ソードアート・オンライン 〜君と共に〜   作:楽々亭

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第15話 開戦と負け犬達の健闘劇

 アインクラッドは日没を迎え、夜になると同時に、緊急イベントクエスト《星夜祭》が始まった。

 頭を切り替えたカイトは、開始と同時にクエスト欄でボスのいる階層をチェックする。

 

『ザ・アリウス、第12層《災禍の遺跡》』

『ザ・タウルス、第25層《エルム草原》』

『ザ・ゲミニ、第40層《リムル湖》』

『ザ・カンケル、第16層《イェーグリム鉱山》』

『ザ・レオ、第30層《フラムジャングル》』

『ザ・ヴィルゴ、第47層《思い出の丘》』

『ザ・リブラ、第24層《カルロの森》』

『ザ・スコルピウス、第50層《アルゲード》』

『ザ・サギッタリウス、第44層《バルフィック河》』

『ザ・カプリコルヌス、第3層《迷い霧の森》』

『ザ・アクアリウス、第28層《狼ヶ原》』

『ザ・ピスケス、第35層《ミーシェ》』

 

 各《ホロスコープス》の名前の隣には滞在階層が、そしてさらにその隣には主街区、あるいはフィールドダンジョンの名前が表示されている。おそらくイベントボスの現在地だろう。

 そしてカイト達のいる30層に《ザ・レオ》が出現していた。

 

「キリト! エギル!」

「あぁ、わかってる」

「よしっ、行くぜ!」

 

 三人は《マテリア》を飛び出し、30層の東にあるフィールドダンジョン《フラムジャングル》へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユキのパーティーは待機していた階層の一つ下に出現した《ザ・ピスケス》と対峙していた。

 転移門で移動した先には、全身を青い鱗で覆った体長5メートル程の巨大な魚が、35層主街区《ミーシェ》の道の地面スレスレを浮遊していた。鱗は日の光を反射してキラキラと輝き、口には鋭く尖った歯が見え隠れする。

 

「まさかいきなり主街区とはな……」

「こちらから行く手間が省けたと思いましょう」

 

 アレッシオに限らず、他のメンバーも似たような感想を抱いていた。てっきりイベントボスは迷宮区やフィールドからのスタートだと思い込んでいたからだ。だがラザレフの言うとおり、わざわざ索敵する必要が無い分、プレイヤー側にとってはある意味好都合だろう。

 

「三枚におろして刺身にしてやるぜ!」

 

 レイモンドが背中に背負った両手剣を抜刀した。

 

「やってやるッスよ〜」

「串刺しにしてやらあ!」

 

 モーガンとエリックもそれぞれが武器を構える。

 

「まずは様子見だよ。ラザレフ、モーガン、お願い!」

 

 ユキの指揮で盾持ち戦士の二人が盾を構えて前に出ると、ピスケスが突進を仕掛けてきた。盾で受け止めた二人は少々押されはしたが、なんとか踏ん張った。その後ろからアレッシオが飛び出し、ピスケスの側面に両手剣垂直三連撃ソードスキル《ハーバレック》を放つと、HPがガクッと減少した。

 

「図体のわりに軽い攻撃ッスね」

「防御もたいしたことない。これなら六人で充分だ」

 

 第一線で活躍する攻略組にとって、35層クラスでは最早相手にならないようだ。

 

「ラザレフとモーガンはそのままタゲ取りお願い。みんなで側面から攻撃するよ!」

『おうっ!』

 

 ユキの呼び掛けに五人の声が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 47層のフィールドダンジョン《思い出の丘》へと通じる石造りの一本道をアスナ達が進んでいく。

 この道に出現する植物型モンスターは47という階層に比例しない強さであり、攻略組の手に掛かればあっという間に葬り去ることができる。苦戦することなく先へ先へと進むと、アスナ達の進行方向から一つの影が見えた。

