、シエルは戦力にならないため上がらなくていいとはやてが言う所を見て、自分たちは必要ないと理解したアリサはなんともつまらないという表情でため息を吐く。

 

「もう…せっかく皆の気持ちを代弁して聞いたのに」

 

「え…」

 

「ゼロのことが好きなら頑張んないと取られちゃうわよ?」

 

「そう、なんですか…?」

 

 アリサから聞かされる突然の内容に驚くシエルだが、そのはやてやすずかがゼロに好意を持っているのは何となく理解できていた。それは彼女達のゼロに対する態度を見れば明らかだと言えるだろう。

 

「そうよ。あの子たちは10年もゼロの事を想い続けていたんだから」

 

「……」

 

「クロワールが言ってたわ。貴女は恋ってものがどんなものか理解できてないって」

 

「そんなこと…」

 

 アリサの言葉に思わずそんな言葉が出てしまうが、シエルは考えてしまう。果たして本当に自分は恋とは何か理解できているのか…と。

 

「じゃあ、シエルにとってゼロってどんな存在なの?」

 

「それは…大切な仲間、ですけど」

 

「…そう」

 

 アリサはやれやれと言った様子で、そのシエルの隣に座る。その表情は少し呆れているようにシエルには見えた。

 

「まどろっこしいこと嫌いだからハッキリ言うわ。すずかはゼロのことが好きよ。もちろんそれはLikeじゃなくてLoveの方。もちろん、はやてもね…もし、ゼロがあの子たちの想いを受け止めたとして…貴女はそれでいいの?」

 

「それは…」

 

 アリサの問いにシエルは解答が出せなかった。それがゼロの意思なら…と、そう言えばいいだけの話のはずなのに、その言葉がシエルの口からは出なかった。もし、ただゼロを仲間だと思っているだけなら自分には関係のないことのはずだ。そんな様子にアリサはため息を吐く。

 

「貴女のことはゼロやクロワールから聞いているわよ。レジスタンスのリーダー、新エネルギーの開発者…そして、ゼロの親友のコピーを作りだした科学者だって」

 

「……」

 

「そりゃ他人に恋する余裕なんてなかったでしょうけど…今は、違うんじゃない?」

 

「え?」

 

「貴女のいる世界にレプリロイドたちの脅威はない。エネルギーに困ることも減った。貴女はそろそろ、普通の女の子に戻ってもいいと思うわ」

 

 アリサの言葉に、シエルはただ首を傾げる。彼女は一体何を言っているのか…と。そんな様子のシエルを見てアリサは苦笑し、言葉を続ける。

 

「ずーっと、世界のために、仲間のためにって自分のこといつも後回しにしてなかった? そういうところなのはたちにそっくり」

 

「なのはさんたちに…?」

 

「そう、あの子たち少し前まで管理局の仕事だので自分のことを後回しにしてばっかり。仕事、仕事じゃ…まともに男なんて寄ってきやしないわよ。はやてだけは、ゼロのことを想ってるからそうでもないかもしれないけど」

 

 そう笑うアリサの言葉に、確かにその通りだ…とシエルは思わず思ってしまった。自分は彼女の言うとおり、いつも自分のことなど後回しにしていた。自分のことを気にしたことなんて、今までなかったかもしれないとシエルは思う。

 

「最近はようやく余裕がある感じだけど、あんなんじゃ結婚なんてできるのやら…まあ、そんなことはさておき、シエル。貴女はもう少し自分のことを優先にしてみなさい?」

 

「自分を優先…」

 

「そう、それをする意味がわかれば、私の言っていることも理解できるんじゃない?」

 

 アリサはそういって「先に上がるわね」と言って湯から出て脱衣所に向かって行った。残されたシエルはただただ、アリサに言われたことを繰り返して考えるだけであった。このあと、シエルがはやてからゼロが謎のレプリロイドと戦っているという話を聞かされるのはしばらくした後の話である。

 

 

場所と時間を戻し、バニングス家の別荘

 

「VAVA…だと?」

 

「その様子では俺の事を本当に覚えていないらしいな…つまらん」

 

 そう言いながらVAVAはその周囲を見渡す。まるで何かを探しているようだ。しかし、それもほんの数秒。VAVAはそれをやめてゼロ達へと向き直る。

 

「あの男が“俺と似た存在がいる”と言うから来てみれば…まさか、エックスではなくゼロとは…それに、この周囲を見る限りエックスはいない」

 

