ヴィダールの最初の神殺しから3ヶ月がたち、その間にワルキューレ達は5人がヴィダールによって敗北しワルキューレを追放された、国際IS委員会は残るワルキューレに警戒するよう指示しその国のIS委員会支部の者達は毎日震えながら業務にあたった。
そして今、国際IS委員会最高幹部【セブンスターズ】による会議がハワイで行われており、その中で強行姿勢をとる者が1人いた、名をカルタ・イシューといい彼女は最近になり父親から家督を受け取り当主になった者だ。
「皆様!このままではわたくし達は世界から笑いものにされてしまいます!IS委員会は無能なのかと…それは断じてなりません!許可さえ貰えればわたくし直属の部隊が大罪人ヴィダールを討ち取ってみせましょう!!!」
カルタの言葉にセブンスターズの多くは沈黙しながら小娘がなにができるのかと思っているとやはりこの男が声にだし意見する。
「イシュー公、貴君の意見は素晴らしいが相手は世界最強のワルキューレを6人も倒した奴だぞ?そんな奴に貴君になにが出来るんだ?」
イオク・クジャンだった、彼は他のセブンスターズの思ってることをぶちまけた。この発言にカルタはイオクに意見する。
「そんなのやってみなければわからないでしょう!まあ所詮、エリオン公がいなきゃなにも出来ないお坊ちゃんには無理な話ですが…」
「なんだと貴様!新入りの分際で私を愚弄するとは表にでろ!」
「望むところですわ、わたくしのグレイズ・リッターで軽く捻ってあげますわ!」
「貴様、ISはずるいだろうが!」
売り言葉に買い言葉、血みどろの殴りあいなりそうだったためさすがにエリオン公が止めにはいる。
「2人共いい加減にしないか、我々が争っていては出来ることも出来んイシュー公は無闇に喧嘩を売るな、クジャン公も挑発にすぐに乗るな、少しは冷静にならないか」
「すいません…」
「申し訳ありません…」
なんとか場は収まるとカルタは再度ヴィダール討伐を許可を求めた。場は再び静まりカルタやはり駄目なのかと思った時ある人物がカルタを支持した。
「ここは彼女に任せてもよいのではないでしょうか?「マクギリス!?」」
それはファリド家当主マクギリス・ファリドだった。
「たしかにワルキューレを倒してきたヴィダールは強敵です。ですが相手は同じ人間です、ならば倒せないことはありません。彼女の部隊は高い統率力が強みです、それを駆使すれば倒せるやもしれません。皆様どうでしょうか?」
マクギリスの説明にセブンスターズの者達は互いにアイコンタクトしカルタにヴィダール討伐の許可を与え会議は終了した。
会議終了後カルタはマクギリスにお礼を言っていた。
「まさか、貴方が私を支持してくれるとは思わなかったわ。」
それに対しマクギリスは笑みを浮かべながらカルタに口を開く。
「なに、私はカルタの力を正当に評価したまでだよ「マクギリス…」私に見せてくれカルタ、君の力をイシュー家の誇りを…」
ラスタルは家に帰ると自室にヴィダールを呼び命令を下した。それはアメリカのIS委員会支部長の粛正であった、だが、それは表側の狙いで新の狙いはカルタの力を削ぎイシュー家を没落させる狙いだった。
その案にヴィダールはカルタをどうやって誘い出すかと聞くとラスタルは情報をわざと流し誘い出すと言いヴィダールは作戦に了承した。
「1つ聞きたいことがある…」
「なんだ、ヴィダール?」
「部隊の奴らは皆殺しにするとして、カルタ・イシューはどうする?殺すか?」
ヴィダールの質問にラスタルは「殺す必要はない、上手くやれば利用出来る」と言い、話は終わった。
そして迎えた作戦当日、ヴィダールは視察中のアメリカIS支部支部長を殺すため太平洋に浮かぶ島で戦闘にはいった護衛の者達を容赦なく撃ち殺し、刺し殺し、残った支部長に迫るとハイパーセンサーが上空からくる機体達を感知した。
「(来たか…)」
ヴィダールが上空を見るとそこにはシールドに乗り降下してくるグレイズ・リッターの部隊を目視で確認した、ヴィダールはライフルを撃つがシールドに防がれた、なおもライフルを撃つとグレイズ達はシールドから飛び降りシールドがヴィダールに降り注ぐがヴィダールはそれを楽に躱した。
