ソフィアとロンは夕方──残念ながら練習は空が暗くなるまで続いた──泥だらけのまま大広間に向かい、疲れ切った表情でハリーとハーマイオニーの前に座り、何があったのかを聞いた。
リータがヴォルデモート復活についての真実をハリーにインタビューし、その記事がルーナを通じて彼の父が編集している雑誌、ザ・クィブラーに掲載される。そのことを聞いた時、ロンは呆気にとられ口をぽかんと開き、ソフィアは何かを真剣に考え込んだ後、「たしかに、今の状況だと悪くないわ……むしろ、みんながそれを知りたがっているもの…」と目を輝かせた。
「それで、クィディッチの練習はどうだった?」
ハリーはロンとソフィアに聞いたが、ソフィアは複雑な顔をし、ロンは気が立っているかのようにむっつりと口を尖らせた。
「悪夢だったさ」
「やめてよ。まさか──それほど?」
「うーん、悪夢……は言い過ぎだけど、あまり良くなかったのは確かね。アンジェリーナはかなり怒ってたし、苛立ってたわ」
ソフィアは疲れ切った顔でそう言うと、腕を上げるのも億劫だというような鈍い動作でもそもそとポテトを食べた。
「スローパーがね…ジニーとの連携が全く取れてなくて…ジニーも苛々してたし、スローパーはパニックになって棍棒をめちゃめちゃに振り回すし……」
「まぁそのおかげで僕はむしろ冷静になったな」
ロンは自分自身、どうも冷静になれず狼狽えてしまう事、誰かに見られていると思ったら前回のスリザリンからの嘲笑を思い出しまた同じことが起きるのではないかとパニックになってしまうと理解していた。
しかし、同じようにパニックになるスローパーを見ていると「ああはなりたくない」と自分に重ね俯瞰して見ることができ、まだマシな動きが──少なくともアンジェリーナは怒らなかった──できたと言えるだろう。
「私は──自分の反省点がよくわかったわ。スニッチを見つけることができても、追いかけるのが苦手なの…前々から思っていたんだけど…」
意気消沈、といった具合に表情を暗くして落ち込むソフィアに、ハリーは「え?」と驚きの声を上げる。自分の練習している時は、かなり上手く練習用スニッチを捕まえていたのだ。
ソフィアはハリーの声に力なく顔を上げると、目の前のポテトをフォークで突きながらぼそぼそと気まずそうに答えた。
「私……スニッチを見つけても、スニッチだけを見ることができなくて……」
ソフィアはそれだけを言うと大きくため息をつき立ち上がり「シャワー浴びてくるわ……」と呟き、ふらふらとグリフィンドール寮へ向かった。ソフィアに続きロンも「僕も」と言うと肩を落としながら扉へと向かう中、ハリーはこの調子で次の土曜日の試合は大丈夫なのかと不安になった。
「ソフィアの…あれ、どういう意味だろう」
「多分……ソフィアは周りをよく見ているでしょう?DAの時もそうだし。──見過ぎちゃうのかもね」
ハーマイオニーは心配そうに言うとすぐに目の前の皿にある料理を掻っ込み、鞄を肩にかけて立ち上がった。
ーーー
ついにハッフルパフ対グリフィンドールの試合の日がやってきた。
ロンとソフィアはいつもよりそわそわと落ち着きなく、真剣な表情で黙って朝食を食べていた。ハーマイオニーとハリーはなんとか2人に頑張ってもらおうと励ましたが、ソフィアは薄く微笑むだけで思い詰めているような表情をやめない。
「ああ……選手になるって──シーカーになるって、こんなにプレッシャーなのね。ハリーは、本当にすごいわ…」
「大丈夫だよソフィア。ソフィアはすっごく箒捌きが上手い!自信を持って!」
「ええ……でも、私がスニッチを捕まえないと…なるべく早く……周りを気にしすぎてはダメ……スニッチだけを見て……」
流石のソフィアも試合前は緊張しているのだろう。いつものような明るさは無く、食事もそこそこにアンジェリーナの「選手たち、行くわよ!」の声にびくりと肩を震わせていた。
