はい、初のルルネ回です。
へへへっ!
あの【白兎の脚】の弱味を握れ、と【勇者】から依頼される(違う!生い立ちなどを探ってくれと言ったんだよ!by【勇者】)とはな。
報酬もでかいし。
…そりゃあ、あの【白兎の脚】に対して恨みなんかないよ。
ただ、あそこまで強くなるなんて思わなかったんだよ!
何だよ!
一ヶ月半でレベル2なんて…。
その一ヶ月後に私と同じレベル3!?
そしてその2ヶ月後に私より上のレベル4!?!?
ふざけんなよ!
半年であんなバカ正直者がな…。
でもさ、あのバカ正直者がうちのファミリアにいたら、ヘルメス様にこき使われるのが見えているんだ。
むしろ、【ヘスティア・ファミリア】に入っててよかったと思ったんだ。
じゃあ、何で【白兎の脚】に対して気に入らないのかって?
全部だよ!
あんな強さを持ってて、威張らずヘラヘラとしやがって。
【フレイヤ・ファミリア】や【ロキ・ファミリア】のように堂々としろよ!
『強者』らしくさ!
女に興味津々な感じみたいだけど、初心で手を出せないなら歓楽街なんか行くなよ!【イシュタル・ファミリア】のゴタゴタでヘルメス様に目をつけられるから、そうなるんだよ!
『異端児』の件だって、そうさ!
モンスターだぞ!見捨てても、問題ないのに余計な情けをかけて助けるなよ!
おかげでオラリオが大混乱じゃないか!
まあ、あいつの評判が下がったのはいいけどさ、すっきりしないよなー。
だけどさ、【ロキ・ファミリア】を欺いてモンスター…いや『異端児』のやつらと交渉をして、あいつのための生贄を捧げさせるのはかなり心が痛かった。
モンスターなのに…俺らのような悲痛な表情を見せられたらさ、誰だってそうなるだろ!
アスフィなんか、終始ヘルメス様を軽蔑していたし。
でも…そんな小細工をしてもあいつは、【白兎の脚】はそれを壊しヘルメス様の予想を覆し、以前より更に上の名声を取り戻し、自ら勝ち取りやがった。
あのヘルメス様からだぞ!
ふざけんなよ!
現れるなら、もっと前に現れろよ!
そうなら、24階層であいつらが死ぬことはなかったんだ!
わかっているよ!
あの黒ローブのやつの依頼を受けた、私のせいだということは!
【白兎の脚】ではないということに!
エリリー、ポット、ポック、ホセ、キークス…。
すまない。本当にすまない…。
……【勇者】からの依頼を受けたのは、嫉妬心もあるけど本心はあの【白兎の脚】について知りたかったんだ。
何故、あそこまで強くなれる?
何故、あそこまで優しくできる?
何故、あそこまで諦めが悪いんだ…。
だから、調べたいんだ。
【白兎の脚】について。
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…よし。
ヘルメス様もアスフィもいない。
ここんとこ、忙しくて出ているようだしな。
でも、変なこと言ってたな。
3日前にヘルメス様とアスフィが青い顔で怯えながら、帰ってきたんだ。
あの日は神会の後に【ヘスティア・ファミリア】へ寄ると言ってたから、【ヘスティア・ファミリア】で何かあったのかな?
まさか、あのお人好しな【白兎の脚】が一癖二癖あるヘルメス様に何かするわけがないじゃないか。
それにあの言葉…。
『今の【ヘスティア・ファミリア】に手を出すな!いいな!絶対だぞ!手を出したら…俺は送還され、お前らは皆殺しされるのは確定だ!今の【ヘスティア・ファミリア】は、今のオラリオで一番手を出しちゃいけないファミリアだ!特に、ルルネ!お前は余計なことをするんじゃないぞ!』
『…【ヘスティア・ファミリア】に手を出すことは許しません。ただ、連絡役としてローリエ、貴女がやりなさい『え?私が?はい!わかりました(よっしゃああああ!これでベルきゅんと会う理由ができたァァァ!)。』…私は疲れました。いいですね?手を出してはいけません!』
なーんか納得できないんだよな。
【ヘスティア・ファミリア】の団員見てもレベル1.2ばっかりじゃないか。
どこに怯える理由があるんだ?
まあ、いい。今のうちに調べないと…。
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ダメだ。見つからない。
ヘルメス様のことだ。【白兎の脚】については調査済みのはずだ。
だから、あそこまで熱入れているはずなんだ。
あるはずだ。
そういえば…、机下のところに何かゴソゴソしていたな。
調べてみるか…。
んー、ないか…。
あれ…床にズレている板がある。
やばいやばい、元に戻さないと。
ズルッ
あっ…。何かある…。
羊皮紙…いや、日誌?
『【ベル・クラネル英雄日誌】』
こ、これだ!
チクッ
…?何だ、ああただの破片か。
よし、見て…みよ…うか?
あ…しま…った…
ま……ひ…と…ねむ…りだ。
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私は数時間しびれながら、眠らされた。
そして、目の前にアスフィとヘルメス様がいる。
「……ルルネ、遺言はありますか?」
「ま、待ってくれ!アスフィ、せめて話だけは聞いてくれ!」
「ほう?言ってみなさい?ヘルメス様、確認をお願いします。」
「ああ。」
あ、マジモードだ。マジで怒っている。
やばい、嘘言えない。どうしよう…。
仕方がない…全部言おう……。
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「……ということだよ。」
「はぁぁぁぁ、貴女という人は!【ヘスティア・ファミリア】には手を出すなというのは、ベル・クラネルにも関わらないでください!という意味なんですよ!わかっているんですか!あの少年は、オラリオの起爆者なんです!それを!」
「……わ、わかっているよぉ…。」
「いいえ!わかっていません!」
「まあ、俺を調べる着眼点は悪くない。しかしここまでやるのは、【勇者】らしくもないな…。」
「【白兎の脚】専門店ができたことで、ヘルメス様を調べた方が早いと言ってたよ…。」
「ローリエが手がけているものですか…。確かここに報告書がありましたね。……!?な、何ですって…ここまで?」
「どうしたんだい?「これを見て下さい…。」どれどれ…?はぁ!?今日を含めてたったの3日間で!?」
?あー、ローリエが手掛けているベル・クラネル専門店か?
どうせ、赤字続きで潰れかけているんだろ。
「嘘だろ…。本店と東西南北に支店、更に男性用支店もだと…?」
「え!?まだ続けているのかよ!というか、6つの店もだって!?お、お金は大丈夫なのかよ!?」
「昨日で…500万ヴァリス…。「え!?」今日で1000万ヴァリス以上だと!?ア、アスフィ!ロ、ローリエを呼んでこい!」
「わ、わかりました!」
な、何が起こっているんだよ…。
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