白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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フィン回です。

ロイマンにとうとう会います…。


第101話 勇者、驚愕。

…さて、行くか。

皆がベル・クラネルグッズ専門店へ行っている間に、【ヘルメス・ファミリア】のルルネ・ルーイと会い依頼した。

彼女は【白兎の脚】に対して、かなりの嫉妬を持っているようだった。

彼の身元調査で神ヘルメスの神室を調べるよう依頼すると、「あら探しだな!」快く引き受けてくれた。

彼の評判を落とすためではないんだけどな…。

そこは勘違いしないでほしい。

 

そしてロキ・リヴェリア・ガレスと待ち合わせして、ギルドへ向かおうとした。

「フィン、ガレス、待たせたな。」

「随分と上機嫌じゃのう、リヴェリア。」 

「ああ、なかなか興味深い本を多く買えたからな。アイズのおかけだ。」

「こちらは疲れたわー。おもろいものが多かったんやけど、あの子たちがなぁ…。」

「それは、行く途中でも聞くよ。じゃ、行こうか。」

 

リヴェリアがアイズの持つごーるどかーどで、行列が長く並んでいた中優先に入れたそうだ。

そして、店の中は支店にあるより豊富であり、ゴールド限定のぐっずもあったそうだ。

さすがのリヴェリアも呆れたが、ゴールド限定の本もあり全部購入したらしい。

「いや、凄かったぞ。細工が巧妙なものが多かったし、本も面白い内容もあったな。」

「さよか。こっちはレフィーヤがもう目についたものから買いおった…。あのアリシアでも目の色を変えて厳選してでも多かったわー。問題はティオナや。」

何があったんだい…。

ティオネならわかるけど、ティオナまで…。

 

「何をしおったんじゃ…。」

「駄々っ子や。」「「「は?」」」

「もう一目で見て気に入ってな、ティオネに『全部買ってー!』とすがっとったわ…。」

「何をやっているんだ…。」

「ティオネがもうキレてな、乱闘になるところを店の姉ちゃんが『出入禁止にしますよ!』っちゅーと、ピタっとおとなしゅうなりおってな。あれで、戦争遊戯できるんかいな…。」

子供か!逆に考えると、そこまで目を引くものがあったんだろうね。

僕でも入れるだろうか…。

聞くところ、女性ばかりのようだけど。

 

「そ、そうか…。思ったより人気あるみたいだね。」

「人気というものじゃないぞ、フィン。恐らくもう既にオラリオで一番だろうよ。」

「ウチもそう思うで、ウチの周りが全員行っているんじゃないかと思うたぐらいや。」

「そこまでかのう…。しかし儂には入りにくいんじゃが。」

「ああ、それについてはふぁんくらぶも考えているそうだ。男性用の店も作る予定らしい。…それもアイズのゴールド限定情報だがな…。」

「マジかいな…。ちゅうか男も行くんかいな?」

「…それもゴールド限定情報だが、リヴィラのボールスたちの『入りにくいじゃねえか!』というクレームを受けて作るらしい。」

あのボールスが?

ベル・クラネルは、彼らが一番嫌いなタイプじゃなかったかな?

 

「リヴィラのあのならず者どもがか?これは不思議じゃのう。」

「アイズが、『伝記2巻に書いてあった』と言っていた。なので、帰ってからじっくりと読むつもりだ。」

「アイズが?本を?それは…まあいい傾向だね。」

「私も同感だ…。まあ、店の中に入った時、年相応の娘になったのを見たときは、微笑ましかったがな。」

そうか…。もう、アイズはベル・クラネルしか目に入らないな。

もし、ベル・クラネルを害をなそうとしたら…恐ろしいよ。

 

「さて、今日はギルドや。あのロイマンの腹をかなり絞ったるでー。」

「私としては追放してほしいのだがな。」

「彼は有能だけど、欲深いのが玉に瑕だね。」

「許せんのは、7年前の大抗争とあの娘っ子らの功績をモノにしようとしたことじゃ。」

そうだね。それは確かに許せないね。

 

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「よし、着いたでー。」

「今日はいつもより混んでいるな…。手が空いているのは…ローズか。」

「ここはお主に任せるわい。儂よりお主が適任じゃろう。」

「はぁ…ロイマンと話すのはお前たちに任せるぞ。私は見たくもないからな。」

よっぽどロイマンが嫌いのようだね。

まあ、気持ちはわかるけどね。

 