ソフィアは選手としての服に身を包み、新しいファイアボルトをぐっと掴む。こんな最高級の箒で、負けることはあってはならない──そんな思いも、ソフィアの肩に重くのしかかっていた。
「ソフィア、周りを見過ぎないで。スニッチを見つけたらそれだけを見て。周りは私たちがどうにかするから!」
「ええ……わかったわ。スニッチだけを見る…」
アンジェリーナはソフィアを鼓舞するためにそう言い、肩をがしりと掴む。
ソフィアはハーマイオニーの予想通り、周りを見すぎるところがあった。シーカーの役割はスニッチを捕まえる事だとはいえ、勿論周りにも気を配らなければならない。弾丸のように飛んでくるブラッジャーにシーカーがノックアウトされてしまえば、チームの勝ちは絶望的なものになる。グリフィンドールチームには、控えの選手などいない、かなりぎりぎりでプレイしているのだ。
しかし、ソフィアはそれを気にするがあまりスニッチを見つけても捕まえるまでにかなりの時間がかかってしまうことが多かった。
ソフィアはロンをチラリと見た。
ロンは開始前にも関わらず遠くから聞こえる「ウィーズリーは我が王者」の合唱を聞き、朝よりも顔を青くしてぎゅっと目を閉じている。前回の試合での悪夢が、いま彼の脳裏にじわじわと蘇り心を蝕んでいるのだろう。
「ロン」
「ソフィア…」
「大丈夫。あなたは本当に凄いキーパーよ。ウィーズリーは我が王者──いいじゃない。私たちの王様になってね」
ソフィアは暗い表情を消してにっこりと笑い、ロンの背中をぽんと優しく叩いた。
ロンは先ほどまでソフィアが暗い顔をしていたことを知っている。あのソフィアが緊張し固くなっているのを見て、自分もさらに緊張していたのだが──そんなソフィアが、余裕がないだろうに自分を励ましている。
ロンはぐっと表情を引き締めると、一度強く自分の頬を両手で叩いた。
「うん!──ソフィアも、僕たちが試合終了笑顔でいられるようにしてね!」
「ええ、頑張るわ!」
ソフィアとロンのそれは間違いなく空元気だっただろう。
それでも、幾分か気持ちはマシになり「絶対に勝つ」という気持ちがさらに強く心を占めた。
「行くわよ!」
アンジェリーナの言葉に選手達はそれぞれ緊張した面持ちで頷き、青々とした芝生を歩く。
入場した瞬間、鼓膜を震わせるほどの歓声が聞こえ、ソフィアはふつふつと腕に鳥肌が立つのを感じた。
──私はシーカー。スニッチを、捕まえる。
ゴーグルをかけたソフィアは箒に跨り、フーチのホイッスルの合図を待った。
ドクドクと鼓動が高鳴り、喉が乾く。脳の奥がチリチリと焦げるような感覚にソフィアはぶるりと震えた。
ピーッ!──と、高らかに試合開始のホイッスルが響き、選手達は空に舞い上がる。
ソフィアは空高く上がり、視線をぐるりと回しスニッチを探した。──時々、相手のシーカーであるサマービーの動きを観察することも忘れない。
試合開始すぐ相手選手がロンのゴールを抜きクァッフルを入れて10点が加算され、その途端「ウィーズリーは我が王者」の大合唱が一際大きくなる。それを打ち消そうとするリーの大きな実況を、どこか遠くの事のように聞きながらソフィアは他の選手の邪魔にならないよう、ぐるぐると競技場上空を旋回した。
サマービーも、同じようにしていることからまだスニッチを見つけることができていないのだろう。今日はあいにくの分厚い曇り空であり、太陽の光があまり届かず、光に反射するスニッチの輝きを見つけることは難しい。
何度目かの歓声と落胆、そして合唱を聞いた後、ソフィアはチラリと視界の下方に光を捉えた。
捉えた、と思った時にはすでに柄を下げ地面へと──いや、スニッチへと突き進む。少し遅れてサマービーも反応しソフィアの後に続きソフィアは一瞬、後ろを振り向き速度を落としてしまった。
「──ソフィア!スニッチだけを見て!」
それが誰の叫びだったのかはわからない。
ソフィアはすぐ前を向くと自分自身に苛立ち舌打ちをしながら、金色に輝くスニッチを猛スピードで追いかけた。
──ダメ!周りは見ない、今は、スニッチだけを見るのよ!
