私の彼女はモンスター!?   作:麗紫 水晶

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 続きでゴザイマス。スタートです。


~第5話~

 改めまして、レンザです。ミレリアと言う特殊な美人妻を持ってしまった幸せ者!?

 少なくても私はそう思ってます。だってホントに美女だもの……逃せる訳ないじゃないですか、私にとっては一世一代ですよ!ミラクルじゃないと、私にこんな彼女は出来ません!まして、私にゾッコンですよ!き、消えて失くならないで!お願いします!

 

 で、前回……燼滅刃の討伐を手伝う為にラゼルと仲間になりました。ミレリアも何故かハンター登録されていて、3人で向かう事に。

 まずは1頭目、場所は古代林……その名の通り、奥に行けば行くほど古代の草木が生い茂っているフィールドです。

 その内の何処かのエリアに常駐してます。まずはベースキャンプまで行くことに……小型の気球船に乗って目的地へと向かいます。向かう間、船頭さんが緊張すること、すること……。ミレリアが乗ってるだけで、かしこまっちゃってます♪他に居た船頭たちは羨ましそうに見つめていました。見とれますよね~、気持ちは分かります。こんな美女、そう簡単には居ないでしょう。

 

「ありがとう……。」

 

「は、はいっ!ありがとうございます!」

 

 降りる際にミレリアがお礼を言うと船頭さんも緊張しながら返事を返してました。これ……事実を知ったらどうなるんだろ!?複雑です……。

 

 ベースキャンプに降り立って……高台の上にベッドやチェスト等が設置され、強い風がその場を吹き抜けるように通り過ぎていました……。

 

「ニャて、行くニャか。」

 

「行きましょう。」

 

「意外と……近くに……居る……。」

 

「えっ!?」

 

「マジニャか!?」

 

「ええ……居る……。」

 

 凄い……彼女が居るだけで千里眼の薬が要らない!?用意しちゃった……まあ、スキルによってはそれが発動する事が出来るとか。そこまでこだわりはありませんけど……。

 私達はベースキャンプを下って行き、エリア1へ……。大きな水たまりに植物が生き生きとしていて首長の草食竜”リモセトス”の家族が大きな木の枝の葉を租借してました。このエリアにはほとんど肉食系は来ないので、安心しているようです。

 

「向こうに……居る……。」

 

 ミレリアが目的の物が居る方を指差しました。それは、エリアの2……細長いエリアでこちらから行くと3方向のエリアへの通り道のような場所です。片や洞窟へ……片や広い草原へ……片や樹木などに囲われた一方向からしか外の光が入ってこないエリアへ……。いざとなれば、どのエリアへと移動できる……但し、追いかけられればディノバルドも同じ……。

 

 私とラゼルは強走薬グレートでスタミナが減らないようにし、回復薬グレートや秘薬を確認して武器を構えてエリア2へと進んで行きます……。

 エリア2ではゆっくりとしかし、風格のあるずっしりとした質感のある歩きでエリア内を歩き回ってました。

 2足歩行で翼は無く、前脚は小さめですが後ろ脚は大きく筋肉質です。全体に青紫の体躯で要所に赤くなっている所があります。尻尾が特徴的で途中から先の方まで巨大な刃となっている、通常種とは違う特殊個体……二つ名”燼滅刃”の異名を持つディノバルド……。

 直接見ると大きい……。やはり通常種とは違うと実感できる貫禄があります。倒せるのか!?それを手伝い切れるのか……でも、もう目の前に来て逃げ出す訳にはいきません。やるしかない!

 

 奴もこちらに気付き、咆哮を上げます!戦いの開始の挨拶と言ったところでしょう。

 

「ニャァァァァァッ!!」

 

「はあぁぁぁぁぁっ!!」

 

「援護……する……!!」

 

 ラゼルと私はチャージアックスと太刀で向かっていきます!ミレリアはシャボン玉を飛ばしてディノバルドの攪乱に!両側から足を狙っていきます!ディノバルドがバックジャンプでそれを躱し、身体を捻らせて尻尾の刃を鞭のように上から振り下ろして来ました!私もラゼルも辛うじて躱します!しかし、通常種より動きが早い!直ぐに溶岩ブレスを3つ放ってきます!

