何回もスイマセン、レンザです。 あの……この歳になってから、急な転機が訪れて……妻が出来ちゃって……ハンター仲間が出来ちゃって……しかもその仲間にも彼女が……この2人の彼女は超特殊で……超が付くほどの美人で……超内密で……。この2人の正体を知っているのは、極限られた人間と皆さんだけ……内緒ですからね……。
こんな急展開ありですか!?いや、実際そうなんですけどね。
只今、ユクモ村にて私の家が完成し更に隣に仲間になったラゼルの家を新築中……。
私達は一応引っ越しは出来ました。大きめ!?と言ってもそうでもありません、居間や寝室・武具やアイテムの部屋など必要な部屋がある感じです。
あ、でも唯一有難かったのは、お風呂とベッド!大きめの露天風呂にふわふわのダブルベッド!ここは正に贅沢な感じで……。
ラゼルの家も似たような感じになるとの事で、まだ時間があります。まずは4人で武具屋さんに向かう事に……。
でも複雑な感じがします、だって武器や防具を作りに行くんですよ!?モンスターと戦う為に……ミレリアやサーニャと戦う訳ではないですけど、他の種を倒す為に武具を用意する……。でも、私も少しは強くなってミレリアを守りたい……気持ちの整理がつかないままに武具屋さんに着いてました。取り敢えずはラゼルの防具を作って貰わないと……。
「いらっしゃ……い……♪」
あ……そりゃ、お店のお兄さんもドキドキですよね……なんせ美女が2人も居るんですから……。
「すまんニャ、これで防具を一式作って欲しいニャ。」
そんな事はお構いなしにラゼルはカウンターに素材の入った大きな麻袋を出しました。店員さんが中身を覗いてビックリ!
「こ、これは……!?」
「そうニャ、”燼滅刃”ニャ。」
そりゃ驚きますよ。G級やHRの開放組なら持ってきそうなものですが、私達がとなると不思議の様ですし。
確かに、“最後の一撃”は彼女でしたが……。
「直ぐに……出来る……の!?……。」
「い、いや、すぐにとはいきませんが……。」
「おおっ!低いランクで二つ名を倒したってのはあんたらか?」
奥からこれもまた体躯の良い違った筋肉質のスキンヘッドに眼帯をしているおじ様が出てきました。
「と、頭領!!」
「いや、ラッキーとしか言いようがなくて……。」
「ん!? あ~!やっぱり!声がしたから出てみればあなた達だったの!」
「えっ!?ムーランさん!?どうして?」
「あ、言ってなかったっけ?これ、うちの旦那!ここはうちのお店なの!」
「「「「な、なにィィィィっ!!!!」」」」
は、はははは。有りですかそれ?旦那さん照れてるし!でも仲が良さそうで……そりゃパーミラちゃんは可愛い訳だ。
「で、燼滅刃の防具一式だって?」
「そうですね、素材は間に合いますか?」
「どれどれ、おお間に合いそうだ。分かった預かるぜ!」
「良かったニャ、お願いするニャ。」
「了解だ、出来上がったら連絡する。何日か待ってくれ。」
「宜しくお願いします。」
「あんたは、レベルアップしなくて良いのか?」
同じ防具を作れるのに……と言いたげでしたが、今回クエストを受注したのはラゼルですし、素材を欲しがったのも彼です。
私が望んだ訳ではないので、彼に申し訳なく……。
「私は次の機会に……あ、でも太刀を作って貰えますか?折角なので♪」
「おお、なかなか強いぜその太刀も。分かった了解だ!出来上がったら連絡する、それまで待ってくれ。」
「宜しくお願いします。」
「太刀ニャか……それも良いニャが大剣かチャージアックスも捨てがたいしニャ……。」
「はは、まずは頼んだものが出来上がるまで待とうよ。急いでる事も無いし。」
「そうニャな、帰ろうニャ。」
そうお互いに納得して武具屋さんを後にしました。出来上がるまでのお楽しみです……。
「で、家はいつ頃完成するって?」
「そうニャ、後5日程だそうニャ。」
「そうなんだ?意外と早いんじゃないか?」