 その正体は肌が透き通るように白く、真っ白な服に身を包み、金属製の胸当てをつけた女剣士だった。黄金色の髪をなびかせながら堂々とした面持ちで歩き、アスナ達の元へ一歩ずつ近づいてくる。その女剣士はアインクラッドの全女性プレイヤーの中で、五本の指に入る美しさを持つと言われているアスナに負けず劣らずの容姿をもっており、《血盟騎士団》の団員達が思わず見惚れてしまう程だ。

 しかし、彼女はプレイヤーなどでは断じてない。女剣士の頭上には四本のHPバーと名前が表示されていた。

 

《ザ・ヴィルゴ》。

 

 それこそが女剣士の名前であり、大きさはプレイヤーと変わらない人型だが、紛れもなく12体いる《ホロスコープス》の一体だ。

 

「戦闘準備!」

 

 アスナが叫ぶと、団員達は剣を構えた。

 ヴィルゴはアスナ達との距離が10メートル離れた場所で歩みを止める。右手を後ろに回し腰に差してある短剣を抜く。膝を少し曲げて姿勢を低くし、剣を身体の前に構えた。どうやら戦闘体制に入ったようだ。

 睨み合う両者。先に動いたのはヴィルゴだった。

 その手に持つ短剣がライトエフェクトを纏うと、10メートルの距離が一瞬にして縮まった。

 

「ぐあっ!」

 

 アスナの左にいた男性団員が声を上げた。彼がヴィルゴの繰り出した短剣中位突進技《ラピットバイト》で吹き飛ばされたからだ。

 アスナは出が早く隙の少ない細剣基本ソードスキル《リニアー》を、すぐ横にいるボスに向けて放つ。《ラピットバイト》によって課せられた短い硬直時間から解放されたボスは、こちらも出が早く隙の少ない短剣基本ソードスキル《スラッシュ》で《リニアー》に対抗した。剣と剣がぶつかり、ボスに隙が生じる。

 アスナが作った隙を逃すまいと、別の男性団員が片手剣のソードスキルを発動。剣先がヴィルゴを完全に捉えたかにみえたが、肩と肩にかかった黄金色の髪を掠めた所で、ボスはその場から後退して距離を取る。直撃には至らなかった。

 

(手強そうね……でも……)

 

 それでも、アスナの顔に焦りは微塵もない。

 

「私の親友ほどじゃないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ディアベル・キバオウの率いる《MTD》のメンバーは、30分掛けて25層のフィールドダンジョン《エルム草原》に辿り着いた。数は少ないが所々に枝が細く高い木が立ち、草丈の低い植物が地面をうっすらと覆っている。視界を邪魔する遮蔽物がほとんど無いので、非常に見渡しがいい。

 現在確認されているフィールドダンジョンの中で最も広く、さらにモンスターの湧きが比較的早い事で有名なため、他のプレイヤーとモンスターの取り合いにならず、効率的なレベリングスポットであるのは最前線だった頃から今に至るまで変わらない。いつもなら中層プレイヤーがレベル上げのために戦闘を行っている姿があるが、今日に限って言えばそんな光景は見られなかった。

 

「静かだな……」

 

 ディアベル達以外にプレイヤーの姿は見当たらない。それどころか、いつもならそこら中で湧く巨人型モンスターに一度も遭遇していない。システム上の都合なのか、普段なら見ることのできない異様な光景に、ディアベル達の心の中にある不安と緊張が増す。

 一歩ずつ警戒を怠ることなく《エルム草原》を進む。未だ発見には至ってないが、《ザ・タウルス》がこのフィールドにいるのは間違いなかった。

 

「ディ、ディアベル隊長! 右! 右です!」

 

 《MTD》メンバーの誰かが右を見るよう促し、ディアベルだけでなくメンバー全員が視線を移す。彼らの瞳に映ったのは遥か彼方というほどでもないが、やや離れた所にいる巨大な物体だった。プレイヤーの数倍の大きさを誇る巨躯を持つそれは、二本の足を動かし、猛スピードで接近する。

 

「全員、構え!」

 