 

「し、しまった!」

 

「ニャッ!マズイニャッ!」

 

 そこから離れようとしましたが、その溶岩が爆発し2人とも吹き飛ばされます!

 

「大丈夫かっ!?……」

 

 ミレリアがすぐに駆け寄ります!私の身体に手をかざすとあら不思議!?傷も痛みも消えるじゃありませんか!

 

「あ、ありがとう!!ラゼルも頼めるかい?」

 

「分かった……気を付けて……。」

 

 すぐに、ラゼルの元に……。私は、ラゼルの方に向かないように攻撃してディノバルドの気を引きます!

 

「ニャ!?すまんニャっ!」

 

「静かに……。」

 

 やはり、手をかざすとラゼルの傷と痛みが消えていました……凄いな……それってチート!?

 

「恩に着るニャ!」

 

 そう言いながら、チャージアックスを斧に変形させて回転させながらディノバルドに向かっていきます!少しずつでもダメージを与えながら……しかし私もラゼルも傷つきながら……ミレリアの回復も限界があり……粘りに粘って、ディノバルドの方がエリア6の方へと移動しました!私達も頷いて追いかけます!と、その前に砥石で武器を研いでと……。不思議な感じです、余裕がない筈なのに落ち着いてる感があって……ミレリアが居るから……という安心感なんでしょうか……彼女が傍に居るのって心強いんですね♪けして良い所を見せようとは思いません、そこまでの余裕もないですし、それどころか助けられてばっかりで……。改めて強くならないとと思い知る羽目になりました……。でも今は目の前の二つ名です!!クリアしなければ……。

 

「良いニャか!!」

 

「勿論さ!行こう!!」

 

「奴も……弱って……る……。」

 

 そこまで分かるんだ……なら、もうひと踏ん張りか……。私達はエリア6へと足を進めていきました。でも、エリア内では別の事も起こってたんです……。

 

 

 

 

 

 エリア内に入ると、3人とも一瞬立ち止まってしまいました。広い草原のエリアです、二つ名の出現でリモセトスも逃げ出していました……それどころか、乱入ってありますこのクエスト!?無いと聞いてたんですけど!何で?何であのモンスターがここに居るの!?

 

 それは全体に黒い体躯で、翼はありません。4足歩行でしなやかな体つき……猫顔で両前足には刃があります。何となくでも皆さんには予測が着くでしょうか?二つ名ではありませんが、”ナルガクルガ”が、ディノバルドの側で倒れ込んでるじゃないですか!!

 

「後ろ……足を……怪我……してる……。」

 

「マジニャか?」

 

「助けようか。」

 

 はは、私は柄にもなくそんな余裕もないのに口走ってました。何故かミレリアの事が浮かんだんです、直感で助けたいと思ってました……。そんな私に2人は賛成してくれ……良い仲間が出来たなと嬉しく思いました。

 

 そうとなれば、それぞれが自然と動き出します!私とラゼルがディノバルドを……ミレリアがナルガクルガの元に……。

 ナルガクルガより離そうと反対側から攻撃を仕掛けて誘導します!こっちに気が向いてる内にミレリアがクルガの傍に……。ナルガクルガが他の脅威が来たと警戒して威嚇して来ました!しかし、ミレリアが不思議な言葉を喋ると更に驚いて、急に大人しくなりました。そうか、竜語か……。ホントにナイスな女性です、惚れ直しちゃった……。

 傷の治療を施すうちにこちらはディノバルドを止める為に必死に太刀をチャージアックスを振るってました!しかし、何を気になったのかこっちの攻撃を無視してディノバルドがナルガクルガとミレリアの方に向いたんです!

 

「し、しまった!ミレリアっ!!」

 

 私も大声で名前を呼んでました!ミレリアも気付きましたが、既に目の前に迫ってます!私の足では追いつけないっ!!尻尾を振るってミレリア達を斬りつけようと薙ぎ払った時です!