(エックスが死んでいることを知らない? …ということは、このVAVAというレプリロイドは俺と同じように『ネオアルカディア創設以前の時代に開発された』レプリロイド、と言うことになる。それにしても…)

 

「VAVAといったな。レプリロイドであるお前が何故この世界にいる?」

 

「さあな。俺を直したあの男は俺を『伝説の地の遺物』と呼んでいたが…詳しいことは俺の知ったことではない」

 

 VAVAの言葉に謎はますます深まるばかりである。伝説の地の遺物とはなんのことか。そもそも、このVAVAというレプリロイドを修理した男は誰なのか。そう考えているゼロだったが、そんなゼロをよそにVAVAがゆっくりと戦闘態勢をとる。それに気がついたゼロも手に持っていたZセイバーを抜刀して構えを取る。

 

「さて、話はもういいだろう。俺達は戦うためにのみ生まれた疑似生命体(レプリロイド)…これ以上の語らいに意味などない」

 

「……そのようだ。記憶はなくしているが、身体がお前を覚えている。貴様は倒すべきイレギュラーだと」

 ゼロの言葉にVAVAは小さく笑う。その表情は相変わらず見えないが、VAVAは確かに笑っていた。

 

「面白い。貴様を潰すことで、この世界に俺の名を刻んでやる! このVAVAの名を!」

 

 その言葉と共に、VAVAが肩に装備しているキャノンを発射する。ゼロはそれを避けると一気にVAVAへと接近してZセイバーを振り下ろす。しかし、その攻撃は紙一重で避けられてしまう。

 

「どうしたゼロ、止まって見えるぞ!」

 

「…!」

 

 言葉と共に放たれたVAVAの蹴りを、咄嗟に受け止めるゼロ。そこで、VAVAのヘルメットの奥に見える紅い瞳が光る。その受け止めた足からキャノンが飛び出し、そこからエネルギーが充填される。それを見たゼロは咄嗟にその場を飛びのいた。

 

「遅い!」

 

「ちぃっ…!」

 

 発射された爆撃に対してシールドブーメランを展開してその攻撃を防ぐゼロ。そんなゼロを見たVAVAが「ほぅ」と少し驚いた様子を見せる。

 

「そんな武器まで持っていたとはな…なら、これはどうだ!」

 

 言葉と共に今度は肩のミサイルが発射される。シールドブーメランからバスターに切り替えたゼロはそれを撃ち落とすが、その隙をついてVAVAがさらに肩のキャノン砲を発射する。だが、ゼロはそれを回避するとそのままZセイバーに切り替えてVAVAへと接近してZセイバーを振り下ろす。

 

「馬鹿が! そんな攻撃…!」

 

「甘い…!」

 

 それを避けようとしたVAVAだが、そのゼロの斬撃はVAVAを狙ったものではなかった。ゼロはそのVAVAの手前の地面へとZセイバーを振りおろしていたのである。それによって地面が爆発して大量の砂埃が宙を舞い、VAVAを包み込む。

 

「目くらましか…! だがその程度で…」

 

「せあああああっ!」

 

 周囲をセンサーで探っていたVAVAの一瞬の隙を狙ってゼロが地面に向けてZセイバーを下に突き出しつつ落下攻撃、墜盤撃を放つ。それに気づいて回避するVAVAだが、その地面に突き刺した衝撃で抉れて吹き飛んだ地面の塊がVAVAに激突して吹き飛ばされた。

 

「こざかしい真似を…!」

 

「……」

 

 ノックバックの反動を利用して距離を取るVAVA。一方のゼロはそのまま間髪を入れずにそのままVAVAを追撃するためZセイバーを握ってVAVAへと接近する。体制を起こしてすぐの状態を狙った一撃はゼロの狙い道理にVAVAへとヒットする。が、その一撃は攻撃にギリギリの所で反応していたVAVAは身体を引くことで直撃を免れる。

 

「浅いか…」

 

「流石は特A級イレギュラーハンター…あの時と腕は変わっちゃいないようだな。もっと楽しみたかったが…面倒な連中がこっちに来ている。今日はここまでだ」

 

 そう言って肩のキャノンを発射するVAVA。その一撃は結界にぶつかると、その部分に歪みが生じ、やがて消えてしまった。

 

「何…!?」

 

「魔力を抑えるAMFという代物を含んだ特殊弾。この程度の結界なら破壊するのもわけはない…ゼロ、次は確実に貴様を破壊する」

 

 その言葉と共に転送装置を使ったのか、VAVAの姿は消えてしまった。

 