 全体指揮官のディアベルが発した声で各々の装備に手をかける。急接近するそれはディアベル達から数十メートル離れた場所で高く跳躍し、ディアベル達の頭上を飛び越えた。斜め45度に放ったボールのようにアーチ型曲線の軌道を描き、着地すると地鳴りと地響き、そして土煙が舞う。背中を向けていたそれは180度向き直り、黒い眼でプレイヤーを睨みつけた。

 

《ザ・タウルス》。

 

 藍色の鎧と兜で上半身と黒い角の生えた頭部を覆い、背中に背負っているのは身の丈ほどもある巨大な斧。鎧の下に見え隠れする筋骨粒々とした琥珀色の身体は、パワフルな印象を与えるには充分すぎる程で、その姿はギリシャ神話に出てくるミノタウロスのようだ。

 鼻息を荒くして偶蹄類(ぐうているい)特有の(ひづめ)で地ならしをすると、鼓膜を震わせるどころか破けるのではないかという程の雄叫びを上げた。

 

 ――ブモオォォォォォォォォォオ!!!

 

 これは只の雄叫びではない。かと言ってプレイヤーを威嚇するためでもない。

 その正体はモンスター、さらに言えばフロアボス級のモンスターが持つボス専用スキル《咆哮》。これは攻撃型のモンスターが自身のステータス上昇のために使用するスキルだ。

 ビリビリと肌に空気の振動が伝わる程の叫びを終えると、腰を膝の高さまで落とし、黒い角にエメラルドグリーンの光が宿る。姿勢を低くしたまま両腕を広げ、角をプレイヤーに向けて突進してきた。

 

「ソードスキルか……壁戦士(タンク)A隊、前へ!」

 

 重厚な鎧を着た壁戦士(タンク)A隊が横一列に並び、盾を構える。タウルスの角と盾がぶつかり、壁戦士(タンク)隊の位置が若干後方へ押されてしまったが、耐えれない程ではなかった。

 現実世界なら大型トラックが勢いよく突っ込んでくるのを大の大人数名が正面から止めるに等しい行為で、本来なら轢き殺されてもおかしくない。しかしここは仮想世界、ゲームの中。この世界ではプレイヤーのステータスがものをいい、ステータスが高ければ自分の身体よりも大きなモンスターを剣一本で吹き飛ばす事も出来るし、受け止める事だって可能だ。

 そして一人では困難でも、複数人で行うことだって出来る。タウルスの突進を受け止め、ソードスキルを使用したことでボスに硬直時間が訪れる。

 

「オフェンスA・B隊、今だ!」

 

 そしてその隙を見逃す程、ディアベルは甘くない。

 

「うおぉぉぉぉぉお!」

 

 《MTD》のオフェンス隊がソードスキルを発動させて攻撃を繰り出す。ボスのステータスはかつて《MTD》を苦しめた25層ボスと同等だが、《MTD》のメンバーは違う。いつか攻略組に戻れるようにと日々鍛錬をつんできたその剣技は、ボスのHPをガクッと削った。

 硬直から解けたタウルスに対し、壁戦士(タンク)A隊は《威嚇》スキルで憎悪値(ヘイト)を上げ、タゲを取り続ける。タウルスはその太い腕を大きく振りかぶり、右、左、右と拳を連打することで、壁戦士(タンク)A隊のHPがジワジワと減少した。

 

「タンクB隊、準備せぇ! スイッチや!」

 

 キバオウの指示で壁戦士(タンク)B隊がA隊の後ろで待機し、隙を見てスイッチする。HPの減少した壁戦士(タンク)A隊はそれぞれがポーションを口にし、回復に務めた。視界の端にあるHPの残量がゆっくりと上昇した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦闘開始から30分が経過した。

 タウルスに着実にダメージを与えることでHPは減少の一途を辿っていく。しかしHPが一段減少する毎に《咆哮》スキルでボスはステータスの上昇を図り、残り一段となる頃にはボスの突進を受け止めるのがギリギリになっていた。それに加えて未だに背負っている斧、ボスにとっての伝家の宝刀は抜かずじまいだ。

