第零話 再会する、初世界
新世紀エヴァンゲリオン劇場版を観に行った。エヴァンゲリオンのキャラクターTシャツまで買ってスキップでもしそうなほど心躍らせ見に行ったのだが、結果から言うとそれはそれは絵にかいたようなバッドエンドだった。まあ僕的には『世界の中心でアイを叫んだけもの』でのうやむやな終わり方より、しっかり完結したという区切りがついたこの映画のほうが満足のいく結末だったけど。
まあ、僕があの世界の住人だとしてあの結末なら心底受け入れられないけどね。あ、でもアスカと二人きりになれるならアリかも? いやいやあんな半壊した綾波の顔の前じゃ絶対気が狂うな……
と、まあそんなことを考えながら歩いていた僕が完全に悪いのだが、いつの間にか赤になっていた信号機に気がつかずに車に轢かれてお陀仏、まあ即お陀仏ではないにしろこの傷じゃブラックジャックでもいない限り助からないだろう、享年14歳、先立つ不孝をお許しください……
とまあ親に心の中で謝ったところで意識が遠のいてきた。ああ神様、どうか次は東京のイケメン男子にしてください…
ここで僕は終わった──はずだった──
「──ナメ……カナメってばっ!」
自分を呼ぶ声に気づき目を開けると、そこは病院のベッドの上や救急車の中などではなく、どこかの市街地のようであった。慌てて自分の体に目をやると傷を確認するよりも先に自分の服装が変わっていることに気づいた。多分どこかの中学のYシャツだと思うけどなんで僕がこんなものを着ているんだろう……そう少しばかり考えを巡らしているともう一度さっきの声の主が声をかけてきた。
「なに変なことしてるんだよ。電話もつながらないしシェルターに行こうって言ったじゃないか」
その声には聞き覚えがあったが、顔を見て確信に変わる。この如何にも気弱で周りに流されやすそうな顔はあの碇シンジ君だ。エヴァンゲリオンの……
「碇シンジ……くん……?」
「どうしちゃったんだよ急に、僕がシンジ以外に見えるのかよっ!」
驚きでしどろもどろだった僕の問いかけに、碇シンジ、後のエヴァンゲリオン初号機パイロットは困り顔で肯定した。
――――――
『次回予告』
僕はこの世界で人類補完計画をとめる。そのためにはネルフの関係者になるしか道はない。
僕は絶対に失敗しない。ゼーレ?国連?フンッ、敵に回してやろうじゃないか、この僕の未来のために!尚且つ目の前の男の子のために‼
次回、『シト、襲来』 この次も~サービスサービスぅ!