ネグレクトされた少年がトレセン学園で幸せになる話   作:山吹色ノ大妖精

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祝勝会

「キタちゃん、メイクデビューおめでとう!」

「素晴らしい勝利でしたわ。キタサンブラックさん」

「中々に面白いレースだったぜ!キタサン!」

「あ、ありがとうございます!テイオーさん!マックイーンさん!ゴルシさん!」

 

 メイクデビューから翌日、チームアルゴノーツはチームスピカのテイオーとマックイーンさんとゴールドシップと一緒にキタちゃん及びチームアルゴノーツ初勝利の祝勝会をしていた。メイクデビューに勝っただけで浮かれすぎではと思われるかもしれないが、そこはご愛嬌だ。

 

「よっしゃあ!ゴルシちゃんが獲ってきたマグロをご馳走してやるぜ!」

「ちょっとゴールドシップさん!?何処から持ってきたのですか!?」

「マックイーンさん、いちいちゴルシの行動に突っ込んでいたら拉致が開かないですよ。ゴルシなんですから」

「は、はあ・・・」

 

 マックイーンさんはいつもゴルシに振り回されているのでゴルシに対してツッコミ癖が付いてしまっている。突っ込んでばかりでは余計に疲労するので時々窘めているが、最近ではマックイーンさんが一緒にお出かけする際にスポーツ観戦などで弾けているようでゴルシの陰に隠れた天然ボケ役である事が分かってきた。

 

「ゴルシさんが持ってきたマグロ美味しいです!」

「おう、そりゃ良かったぜ」

「よーし!食べ終わったら皆んなでゲームしようよ!ボク、色んなもの持ってきたよ!」

「いいね、とことん楽しもう」 

 

 こうして食事を済ませた俺たちはパーティゲームで盛り上がった。その中でジェンガやルドーは盛り上がった。因みに負け星はマックイーンさんが一番多くて、勝ち星がダイヤちゃんが多いと言う結果に終わった。祝勝会が終わった後は皆んなで片付けを済ませて解散しようとしていた時だった。

 

「ミノルさん、少しお話しがあるのですが、よろしいでしょうか?」

「わかりました。場所は変えますか?」

「ここで大丈夫ですわ」

 

 残りのメンバーを帰して俺はマックイーンさんとの二人きりで話し合うことになった。異性と二人きりは正直言って初めてだ。

 

「それで、話ってなんですか」

「実はチームスピカはチームアルゴノーツに夏合宿の合同練習を提案します」

「夏合宿・・・俺は一回も同行したことなかったけど、いいの?」

「トレーナーさんはミノルさんが担当を取ったら一緒に行くと計画していましたから。それと・・・」

「それと?」

「夏合宿にニ週間休みがあるので、ご一緒に海で遊びませんか?」

 

 マックイーンさんは顔を赤らめながら言った。俺としてはマックイーンさんとは仲良くさせてくれるから断る理由は無かった。

 

「いいですよ」

「ほ、本当ですか!ありがとうございます!」

「話を戻しますが、師匠はいつ頃に合宿に行くと話されていましたか?」

「はっ、そうですね。トレーナーさんからは一週間後と聞きました」

「二週間後ですね。承知しました」

「はい、楽しみにしてますね」

 

 俺はメモにペンを走らせ記録して俺たちは解散した。マックイーンさんと海で遊ぶからには水着が必要になったので、水着を買いに行く必要があるだろう。そしてマックイーンさんの前で恥ずかしいものを選びたくない。

 

「そうだ。母さんにどんな水着がいいか一緒に出かけよう」

 

 そうと決まれば、この時間は退勤だと思うので母さんの電話に掛ける。

 

「もしもしミノル。珍しいですね、貴方が電話を掛けてくるなんて」

「うん。それについてなんだけど・・・」

 

 俺は母さんにスピカと夏の合同練習をする旨と遊ぶための水着を一緒に買いたいという話をした。

 

「あらあら、それなら任せてくださいね。それにしても久しぶりですね。ミノルとお出かけするのは」

「うん。楽しみにしてる」

 

 俺は電話を切りトレーナー寮へ帰った。祝勝会でお腹も溜まっているので、体を洗い歯を磨いて寝ることにした。

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