アンケートの結果マドカの機体は【辟邪】になりました、ご協力ありがとうございます。
ロシアから戻って1週間後。俺は現在ジュリエッタとISを展開し対面していた。
「貴方とやるのは久しぶりですね…」
「そうだな…」
俺達はお互い武器を構えるとスラスターを吹かしぶつかり合う。俺は蹴りをいれ距離をとるとライフルを撃つ、だがジュリエッタをそれをやすやすと躱し俺に斬りかかる。
「相変わらず速い奴だ…」
「貴方こそ隙がないですね…」
2人の戦闘をラスタルが見物していると珍しい人物が現れた。
「おお、珍しいなお前がこんな場所に来るなんてなガラン…」
「なーに近くで仕事があったもんでな、来てみたらヴィダールとジュリエッタがバトルしてると聞いてな…」
彼の名はガラン・モッサ、傭兵部隊を率いる人物でありラスタルとは親しい仲でありヴィダールとジュリエッタの師でもある人物だ。
「あの2人やるようになったな、特にヴィダールの成長には毎度驚かされる。」
「ああ、そうだな…」
ラスタルはガランとの会話のなかでヴィダールと会った時を思い出していた。
俺はガランと共に東ヨーロッパを訪問していた時、スラム街で急に車が止まりガランが様子を見に車外に出た時窓が叩かれ目線を向けると少年が手榴弾を持っておりそれを車の下にピンを抜き転がした。
俺は急いで車から出てガランに「車から離れろ!」と言った瞬間手榴弾は爆発し車は炎上し俺は吹き飛ばされた。俺は立ち上がろうとすると後ろから拘束されナイフを首に当てられた、ガランは俺を見ると少年に銃を向けた。
「小僧、なにが目的だ」
ガランが少年に目的を問うと少年は「力が欲しい…」と答えガランは「なんでだ?」と再度問うと少年は怒りに満ちた瞳をガランに向け叫んだ。
「復讐だ!俺を…あの人を…手にかけ、あの人の夢を破壊したあの女に復讐するためだ!!!」
少年の叫びを聞きガランと俺はこの少年の怒りは並大抵とものじゃないのを理解すると少年はナイフを落とし拘束を解くと膝から崩れ落ち「力さえあれば…」と嘆いていた。
解放された俺はガランに目線を向けるとガランは俺の言いたいことを理解し頷くと俺は少年の肩に手を置き問いた。
「俺の手足となり死んだほうがマシと思える程の苦痛を味わっても良いというなら力をくれてやる…」
そう聞くと少年は「それでも構わない、それで力が手に入れば…」と答え少年は俺の腕を掴んだ。
これが俺とヴィダールの出会いだった。
ヴィダールとジュリエッタの戦いは終盤になっていた。両機共残りのエネルギーは少なく次で決着がつくもようだった。
ヴィダールとジュリエッタは互いに武器を構えスラスターを吹かせ正面からぶつかり合い、そして膝をついたのはジュリエッタだった。
「(負けた…)」
ジュリエッタはヴィダールとの模擬戦に敗北し目を瞑ると過去のことを思いだしていた。
私がヴィダールと会ったのは私が専用機を受領する前だった、ラスタル様とおじ様が東ヨーロッパに行った時に拾ってきたようだった。私のヴィダールへの最初の印象は獣だった。食らいついたら離さないそんな感じだった…そして私はその日から彼とおじ様から訓練を受け力をつけていった。
彼が来てから1ヶ月後私は専用機レギンレイズを受領しヴィダールも専用機を受領した、完熟訓練が終わると私達は実戦に投入された。相手はISを使い海賊行為を繰り返すブルワーズという組織で私はラスタル様に良いとこを見せる為出撃した。
戦闘が開始されるとすぐにブルワーズのISマン・ロディが現れ私はレギンレイズの性能を駆使して瞬く間に2を撃破した、私はヴィダールのことが気になりハイパーセンサーで彼の位置を探し目を向けるとそこには高速で移動する青い機体があった。
私はデータ内にある彼の機体データを見るとその名前に驚いた。
「機体名がヴィダール?自身と同じ…自らをISと1つにして本来の自分を捨て去ろうとするんですか…復讐の為に」
ヴィダールは迫りくる機体を次々とサーベルで貫き1機をそのまま岩肌に打ち付ける、だがマン・ロディはサーベルを握り絞め離さないようにしていると後方から2機が来るのを確認するとサーベルの刃を外して攻撃を回避するとハンターエッジを展開し武器を蹴り飛ばすと反対のハンターエッジで蹴り飛ばしサーベルを装填すると止めを指し次の敵へと向かう。
