私の彼女はモンスター!?   作:麗紫 水晶

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 続きでゴザイマス。スタートです。


~第4話~

 奥さんが出来ちゃってすっかり舞い上がっているレンザです。人の姿の時は超絶世の美女!しかも私にゾッコンて一体世の中何が起きた!?人生初!私の妻になっちゃった……ミラクルだ………。

 こんな事は2度と起きないでしょう……今までの経験上。まったく女性っけの無かった私です、急にあれよあれよと妻が出来ちゃうなんて天地がひっくり返らない様に祈ります……。

 でもね……1つだけ秘密があるんです……って皆さんは知ってますよね……そうです、実は彼女は“泡狐竜タマミツネ”二つ名の“天眼”持ち……の竜だったのです………。

 この事を知っているのは極わずか……なので、バレた時は大騒ぎだな、とハラハラしつつ。

 それで、今は村長さんを通してクエストを手伝って欲しいと依頼を受けて依頼人の待つ猫飯屋へと向かってました。

 と言っても大層遠い訳ではなく、自宅の傍で開いている猫飯屋さん……私の行きつけの場所でもあります。

 何だかんだと長い付き合いになるそこの料理人……いや、猫!?ま、アイルーさんですが、色々とお世話になっても居ます……。

 

「お!来たニャ、こっちニャ。」

 

 テーブルに案内してくれた席に1人……いや、1匹!?座って出迎えてくれた者が……。顔は猫、ちょっと強面ですが体格はマッチョマン、ボディビルダーのような体格で身体の至る所に傷跡が……歴戦を思わせる様な無数のキズです。傍らにボーンシルドベイルのチャージアックス(色んな骨の素材から造られる武器です)が置いてありました。

 防具はと言うと、あまり見たことのない部分的な物で防御力があるのかどうかがよく分かりません。しかし落ち着いていて、貫禄もあります。明らかに強いと感じるのに、何故仲間が必要なのか……。

 

「初めまして、レンザと言います。隣に居る彼女は妻のミレリアです。」

 

 きゃあ!妻っ!妻って言っちゃった!ミレリアも顔を真っ赤に照れてます!可愛いいやっぱり♪

 

「待っていたニャ、まずは座ってくれニャ。」

 

 彼は微笑みながら私達を席に促しました。それにならって腰掛けます。

 

「マスター!旨い料理を頼むニャ!」

 

「どの料理も旨いニャが!?」

 

「ニャ!?すまんニャ、フルコースで頼むニャ!」

 

「分かりましたニャ。」

 

 マスター猫さんは早速一品ずつ料理に取り掛かってます。手捌きが良くてスピーディー、次々と料理が出来上がっていきます。

 私達は、ジョッキを片手に乾杯していました。あら、ミレリア大丈夫なのかな?

 酔って暴れないでおくれよ……。

 

「ニャッはッは!!奥さん良い飲みっぷりニャ!」

 

「全然……平気……このぐらい……。」

 

 い、いやいや顔真っ赤ですよ!大丈夫!?

 

「ミ、ミレリア!?」

 

「ん……レンザ~~っ……♪」

 

 うわっ、悩ましい顔で抱きついてきた!嬉しいけど人前で!?あらら私に寄り掛かって寝ちゃいました…………お酒弱いじゃん……。でも、寝顔も可愛い……♪

 

「あんたは飲まないニャか?」

 

「あはは……あんまり飲めないんです。お子様だから……♪」

 

「ニャッはッは、そうニャか珍しいニャ。」

 

 どうも、話をしていても良い人風に思えるんですけどね。何でみんなチームを組むのを嫌がるんだろ!?