うん、早いですよね?1ヶ月~2ヶ月はかかるかと思ってましたが……まあいいか。
「そうニャのか?その辺は良く分からないニャが……。」
まあ、似たような家になりそうなのは気のせいかな?住み心地は良いと思うけど。それはそうと……。
「2つ名の装備か……、カッコいいと思うよラゼルが装備すれば。」
「そうニャか?似合う奴はいくらでも居るニャと思うニャが?」
「そんな事はないさ、私が装備したとして着こなせるかどうか……それと扱いきれるかどうか……。」
「ニャっはっは!今でもディノバルドの装備じゃニャいか、大丈夫ニャよ♪」
「そうかな?そう言ってもらえると嬉しいけど♪」
「大………丈夫……レンザ……似合……う……♪」
「ありがとう、ミレリア♪」
「うふっ♪」
私の腕に抱きついて頬を肩に寄せて来ます、また美人な彼女がこんなに寄り添ってくれるなんて夢から覚めちゃいけないような……いや、現実ですけど。
もう、こっちが照れまくりです♪周りの男性からの視線が凄く怖い……恨めしそうにかなり睨まれてます、なんでお前が……と言いたげに……。
とまあ、そんな視線を浴びながら取り敢えず自宅に向かっている時の事です。
「レ、レンザさ~んっ!」
はいっ!? 後ろを向くと村長さん所の執事さん?ど、どうしたんですかね、そんなに慌てて!?
「だ、大丈夫ですか?急にどうしたんですか、何かあったんですか?」
あんまり息を切らしながら全力で走って来たものですから、ただ事では無さそうに思いました。
「し、ハア、至急、ハア、屋敷の、ハア、方へ、ハア、お越しくださいっ!」
「お、落ち着いて!?一体何があったんですか?」
「お……水……。」
ミレリアが気を利かせて水のボトルを手渡します。
「す、すみませんっ!ハア、ありがとうございますっ!」
すぐに口を付けて一気に飲み干してました。
「ただ事ニャ無さそうニャ。」
さすがにラゼルも気付きますよね。
私はラゼルと顔を見合せて頷きます。ミレリア達も一緒に行くと頷いてくれました。
「では、私達は先に向かいます。貴方は少し休んで来て下さい。」
「わ、わかりました。ありがとうございます。」
そう返事をしてその場に腰を落としていました……。よっぽどの事じゃないと倒れそうな勢いで走って来ませんよね。
私達も急ぎ屋敷の方へと向かいます。何事が起こっているのか……いや、大変な事が起こっていました……。
足早に屋敷の中へと歩を進めると、村長さんの部屋に向かいます。ノックをしてすぐにドアを開けました。
「失礼します!」
「来てくれたのですわね、中へどうぞ。」
落ち着いているようで、緊張感を漂わせている彼女は冷静を見せるように私達にソファーに腰かけるように促しました。私達も黙って頷き腰かけます。
「落ち着いてよく聞いて欲しいのですわ。今日、遺跡平原で”ゴア・マガラ”が出没したらしいですの。」
「なっ!?!?」
「ニャンと……。」
「ゴア……マ……ガラ……。」
「緊急事態ニャ……。」
さすがに全員沈黙します……。厄介なモンスターが出たもんです……ま、まさか……私達に討伐しろとか言います!?
村長さんの顔を覗き込むとそうだとばかりに口元に笑みを浮かべてます!む、む、む、無理無理無理っ!!絶対に無理っ!!
“黒蝕竜”とも呼ばれるモンスター……狂竜ウイルスを持ち、全身が黒く筋肉質の四肢があり、翼には大きな手の様に動く爪を兼ね備えています。そんな強力なモンスターが出現するとは……。
「あなた方にその討伐をお願いしたいのですわ……。」
やっぱり来た~~~!!!討伐って、私達が勝てるとでも!?
「い、いや、待ってください!私達の実力じゃ叶いませんよ!勝てる見込みがありません!」
「そうですわね……貴方だけなら……♪」
口元に笑みを浮かべて私達を見回してる……まさかこの4人なら勝てるとでも……?
「ニャ!?おいら達ならと思ってニャいニャか?」
「ええ、そのつもりですわ♪」
ぎゃあぁぁぁ!やめて~~~!!死んでしまうぅぅぅ!
