クリスマスパーティの日がやってきた。
ソフィアは5時を過ぎた頃、自室に戻りパーティの準備に取り掛かる。
パーティ開始は8時であり、準備に3時間もかかるのかとロンやハリーは驚いたが──ソフィアも、これ程早く支度をしなければならないのかと首を傾げて居たが──ハーマイオニーは何も答えず笑うだけだった。
自室には既にパーバディとラベンダーが居て、自分のベッドに鮮やかなドレスを広げ、机の上に沢山の化粧品や装飾品を並べていた。
「さて、とりあえず一度お化粧を落としましょう」
「え?このままじゃダメなの?」
ハーマイオニーの言葉にソフィアは驚き首を傾げる。ソフィアは四年生になってからうっすらと化粧をするようになっていたため、今日もこのまま服を着替え髪型を整えてパーティに参加しようと思っていたのだ。
だがハーマイオニーは真剣な顔で「駄目よ」と断言し、パーバディやラベンダーもくすくすと笑い「特別な日には、特別なメイクをするものよ?」と告げる。
ソフィアはパーバディとラベンダーもいつもしている化粧を一度落とし、素顔を見せている事に気が付き、確かに今から化粧を──それも特別らしい──始めるのなら時間が必要だろう。と、納得していると、ハーマイオニーがソフィアに向かってさっと杖を振った。
「スコージファイ──さ、これでさっぱりしたわね」
「あ、ありがとうハーマイオニー」
ソフィアは自分の棚からヘアバンドを取り出し頭につける。前髪を上げてさて、基礎化粧をしなければと棚を探り小瓶を出しているとラベンダーがにっこりと笑いソフィアの肩を叩いた。
「ソフィア!これ、私のママから貰ったパックなの、お肌がツッヤツヤになるわよ!5分くらいつけたら充分だわ。ハーマイオニーもどうぞ!」
ラベンダーは真っ赤な花が描かれたパッケージの中からフェイスパックを2枚取り出すとソフィアとハーマイオニーに手渡した。
ねっとりとした薄い桃色のジェルが付いているパックは甘い香りがして少しそのジェルが指に触れただけで、すぐに指先が潤った。
「ありがとうラベンダー」
ソフィアはドレッサーの前に立ち、慎重にフェイスパックを開き顔につけた。
初めてフェイスパックをするソフィアは、ほのかに冷たいそのパックをつけながらこれで良いのかと振り向いた。
「ぷっ…ははは!みんな仮面をつけているみたいだわ!」
ラベンダーから貰ったパックをつけた4人は皆同じように真っ白な顔になっていた。ソフィアのけらけらとした笑い声にハーマイオニー達は顔を見合わせ、同時に吹き出し楽しげに笑った。
5分が経った頃ソフィアはパックを外し、自分の頬にペタペタと触れる。ソフィアの肌は今まで感じたことがないほど潤いツヤツヤであり、とても柔らかくなっていた。
「あ、これも使ってみる?お気に入りの目薬のサンプルなんだけどね。一滴で6時間は目がずっとウルウルになるわ」
「ウルウル…?」
パーバディが小さなスポイトタイプの使い切り目薬をソフィア達に手渡す。
ラベンダーは歓声をあげ「これ、良いわよね、新商品がでたの!?わぁ、ありがとう!」とすぐに封を切り慣れた手つきで目薬をさした。
「…私、目薬って初めてだわ…」
「あら、さしてあげましょうか?」
パックを外しながらツヤツヤとした顔でハーマイオニーがにっこりと笑い、ソフィアは少し悩んだがおずおずと頷く。
ハーマイオニーはベッドに座り、膝をポンポンと叩き、ソフィアはベッドに上がるとすぐに寝転び、ハーマイオニーの膝の上に頭を乗せた。
視界に飛び込んでくるスポイトの先に、ソフィアは僅かな恐怖を感じ、体をこわばらせぎゅっと目を閉じてしまった。
