神殺しの復讐者   作:アイン・クロニクル

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今回はサブタイトルのあの人が登場、最後にあの人も


オランダのワルキューレ

楯無が俺達の仲間になり10日がたった頃、俺は何故かラスタルの命令で楯無と共にオランダに向かっていた。

 

目的はオランダにまだ粛正対象外になるか決まっていない最後のワルキューレ、ロランティーネ・ローランディフェルネ通称ロランを調査するためだ。本来なら俺1人でもよかったが楯無が「私もいれば正面から堂々と見極めることができる」と言いラスタルが楯無の案を採用し今にいたる。

 

俺が飛行機内で左腕を触っていると楯無が話しかけてきた。

 

「まだやっぱり新しい左腕慣れないの?」

 

「ああ、始めてだからな義手は…」

 

ヴィダールはエドモントンの戦いから左腕が動かなくなっていた、医師に見せても原因がわからずどうしようもなかったが幸いISに乗っていれば動くので良いと思ったが、それでは生身の時対処出来ない為ヴィダールはヤマジン・トーカの手によって左腕を切り落として新開発した義手に交換したのだ。

 

そんな会話をしているとヴィダール達はオランダに到着した。空港から出るとヴィダールはタクシーを呼び楯無を先に乗せた、これは別にレディファーストだからではなく今のヴィダールは楯無の護衛という形で同行しているため護衛らしく振る舞っただけなのだ。

 

そしてタクシーは目的地である劇場に到着した、何故劇場かというとロランはIS操縦者でありながらら舞台にも出演する役者であり今日はそのロランが主役の劇があるからだ。

 

楯無は劇が始まる前にロランに会い2人は久しぶりだった為話をしていると劇の始まる時間になり2人は観客席に向かい席につくとブザーが鳴り響き劇が始まった。

 

「同性の恋人が99人いると聞いていたがたしかにあの容姿に愛するなど言われたら堕ちるな…」

 

「そうよね、学園でも何人か声かけていたから最終的には1000人いくんじゃないかしら」

 

「世の男共が聞いたら号泣だな…」

 

そんな会話を挟みながら劇を堪能し最後の演劇が始まろうとした時だった【!!!】1発の銃声が劇場に鳴り響き観客がざわめくなかライフルで武装した覆面の集団がなだれ込んできた。

 

「全員動くな!我々は神の反逆者ヴィダールの兵士だ」

 

覆面の集団は自分達をヴィダールの兵士と叫び客達にライフルを向ける、楯無はヴィダールを見るがヴィダールは楯無に「知らん奴らだ」と言い楯無は奴らはヴィダールの名を騙ったテロリストだと判断しすぐにISを展開しようとするがヴィダールに止められてしまった。

 

「(ヴィダール!?)」

 

「楯無、止めとけ…まだ敵の数がわからん以上下手に手を出せば観客達が死ぬぞ…」

 

ヴィダールの言葉に楯無を「そうね」とかえしひとまずテロリスト達のいう通りにすることにした。

 

テロリスト達は観客から携帯や財布を回収し一人ずつ腕を結束バンドで拘束していき楯無達のところにも来るとテロリストは楯無の存在に驚き声をあげた。

 

「お、お前はロシアのワルキューレ!更識楯無…まさかこんな場所にいるなんてな、お前はロランと一緒に別の部屋に行ってもらう、連れていけ!」

 

楯無はISの待機状態の扇子を取り上げられ後ろ手に結束バンドをされテロリストに連れていかれた。

 

ヴィダールも拘束され観客が1ヵ所に集められしばらくするとヴィダールが口を開いた。

 

「すまないがトイレに行かせてくれ…」

 

ヴィダールがテロリストにそう言うとテロリストは悪態をつきながらヴィダールをトイレに連れていき、トイレに着いたヴィダールは腕を擦る仕草をしテロリストが一瞬油断した瞬間義手から刃を出し結束バンドを切るとテロリストに迫り口を押さえると義手の指先から針を出しテロリストの首もとに近付け【!!!】電撃を放ちテロリストの意識を刈り取った。

 

「義手にいろいろ仕込んでて正解だったな。まさか腕にスタンガンが仕込まれているなんて思わないからな…」

 

ヴィダールは気絶したテロリストから覆面やライフルを奪いトイレの中に隠すと奪った装備を纏ってジュリエッタに連絡をとった。

 

「ジュリエッタ、俺だ…オランダの劇場でテロリストに襲撃された。建物内のカメラから相手の人数や場所はわかるか?」

 

ヴィダールの連絡を受けたジュリエッタは早速カメラをジャックして調べ5分ほどで詳しい状況をヴィダールに報告した。

 

『テロリストの人数は12名、ほとんどが人質がいる場所におり、2、3人が別室にいるようでそこには楯無もいます』

 

「そうか、ありがとうジュリエッタ…俺はまず楯無達を救出したあとテロリストを無力化して人質を助ける、お前は警察に連絡してサポートを頼む」

 

『わかりました、御武運を…』

 

ジュリエッタとの連絡を切ったヴィダールはまず人質の場所に戻りテロリスト達に「人質が抵抗したから始末した。トイレは血まみれだから近付かないほうが良い」と嘘の情報を教え、別室に向かい部屋の前にいたテロリストを無力化しロッカーに隠すと中の様子を確認するため換気口を使い別室の天井から中の様子を確認した。