「それは買い被り過ぎニャ、いくら彼女達が居ると言っても勝てるかどうか分からないニャ。」
「いいえ、あなた方なら勝てますわ!」
な、なにその自信!?どっから出てくるんでしょ!
勝てるのかなホントに……。
「たた…かって……み……れば……わ……かる……。」
ミ、ミレリア………分かった、ミレリアの言う通りかも知れないですね。戦う前から逃げ腰な訳にはいかないな……。
「了解です!このクエスト引き受けます。」
「ニャ!?やる気ニャか?」
「ああ、遅かれ早かれぶつかる気がするしね。それならこっちから仕掛けてみようかと思ってさ……手伝ってくれるだろう?」
「当然ニャ!大事な仲間を1人で行かせる訳がないニャ。一緒にやろうニャ!」
「ありがとう、それでこそ相棒!」
「あた……し……た……ちも……いる……。」
「分かってる、傍に居てくれるだけで安心するよ♪」
「良か……った……♪」
「あたしも、傍に居るニャ♪」
「ニャ♪ありがとうニャ♪」
「分かりました、分かりましたからいちゃつかないでくださいな。」
ははは……村長さんが頭抱えてる……頼む人材を間違えたかと思ってるかも……。でも、頼んで来たのは村長さんですからね……♪
それから私達は村長さんの家を出て、武具屋に寄ってみようとなりました。頼んだ物がいつ頃出来上がるか気になったんです。
で、寄ってみると後2日ほどかかるとの事。他にも準備が必要なものがあるし、一旦帰宅する事に……。
まあ、必要最低限な必需品は調合してと……持てるだけの物は持って行かないと。
ああ、それとラゼル達も私の家で同居する事に。勿論彼女達はベッドで。私達は床に柔らかい物を敷いて寝る事に……。唯一風呂に入る事が出来るのは有難かった……これが無いとゆっくりした気がしません。
食事は猫飯屋で済ませて来たので、寝るまでテーブルを囲んで話していました。
「どうやって倒すニャ?」
「う~ん、どうやって……か……?」
「あの狂竜ウイルスは苦手ニャ。」
「サーニャでもダメニャのか?」
「うん、嫌い……取り込まれそうにニャる……。」
成る程、いくら大型モンスターと言ってもウイルスに取り込まれれば自我を無くして暴走する、効き目が無いんじゃなくてあり過ぎるくらいですからね、気を付けないと……。でも、ミレリアは!?
「ミレリアはどうなの?」
「あ……たし……は……わ……りと……だ……いじょう……ぶ……。」
「ニャ!?そうニャのか?」
「凄いニャ♪」
「私もびっくりだよ。そうなのかい?」
「うん……まっ……たく……じゃ……な……いけ……ど……。」
力の差!?でしょうか?それとも耐性があるとか?いやぁ、聞いた事が無いから驚いたんですけど。でも、それは優位な事ですよね。戦える確率が増えたという事で……。
「なら、サーニャには後方からの援護を頼もうかな?危ないと思ったら直ぐに一度隣のエリアへ避難するんだ。無理をしたらダメだよ。ラゼルも心配するし。」
「そうニャな。大事な彼女を危険にする訳にはいかニャいしな♪」
「ありがとうニャ、ラゼル♪」
ホントにラブラブですね。見てるこっちが照れます……。
「あ……たし……は……?」
「ミレリアは私とラゼルが前面で戦っている時にその周りから攻撃しつつ、回復で援護して欲しいんだ。そうすれば私とラゼルはひたすら攻撃に集中出来る。地味な戦い方だけど、消耗を抑えつつ相手のスタミナや体力を奪うにはそれしかない。頼めるかな?」
「も……ちろ……ん……ずっ……と……そば……に……い……たい……し……♪」
「ありがとう♪」
嬉しい事を言ってくれます。やっぱり私には彼女だけ♪のろけ過ぎだって?勿論です!私の大事な”妻”ですから……♪
そして……ラゼルの家も完成し、武具も出来上がったと連絡があり、私達は武具屋さんへと向かったのです…………。
読了ありがとうございます。次回は装備を整えていざ出陣!?となります。お楽しみに♪
紅龍騎神でした……♪♪