飛び降りたグレイズ達は滑走路に並ぶと一斉にブレードを地面に差し込んだ。
「我らIS委員会直属、地球外苑軌道統制統合部隊!」
「「「「「「連敵苦言、堅牢堅固…「がぁ!」」」」」」」
ヴィダールの撃った銃弾が1機のグレイズに命中し頭部を破損した。
「やかましいんだよ、舐めているのか?」
「なんと・・・無作法な!!!」
「神殺しを行い秩序を破壊した大罪人に鉄の裁きを下す!」
ブレードを抜き、切っ先をヴィダールに向けたカルタがそう宣言すると部下達がブレードを構え叫ぶ。
「「「「「「鉄拳制裁!!!」」」」」」
「蜂矢の陣…」
「「「「「「一点突破!!!」」」」」」
カルタを先頭にブレードを前に出し一斉に突撃した。
ヴィダールはその集団にライフルを撃つが被弾しても集団は止まらず突き進んでくる。
「無駄!」
ヴィダールはライフルをしまうとバーストサーベルを構えスラスターを吹かし正面から集団に突撃する。
「!?捻り潰してあげるわ」
カルタはバカ正直に突撃するヴィダールを捻り潰してやると意気込みさらに速度を上げ突き進む。
だがヴィダールは馬鹿じゃない1対多数の場合はいかに速く相手の数を減らせるかが重要だ、その為ヴィダールは先程頭部を破損させた機体に狙いを定め【!!!】バーストサーベルで貫き集団から離れるとサーベルの刃を折り、その機体を集団の中に蹴り飛ばした。
蹴り飛ばされた機体は仲間に受け止められるがその直後【!!!】折られたバーストサーベルの刃が爆発し3機纏めて爆発に巻き込まれた。
「「あ、あああ…」」
爆発に巻き込まれた2人は今にも倒れそうになるがなんとか踏ん張り建て直そうとするが「眠ってろ…」ヴィダールが接近しハンターエッジを展開して2人を蹴り切付け2人を行動不能にする。
一瞬のうちに3機がやられてしまいカルタはヴィダールの実力に驚愕し冷や汗が止まらずにもいると部下の1人が「カルタ様、どうします?我らの陣形が…」と命令を請うがカルタはすぐには判断出来なかった。
サーベルを再装填したヴィダールがカルタ達に迫るなか恐怖からか1人が「うわぁ!」と叫びながら飛び出しブレードを振るうがヴィダールにマニピュレーターで止められなんとか抜こうとするが抜けずに焦るとヴィダールは力を抜き相手が体勢を崩すと膝蹴りをかまし倒れるとサーベルで駆動系を破壊した。
またしてもやられ部下達が臆するなかカルタは「落ち着きなさい!」と部下達に叫び落ち着かせるとブレードの切っ先をヴィダールに向け部下達を鼓舞する。
「相手は所詮1人です、私達の方が数では有利なのです…包囲して殲滅、殲滅しなさい!!!」
「「はっ!」」
カルタはブレードを構えヴィダールに迫り部下達もカルタに続く、カルタがまず切り込左右から部下が切り込む戦法のようだ。
「(優等生の動きだ…)」
ヴィダールは目の前のカルタを突き飛ばすとサーベルを地面に突き刺しその反動で体を浮かせ左右からの攻撃を躱すとハンドガンを取り出しグレイズの頭部を破損させた。
グレイズには頭部のセンサーが壊れると一時的にセンサーが使えなくなることがありヴィダールの攻撃で両機はブラックアウトした状態になった。
ヴィダールは容赦なくハンターエッジを展開しカカト落としを喰らわし残る1機は至近距離からハンドガンを連射し仕留めた。
残るは自分のみとなったカルタはブレードを握り叫びながらヴィダールに迫った。
「こんな、こんな戦績はイシュー家には必要ないのよ!」
カルタの気迫はすごいものだが、気迫で勝てるほど現実は甘くない、冷静さを失ったカルタにヴィダールはサーベルでカルタのブレードを弾くとサーベルをカルタに刺し込み蹴飛ばした。
「う、まだ終わって、ない…」
カルタはブレードで体を支えながら立ち上がるが「!?」カルタは自身の肩にサーベルの刃が刺さっているのに気づいた。
ヴィダールは蹴飛ばした際刃を折っていたのだ。カルタは「あ、ああ」と言いながらサーベルを抜こうと掴んだ瞬間【!!!】サーベルが爆発しカルタは爆発を受け行動不能になった。
「(負けた…私は…)」