 

「で、”燼滅刃”の討伐したいとか?」

 

 ミレリアが私の肩に寄り掛かって寝息を立てたまま、本題に入る事にしました。ミレリアを抱き寄せながら……。

 

「そうニャ。あんたの装備はディノバルドの装備じゃニャいニャか?」

 

「そうです、でも”二つ名”じゃなくノーマルな方ですが……。」

 

「ニャルホドにゃ……二つ名はまだニャか……。」

 

 そうなんですよ、ミレリアだって二つ名持ちなんだけど、こうして一緒に居るので討伐にはならないけれどバレたら大変な気がして……。

 

「でも、どうして他のハンターは手伝ってくれないんですか?私よりずっと強そうですが、貴方ほどなら手伝ってくれそうなハンターは沢山居るかと思いますが……。」

 

「ニャ、ニャァ、色々あってニャ……。」

 

「そ、そうですか……。」

 

 理由は話してくれそうにないですね、話せば断られるとでも思っているんでしょう。私としてはなかなかこんな機会は無いので、行きたいと思いますが……ただ、いかんせん私の強さが問題で果たして倒す!?いや、手伝いとして役に立てるのかが心配……。

 

「ニャァ、お願い出来ないかニャ…………この通りニャ……!」

 

 テーブルに額を擦り付けて頭を下げて来るこのハンターさんに、何となくですが親近感が湧きますね。断る理由なんてありません……。

 

「行きましょう。但しお役に立てないかもしれませんが……。」

 

「ニャッ!!行ってくれるニャか!有難いニャッ!!良かったニャ!ニャニャ、一杯食べてくれニャ!これもこれもこれも……。」

 

 ははは、料理を私の目の前に寄せる寄せる……。よっぽど嬉しかったんでしょうね、強面の顔が破顔すると可愛さがありますよね。意外な面が見られて面白い……。

 

「俺は”ラゼル”ニャ、よろしくニャレンザ!」

 

「よろしくです、ラゼル!」

 

 お互いに握手を交わし、私にとっても初のハンター仲間が出来た形で嬉しかったです。後に長い付き合いにもなろうとは……巡り合わせですかね……。

 

「それにしてもニャ……あんたの奥さん何者ニャ……獣のニオイがプンプンするニャ……。」

 

 ギクっ!!!は、鼻が良いんですね……いや、参ったな話しても良いモノかどうか……。

 私が答えに戸惑っているとラゼルが豪快に笑い出しました。

 

「ニャッはッは!!心配いらないニャ、俺も獣混ざりニャ。仲間を売るような事はしないニャ!」

 

 私が思っていた事を見透かされましたね♪確かに裏切る気なら仲間になる前にその事を聞いて来たでしょう。まあいずれは……と思っていましたが、話した方が無難かな……。

 

「そうですね、人でない事だけは確かです。何か、とまでは話せませんが……。」

 

「そうニャか、それが分かればいいニャ。そこに拘ってはいないしニャ。」

 

 とジョッキを一気に飲み干して、おかわりしてました……酒豪か!?凄いな……。

 その後、話が弾んでお互いの経歴の話になり、思ってた通りラゼルは上位のハンターで集会所での☆は5で二つ名の装備を作ってみたいとの事。確かにスキル球は装着する事は出来ないですが、元々一式で発動するスキルが何点か付いているのでそれだけでも強さが上がる、戦いやすくなる……通常の装備とはまた違った特殊装備です。

 揃えてみたいと思うのは誰しも。勿論、好みがあるので、揃えたいと思う装備は人それぞれ……。その中で、ラゼルはこの装備を、と思ったんでしょう。揃えられるんなら私もと思います……。

 でも、ホントにこんな強いハンターさんが何故に仲間が出来なかったの!?そこだけが不思議ちゃんです。

 その理由は分からずじまいで、夜も更けて明日は村長さんの家で待ち合わせという事になり、お開きになりました。太っ腹なものでラゼルが食事代を出してくれました、上位ともなればお金持ちなのね……と切なくなりつつ、帰宅する事に。

 ミレリアを起こすのも可哀そうだったので、お姫様抱っこで自宅まで……。ベッドに寝かせると急に私を引っ張り寄せて唇を奪われました!パチッと目を見開き、微笑んできます。

 この~~……起きてたな~~~許さないぞ~~~覚悟は良いかなぁ~~~!