体を低くして風の抵抗を殺し、ほとんど弾丸のようになったソフィアは右腕を懸命にスニッチに伸ばす。
「ソフィア!ソフィア・プリンスです!グリフィンドールの新シーカー、ソフィアがスニッチを見つけました!サマービーも追いかける!!」
リーの興奮を抑えきれぬ叫びとグリフィンドール生の割れるような応援も、今のソフィアには聞こえなかった。ただ、目はスニッチだけを捉え、耳には轟々となる風のうねりしか聞こえない。
ソフィアの手がスニッチを捉えた時──。
「危ないっ!!」
ジニーの切羽詰まったその叫び声は、ソフィアには届かなかった。全ての意識をスニッチに向けていたソフィアは、スローパーが大きく撃ち損ねたブラッジャーを左頭部に一切の防御無く喰らい、そのままぐらりと体が箒から離れ落下する。
「ソフィア!!」
観客席で見ていたハリーとハーマイオニーは悲鳴を上げ席から飛び出さんばかりに身を乗り出したが、隣で見ていたネビルとシェーマスに羽交締めにされ引き止められた。
ソフィアはそのまま芝生の上に落下し、すぐにフーチがホイッスルを吹く。
試合一時中断か、もうソフィアはこの試合に復帰することはできないだろうと誰もがグリフィンドールの敗北を覚悟したが、芝生に横たわっていたソフィアはぐっと右腕を高く突き出した。
「──ソフィア!ソフィアはスニッチを捕まえています!!まさに執念!試合終了!!グリフィンドールの勝利ですっ!!」
ソフィアの手に握られていたのは紛れもなく羽をばたつかせるスニッチであり、大歓声と拍手、僅かなブーイングが会場を埋め尽くす中、ソフィアは痛む体に鞭打ちなんとか体を起こすと、手の中に収まっているスニッチを呆然と見つめ、そして僅かに微笑み──気を失った。
ぱたりと再び倒れたソフィアに、ハリーとハーマイオニーはグリフィンドールの勝利を祝うことも忘れすぐに競技場へと飛び込む。
既にフーチはソフィアに駆け寄っていて、空を飛んでいた選手達も心配そうにソフィアの様子を覗き見ていた。
「ソフィア!」
ハリーとハーマイオニーは駆け寄り、そしてソフィアの状態を見て息を呑む。ハーマイオニーは小さな悲鳴をあげ口を手で覆うと泣きそうなほど表情を歪めていた。
ソフィアは額から大量の血を流し、蒼白な顔をしていた。
すぐにフーチがウエストポーチから止血薬を出し傷口に振りかけ、一旦流血は治ったが皮膚が抉られ赤黒く生々しい傷が露出している。
「すぐに医務室へ運びましょう。選手たちは解散しなさい!──貴方達部外者もです!」
フーチはソフィアを魔法で浮かばせるとテキパキと指示を出しすぐに医務室へ向かう。
芝生の上に落ちた赤黒い血を見つめながら、ハリーは今にも気絶しそうなほど震えているハーマイオニーを支え、すぐにお見舞いに行こうと競技場の出口へ向かう。
ふと、選手達に混ざって蒼白な顔をしたルイスがいた事に気づいたが、ハリーは何も声をかけなかった。
グリフィンドールは10点差で勝利することが出来たが、ハリーとハーマイオニーとロンは手放しで喜ぶことができなかった。
治療中は面会謝絶だと言われ、医務室近くの廊下でじっと治療が終わるのを待つ。
ハーマイオニーは「ここで治療しているんだもの、つまり、聖マンゴへ搬送する程の重症じゃないってことよ。──ええ、そうに決まっているわ」と自分に言い聞かせるように何度もぶつぶつと言い、ハリーもまた「クィディッチで死者が出たことはない、怪我はするけど安全な競技なんだ。だから、ソフィアも大丈夫だ」と何度も言った。
ロンはブラッジャーを撃ち損ねたスローパーに悪態をついていたが、ハリーとハーマイオニーからの賛同を得られないと分かると──シーカーがブラッジャーに狙われるのは、仕方のないことなのだ──肩を落とし心配そうに医務室の扉を見つめていた。
どれだけそうしていただろうか。
一度ハリー達の前をセブルスが急足で通り医務室へ入り、少しして出てきたが、ハリーはセブルスの表情を見る余裕も無かった。
暫くして医務室の扉が開き、ポンフリーが「もう入っていいですよ」と待っていた3人に告げる。3人は弾かれたように我先にと扉に駆け寄り、押し合いながらなんとかソフィアが眠っているベッドへとたどり着いた。
「ソフィア…」
ソフィアの顔色は悪く、選手の服にはまだ泥や血が付いている。しかし、頭の怪我は包帯が巻かれ先ほど見たよりはまだ、幾分かマシに見えた。
「頭部からの出血が酷かったです。頭蓋骨は陥没し割れていましたが……。まぁ、それも薬で治りますので、1週間は薬を飲み続け安静にしていれば問題ないでしょう。今晩はここに泊まらなければなりません。箒から落ちたとの事でしたが、それ程高い場所ではなかったのが幸いし、体も打撲程度で済んでいます」
ポンフリーの説明に、ハーマイオニーは安心したのか、わっと泣き出し眠るソフィアの体に縋り付き覆いかぶさり「よ、良かった!」と心から声を絞り出した。
