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夏が終わり季節は秋になった頃ヴィダールはラスタルの命令でIS学園へと向かった。
丁度IS学園は学園祭が行われており関係者以外は普段は入れない為多くの一般客で賑わっていた、そんななかヴィダールは来るべき織斑千冬との戦いに備えてラスタルが下見の為にIS学園に行くよう指示したと考え学園内を探索していると突如爆発音が鳴り響き客や生徒が逃げる中、ヴィダールは音がした場所に行くとそこにはシュバルベ・グレイズを纏った楯無が既におり対面には見慣れない機体が複数おりどうやらコイツらが爆発の原因のようだった。
ヴィダールはISを纏うと楯無の側に行き事態を把握するため情報を求めた。
「楯無、状況を教えてくれ」
「ヴィダール!?貴方どうしてここに…いや今はどうでもいいわね…状況だけどいきなり正体不明の機体が現れて襲ってきたのよ、教師や代表候補生達は避難誘導をしているわ」
「なるほど、大体はわかった…じゃあまずは目の前の奴らを片付けるぞ」
「ええ」
ヴィダールと楯無はスラスターを吹かし3機のアンノウンに迫る。アンノウンは散開しライフルを撃ってくる。
ヴィダールと楯無は迫り来る銃弾を躱しまたは武器で防ぎ距離を摘めるとヴィダールはサーベルで貫こうとするがアンノウンはピッケルで防ぎ、背後からもう1機が現れヴィダールにピッケルを振り下ろす。
「ちっ!」
ヴィダールはサーベルの刃を外しスラスターを吹かせ離脱した、アンノウン達は互いのピッケルが命中しよろめいたところにヴィダールはライフルを撃ち込んだ、だがアンノウンはかなりの重装甲のようで中距離からではダメージはあまりなかった。
「思ったより硬いな…まず駆動系を破壊して次にスラスター、最後に生身だ…」
ヴィダールはサーベルを装填し再度スラスターを吹かし接近する、アンノウンはヴィダールにライフルを連射し弾幕を張ってくる、そんななかヴィダールは冷静に照準を定め引き金を引き放たれた銃弾はアンノウンのライフルに命中し誘爆を起こした。
アンノウンは爆発により怯んだがすぐに体勢を整えライフルを向けるが目の前までヴィダールが既に接近しておりライフルは発射出来なかった、「くたばれ」ヴィダールはそう言うとサーベルをアンノウンの首筋に射し込みサーベルを外すと蹴り飛ばしてアンノウン同士を激突させた。そして【!!!】咄嗟に2機がかりで引き抜いたサーベルは爆発し2機はマニュピレータ―が使い物にならなくなった。
「チェックメイトだ…」
ヴィダールはアンノウンの1機にハンターエッジを展開しカカト落としを喰らわせ地上に落とし、残る1機は両手にハンドガンは装備し銃口をアンノウンの装甲に押し当て連射する。
【!!!】
至近距離からの攻撃で装甲はボロボロになりヴィダールは先程のアンノウン同様にもう一機のアンノウンも地面に落とした。
ヴィダールは地上に降りエネルギーが失くなり動けなくなったアンノウンに尋問しようと近づき触れようとした瞬間だった「!?」ヴィダールは殺気を感じ咄嗟に振り返り振り下ろされたブレードをハンドガンを交差し攻撃を防御するとヴィダールはブレードを振り下ろした人物に驚愕した。
「織斑千冬…」
その人物はヴィダールが必ず復讐をするとした織斑千冬だった、ヴィダールは千冬を押し返しハンドガンを撃つが千冬は弾丸を容易く躱しアンノウンの元まで下がった。
ヴィダールは千冬がアンノウンと繋がっておりその回収の為に現れたと推測し逃がしてたまるハンドガンを向けたすると「が、ああ」「な、ぜ…」千冬は動けないアンノウンにブレードを振り下ろして1人は首を1人は肩から斬り殺したのだ
「!?」
千冬の目はかつて親友であった束を刺した時と同じ冷たい瞳だった、千冬は殺した2人からISコアを回収するとヴィダールを見て不適に笑いこの場を去った。
「(あの野郎…用済みになったから始末しやがったか…以前よりも糞野郎になってやがる…次にあったら殺す…必ずだ!)」
ヴィダールは狂気が増した千冬をこれ以上放っておくことは出来ないと考え千冬との戦いを改めて決意した。