 私は逆に彼女の唇を貪ってきつく抱きしめていました。そのままベッドに倒れ込んで……ムフフで、気付けば朝になってて……外が黄色く見える~~……調子に乗り過ぎた~~~……。

 

 

 

 その朝、何とか眠たいのを堪えつつ2人で村長さんの家に。ラゼルは既に来ていて村長さんと話している所でした。

 

「ニャ!来たかニャ。ニャにやらお盛んだった様ニャ?それだけ元気があれば大丈夫ニャ♪」

 

「ははは……面目ない……。」

 

「私も……大丈夫……ふぁっ……。」

 

「二人とも、程々にお願いしますね……。」

 

 はい……村長さんも呆れ顔。

 

「ニャッハッハ!よろしく頼むニャ!」

 

 豪快な笑いは遠くまで届きそうな程、風に乗っていました……。まあ、体格があるので背中に背負っているチャージアックスが小さく見えますが……振り回したらパワーはあるでしょうね。さ~て、倒す事が出来るかどうか……。

 

「くれぐれも、お気をつけ下さいね。元々強力な個体です。倒したいのは分かりますが、無理をすれば返り討ちに合うのは必至です。最悪、引くということも大切だと記憶しておいて下さい。」

 

「了解です。帰って来られないと、意味がないので。」

 

「いざの……時は……止める……。」

 

「ええ、お願いしますわ。」

 

 ほぉ、やはり知り合いと言うだけあって信用してる感がありますね、ミレリアと村長さんが頷きあってます。確かにいざというときもあるでしょうね……。

 その時は……か……、私もさすがに少しずつでも強くならないとダメでしょうかね?

 あ、そうか!このクエスト後でもラゼルに特訓して貰おうかな?この際だし、頼んでみよう、ミレリアを守る意味でもね……と言っても、護られる方が多いかも………。

 

「よし、行くかニャ!」

 

 こうしてラゼルと3人集会所へと向かったんです。

 

「お、おいっ……あれっ!?」

 

「な、何だあの組み合わせは!?」

 

「先頭を歩いているのはラゼルだよな?」

 

「ええ、しかもその後ろは、ユクモ村の下位ハンターだよ。確かレンザとか言ったかな、上位に上がれないでいるロートルさ。」

 

「俺も知ってるよ。だけどアイツと一緒にくっついて歩いているあの美女は一体何なんだ!?」

 

「そうだ!何であんな奴等と仲良しなんだ?納得出来ん!」

 

 そう叫んだハンターに同調して、男性ハンター達がこぞって頷いてました。私からするとしてやったりと思いましたけど。

 

「特殊許可クエストの依頼をしたいニャ。」

 

 受付嬢にラゼルがそう話し掛けると、普通のクエスト依頼と思っていたのか驚いて聞き返して来ました。

 

「と、特殊許可ですか!?」

 

「そうニャ、燼滅刃ニャ。」

 

 ざわっ!と二つ名の名称を聞いた周りのハンター達がざわついてました、無謀過ぎないかと言わんばかりに……。

 

「頼むニャ。」

 

「あ、は、ハイ!」

 

 慌ててクエスト受注を受けてました。

 

「一緒の方は横のクエストボードから参加願います。」

 

 じゃ、私達も。サインをしてと……あ、ミレリアは!?と思ったでしょう、村長さんが根回ししてくれたらしく、ちゃっかりハンター登録されてたそうです。マジですか……竜ですよ一応。ややこしくなりそう……。

 こうして、クエスト受注して猫飯屋でスタミナ、体力を付け、チェストから必要な物を準備していざ出発です。

 

「準備は良いニャか?」

 

「勿論!ラゼルは?」

 

「俺もOKニャ!」

 

「必ず……みんなで……戻る……。」

 

「おうっ!」

 

「おうニャッ!」

 

 こうして、燼滅刃の討伐に出発したのです……どうなりますやら…………次回にて♪♪

 

 

  

 

 




 読了ありがとうございます。も1つイキマス、次話をよろしくです。
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