ハリーとロンもほっと胸を撫で下ろし、目を見合わせると力なく微笑み合う。ポンフリーがこう言っているのだ、完治には1週間かかるが、自分達が思っていたよりも重傷ではないのだろう。
「まったく。クィディッチはこれだから、あんな野蛮な競技をやるべきではありません。──さて、ミス・プリンスが目を覚ましたら棚の上にある薬を全て飲むように言ってください。私は奥の部屋にいますからね」
ポンフリーはソフィアに向かって杖を一振りし、泥や血の汚れを一掃すると沢山の空き瓶を抱え医務室奥の部屋へ向かった。
「本当、良かったわ。私──私、もう、どうなることかと……」
「ま、骨折ならよくあることさ。頭の骨折もね、だから心配するほどでもないよ」
ロンは涙を拭うハーマイオニーを励ますためそういい、ハーマイオニーは少し微笑み「そうよね」と頷く。
ハリーはソフィアの青白い顔を見ながら、詰まっていた息を大きく吐き出した。
グリフィンドールが勝利したとしても、ソフィアが二度と目を覚さないなんて事になったら──きっと、僕はクィディッチを心から楽しむことが出来なくなる。
ハリーがそう思っていた時、ふ、とソフィアの瞼が震え、緑色の目がゆっくりと開いた。
「ソフィア!──ああ、目が覚めたのね、よかったわ!」
ハーマイオニーは嬉しい悲鳴をあげると、頭に負荷がかからないように体を起こしたソフィアに抱きついた。
暫くぼんやりとしていたソフィアはハーマイオニーの柔らかな髪の感触に少しくすぐったそうに身を捩りつつ、ハリーとロンをゆっくりと見る。
その目は不安そうに揺れ、混乱と狼狽が写っていて──ハリーは漠然と、嫌な予感がした。
「……誰、ですか…?」
小さなソフィアの声に、ハーマイオニーは息を呑み恐る恐る身体を離し、ソフィアの緑色の目を覗き込んだ。
「ソフィア、何言って──」
ハリーは鼓動が嫌にドキドキと煩くなっていくのを感じた。
胸の奥が苦しくなり、見たことが無いソフィアのその表情に、ハリーだけでなくロンとハーマイオニーも表情を凍らせた。
「ここは…?……あなたたちは、誰ですか…?」
不安げに目を揺らすソフィアに、ハーマイオニーは信じ難い目でソフィアを見つめ「いや、そんな…」と震える声で呟くとソフィアの肩を強く──ソフィアの表情が痛みで歪んだ──掴んだ。
「ソフィア!な、何言ってるの?冗談はやめてよ!」
「いっ──痛い!いやぁっ!」
ソフィアは子供が駄々を捏ねるように身を捩りハーマイオニーを突き飛ばすと、じりじりとベッドの端まで下がり恐怖が滲む目でハーマイオニーを見つめた。
「ソフィア、きみ、記憶が…」
ロンが呆然と呟く。
ハリーは何故か隣にいるロンの声が遠くから聞こえ、ひどく耳鳴りがする事に眉を寄せながらよろり、とソフィアに一歩近づいた。
「ソフィア、ぼ、僕の事忘れてないよね?」
「──誰、嫌…いやよ…ルイス……ルイスはどこ…?父様……っ」
ソフィアはハリーを拒絶すると首を振り目に大粒の涙を溜め、顔を引き攣らせる。
ハリーとハーマイオニーが何も言えず、呼吸を止めて今目の前で起こっていることを受け止められずにいるなか、この中で1番冷静だったのはロンだった。
ロンはすぐポンフリーを呼びに行き、部屋から現れたポンフリーはソフィアの様子とロンの「記憶がないって!僕たちの事がわからないんです!」の言葉にすぐにソフィアに魔法をかけ、一時的に眠らせた。
かくりと頭を垂れ寝てしまったソフィアを見下ろしたハリーとハーマイオニーは、止まっていた呼吸を吐き出し、浅い息を繰り返す。
2人にとってソフィアはかけがえのない存在であり、まさか、自分のことがわからないとは思わなかったのだ。
「調べる必要があります。面会謝絶です。──さあ、出て行きなさい」
ポンフリーに促されても、ハリーとハーマイオニーは足に根が張ってしまったかのように動けなかったが、ロンはそんな2人の腕を掴みなんとか医務室から退出した。
バタン、と閉じられた扉の向こうで、ハリーとハーマイオニーは恐怖に引き攣るソフィアの表情を思い出し、ぐっと奥歯を噛み締める。
「私…聞いた事があるわ……頭への衝撃で、記憶を失ってしまう事があるって……」
「……僕も、知ってる。でも、一時的で記憶は戻ることもある。きっと、ソフィアはすぐに僕達を思い出す、うん、きっと」
「そう、よね。──ねえ、ロン。魔法界では記憶を失った場合どうするの?」
「えっ?……僕──ごめん、僕、わからない……」
ハーマイオニーの言葉にロンは申し訳なさそうに眉を下げて呟く。
ハリーとハーマイオニーは顔を見合わせると「大丈夫、ソフィアは大丈夫」と呟き合い、ふらふらとグリフィンドール寮へ向かった。
ロンはちらりと医務室の扉を一度振り返ったが──すぐにとぼとぼと2人の後を追った。
ロンは知っているのだ。事故により失った記憶を取り戻す魔法も薬も、存在しないと。