白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!
はい、初のルルネ回です。



第104話 泥犬、捕縛。

へへへっ!

あの【白兎の脚】の弱味を握れ、と【勇者】から依頼される(違う!生い立ちなどを探ってくれと言ったんだよ!by【勇者】)とはな。

報酬もでかいし。

 

…そりゃあ、あの【白兎の脚】に対して恨みなんかないよ。

ただ、あそこまで強くなるなんて思わなかったんだよ!

 

何だよ!

一ヶ月半でレベル2なんて…。

その一ヶ月後に私と同じレベル3!?

そしてその2ヶ月後に私より上のレベル4!?!?

ふざけんなよ!

 

半年であんなバカ正直者がな…。

でもさ、あのバカ正直者がうちのファミリアにいたら、ヘルメス様にこき使われるのが見えているんだ。

むしろ、【ヘスティア・ファミリア】に入っててよかったと思ったんだ。

 

じゃあ、何で【白兎の脚】に対して気に入らないのかって?

全部だよ!

 

あんな強さを持ってて、威張らずヘラヘラとしやがって。

【フレイヤ・ファミリア】や【ロキ・ファミリア】のように堂々としろよ!

『強者』らしくさ!

 

女に興味津々な感じみたいだけど、初心で手を出せないなら歓楽街なんか行くなよ!【イシュタル・ファミリア】のゴタゴタでヘルメス様に目をつけられるから、そうなるんだよ!

 

『異端児』の件だって、そうさ!

モンスターだぞ!見捨てても、問題ないのに余計な情けをかけて助けるなよ!

おかげでオラリオが大混乱じゃないか!

 

まあ、あいつの評判が下がったのはいいけどさ、すっきりしないよなー。

だけどさ、【ロキ・ファミリア】を欺いてモンスター…いや『異端児』のやつらと交渉をして、あいつのための生贄を捧げさせるのはかなり心が痛かった。

 

モンスターなのに…俺らのような悲痛な表情を見せられたらさ、誰だってそうなるだろ!

アスフィなんか、終始ヘルメス様を軽蔑していたし。

 

でも…そんな小細工をしてもあいつは、【白兎の脚】はそれを壊しヘルメス様の予想を覆し、以前より更に上の名声を取り戻し、自ら勝ち取りやがった。

あのヘルメス様からだぞ!

 

ふざけんなよ!

現れるなら、もっと前に現れろよ!

そうなら、24階層であいつらが死ぬことはなかったんだ!

 

わかっているよ!

あの黒ローブのやつの依頼を受けた、私のせいだということは!

【白兎の脚】ではないということに!

 

エリリー、ポット、ポック、ホセ、キークス…。

すまない。本当にすまない…。

 

……【勇者】からの依頼を受けたのは、嫉妬心もあるけど本心はあの【白兎の脚】について知りたかったんだ。

何故、あそこまで強くなれる?

何故、あそこまで優しくできる?

何故、あそこまで諦めが悪いんだ…。

 

だから、調べたいんだ。

【白兎の脚】について。

 

--------------------

 

…よし。

ヘルメス様もアスフィもいない。

ここんとこ、忙しくて出ているようだしな。

 

でも、変なこと言ってたな。

3日前にヘルメス様とアスフィが青い顔で怯えながら、帰ってきたんだ。

あの日は神会の後に【ヘスティア・ファミリア】へ寄ると言ってたから、【ヘスティア・ファミリア】で何かあったのかな?

まさか、あのお人好しな【白兎の脚】が一癖二癖あるヘルメス様に何かするわけがないじゃないか。

それにあの言葉…。

『今の【ヘスティア・ファミリア】に手を出すな!いいな!絶対だぞ!手を出したら…俺は送還され、お前らは皆殺しされるのは確定だ!今の【ヘスティア・ファミリア】は、今のオラリオで一番手を出しちゃいけないファミリアだ!特に、ルルネ!お前は余計なことをするんじゃないぞ!』

『…【ヘスティア・ファミリア】に手を出すことは許しません。ただ、連絡役としてローリエ、貴女がやりなさい『え?私が?はい!わかりました(よっしゃああああ!これでベルきゅんと会う理由ができたァァァ!)。』…私は疲れました。いいですね?手を出してはいけません!』

 

なーんか納得できないんだよな。

【ヘスティア・ファミリア】の団員見てもレベル1.2ばっかりじゃないか。

どこに怯える理由があるんだ?

 

まあ、いい。今のうちに調べないと…。

 

--------------------

 

ダメだ。見つからない。

ヘルメス様のことだ。【白兎の脚】については調査済みのはずだ。

だから、あそこまで熱入れているはずなんだ。

あるはずだ。

 

そういえば…、机下のところに何かゴソゴソしていたな。

調べてみるか…。

 

んー、ないか…。

あれ…床にズレている板がある。

やばいやばい、元に戻さないと。

 

ズルッ

 

あっ…。何かある…。

羊皮紙…いや、日誌?

『【ベル・クラネル英雄日誌】』

こ、これだ!

チクッ

…?何だ、ああただの破片か。

 

よし、見て…みよ…うか?

あ…しま…った…

ま……ひ…と…ねむ…りだ。

 

-------------------------

 

私は数時間しびれながら、眠らされた。

そして、目の前にアスフィとヘルメス様がいる。

 

「……ルルネ、遺言はありますか?」

「ま、待ってくれ!アスフィ、せめて話だけは聞いてくれ!」

「ほう?言ってみなさい?ヘルメス様、確認をお願いします。」

「ああ。」

あ、マジモードだ。マジで怒っている。

やばい、嘘言えない。どうしよう…。

仕方がない…全部言おう……。

 

-------------------------

 

「……ということだよ。」

「はぁぁぁぁ、貴女という人は!【ヘスティア・ファミリア】には手を出すなというのは、ベル・クラネルにも関わらないでください!という意味なんですよ!わかっているんですか!あの少年は、オラリオの起爆者なんです!それを!」

「……わ、わかっているよぉ…。」

「いいえ!わかっていません!」

「まあ、俺を調べる着眼点は悪くない。しかしここまでやるのは、【勇者】らしくもないな…。」

「【白兎の脚】専門店ができたことで、ヘルメス様を調べた方が早いと言ってたよ…。」

「ローリエが手がけているものですか…。確かここに報告書がありましたね。……!?な、何ですって…ここまで?」

「どうしたんだい?「これを見て下さい…。」どれどれ…?はぁ!?今日を含めてたったの3日間で!?」

?あー、ローリエが手掛けているベル・クラネル専門店か?

どうせ、赤字続きで潰れかけているんだろ。

 

「嘘だろ…。本店と東西南北に支店、更に男性用支店もだと…?」

「え!?まだ続けているのかよ!というか、6つの店もだって!?お、お金は大丈夫なのかよ!?」

「昨日で…500万ヴァリス…。「え!?」今日で1000万ヴァリス以上だと!?ア、アスフィ!ロ、ローリエを呼んでこい!」

「わ、わかりました!」

な、何が起こっているんだよ…。




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