「ローズ、ちょっといいか?」

「これはこれは【ロキ・ファミリア】の【九魔姫】様ではございませんか…、ああもう!取り繕う余裕がないっ!」

あのローズがかなり取り乱れてるな。

そういえば…、いつもより余裕がなく殺伐としてるな。

 

「かなり疲れているようだが…、何があったのだ?」

「仕事が…追いつかない…。」

「何があったのだ…。先日の神フレイヤの魅了騒動がまだ尾を引いているのか?」

「いいや…。二つの理由があって混乱しているのさ。」

「二つ?」

「周りを見て何か気づかないかい?」

「何をって……、そういえばエイナがいないが何かあったのか?」

「クビになった。」

「は?」

「【フレイヤ・ファミリア】にお咎めなしということから、ギルド長と揉めたのさ。それで、チョンさ。」

馬鹿なことを…。エイナ・チュールは有能な人材だ。

それをクビにした?

どこまで愚かなんだ…ロイマンは。

 

いや…これはチャンスかもな。

エイナ・チュールはアイナ・チュールの実の娘だ。

しかもリヴェリアとも懇意だ。

彼女をうちに入団させて、事務仕事を手伝わせよう。

「………ロイマンを呼べ。さもなくば、ここを氷漬けにするぞ。」

ああ…完全にキレているな。

 

「それが二つ目の理由さ。」

?どう言う意味だい?

 

「あ、リヴェリア様。こんにちは。」

エイナ・チュールだと…?

よし、いいタイミングだ。

 

「む…、エイナか。ロイマンにクビになったと聞いたが、大丈夫か?私が取りなしてやるからしばらく待て。」

よし、これはチャンスだ。

うちへ入団させよう…。

 

「エ、エイナぁぁぁぁ!みんなぁぁぁ!エイナが戻ってきたよぉぉぉぉ!」

「「エイナァァァ!戻ってぇぇぇ!」」

「やったぁぁぁ!これで帰れるぅぅぅぅ!」

そこまで追い込まれていたのか…。

いや、うちへ…。

 

「あ、皆さん。私は先日【ヘスティア・ファミリア】へ入団しました。以後、よろしくお願いします。」

「「「ええええええええっ!」」」

「何だと?」

遅かったか…。

 

「はい。あ、ローズさん。こちらが申請書とその他です。」

「え…嘘でしょ…。まだ続くの…この仕事地獄が…。」

「私は知りません。」

「エ、エイナ…。何か、強くなってないかい?…と、申請書とそのほ・・か…。」

「ローズさん、後ろが押してきています。早く処理をお願いします。」

元職場なのに、容赦ないな…。

レベル1のはずなのに…、何だこの余裕は。

 

「ラ…【白兎の脚】がランクアップぅぅぅ!?」

「ローズさん、情報を暴露しないで下さい。懲罰ものですよ。」

「あ…す、すまない。こ、これは本当かい?」

「はい。神ロキ、私は嘘をついてますか?」

「いや…嘘はついとらん…。まじかいな…。」

「た、たったの2ヶ月でランクアップだと…!?」

…これで彼はレベル6相当となった訳か。

 

「エイナ…、【ヘスティア・ファミリア】でよかったのか?」

「はい、リヴェリア様。私は【ヘスティア・ファミリア】がいいんです。」

「そうか…今は戦争遊戯で敵対派閥だが、終わったら色々と話をしよう。」

「はい、お言葉に甘えてさせていただきます。ローズさん、早く手続きをお願いします。」

「…わかったよ。はぁ…エイナがそうしたいのなら仕方がないか。…後悔はするんじゃないよ。」

「はい、しません。」

何だ…彼女の堂々たる姿勢は。

まるで、この戦争遊戯は勝ったも同然というような…。

 

「何の騒ぎだ。時間は有限だ。皆、仕事に戻るがいい。」

その声はロイマンか。

 

「やあ、ロイ…マ………ン?」

「何や、フィン。ど…うし……たん?」

「ロイマン!お……………ぬしか…?」

「ロイマン!きさ……まは……誰だ?」

誰だ…こいつは…?

 

「アレが二つ目の理由さ…………。」

「……………嘘ですよね?ローズさん?あの方が……ギルド長?」

「嘘だったら、どんなにいいか……。」

 

僕の知っているロイマンは【ギルドの豚】と言われているくらい、肥え太っていた。

だが、目の前にいるロイマンは太ってない。

むしろ…腹筋が割れていてスラッとしている上に…、老獪なエルフらしくなっている。

 

一体、この短期間で何があったんだ!?

 

「「「ええええええええっ!」」」




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