「まぁ…目は閉じちゃだめよ?」
「うっ…怖いわ…」
「あらあら。大丈夫、私に任せて…ほら、力を抜いて?」
「ハ、ハーマイオニー…っ、む、無理!」
「大丈夫よ、ソフィア…」
「あっ…こ、怖い…!ぁ、つ、冷たい!」
「大丈夫、ほら、もう…入ったわ」
「うっ…うー…ハーマイオニー…」
「ほら、もう一回、いくわよ?」
「ッ…お願いっ…や、優しくして…!」
ソフィアとハーマイオニーの会話を聞いていたラベンダーとパーバディは神妙な顔をしてちらりと視線を交わす。
「…何だか…いやらしいわね」
「ダメよ、そんなこと言っちゃあ…」
ただ目薬をさしているだけなのだが、ソフィアの震えた声とハーマイオニーの余裕を滲ませる楽しげな声が繰り広げる会話は、それだけを聞くと──秘め事をしているような危険な色気があった。
「ソフィア、目薬させたわよ!」
「ありがとう…ハーマイオニー…」
「まぁ!すっごく目がウルウルになってるわよソフィア!」
ソフィアは目を瞬かせながら体を起こすとすぐに鏡を見に行った。たしかに目は泣いた後のようにウルウルしているが──目を潤ませる事に何の意味があるのか分からず、ソフィアは困惑していた。
「でも…目が潤んで…何の意味があるの?」
「ソフィア!あのね、男の子は女の子のウルウルとした目で見つめられたら──コロリなのよ」
パーバディは悪戯っぽく笑いながらソフィアの疑問に答え、ラベンダーとハーマイオニーはくすくすと笑った。
コロリとは、一体どういう意味なのか──ソフィアはわからなかったが、自分よりも化粧やおしゃれに詳しいパーバディが言うのなら間違い無いのだろう、と深く考えなかった。
その後ハーマイオニーはすぐにスリークイージーの直毛薬を髪に塗り、柔らかな癖っ毛を直毛にすべく奮闘する。ソフィアもその薬を塗るのを長時間手伝った。
クリスマスパーティ開始の30分前、ソフィア達は目一杯着飾り、それぞれの姿をまじまじと見て少し照れたように笑い合った。
「あ!記念に写真一枚撮ってもいいかしら?」
「勿論よ!撮りましょう!」
ソフィアは引き出しの中からカメラを取り出すと杖を振りふわりと浮かせる。
そのまま四人は一列に並び、仲良く身を寄せ合い最高の笑顔を見せた。
カシャン、とシャッターが降りる音と共に写真が吐き出され、ソフィアは空でそれを掴みハーマイオニー達に見せた。
美しい装いになり、愛らしく笑う4人が手を振っているその写真を見た彼女達は満足そうに微笑む。
「…あっ!そうだわ!」
ソフィアはもう一度杖を振り、羊皮紙をコルクボードに変えると部屋の1番目立つ場所にかけ、写真を貼った。
まだコルクボードには一枚の写真しかなかったが、これから沢山四人で撮った写真を飾りたい──写真の中にいるソフィアは友人達に囲まれ、幸せそうに微笑んだ。
談話室に降りればいつもより黒いローブでは無く、色とりどりの服装で溢れていた。
誰もがそわそわと落ち着きがなく、パートナーの到着を今か今かと待っている。
ソフィアは談話室を見渡し、まだハリーとロンが居ないのだと分かると階段のそばで二人の到着をパーバディと待った。
ラベンダーは自分のパートナーの元に行き、ハーマイオニーもすぐに談話室を出て行ってしまった。
「ハーマイオニーのパートナーは、別の寮なの?」
「まぁ…そうね、すぐにわかるわ」
パーバディはハーマイオニーが誰と踊るのか知らない。どれだけ聞いても「秘密よ」と少し頬を赤らめながら言われるだけだった。
程なくしてハリーとロンが男子寮から降りてきてソフィアと目が合った。
