ガレスさん回です。
色々とありましたねえ…。
どうなっとるんじゃ…。
ロイマンは確かに高慢ちきなエルフで、儂らドワーフよりかなり太っておったはずじゃ。
なのに…別人と思えるほど体型が変わっとる上、性格も口調も変わっておる。
「ウチ…、もう疲れたわ…。」
「私もだ…。夢でも見ている気分だ…。」
「僕もだよ…。残念ながら現実だよ…。」
ロキもこいつらも信じられんようじゃな。
「ロキ、リヴェリア、ガレス。僕はあと1つ寄りたいところがあるんだが…。」
「私は早く帰って、あの少年の伝記を読んで気分直しをしたいんだが…。」
「それでフィン、どこじゃ?」
「ミアのところ…、『豊穣の女主人』だよ。」
そして、ミアんとこに着いたが…。
「…?おかしいね、ミアの声が聞こえないね?」
「ああ…そうだな(【疾風】は帰ってきているのだろうか?)」
「そんなの入ってみないとわからんじゃろ。儂は一杯ひっかけたいんじゃ。」
「ウチも付き合うわー。」
信じられんものを見たから、エール2,3杯は飲まないとやってられんわい。
--------------------
儂らは、また信じられんものを見た。
「愚図2号!もたれかけて、サボってんじゃねえ!3番テーブルへ早くいけ!」
「ニ、ニャー!サボって「轢き殺すぞ?」行きますニャー!」
「おい、厨房のメイ!お前、10分休憩しろ!腕の動きが鈍っているぞ!」
「イエス、サー!メイ、休みます!」
「にいさ「あ?」…サー!ニャーも休み「ダメだ。20分前に休んだだろうが!」ハイニャ…。」
「ルノア!客だ!…ちっ【ロキ・ファミリア】か。嫌なとこを見られちまったぜ…。」
「イエス!サー!…ようこそ!【ロキ・ファミリア】の皆様、4名様でしょうか?」
「あ、ああ。よ、4名で。」
「では、こちらでーす!」
目の錯覚か…?
【フレイヤ・ファミリア】副団長の【女神の戦車】が、ミアの代わりに店を仕切っとる…。
儂は疲れとるな…。
「ご注文は?」
「エール3杯で、あとつまみも…。」
「私はアルヴの聖水を…。」
「はーい!了解しました。しばらくお待ち下さーい。」
「儂は疲れとるんじゃろうか…。」
「ウチも疲れたわ…。」
「僕はもう疲れたよ…。」
「私もだ…。」
ここへ寄らんで、そのまま帰った方がマシじゃな…。
「ほらよ、注文のものだ。」
「…ありがとう。アレン、何故ここにいるんだい?」
「ミアに店番押し付けられた。それだけだ。」
「ミアは…【フレイヤ・ファミリア】ホームにおるのか?」
「昨夜聞いただろうが、糞ドワーフめ。あそこにいたっきりだ。」
「そやか…。フレイヤはどうなったんや?」
「さあな、ミアがいるなら元に戻ったんじゃねえか?」
「…そうか(時間稼ぎも今日までか)。」
「俺は行くぜ。おい!愚図1号、どこへいく!」
「お、お花を摘みに…「ちっ…すぐに戻れ!でないと轢き殺すぞ?」イエス、サー!」
堂に入っとるな、意外なとこを見たものじゃ…。
「何か、馴染んでいるね。彼は。」
「まさか【女神の戦車】が、酒場の指揮をやるとは…。」
「今日は何なんや…一体何が起こっとるんや…。」
「儂はもう考えることは、やめたわい。」
もう飲んで、考えることを放棄するわい。
「………。」
む?フィンが何か考えとるな。
「フィン、何を考えとるんじゃ?」
「あ、いやね。今日のロイマンの言った言葉が妙に気になってね。」
「私は全てがもうわからないのだが…。」
「ああ、彼が言ってた中で「時間は有限だ」と何回も言ってただろ?」
そんなことを言っとったか?
「そうやな、そんなことも言っとったな。」
「それがどうしたんじゃ?」
「それが妙に引っかかるんだよ。そう、昔に何回も聞いたことがあるんだよ。」
「時間は有限だ…か。何もおかしなことはないが?」
「そうなんだよ。だから妙に引っかかるんだよ。」
「お主でもわからんなら、儂にわかるわけないじゃろ。」
もう知らんわい。
グビグビグビ…。
「しかし、エイナ・チュールが【ヘスティア・ファミリア】に入るとはね。」
「私としては、友人の娘のこともありうちに入ってほしかったがな。」
「事務仕事が優秀と聞いとったからなー、ほんまにウチに入って欲しかったわー。」
「同感じゃな、儂らの負担が減るからのう。」
ドワーフに事務処理をやらせるではないわ。
鍛冶まがいのことをしとったほうが、まだマシじゃわい。
「それに…エイナ・チュールの態度が気になるんだ。何かこう、おかしなことなかったかい?」
「どこがどうおかしいのだ?」
「入団したばかりだよ?堂々としすぎじゃないかな?」
「むぅ…言われてみればそうじゃな。あの場なら、ビクビクするのではないか?」
「アイナはたまに突拍子もないことをするからな…、その血を受け継いでいるのではないか?」
「それに…ギルド長を見て驚愕し、その後納得したような表情をしていたんだ。」
「何だと?」
「あの娘っ子が何かを知っとると?」
「何であの場で聞かなかったん?ウチなら見破れたのに。」
「…ロイマンのショックがまだ抜けてなかったんだよ…。」
「「ああ……。」」
「そっか…何か惜しいことをしたわー。会ったら聞いてみるわー。」
「それはないね。恐らく戦争遊戯のあとになるだろうね。」
「いや、何かで外へ出るということはあるはずだ。その時に聞いたらいいのではないか?」
「忘れたのかい?監視していたティオネたちが気絶させられ、【ガネーシャ・ファミリア】の牢獄へ入られたことを。」
「あのようなことがまた起こると?」
「ああ、その可能性が高い。今の【ヘスティア・ファミリア】に何かが起こっている。だから、入団したばかりのエイナ・チュールが堂々としているのは、そこにあるんじゃないかと僕は思っている。」
むぅ…。一体何が起こっとるんじゃ…。
む、エールがなくなったな。あと一杯飲んで帰るとするか。
いずれにしろ、戦争遊戯では手加減せずぶつかるのみじゃ。
儂というドワーフはな。
感想・評価をいただけますと、嬉しいです!