ヴィダールは一先ず楯無と合流しようかと考えたが直後避難誘導を終えた代表候補生達が現れヴィダールを見ると攻撃を仕掛けてきた、ヴィダールは迫りくる攻撃を避け楯無に秘匿通信で後程合流すると伝えスラスターを吹かしながら代表候補生達を牽制しIS学園から離脱した。
その夜ヴィダールは再びIS学園に向かい校舎の屋上で楯無と面会し自身が手に入れた情報を伝えていた。
「なるほど…じゃああのアンノウンの機体はIS委員会の機体だったと…」
「ああ、昼間交戦した機体はグレイズを開発するにあたり作られたプロトタイプを強化した機体ゲイレール・シャルフリヒターという機体だ、あの機体はファリド家が管理していたから…今回の襲撃はマクギリスの仕業だ」
ヴィダールの話を聞いた楯無は今度は学園で起こったこと話した。
「まず、監視カメラによって織斑先生がテロリストと繋がっているということがわかったわ、これを知るのは1部の人だけで今は行方不明という扱いになってるわ、あと厄介なことが1つあってね…ファリド公がIS委員会を代表してIS学園にいろいろと言ってきたわ」
「どんなことだ…」
「まず、IS学園は危機管理能力が低い為IS委員会直属の部隊を駐屯させること、次にIS学園の運営陣は今後IS委員会に相談すること、あとこれは何故かわからないけど学園の地下にある織斑先生の機体暮桜を明け渡せと言ってきたわ」
「なに!?」
ヴィダールはマクギリスが学園に要求した内容を聞いてマクギリスはIS学園を管理下に置こうとしているとわかったが暮桜の要求は楯無同様疑問に思った。
「(暮桜を何故欲しがる…零落白夜は脅威だが機体自体は今や完全に旧世代なのにな…マクギリスはなにか狙っている、なら次も学園でなにかをするつもりだな)」
ヴィダールは楯無にマクギリスからの要求は受けないようにして警戒をしてくれと楯無に言ってからIS学園を離脱してラスタルに楯無からの情報を伝えるとラスタルはしばらくIS学園に潜伏してくれと命令し、此方でも探ると言い通信を切った。
襲撃から数日がたちIS学園は通常に稼働していた、だが織斑千冬がいなくなったり、楯無が手配した警備員がいる状況に生徒達は不安げな様子で生活していた。
楯無はヴィダールから言われたとおり、マクギリスからの要求に反対し学園長もIS学園は何処の国や団体の管理下に置かれないと断言しマクギリスからの要求を却下した。
「どうしますか?」
「石動、あっちがその気なら容赦はいらん…計画を始めるぞ」
「はっ」
【???side】
数日後まだ人々が寝ているなかその者達はIS学園を見渡せる場所に展開していた。
「わかりました…では」
指揮官と思われる男は野戦電話を切ると部下達に口を開く。
「行くぞ、予定通りだ…」
指揮官がそう言うと潜伏していた者達は立ち上がり、ゴーグルを目につけ、銃にマガジンを装填し仲間達に連絡をとった。
数分後IS学園の対岸の道には次々と車両がやってきた、その車両はトラックなど普通のもあるがその後にやってきたのは戦車だった、対岸で配置が終わると次に現れたのはアメリカで開発された戦闘ヘリ、アパッチでありその機体には日の丸が描かれていた。
【ヴィダールside】
「おいおい、冗談だろ…」
ヴィダールはいやな気配を感じ警戒しており、現れたアパッチを見てただごとではないと急いで楯無に連絡をとった。
連絡をもらった楯無は急いで着替え学園長や教員に連絡しIS学園の緊急時に使う作戦室へと向かった。
対岸では準備が完了した車両が砲身をIS学園に向けロケット弾を装備した車両も発射口をIS学園に向け、一斉発射した。
【楯無side】
放たれ砲弾はIS学園に向かい【!!!】IS学園に命中した、初弾命中を確認するとすぐに次弾装填に入った。
砲撃によりIS学園は大きく揺れていた、楯無はなんとか作戦室に到着しシステムを作動させIS学園にシールドを張った、その直後2度目の砲撃が放たれたがその攻撃はなんとか防ぐことが出来た。
「お嬢様」
「虚ちゃん、敵の索敵急いで!」
「はい!」