「綺麗…」
私ははヴィダールの戦闘を見てそう感じてしまった。
ヴィダールが最後のマン・ロディをカカト落としで沈黙させるとブルワーズは何処から入手したのかアパッチを投入しアパッチはヴィダールにミサイルを一斉発射した。
迫るミサイルをヴィダールはサーベルをしまうと両手にハンドガンを装備しミサイルに向けてトリガーを引き全てのミサイルを破壊した。そしてミサイルを撃ち尽くしたアパッチに迫りサーベルでプロペラを破壊した。
全ての敵を無力化し1人も死者を出さなかったヴィダールにジュリエッタは近づき彼を称賛した。
「貴方の強さ本物ですね…」
「ありがとう…」
「復讐とは本来黒く穢らわしいものの筈です…ですが貴方の太刀筋はとても復讐を起因としたとは思えない…強く美しい…」
私はこの戦闘で感じたヴィダールのことを口にだす、するとヴィダールはなにかを呟いた。
「ああ、そうか…忘れていた…「え?」今はただこいつと戦うのが楽しかった。」
「・・・」
ヴィダールの発言に私はしばらく唖然としたがすぐにヴィダールに「変わった人ですね」と言いヴィダールは「そうか?」と返事した。
「私は貴方への不信感は持ったままです…が、その腕は評価します!これから共に戦うことに不安はありません」
そう言い放つとヴィダールは無言で船に戻り私も彼を追って船に戻った。
これが私がヴィダールを認めることになった出来事であり、そして今私はヴィダールが差し向けた手を握りお互いがお互いを称賛するライバルであり仲間であるというのが私の今のヴィダールに対する印象だ。
ヴィダールはジュリエッタとの模擬戦を終えるとシャワーを浴び汗を流しながら昔のことを思い出した。
俺は孤独だった、姉はいたが奴は何もしなく外では弟を気遣う優しい姉を演じるが家では無差別に暴力、暴言を吐く糞野郎だった。そんななか俺を気遣ってくれる人間が現れた。名前は篠ノ之束、姉が行く道場の娘さんだ。
親の愛を知らず姉からもサンドバックにされていた俺に唯一優しく接してくれた人だった、だがある日、束さんはISを作り姉がそれを使い白騎士事件を起こした。
束さんは各国から逃げる為姿を消した、だが定期的に俺の元を訪れてくれた。
そんな生活が続くなか姉は2回目のIS世界大会モンド・グロッソに出場するためドイツに行くことになり俺も珍しく姉がお前も来いと言いものだからドイツに向かった、そして俺は姉の決勝戦の日会場に行こうとすると拉致された。
誘拐犯が姉が大会を辞退しないことに苛立っているといきなり銃声が鳴り犯人達は死んだ、これで助かると思ったがその犯人達を撃ち殺した連中は俺を無視して犯人達の遺体を片付けていると姉が現れた、俺は姉の名を呼ぼうとすると頬を姉の刃がかすった。
「姉さん!?」
俺が名前を呼ぶと姉は冷たい目を俺に向けこう言った
「お前なぞ知らん…おとなしく死ね…」
その言葉を聞いて俺はこいつはホントに糞野郎だと思った、俺は諦め目を瞑るが次の瞬間大きな音がなり目を開くとそこには束さんがいた、束さんは俺の拘束を解き手を取り脱出しようとした時だった「グサ!」束さんは背後から姉に刺されたのだ。
「束さん!?」
心配する俺に束さんはニコリと笑い何かを渡すと俺を突き飛ばし俺は川へと落ちていった。
気がついたら俺は何処かわからない場所におり、町をさ迷っているとテレビの映像が目にはいった。内容は俺が死んだというもので姉は記者にたいして涙を流していたがそれは嘘だと知っている為俺は姉に更なる憎しみをだいた。
俺はその後ラスタルに拾われ訓練をしているとラスタルが俺を呼びある場所に向かった。そこにいたのは束さんだった、ラスタルの話だと束さんは発見した時は瀕死であり俺の名を呼んでいたと言うことだ。
それから俺はラスタルから千冬が何故自分達を手にかけたのかを聞かされ、俺は偽善のワルキューレ織斑千冬への復讐を改めて誓った。
ヴィダールは束がいる施設に来ていた、束は未だ意識不明でありいつ目覚めるかわからない。ヴィダールは束の手を握り「必ず復讐するよ、行ってきます」と言い残し施設を去った。
次回はマドカが出撃!