 

「うらぁぁぁあ!」

 

 オフェンスB隊に混じり、キバオウが片手剣三連撃ソードスキル《シャープネイル》でダメージを与えた瞬間、タウルスのHPが赤く染まった。

 するとボスは雄叫びを上げて鼻息を荒くし、全身に力を入れてその場で踏ん張り、身に付けていた鎧にヒビが入る。ヒビは鎧全体に広がり、最後には砕け散った。砕けた鎧の下にはさっきよりも膨れあがった筋肉が姿を現し、心なしか身体全体が一段と大きく見える。そして今まで抜くことのなかった背中の斧に手をかけ、ゆっくりと引き抜いた。

 

「おそらく今までのようにはいかない。ここからは壁戦士(タンク)A・B両隊で攻撃を受けるぞ!」

「おうっ!」

 

 ステータスアップと両手斧による大幅な攻撃力上昇を予想したディアベルが指示を飛ばす。壁戦士(タンク)をこれまでの二倍配置して、攻撃を受け止める作戦に出た。

 斧を両手で握って構えたタウルスは、壁戦士(タンク)隊に向けて斧の横薙ぎを振るった。

 

「ぐ……ぐあぁぁぁぁぁあ!」

 

 その威力は想像以上だった。タウルスの横薙ぎはいとも簡単に《MTD》の壁戦士(タンク)隊を吹き飛ばし、HPを注意域(イエローゾーン)にまで減少させた。しかもこれはソードスキルではなく、ただの斬撃だった。

 

「う……あ……」

 

 そしてこれを見た《MTD》メンバーの頭に、忘れようにも忘れられない、25層フロアボス戦の光景がフラッシュバックした。双頭の巨人が武器を振り回し、その圧倒的火力でもって自分達の仲間を葬っていくその情景を。

 

「うわあぁぁぁぁあ!」

 

 あの時以来に感じた死の恐怖がふつふつと込み上げ、それに耐えきれなくなったプレイヤー達が叫ぶ。彼らの心に負った心的外傷(トラウマ)は、未だに癒えてはいなかった。

 

「こ、こんな所で死にたくねぇ!」

「む、無理だろ! こんな……こんな化け物相手に!」

 

 不安や恐怖といった負の感情は周囲に伝染していく。戦場は阿鼻叫喚(あびきょうかん)の地獄絵図と化した。戦線が完全に崩壊するのは、誰の目から見ても明らかだった。

 

「くっ……みんな、落ち着くんだ!」

 

 一刻も早く体制を立て直したいディアベルだが、そんな彼の言葉が恐怖に支配されたプレイヤー達に届くことはなかった。

 

「て、転移――」

 

 この場から逃げ出すため、転移結晶で離脱しようとする者が現れる。

 しかし、戦線が安定するのを悠長に待っている事も、戦意をなくして逃げる臆病者に対して見て見ぬ振りをするような事も、ボスはしない。

 転移結晶で離脱しようとするプレイヤーに反応したタウルスは狙いを定め、そのプレイヤーを斧で薙ぐ。だがそんなボスの前に、一人の男が立ちはだかった。

 

「うらあぁぁぁぁぁあ!」

 

 サボテン頭が特徴のキバオウが、剣でボスの攻撃を防いで仲間を守ろうとする。だが複数の壁戦士(タンク)ですら防げなかった攻撃を、キバオウ一人で防げる筈もない。案の定キバオウは吹き飛ばされ、転移結晶で離脱しようとしたプレイヤーを巻き込む。その結果、離脱しようとしたプレイヤーの転移がキャンセルされた。

 

「キバオウさん!」

 

 すぐにディアベルが駆けつけるが、大ダメージを負ったキバオウは立ち上がらずに地面に伏せていた。HPが危険域(レッドゾーン)にまで減っているのを確認したディアベルが、回復結晶を取り出す。

 

「ヒール! キバオウさん、どうしてあんな無茶を……」

 