 

室内では拘束された楯無とロランがテロリストのボスと思われる人物と話しておりヴィダールは耳をすまし会話を聞いた。

 

「貴方達、こんなことしたってすぐに捕まるだけよ、早く自首しなさい」

 

「楯無さんのいう通りだ異変はすぐに気づかれる、しかもワルキューレがいるとなれば国家が黙っていない…最悪警察に撃ち殺されるよ…」

 

楯無とロランはテロリストに自首を促すがテロリストは「ふんっ!」と鼻息をたて楯無達に向かって叫んだ。

 

「それがどおした?警察が突入してもこっちには人質がいるんだ、それに俺達はヴィダールと同じ意思で動いているんだ、俺達が捕まってもヴィダールが助けにきてくれるからな」

 

「違うわ…」

 

「あ?」

 

「貴方達はヴィダールとは違うと言ったのよ…ヴィダールはたしかに粛正として犯罪を行う、でも無関係な人達に危害を与える下道ではないわ!」

 

楯無はヴィダールの人柄を知ってるためヴィダールはテロリスト達とは違うと断言した、だがその言葉にテロリストは激怒した。

 

 

「生意気なこと言ってんじゃねぇ!」

 

「くっ、う…」

 

激怒したテロリストは怒号をあげ楯無の頬をひっぱたき拳銃を眉間に押し付ける、「怒鳴ったってことは図星かい?」「あ?」テロリストが引き金を引こうとした瞬間ロランが口を開きテロリストにそう言うとテロリストは楯無から拳銃をどけると銃口をロランに向けた。

拳銃をどけると銃口をロランに向けた。

 

「なんだと!?」

 

「私は事実を言ったまでだ、君たちは楯無さんの言うとおりヴィダールとは明らかに違う犯罪者だ、君は見たところオランダ人だね…なら殺すなら楯無さんではなくオランダのワルキューレである私を殺せ、君たちになにがあったかはわからない…たが、だからといって無関係な人々に銃を向けるのは間違っている、君のような人を放ったらかしにし対策をしなかった私に罪がある、オランダのワルキューレとしてオランダの為に死ねるなら…悔いはない…」

 

「ロランちゃん…」

 

「そうかよ、なら…死ね!」

 

テロリストは引き金を引こうと指をかけた瞬間【!!!】ヴィダールは天井から飛び出しテロリストの腕を蹴り弾の軌道を変えた。

 

「な!?」

 

 

「オランダのワルキューレの覚悟見させてもらった…」

 

ヴィダールはテロリストに迫り足を蹴り体勢を崩させ転倒したテロリストの顔にひじ打ちを喰らわせ意識を刈り取った。

 

「君はたしか…楯無さんの護衛の」

 

「ああ、楯無の護衛のシンだ」

 

ヴィダールはテロリストから武器を奪い拘束するとナイフを出し楯無とロランの結束バンドを切り解放した。

 

「ありがとう、おかげさまで助かったわ」

 

「気にするな、それよりは頬は大丈夫か?」

 

ヴィダールはテロリストにぶたれた頬を擦ると楯無は「ひやっ」と声をあげ、楯無はヴィダールを睨み付けヴィダールは「すまん」と言って背を向け、その光景を見てロランはニヤついていた。

 

その後ISを取り戻した楯無はナノマシンで水を操り銃の中に侵入させ使えなくすると3人はテロリスト達を無力化しジュリエッタが通報した警察にテロリスト達を渡し事件は解決した。

 

 

 

数日後ハワイに戻ったヴィダールはロランの調査結果をラスタルに報告していた。

 

「なるほど、ではオランダのワルキューレロランは粛正対象外ということだな」

 

「ああ、テロリストを前にしても堂々とし己の命を省みなかったことから粛正の必要はない」

 

資料に目を通しヴィダールの言葉を聞いたラスタルは「わかった」と答えヴィダールのロランの調査は無事に終わった。

 

 

 

その夜、ヴィダールは射撃場でマスク姿ではなくサングラスをした姿で銃を撃っていた、織斑千冬をいつか確実に殺す為日々訓練していた。その訓練は深夜まで続き射撃、装填、射撃を繰り返しているとある人物が入ってきた。

 

 

「ほう、良い腕だな…こんな夜おそくまで訓練している人間がいるとはな…」

 

「!?ガエリオ・ボードウィン…」

 

その人物はボードウィン家次期当主ガエリオ・ボードウィンだった。

 

「お前の撃つ時を見ていたがお前の放つ1発1発には怨念が宿っていた…誰かに復讐したいのか?」

 

「・・・」

 

「俺と同じだ…俺も復讐したい奴がいる」

 

そう言うとガエリオは拳銃に弾を入れ引き金を引き射撃する、1マガジンを撃ち切るとガエリオは銃を置いてヴィダールに口を開いた。

 

「お互い…出来るといいな…」

 

そう言い残しガエリオは射撃場を去ってゆき、ヴィダールはガエリオに真実を言うことが出来なかった。

 

 

 

この時、真実を言ってれば歴史は変わったかも知れない

 

 

 




いかがでしたでしょうか?ロランの口調合ってるかな?
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