 

「おおニャァァァッ!!!」

 

 斧から剣と盾の状態に戻したラゼルが盾を両手に構えて尻尾の攻撃を受け止めてました!!凄いっ!お互いに押し合い、一歩も引きません!私も走って加勢に向かいます!

 

「ラゼルっ!」

 

「ニャぐわっ!」

 

 ラゼルがパワーで押し負けた!?やはり特殊個体です、強すぎでしょ!ラゼルがひっくり返ってます!そのラゼル目掛けて尻尾を振り下ろしてくるディノバルド!

 

「おおおぉぉぉぉっ!」

 

 私も必死で追い付いたっ!ラゼルを攻撃されてなるかぁ!

 咄嗟でした……仁王立ちで、太刀を斜め上に上げて尻尾を弾いたんです!?その反動で、ディノバルドがスタンしてました!

 

「カウンターニャか!?」

 

 ラゼルも驚いたようで、私にそんな高等技術が出るなんて……出した本人が一番ビックリしてます!まぐれ当たりです、二度はないでしょうね。

 

「今の内に、回復を!私はディノバルドを叩く!」

 

 そう叫んで太刀を構えて走ります!ミレリアは急ぎナルガとラゼルの回復に……。

 そして私が倒れてもがいているディノバルドに攻撃するべく太刀を振り上げた時、ディノバルドが勢いをつけて起き上がってきたんです!うわっっっ!?!?

 

 チュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!!

 

 !?!?!?…………。

 

 あ……あの……私の……口に……何か……ゴツゴツした……感触が……しかも……顔に……大きな息が……掛かるんですけど………!?

 

 太刀を振り上げたまま、一歩後ろへ……。目の前には、目を丸くして驚いているディノバルドの姿が………。

 

「ぎゃあぁぁぁぁっ!グェェェェっ!」

 

「ゴガァァァァグェグェェ!!」

 

 キ、キ、キ、キスキスキスキスキスキスキスキスキス~~~~~!!!

 ディノバルドとキスしちゃったぁぁぁっ!!!お婿にいけないぃぃぃぃ!!あ、もう妻が居るんだっけ……良かった………ん!?……妻!?…………はっ…………!?

 

 後方から凄まじい程の殺気が………恐る恐る振り向くと、やはり凄い形相でこちらを睨んでいる御方が………。

 ゆっくり立ち上がって、こちらに歩いて来ます……ちょ、ちょっと待って!ふ、不可抗力です!したくてしたわけじゃないから!こ、殺さないで~~!

 私は頭を抱え込みました!自業自得なんですかこれって、あんまりです……。

 

「レンザの……口びるは……私の……もの……許さない……!!」

 

 いきなりジャンプして元の竜の姿になり、横に身体を捻って回転します!その勢いを利用して尻尾をディノバルドの横顔をひっぱたいたんです!!

 うわ……10メートル程宙に舞って吹っ飛んでいました……さすが二つ名持ちです、最期の一撃と言えば良いのか……起き上がっては来ませんでした……合掌……。

 

 ミレリアは直ぐに擬人化して私に抱きついて来ました、そのまま口びるを奪われます……ああ、ミレリア……良かった……ウルウル……嫌われたのかと思った……好きだ!!

 私もキツくその場で抱き締めながら、人目を憚る余裕もなく暫くキスをしていました……。

 

「ニャッハッハ!!お前たち熱すぎニャ!!」

 

 ラゼルも笑いながら武器を納めていました。半ば呆れてもいたでしょうね。

 

「ニャ!?そう言えば、ナルガクルガニャは!?」

 

 あ、そうでした。あれ!?居ない……何処に……って、このお嬢さん誰!?

 目の前には、色黒で銀色のショートヘアでナイスバディな可愛い女性が………!?

 

「その子が……ナルガ……。」

 

 ハイッ!?ミレリア?今……なんと………………。

 エエエッ!!この子、ナルガクルガですか!?ホントに!?マジか……、モンスターって美人揃いなんですか?他に擬人化出来る個体が居るなんて聞いてません!!

