ネグレクトされた少年がトレセン学園で幸せになる話   作:山吹色ノ大妖精

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トレーナー試験

「トレーナー試験・・・ですか、けど母さんは・・・」

「ええ、だけど今の貴方なら、きっと大丈夫な筈」

 

 今日は久しぶりに母さんに一緒にご飯を食べようと誘われて、お気に入りのカレー店で食べていると、母さんからトレーナー試験を受けないかと言われた。急にどうしてだろう・・・。母さんは俺がトレーナーになるのを嫌がっていた。理由を聞いても教えて貰えず、どうしようと思っていたが、これは渡に船だ。それに・・・

 

「母さん」

「何?」

「俺はウマ娘が好きだ」

「・・・」

「母さんに助けて貰った後に彼女達の走る姿を見て俺も彼女達のようになりたいと願った・・・まぁ、俺はウマ娘じゃないから無理だけど」

「・・・」

「そしてトレーナーの存在を知った。輝く彼女達を支える立派な大人、それこそ俺のなりたいものだと確信した」

「・・・貴方はトレーナーになりたいのね?」

「うん。俺はトレーナーになって、立派な大人になる」

 

 自分の想いを母さんに伝えた。そして母さんは目を閉じて深く考えている。

 

「わかりました。頑張りなさい」

「ッ!、ありがとう!母さん!」

 

 母さんの激励に思わず大きな声で返事をしてしまい、周りの人達に注目されてしまった・・・恥ずかしい・・・

 

 

 

 

 あの後、お会計してそれぞれの家に帰った後、愛しい息子の言葉思い返す。彼の想いの強さを受け止めてあの子はすっかり立派になったなと思う。しかしあの子は知らない。レースで走っている彼女たちの姿を敢えて言うなら仮の姿、ウマ娘は独占欲が強くトレーナーに依存しやすい、もし彼が凄腕のトレーナーになって担当を持ったのなら、きっと大変なことになるだろう。更に言うなら彼に恋をしている生徒は沢山いる。そして何よりも・・・

 

「あの子に恋人ができる未来が気に入らない自分がいる・・・」

 

 ・・・考えても仕方ない。今はもう遅い。寝よう。どうかあの子に幸せが実りますように・・・

 

 そしてミノルがトレーナー試験を受けた後日、世界で最年少のトレーナーが誕生した。そのニュースは一部のメディアに取り上げられた。

 

 

 

 

 今日は入学式の後日、新入生のウマ娘による選抜レースである。レースが一通り終わり、注目されているウマ娘は今は沢山のトレーナーに囲まれてスカウトを受けている。

 

「完全に出遅れた・・・まぁ、スカウトできても俺はまだ子供だからなぁ・・・」

「ミノル」

「あ、母さん」

「少し話があるけどいい?」

 

 自分の歳で落ち込んでいると後ろに母さんがいた。どうやら話があるらしくついていくと、自分とその担当が使う予定のトレーナー室に着いた。

 

「実を言うとね、ミノルに担当して欲しい子が二人いるの」

「え・・・二人?」

「いきなりかもしれないけど、ミノルも知っている子だから安心していいよ」

「いや、どう言うことなの!?」

「入ってみればわかるわ」

 

 俺の知ってる人らしいけど誰だろう・・・いや心当たりに丁度二人いる。まさか・・・

 

「・・・失礼します」

「「ミノル君!」」

「どわぁ!?」

 

 聞き覚えのある声と同時に押し倒される。去年、一人でゲームセンターに行くと、クレーンゲームの前に涙目になっている二人組のウマ娘がいた。どうしたのだろうと話を聞いたら、マックイーンさんとテイオーのぱかプチが取れずへこんでいたらしい。そう聞いた俺はクレーンゲームにお金を入れて二つのぱかプチを取って二人にあげた。そのまま色々話して仲良くなって以来会っていなかったが、やっぱり二人も来ていたか

 

「久しぶり、キタちゃん、ダイヤちゃん」

「うん!」

 

 キタサンブラックとサトノダイヤモンドがいる。二人に会えたのは嬉しいけど・・・

 

「二人が俺の担当に?」

「そうだよミノル君・・・あっ、自分に出来るのかって思ってるでしょ?」

「何でわかるんだよ・・・」

 

 さっきダイヤちゃんに当てられたように、俺に二人が務まるのか心配だ。そう思っていると母さんが俺の肩に触れる。

 

「大丈夫よミノル、そもそも貴方はトレーナー試験では主席合格なのよ?」

「・・・まぁ、そうだけど」

「それじゃあ、キタサンブラックさん、サトノダイヤモンドさん、息子をよろしくお願いしますね?」

「「はい!」」

「そこは逆じゃないか!?」

「「「あははは!」」」

「もおぉ!」

 

 俺が任される筈なのに何で任す側になってるんだ!?俺がツッコむと三人が笑い出した。何だこれ・・・

 

 

 

 

 やっと会えた。優しくて大好きな彼、彼にはウマ娘にしか感じない惹きつける力がある。トレセン学園に忍ばせたサトノ家の人間からの報告では、彼に恋をしている人は本当に沢山いるらしい。その中には私の憧れのマックイーンさんもいる。

 

「(・・・負けたくない。キタちゃんにもマックイーンさんにも)」

 

 一応、キタちゃんと同盟を組んで、ミノル君と一緒に入れるようにお父様に根回ししてくれたから、良いスタートラインが取れたと思う。だから・・・

 

「「これからもよろしくね!ミノル君!」」




今思いついた中で今後書いていきたい話
・たづなさん逆光源氏計画完遂ルート
・メジロマックイーンの専属トレーナーifルート
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