ハリーはソフィアの隣に学年1の美女だと囁かれている美しく妖艶なパーバディが居たが──ソフィアしか見ていなかった。
ゴールドカラーの美しいロングドレスで、腰よりやや高い位置には大きな花が咲き誇り、その花から下に垂れる太いレースリボンはふわりと揺れている。ドレスは花とリボンでその境目の素材が異なり、胸元には白銀の花の刺繍が上品にあしらわれていた。花から伸びるリボンはソフィアの体の華奢なくびれを艶やかに主張させ、後ろ側に可愛らしく結ばれている。薄いレースのショールは、ソフィアの細い腕を包み込むように隠していた。
長い黒髪を頭の後ろで捻り結い上げ、所々白い花が添えられていた。
いつもより時間をかけて丁寧にした化粧はパーティドレスによく似合い、目は悩ましげに潤んでいる。
ウルウルとした目で見つめられたハリーは、急にぶわっと顔が熱くなり、鼓動が速くなった。
「ソフィア──すごく、可愛い」
「ありがとう」
ハリーは心からソフィアを褒め、ソフィアはちょっと照れたように笑う。
パーバディは照れたように笑い合うソフィアとハリーを見て、自分の前にいるロンに向き合い胸を逸らした。
賛辞の一つくらい──礼儀として──貰えると思ったが、ロンはパーバディの美しい見た目を特に褒めることもなく、キョロキョロと辺りを見渡すだけだった。
いくら待ってもちっとも褒めないロンに、パーバディはむっとしてわざとらしく咳をこぼす。
ようやく視線をパーバディに向けたロンは「あ、イイ感じだね」と軽く伝えた。
「……はぁ…。ロン。行きましょうか」
「うん。…ハーマイオニーはどこだろう?」
「…知らないわ」
パーバディは早くもロンをパートナーにした事を少し後悔し始めていた。服装は少し流行遅れだがその髪色とよく似合っていて、格段変では無い。
袖口と襟についていたフリルは着替える前にルイスにより魔法で取ってもらい、綺麗に整えられている。
だが、そうだとしても──全く自分に興味がなく、さらに他の女の子の事ばかり気にするロンに、面白いわけがない。
「じゃあ、大広間に行こうか、ソフィア」
「ええ、そうね」
「…あれ?それ…持っていくの?」
「…やっぱり変かしら…うーん、ルイスと写真撮りたいけど、ドレスには…合わないわね…」
ソフィアは手に黒いカメラを持っていた。
美しい装いに、そのカメラだけが浮いていてなんとも奇妙だったが、ハリーは笑って「大丈夫だよ」と伝える。ソフィアがルイスと写真を撮りたがっているのは知っていたし、何より──後で自分とも写真を撮ってくれないだろうか、踊っているところなら最高だ!一生の思い出になるに違いない。──そう、思っていた。
ハリーが嫌がっていないとわかるとソフィアは安心したように表情を緩め、玄関ホールへ向かった。
玄関ホールにはパーティの開始を待つ生徒で溢れ、皆がどこか興奮したように頬を赤らめ楽しげに話している。
別の寮生とパートナーを組む生徒はお互いを探すようにキョロキョロとしながら人混みの間を縫っていた。
「ハーマイオニーはいったいどこだろう?」
沢山の人を見て、ロンがまた言ったが、隣にいるパーバディは真顔のまま何も答えなかった。
その時、スリザリンの寮生達が地下牢の寮の談話室から階段を上がって現れた。
先頭はドラコとルイスであり、ドラコは黒いビロードの詰襟ローブを着ていた。ルイスは至ってシンプルな黒く長いドレスローブを着て、胸元に銀のブローチを止めている。
ルイスは直ぐにソフィアに気がつくと目を輝かせスリザリンの軍団から飛び出し、ソフィアに駆け寄った。
「ソフィア!ああ!なんて可愛いんだろう!」