楯無はやってきた従者の虚に攻撃を仕掛けてきた連中の探索を命じた、しばらくすると虚は驚愕した表情で連中の正体を告げた。
「お嬢様、攻撃してきた連中は自衛隊です」
「嘘!?まさかファリド公は自衛隊に手を回したの…」
【自衛隊side】
「撃て!撃ち続けろ!」
10式戦車や16式機動戦闘車は120ミリと105ミリの砲弾をIS学園に向けて撃ち続ける。
「隊長、目標への侵入成功です」
【楯無side】
作戦室には楯無の呼び掛けで学園長や教員、代表候補生などISを持ったメンバーが集まり楯無から現在の状況を話されていた。
「まさか、自衛隊が攻撃をするなど…」
「学園長、今は生徒達を避難させるのが重要です」
楯無の言葉に学園長は頷き指揮権を楯無に託した、楯無は教員達に生徒の避難を命じISを持った代表候補生達には対岸の車両の無力化を命令した、だが代表候補生達は命を張るなんて出来ないと拒否し楯無に抗議した時だった。
「お嬢様!これを…」
虚は叫び監視カメラのみ映像をモニターに映した、そこにはIS学園に侵入した自衛隊員が次々と警備員達を容赦なく撃ち殺していく光景だった。
ライフルで撃たれ、手榴弾でやられ、火炎放射で焼かれる、手を上げ降参しても撃たれる、それを見た代表候補生達は顔が青くなりなかには口を抑える者もいた。
「(代表候補生の力を借りれなければ学園は…)」
楯無がそう思っているとロランは口を開け代表候補生達に言い放った。
「みんな、怖いのはわかる…私も正直怖いさ、だがここで食い止めなければ君たちの友人やクラスメイトは死んでしまう、それはなんとしても阻止しなければいけない、そうだろ?みんな」
ロランの言葉に代表候補生達は覚悟を決めISを使うため格納庫へと向かった。
「ありがとうロランちゃん…」
「いや、私は自分の出来ることをしたまでです…それでは私も…」
楯無にそう言い残しロランも格納庫ヘ向かい作戦室を去った。
「お嬢様…」
「虚ちゃん…なんとしてでも守りきるわよ」
「はい!」
【ヴィダールside】
ヴィダールはISを展開させ海岸から上陸しようとした自衛隊員を無力化していた。
「マクギリスの奴、強硬策に出たか…(そんなにも暮桜が欲しいのか?)」
「それにしてもなんでラスタルと繋がらないんだ?電波妨害か?」
ラスタルと通信が出来ないことにどうするかと悩んでいると楯無から通信が入った。
「楯無なんだ?」
「ヴィダール、大変よ監視カメラに織斑先生が映っていたわ「なんだと!?」多分自衛隊員と一緒に入ったみたい、おそらく暮桜がある地下を目指しているわ、私は教員達と自衛隊員を押さえるから頼むわ」
「了解だ…」
ヴィダールはスラスターを吹かし地下ヘと急いだ。
【真耶side】
地下に繋がるゲートの前には楯無の命令で教員の山田真耶がISを纏い守っていた。
「上の皆さんは大丈夫でしょうか?」
真耶が地上で戦っている教員や生徒を心配していると物音が鳴り真耶はマシンガンを構えていると姿を表したのは学園から消えた織斑千冬だった
「織斑先生!?」
「真耶…」
千冬は腹を手で押さえておりそこからは大量の血が垂れていた、真耶は千冬がテロリストの仲間だと聞いており、現れたら戦わなければいけないと思っていたが真耶は優しすぎた、血を流す千冬を見てISを解除し千冬に詰め寄り手を貸そうとした瞬間【グサッ】「え?」真耶は千冬が手に出したナイフで腹を刺された。
血を流し倒れる真耶は千冬を見上げると腹にはキズなどはなかったのだ。
「真耶、お前は相変わらず甘いな…これは血糊だ」
「千冬先輩、どうして…」
涙を流しながら質問する真耶に千冬はなにも言わずに振り返り、「終わったぞ」と口にし物陰に隠れていたマクギリス・ファリドが姿を現し千冬とともに地下ヘと降りて行った。
【自衛隊side】
対岸では自衛隊は代表候補生達と戦闘していた。
「撃て!撃ち落とせ!」
自衛隊は車載機銃や携行式対空火器でISを迎撃するが攻撃はきかず、ドイツ軍人であるラウラ・ボーデヴィッヒが指揮をとり戦車などを次々と無力化していた。
【ヴィダールside】
ヴィダールは遭遇した自衛隊員を無力化しながら地下ヘと繋がるゲートの前に到着すると倒れてる真耶を発見し詰め寄る。
