白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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久々のヘスティア回です。

何も知らず、外堀どころが内堀も埋められていることも知りません…。
「君たちに任せるよ!」と言ったヘスティアの責任です。


第108話 処女神、鎮静。

「やあ、アストレア。久しぶりだね?」

「ええ、ヘスティア。久しぶりね。積もる話もあるので入れてくれないかしら?」

「その前に、君は何をしに来たんだい?」

「ベルに会いに…いえ、戦争遊戯に参戦するためよ。」

!?こいつ…ベル君をベルと呼び捨てしてなかったかい?

 

「今、ベル君に会いに、と言わなかったかい?」

「…5年ぶりに会ったから、つい口が滑っただけよ。」

「さっきまで、そこのエルフくんとベル君を取り合いしてなかったかい?」

「いつから聞いてたの?」

「ベル君が『レア…お姉ちゃん?』と言ったときからさ。」

メイくんが教えてくれたんだ。

『面白いものが見れますよ』と。

 

全然面白くないよ!

何だよ!ベル君と既に会ってたなんて!

幼馴染のお姉さんというポジションを、さらっと取ってるなんて!

 

「ヘスティア、それを含めて話するから入れてちょうだい?ほら、ベルも疲れているようだし。」

「……はぁ、事が状況だから仕方がないか。ちゃんと説明してもらうよ。」

ただでさえ、バイトで疲れているのにこれ以上負担かけないでくれよ…。

フレイヤが復活した今、明日は神会へ来るだろうし。

その対策も練らないと駄目だけど、アストレアが来た以上タイミングがいいのか悪いのか…。

 

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「なるほどねえ。ベル君とは5年前に会ったんだ。」

「ええ…色々あってね。アドバイスをもらいに行ってたのよ。その時にね。」

ベル君は、メイ君からもらった特製ドリンクを飲んで、バーチェくん達に抱えられて退室していった。

あれ、大丈夫なのかい?

何か口調が幼児退行しているんだけど…、気のせいかな。

 

「神ヘスティア。遅くなり申し訳ありません。【アストレア・ファミリア】のリュー・リオン、今回の戦争遊戯に参戦することをお許し下さい。」

「よく来たね、エルフくん。非常に助かるよ。まだ始まってないからよかったよ、本当に。」

「ところで、ヘスティア。何故、【フレイヤ・ファミリア】と【ロキ・ファミリア】から戦争遊戯を仕掛けられているの?」

「あー…どう説明したらいいんだろ。「私にお任せ下さいませ、ヘスティア様。」あ、メイくん頼むよ。」

「…?貴女は?」

「申し遅れました。私は【ヘスティア・ファミリア】団長ベル・クラネル専属メイドのメイといいます。坊ちゃまを幾度も助けていただき、ありがとうございます。【疾風】こと、リュー・リオン様。」

「あ、はい。…え?専属メイド?坊ちゃま?」

「貴女…魔導人形?」「「ええっ!?」」

「はい、神アストレア。その通りでございます」

そして、メイくんはこの戦争遊戯について起こったきっかけを話してくれていた。

 

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「……と、以上でございます。」

「なるほど…アストレア様の考えの通りでしたか…。」

「すごいですね!アスト…レア様…。」

「セシル?どう…し…。」

「…………許さないわ。フレイヤ……。」

うわぁ…アストレア。

めっちゃ怒ってて、神威を全開放してるなぁ。

まあ、可愛がっていたベルくんがフレイヤにああされたと知ったら、そりゃそうなるよね。

 

「リュー…セシル…。」「「は、はいっ!」」

「戦支度をしなさい、フレイヤのところへ殴り込むわよ。」

「「ええっ!?」」

「ちょ…落ち着きなよ。アストレア!」

「これが落ち着いていられる!?私のベルがフレイヤによって、ズダズダにされそうになったのよ!」

「ちょっと待て!"私のベル"って何なんだ!」

あー!もー!

アストレアが、ここまでベルくんに夢中とは思わなかったよ。

 

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「……落ち着いたかい?アストレア。」

「ええ…ついカッとなってね。ごめんなさい、ヘスティア。」

「まあ、気持ちはわかるよ。ボクもそうなったからね。」

「そうね、眷属全員とベルを秤にかけたら、さすがの貴女も怒るわね。」

あの時は本当にキレそうだったよ。

というか、あの時のフレイヤは余裕ありそうで余裕がなかったよな。

いや…、あれが追い詰められたフレイヤかもしれないね……。

 

「それで、ヘスティア。何か作戦とかは立ててあるの?」

「え?あー、まあね。」

「その前に皆様、一旦汗を流してきてはどうでしょうか?(坊ちゃまが彼女たちと出たようですので、今なら大丈夫でしょう。)」

「あら?泊まらせてくれるのかしら?」

「んー、部屋はいくつもあるし。戦争遊戯に協力してくれるからいいよ。それに、明日神会がようやく開けるみたいだから、その作戦も練りたいんだ。手伝ってくれるかな?」

「わかったわ。協力させていただくわ。…リュー、セシル。」

「「お言葉に甘えて泊まらせていただきます。神ヘスティア。」」

「いい子たちじゃないか…、アストレア。」

「ええ、本当に(5年前、ベルを無理やりでも眷属にするべきだったわ…)。」

何だろう…。今の、邪念が混じってたようだし。

しかし、今日も忙しかったなあ。

行列が並ぶ程なんて今までなかったし。

そして、僕たちは風呂へ入った。

 

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「あー…、すっきりしたなー。」

「ええ、そうね。まさか大浴場までもあるなんて…。」

「(うう…眠い)…すみません。ヘスティア様、アストレア様、先輩。限界なので先に寝てもよろしいでしょうか?」

「え?そうね。セシルは頑張ってくれたものね。いいわよ。ね、リュー?」

「はい、そうですね。セシル、今は疲れを癒やして下さい。」

「ありがとうございます。神ヘスティア、申し訳ありませんが先に寝かせていただきます。」

「いいよ。ゆっくり寝てね。」

「はい、皆様、おやすみなさい。」

 

「さて、始めるか…ふぁーあ…。」

「ヘスティア様、バイトで疲れているようですので、まずこちらを飲んではいかがでしょうか?」

「あ、そうだね。すまないね。」

ベルくんも飲んでいた特製ドリンクかー。

どんな感じだろ…ゴクゴクゴク…。

おお、飲みやすいな…。

 

あれ、眠気が…。

「すぴー…。」




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