「ありがとうルイス、あなたもかっこいいわ!」
ルイスはドレスを崩さないように軽くソフィアを抱きしめ、満面の笑みを浮かべる。
とても愛らしく美しいソフィアを頭の先から足先まで眺め、「はぁ、かわいい」と再度感嘆の吐息を漏らした。
何度もルイスがソフィアを褒めていると正面玄関の樫の扉が開き、ダームストラングの生徒がカルカロフと共に現れた。一行の先頭はクラムであり、その隣にはハーマイオニーが並んでいる。
ダームストラング一行が現れ、全ての生徒が玄関ホールに集合した後、ゆっくりと大広間の扉が開く。
「代表選手はこちらへ!」
大広間から現れたマクゴナガルの声が玄関ホールに響き、クラムとハーマイオニー、セドリックとチョウ、フラーとレイブンクロー生のロジャーが前に進み出た。
「ルイス、このカメラ持っててくれない?」
「ん?うん、いいよ」
ソフィアは手に持っていたカメラをルイスに手渡し、ハリーを見た。
ハリーは優しく微笑み、そっとソフィアに手を差し出す。ソフィアは少し照れながらその手に自分の手を重ねた。
「ソフィア、ハリーと踊るの?」
ルイスはこのタイミングで代表選手であるハリーがソフィアの手を取る、その事の意味がわかり思わず声を上げた。
その声は代表選手達に注目し、静まり返っていた玄関ホール内によく響き──ドラコは憎々しげにハリーを睨んだ。
「ええ、そうなの。…また後で一緒に踊りましょうね?」
「…うん!あ、ハリーとダンスしてるところちゃんと写真撮るから任せてね!また後でね、ソフィア」
ソフィアはにっこりと笑い、ハリーに手を引かれマクゴナガルの元へと向かう。
「揃ったようですね。代表選手とパートナーは、生徒全員が着席してから列を作り、大広間に入場してください」
マクゴナガルはソフィア達にそう言うと、玄関ホールに集まる生徒達に向かって大広間に入るよう伝える。
フラーとロジャーは扉の1番近いところに陣取り代表選手達の中で1番目に入場すると態度で示す。その後ろにセドリックとチョウが並び、クラムとハーマイオニーがその後ろに並んだ。ハリーとソフィアは1番後ろに並び、沢山の生徒がちらちらと自分達を見ながら入場していくのを感じ、何だか気恥ずかしくなり目を合わせるとくすくすと笑った。
ソフィアはフラー程の妖艶さも、チョウ程のスタイルの良さも、ハーマイオニー程の美しさも無い。
ただ、誰よりも可愛らしいのは間違いないだろう。1番小柄なソフィアが精一杯のお化粧をしてどこか大人びた雰囲気を纏い、いつものように楽しげに目を輝かせている姿は大輪の花のように、可愛かった。
「ハーマイオニー、クラム、後で写真撮ってあげるわね!」
「ありがとうソフィア!私も後でハリーとソフィアの写真、撮るわね!」
「ソフィア、ありがとう。嬉しいです!」
ソフィアが前にいたハーマイオニーとクラムに話しかけ──初めてその時、ハリーは目の前にいた美しい少女がハーマイオニーだと気付きあんぐりと口を開けた。
いつものふわふわの癖っ毛は真っ直ぐ艶やかになり、優雅に結い上げられている。ふんわりとした薄い青色のドレスを着て、美しく微笑んでいる。
驚いたのはハリーだけでは無い。
ドラコはパンジーと入場する際、目を見開きハーマイオニーを見たがいつもの侮辱の言葉が一言も見つからないようだった。
しかし、ロンはハーマイオニーに気が付きながら──顔を見ずに驚愕しハーマイオニーを見つめるパーバディと通り過ぎた。
生徒達が大広間に入った後、マクゴナガルが代表選手とそのパートナーに自分の後についてくるように伝え、くるりと身を翻すと胸を逸らしてさっと大広間に入った。