 回復結晶でHPが全回復したキバオウは、伏せていた身体を持ち上げた。

 

「自分らは……こんのアホ牛に、負けるわけにはいかへんからや」

 

 キバオウは武器を握る手に力を込める。

 

「ディアベルはん、言うてたやないですか。『この戦いで前とは違うことを証明する』って。ワイも……おんなじ気持ちや。あれからどんなに力をつけても、レベルを上げても、心はあの日から一歩も前に進んでへんやないですか! このデカブツを倒すんは、自分らの止まった時間を動かすのに必要なことなんや!」

 

 キバオウはゆっくり立ち上がろうとする。

 

「自分らは危険な最前線から逃げた臆病もん、負け犬や。《MTD》の方針を変えるように提言したのはワイやけど、心の中で葛藤はあったし、そんな自分を情けないとも思った。それでも、そんなワイでも――」

 

 キバオウは立ち上がり、眼前の猛牛を睨みつける。

 

「――負け犬には……負け犬なりの意地っちゅうもんがあるんや!」

「キバオウさん……」

 

 あの日以来《MTD》は下層の治安維持優先を掲げており、シンカー達の働きもあってその目的は十分に達成されている。

 だがキバオウに限らず、他の《MTD》メンバーは薄々思っていた。『これは攻略から離れるための言い訳……大義名分なのではないか?』と……。本当は怖かったのだ。ボスが、モンスターが、仲間が砕け散る姿を見るのが。

 そしてそんな臆病な自分達を払拭して再スタートをするためにも、この戦いで勝つことが必須だと、ディアベルだけでなくキバオウも考えていたのだ。

 

「……あぁ、キバオウさんの言う通りだ……全員聞いてくれ!」

 

 ディアベルが次の指示を出すために大声で呼びかける。ボスは今でも猛威を振るい、待ってくれる様子はない。時は刻一刻を争う。

 

「自分の身の危険を感じたらすぐに離脱してくれて構わない。後で咎めるようなことも絶対にしない。だが……この戦いから目を背けるような事だけはしないでくれ!」

 

 先ほどのキバオウの行動と言葉に加え、ディアベルの指揮で全員が冷静さを取り戻す。彼らの心にもう恐怖はない。

 

「まずボスの攻撃だが、盾で防げないなら剣で弾く。敵が力でねじ伏せようとするなら、こっちも力で迎え撃とう! オフェンス隊、前へ!」

 

 その合図で両手剣や両手斧を持った屈強な戦士達が前に出る。

 

「ソードスキルで奴の斧を跳ね返すんだ! その後に他のメンバーで突撃するぞ!」

「おうっ!」

 

 全員の声が重なり合うと、タウルスが大きく振りかぶり、ソードスキルを立ち上げた。両手斧上位重単発ソードスキル《グランド・ディストラクト》が《MTD》のオフェンス隊に向けて叩きつけられる。

 

「おらぁぁぁぁぁあ!」

「うおぉぉぉぉぉお!」

 

 気合の入った声とともに繰り出したそれぞれのソードスキルが、ボスの放った《グランド・ディストラクト》とぶつかる。剣と剣のぶつかる音が響いた次の瞬間、ボスの斧は弾き返されて身体が仰け反った。

 

「突撃ーー!」

 

 ガラ空きになったタウルスの腹に数多のソードスキルが繰り出される。HPの減少が止まることはなく、タウルスの身体は爆散し、細かなポリゴン片に変えたのだった。




前話から登場した《血盟騎士団》団員のレイモンド・ラザレフ・モーガン・エリックはオリキャラとなります。
モーガンは番外編第02話において、こっそりセリフだけの登場をしています。口調に「〜ッス」という特徴があるので、すぐに分かると思います。

イベントボスの名前はラテン語で統一しています。

原作では何かと悪い火種を撒いて良い印象を与えないキバオウですが、「彼は彼なりの信念を持っている」というのを少しだけですが表してみた回でした。せめて二次小説の中だけでもいい格好させないと……。
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