「おい、しっかりしろ」
「う…千冬先輩が地下に行きました…止めてください、先輩を…先輩、を…」
真耶はヴィダールにそう伝えると意識を失った。ヴィダールはナイフを抜き止血すると千冬を追い地下へと向かった。スラスターを吹かし進み続けると前方に千冬とマクギリスの姿が確認出来た、ヴィダールはサーベルを握りしめ2人に迫った。
「織斑千冬!!!マクギリス・ファリド!!!」
声をあげ迫るヴィダールに気付き振り向く2人、サーベルがマクギリスに迫り刺さる瞬間「がぁ!?」突如後方から射撃され視線を向けると見たことのないISが迫っておりヴィダールはライフルを撃つが止まらず謎のISの大型ランスによってヴィダールは吹っ飛ばされた。
「なんなんだアイツは!?」
ヴィダールは起き上がり謎のISを観察する、大型のランスとシールドを持ち脚部から細い脚部が出た異形の機体、ヴィダールが警戒しているとその謎の機体は顔の部分だけ展開し顔を見せた。
「ガエリオ・ボードウィン!?」
ヴィダールが驚く中、ガエリオはヴィダールに口を開く。
「ヴィダール、お前の正体はアイツなんだろ?本部で夜遅くまで銃の訓練をしていた男、ライフルを撃ったときの指の動きでわかったよ」
「・・・」
「ガエリオ、あとは頼むぞ」
マクギリスは千冬とともに奥に行こうとしヴィダールは阻止しようとするもガエリオが立ち塞がる。
「お前の相手は俺だヴィダール…お前はカルタの仇だ、それにお前言ったよな、お互い復讐が出来れば言いなと…だから今させてくれ、ヴィダール…」
ガエリオは頭部の装甲を戻しランスを構えるとヴィダールに迫る
「お前は必ず倒す、カルタの為にも…このキマリストルーパーと共に!」
「(ガエリオさん…くそ!なんでこんなことに…)」
復讐を誓う2人の男は地下でぶつかり合った。
【マクギリスside】
「しかし、大丈夫なのか?ガエリオという奴は…」
「安心したまえ、織斑千冬…ガエリオは優秀な男だ、それに復讐という負の感情を持った人間はときに神をも超えからな」
「地上はどうする?流石に教員や代表候補生の集団を相手にするのは骨が折れるぞ」
千冬の不安にマクギリスは「フッ」と笑い口を開く。
「それなら心配ない我々が地上に出た時立ってられる人間はいないさ…なんせ奴らがくるのだからな…」
【楯無side】
楯無はロランや教員とともに学園に侵入してきた自衛隊員達を終えた無力化しひと息ついていた。
「なんとか被害は最小限で片が付いたわね」
対岸に展開していた車両部隊も代表候補生の活躍でほぼ無力化し楯無はこの場をロラン達に任せヴィダールの援護に行こうとした時だった、シュバルベ・グレイズのハイパーセンサーが上空から接近する機影を探知した。
「!?」
楯無はすぐさま反対があった方角を向き頭部の装甲を開閉し球型センサーで機影の姿を捉えた。
「あれは…なんなの?」
その機影は黒いデルタ型の航空機でありその腹には絶望が搭載されていた。
【???】
謎の航空機の隊長は各機に対し指示をくだした。
「各機長に告げる、もうすぐ目標地点だ投下準備を開始せよ…」
隊長の指示で機長は準備を完了させ隊長に報告をする
『2番機準備完了…』
『4番機準備完了…』
『5番機準備完了…』
『8番機準備完了…』
『3番機準備完了…』
『7番機準備完了…』
『6番機準備完了…』
全機の完了を確認した隊長は投下する物のシステムを機動させそして…
「投下開始…悪魔ども暴れてこい!マクギリス様の為に…」
レバーが引かれ懸架していたワイヤーが切れ8体の悪魔達は投下され【!!!】地上に落下し土煙をあげた。
【楯無side】
楯無は落下されて物がなにかわからず警戒していると土煙が晴れ投下された正体が判明し楯無は恐怖した。
【!!!】
何故なら姿を現したのはかつてエドモントンで大暴れしヴィダールが自身で右腕を犠牲になんとか倒したまさに悪魔というべきISグレイズ・アインだったのだから
「1体でも厄介のが8体もなんて冗談じゃないわよ…」
悪夢は始まってしまった
いかがでしたでしょうか?、次回も悪夢は続きますお楽しみに