「…ソフィア、あー…僕の腕につかまる?ほら、他の人たちはそうしてるから」
ハリーは腕を曲げ、他の代表選手達がするようにソフィアをエスコートしようとした。ソフィアは笑顔で頷くとハリーに身を寄せ腕を絡ませた。
ふわり、と甘い匂いが漂いソフィアの細い腕から暖かさが伝わる。ハリーは胸の奥からじわじわと緊張感と、愛しさが込み上げた。
大広間に入ると、皆が拍手で代表選手達を迎える。代表選手達は大広間の一番奥に置かれた審査員が座っている丸テーブルに向かってゆっくりと歩いた。
いつもの四台の長机は無く、その代わりに10人ほどが座れる小さな丸机が百余り置かれていた。
数百を超える視線と囁きが向けられ、ハリーとソフィアは緊張からかぎこちない笑みを浮かべグリフィンドール生の友人達に笑いかけた。
フラーとクラムは大勢から注目されることに慣れているのか、堂々とした態度でパートナーと共に進む。
ソフィアは拍手を送る中にルイスとヴェロニカを見つけた。思わずハリーの腕をくい、と引き「見て」と囁きかける。
ハリーとソフィアがルイスを見て同時に手を振った時、ルイスは手に持っていたカメラでパシャリと一枚写真を撮った。
「後で写真…僕に一枚くれる?」
「一枚と言わず、沢山あげるわね?」
くすくすと楽しそうにソフィアは笑い、ハリーはほっと胸を撫で下ろしながら審査員が座るテーブルに近付いた。その近くでロンとパーバディの姿を見つけたが──どうみてもパーバディは楽しくなさそうな膨れっ面をしていた。ロンは目を細めてハーマイオニーがクラムと目の前を通り過ぎるのを見ていて、パーバディはそれが面白くないのだろう。
代表選手がそれぞれのパートナーと共に審査員のテーブルまで来ると空いている場所に女性パートナーをエスコートし──フラーはロジャーにエスコートされていた──椅子を引く。ハリーはどこに座ろうか悩んだが、審査員テーブルにパーシーが座り、ハリーに目配せをしながら自分の隣の椅子を少し引いたのを見てその意味を悟った。
ハリーはややぎこちなくソフィアを先にパーシーから一つ開いた席までエスコートし、他の男子生徒と同じように椅子を引く。ソフィアはにこりと笑って静かに椅子に座った。
「どうしてパーシーがここに?」
ハリーはパーシーの隣に座りながら小声で話しかけた。
他の審査員達は全員揃っていたがクラウチの姿は見当たらない。パーシーは「昇進したんだ」と鼻高々に答え誇らしげに胸を逸らした。
「クラウチ氏個人の補佐官にね。僕は、クラウチ氏の代理でここにいるんですよ」
「あの人、どうして来ないの?」
パーシーは少し心配そうに眼鏡の奥の目を伏せながら、小声でクラウチの体調が良く無いことを伝えた。
ソフィアはコソコソと話すパーシーとハリーの言葉を聞きながら、ちらりと教師陣が座るテーブルを見た。クリスマスパーティだ、きっと父であるセブルスもいつもとは違う服装だろう、どんなドレスローブを着ているのか気になったのだが──セブルスはいつものように真っ黒なドレスローブに身を包み、確かにいつものローブではなかったが、見た目に大きな差はない。ただ、襟元にシルバーのラインピンがついていたが、それだけだ。
少し残念に思ったソフィアだが、セブルスの苦虫を噛み潰したような表情を見て「…あ」と内心で呟いた。
──そういえば、父様にハリーと踊る事を言ってなかったわ。聞かれた時はまだ誘われてなかったし…。
ソフィアはセブルスに向かって微笑みかけたが、セブルスは視線を外し目の前に置かれた自分のメニューを不機嫌そうな目で見た。