 

「ニャ……初めてニャ、擬人化出来るモンスターを2人も見るニャんて……。」

 

 私も同じく……。こんな事は滅多に無いでしょう。いや、あったりして……。ん!?彼女がラゼルを見つめて頬を赤くしてます。

 

「ニャ、ニャんだ!?」

 

 彼女がラゼルの筋肉質の胸に額を着けて呟いたんです。

 

「好きニャ……♪♪」

 

 なぁにぃぃぃ!!告白ぅっ!あ~~~あ……ラゼルが直立不動で固まって、顔を真っ赤にして蒸気を出してます……。意外と照れ屋さんだったんだww

 改めてラゼルの顔を見上げてウルルン目線で見つめてきます……。

 

「ダメニャか……♪」

 

 ズキューン!!あ、ハートを撃ち抜かれた音が聞こえた……。もうダメですね、ハマりましたね完全にね……。

 

「お、俺で良ければニャ……。」

 

「嬉しいニャ!!」

 

 更に抱きつかれて何回撃ち抜かれた音が聞こえましたかね……。

 

「名前ニャは?」

 

「サーニャ……。」

 

「サーニャ、ニャか……良い名前ニャ……よろしくニャ、サーニャ♪」

 

「よろしくニャ……ニャっと……?」

 

「ラゼルニャ。」

 

「ラゼル……好きニャ……♪」

 

 カップル誕生~~~~!!! もう抱きあっちゃって……こっちが照れる~~!!

 一気に異色カップル2組誕生って信じられます!?でも本当です。

 

「良かった……レンザ……♪」

 

「うん、ミレリア。私の最愛は君だけだよ♪」

 

 私はミレリアの腰に手を掛けて抱き寄せてました。ミレリアも私の肩に横顔を乗せて……ラゼル達を微笑ましく見ているのでした……。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

 

「無事にクリア出来たようですわね。」

 

 村長さんの所に集まって、早速報告に……。ちょっと特殊なケースも有りですが……。

 

「それにしても一体どうなってますの!?ミレリア以外に擬人化するモンスターが居たなんて……初耳ですわ。」

 

「私達もです。こんな事が起きるなんて私達自身が一番驚いてますよ。」

 

「ニャ、ニャァ?サーニャと一緒に暮らしたいニャがダメニャか?」

 

「そ、そうですわね……。」

 

 さすがに村長さんも困ってしまいました。私だけじゃなくラゼルまで彼女が出来るとは……。

 

「村長さんお願いします。ラゼルは私にとって初めてのハンター仲間です、大切にしたいと思ってます。ラゼルにも彼女が出来て私も喜んでます。良い関係になれるとも……なのでお願いします、一緒にさせてあげてください!」

 

「ニャ……レンザニャ……。」

 

「私も……お願い……する……。」

 

 私もミレリアも頭を下げて村長さんに頼んでました。村長さんも観念したようで……。

 

「ふうっ……貴女にまでお願いされるとはね……天候が悪くならない事を祈りますわ……。」

 

「ニャ!?それニャ……!?」

 

「良いですわ。但し、くれぐれも竜という事を内密に。バレればただでは済みませんよ、私も保護しきれないと思いますわ。」

 

「ニャった~~!!」

 

「ありがとうございます!」

 

「礼を……言う……。」

 

「貴女がお礼を言うなんて……変わったわね……昔はそんな事、言った事も思った事もありませんでしたわ……。」

 

「そうか!?……じゃあ……レンザの……お陰……。」

 

「えっ!?私の!?」

 

 ミレリアが照れて私の背中に顔を隠してました……可愛い女性です。

 

「では、1つ条件があります!」

 

 急に村長さんが大きな声を上げました。しかも、条件って……。

 

「レンザさん、あなたの新居の隣にラゼルの家を建てる事……それが条件です!」

 

「「「「えええっっっ!!!!」」」」

 

 あの……一体……私の人生……どうなってくの!?!?!?次回に続きます……。

 

 

 

 

【挿絵表示】

物語の古龍とは違いますが……書いてみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 読了ありがとうございます。次は今しばらくですが……お付き合いください。
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