カルタは戦闘に負けイシュー家の戦績に泥を塗ったことに後悔していると「ぎゃあ!!!」と部下の悲鳴が響きカルタは声の方に視線を移すとそこには部下の喉をサーベルで貫くヴィダールの姿があった。
「なにをしているの・・・「カ、カルタ様助けてくださが…ああぁ」やめて…やめなさいよ…」
ヴィダールは次々と部下達を刺し殺していく。
「やめろーーーーー!!!」
カルタの悲痛の叫びが響くなか最後の部下がヴィダールに殺された。
カルタは次は自分だと思い身構えているとヴィダールは背を向け歩いて行った。
カルタは何故自分を殺さないのかとヴィダールに問うがヴィダールはなにも言わない。
「殺しなさいよ!わたくしを部下達と同じように部下達だけ殺され自分だけ生き残るなんて耐えられないわ、だから殺しなさい…殺しなさいよ!」
カルタの叫びにヴィダールは止まり振り替えるとカルタにライフルを撃った、だが弾は当たらずカルタの顔の近くの地面を削るだけだった。
「お前ごとき俺が殺す価値はない…」
「ヴィダール!!!」
「許さない、許さないわ!必ず部下達の分まで私が私が―――がっ」
「!?」
突如カルタにブレードが飛んできてブレードはカルタの胸に突き刺さった。
ヴィダールはブレードが飛んできた方を見るとそこには赤い細身の機体がいたのだ。
「該当データなしだと…」
ヴィダールは謎の機体と向かい合いいつでも戦えるよう身構えていると謎の機体はブレードを展開し襲いかかってきた、ヴィダールは攻撃を躱し反撃しサーベルが当たると思った瞬間、謎の機体はありえない反応速度で対応し両者は距離をとった、ヴィダールがサーベルを握り次の動きに注意していると赤い機体はブレードをしまうと何処かへ行ってしまった。
残されたヴィダールはカルタをどうするかラスタルに連絡をしようとすると支部長を監視していたジュリエッタから通信がはいった、内容は支部長が島から逃げようとしていることと異変に気づいた奴らが島に近づいて来ているというものだった。
ヴィダールはジュリエッタにカルタのことを伝えるとジュリエッタはラスタルに連絡しラスタルからの指示をヴィダールに伝えた。
指示内容は目標の始末を優先しカルタはほっとくというものだった。ヴィダールはスラスターを吹かし支部長抹殺へと向かった。
ヴィダールが去ったあとカルタは朦朧とする意識のなか想いを抱いていた人の名を口にした。
「マクギリス…」
そしてカルタは息を引き取った。
1時間後
異変に気づいた者達が島に上陸し飛行状態にで悲惨な現場を目撃し遺体と機体の回収を行っていると1人の人物が叫ぶ声が響きわたる。
「カルタ…そんなまさか、嘘だお前が…うおお!!!」
「ガエリオ…」
「マクギリス…俺は奴をカルタを殺した奴を決して許さない!許せるわけがない…」
ボードウィン家次期当主ガエリオ・ボードウィンが幼馴染みのカルタの死に涙し殺した奴への怒りと憎しみを抱くなかマクギリスはガエリオをただ見ていた、その顔はどこか不気味なものだった。
支部長を抹殺し帰還したヴィダールはラスタルに一連の出来事を伝えた。
「赤い謎の機体にありえない反応速度か?それはもしかするとマクギリスかも知れんぞ…」
「ファリド公が?彼にはIS適性がないはずでは…」
そう言うヴィダールにラスタルはある資料をだすとそれを見せた。資料を見たヴィダールは驚愕しこれならあの動きも可能だなと理解しIS適性がないマクギリスがISを使えたのかも理解した。
「マクギリスが秘密裏に行っている封印された技術、人体に特殊なナノマシンと端子を埋め込み、機体と直接繋がりそれによりありえない反応速度を手に入れる。おそらくマクギリスは改良し男がISを使えるようにしたんだろ…恐ろしい奴だ。」
「・・・」
「お前も十分注意しておけ、マクギリスは何かを狙っている・・・」
「はい…(封印された禁断の技術【阿頼耶識システム】か…)」
いかがだっでしょうか?
次回は明日出せれば良いなと思っています。
あと楯無さんが登場
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