「ちっ…クロワール、反応を追えるか」

 

「やってみたけど…駄目、今のレプリロイドの反応が消えたわ。短時間ですぐに消えたとなると…」

 

「別世界に何らかの方法で逃げたか…」

 

「そうみたいね…」

 

 

 

 

 

第一管理世界ミッドチルダ 某所

 

VAVAは転移後、転送装置を降りたVAVAの前には1人の白衣を着た男が立っていた。紫色の髪に、白衣の男…その名はジェイル・スカリエッティである。彼はにこやかに笑みをVAVAへ向ける。

 

「やあ、お帰りVAVA。彼との戦闘はどうだったかな? 君に取りつけた強化アーマーについても是非感想を聞きたいところだ」

 

「……」

 

その男の問いに、VAVAは答えない。そのVAVAの様子にスカリエッティは笑う。その様子はまるで無邪気な子供のようであった。

 

「まあいい。君のおかげで彼のいい戦闘データが取れたよ」

 

「契約は果たした。テメェが俺に付けた“首輪”を外してもらおう」

 

 首輪…その言葉に、スカリエッティはニヤリと笑い、空中にディスプレイを開くとなにやらボタンを操作する。すると、そのスカリエッティの手に小型のチップのような物が現れた。

 

「ふふふ、約束は守るよ。私も。だが、2つ目だ…私のお願いに答えてもらいたい」

 

「首輪を外しておいてそんな戯言をほざくか…」

 

 そう言って肩のキャノンをスカリエッティに向けるVAVA。しかし、スカリエッティはまったく動じていない。

 

「まあ、そう言わないでくれ。君にとっても悪い話じゃない…もし、頼みを聞いてくれるなら君を“元の世界に返す”ことを約束するよ」

 

「何…?」

 

「君には元の世界でやることがあるんだろう? 起動して間もないころ君は確かにそう言っていた。倒すべき相手がいると」

 

 スカリエッティの言葉にVAVAは黙ってその構えていたキャノンを元に戻す。それほど、スカリエッティの言葉はVAVAにとって魅力的だった。

 

「本当に出来るんだろうな。そんなことが」

 

「無論だよ。君を拾った私が言うんだ…間違いはない。それにコレはこの前のように脅しではなく、取引…報酬を違えるつもりはないよ」

 

「いいだろう、お前の遊びにしばらく付き合ってやる。俺は何をすればいい」

 

「何、少ししたらとある場所で暴れてもらう、ただそれだけさ…それまではゆっくりしていてくれたまえ。前報酬と言ってはなんだが、君の武装のパワーアップをしておくよ」

 

「……」

 

 要件を聞いたVAVAはそのままどこかに去っていく。それを見届けたスカリエッティはニヤリとまた表情を歪ませた。

 

「彼のおかげで随分と私の欲しい情報が集まった。私の記憶の未来…ククク」

 

「失礼しますドクター…」

 

 そこへ、薄い紫色の髪をした女性、スカリエッティの秘書を務める女性、ウーノが現れた。

 

「やあウーノ。どうかしたかい?」

 

「そろそろ評議会との定例会時刻となりましたのでお知らせに」

「ああ、すぐにいこう」

 

 そう言って上機嫌に返事を返すスカリエッティに対し、ウーノは不安そうに問いかけた。

 

「ドクター、あの者を野放しにしてよろしいのですか?」

 

「ん? ああ、構わないよ。彼の記憶データから必要なデータはもらっている。それに、彼は私達の計画には興味がないようだからね」

 

「しかし、あれほどの力を持つ者を放置するのは…トーレやチンクを半壊にまで追い込んだ実力者です。やはり“首輪”を外すのはいかがな物かと思います」

 

 首輪。それはスカリエッティの持っていたチップのことだ。これは回路を破壊する装置の様な物であった。そして、ウーノが危惧するのはVAVAの持つ戦闘力の高さ。それが自分達に向けられた時の被害は尋常ではない。しかし、それに対してスカリエッティはやはり笑みを崩してはいなかった。

 

「それに関しても問題ないさ…そう、問題はない。何もね…それに、彼には大いに感謝している。まさか、老人達が見つけた『あの地』の破片に彼が眠っているとは思わなかった。ふふふ、ふはははははは!」

 

 スカリエッティはそう満足そうに笑う声がその場に響き渡っていた。

 

 




Mk-2アーマー仕様とはいったが、Dr.ドップラー製とは言ってない(迫真)

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