白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!
久々のリュー回です。

死んだことになっているため、名前を変えなければなりません。
一体どんな名前になるのでしょうか?
では、どうぞ!

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戦人さん、ドンキーさん、誤字報告をいただきありがとうございます!


第113話 妖精剣士、改名。

よく寝られました。

【フレイヤ・ファミリア】との戦争遊戯前までに、間に合ってよかったです。

しかし、昨日は驚くべきことが多かったですね。

 

シル…いえ神フレイヤが癇癪を起こして、神会が延期になったこと…。

それは私達にとって助かったのですが、彼女は大丈夫でしょうか…?

 

そして、アストレア様が既にベルと5年前に会っていたこと…。

それは本当に驚きました。

しかもアストレア様を「レアお姉ちゃん」と呼んでいるとは…、ずるくないですか?

私もリ、リューお姉ちゃんと…いえ、やめましょう。

は、恥ずかしい…。

当分は今のままでいましょう。

 

ベルの専属メイドのメイと専属執事セバスがいたことに驚きました。

しかし、それより驚いたのは【ゼウス・ファミリア】と【ヘラ・ファミリア】の魔導人形であり、指導教官であったこと。

そして、彼等を解放できるのはそれぞれのファミリアの眷属…。

しかし、それぞれの眷属であった【静寂】と【暴食】は7年前に死んだはずです。

ですが、その系譜を両方持つ者がいました。

それがベルです。

 

彼等にああ言ったもの、正直戸惑いました。

ベルは7年前のことを知った。

私は、ベルの…家族のファミリアの人に手にかけてしまった。

 

それでも、ベルは私への態度は変えなかった。

彼はそういう人間だということを、知っている。

彼がいなければ、今の私はいない。

彼がいなければ、私は正義を取り戻すことができなかった。

そして彼は、私が愛する人だ…。

だからこそ、彼に私の生涯を捧げなければならない。

 

……ふう、いけません。

つい思いにふけってしまいました。

さて、ベルを起こしに行きますか。

「その必要はありません。おはようございます。リューさん。」

!?メイさん…いつの間に背後に…。

レベル7上位というのは、本当だったのようですね。

 

「おはようございます。メイさん。」

「調子はいかがでしょうか?昨日は大分お疲れだったのようですので。」

見抜かれていますね。

5日間、ろくに休んでいませんでしたから。

「いえ…かなり回復できました。」

「それはよかったです。今日から特訓ですので、身体に支障あっては困りますからね。」

…特訓?どのような特訓をするのだろうか…。

しかし、相手になるような人はいるのだろうか…。

 

「心配無用です。昨日貴女が会ったバーチェさんは、レベル6です。なので、相手にとっては不足ないと思いますよ。」

!?あの時のアマゾネスのメイドか…。なぜ、メイド?

それはいい。レベル6だと…。

「はい、【カーリー・ファミリア】から改宗していただきました。元副団長ですので、相手には欠かせないかと思いますよ。」

【カーリー・ファミリア】副団長だと!?

「対人戦に特化し、戦いしかない国家系ファミリアと聞いていますが…、よく改宗できたものです。」

「はい。円満にお話をさせていただき、快く改宗していただきました。」

そうですか…。それなら胸を借りさせていただきましょう。

 

「それはそうと、リューさん。名前を変えたほうがいいのではないでしょうか?」

「?ああ…、そういえばそうですね。私はギルドの要注意人物一覧に載っており、死んだことになっていましたね。うーん…。」

「名前については、坊ちゃまに相談してはいかがでしょうか?」

「そう…ですね。ベルに名付けてもらうなら問題ありませんね。」

「(坊ちゃまの部屋からエイナさんとカサンドラさんが出たようですね)では、坊ちゃまを起こしに行きましょうか?」

「え、あ、そうですね(何故こちらの考えていることがわかるのです?)」

「メイドの嗜みでございます。リューさん。」

…奥深いですね、メイドというものは。

 

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「名前を…変えるのですか…?」

「はい、ベル。私はギルドの要注意人物一覧に載っており、死んだことになっています。表に出るには名前を変えなければならないのです。」

「坊ちゃまから名付けてもらうなら、問題ないかと思います。共に深層で苦労した仲であり、【疾風】が死んだことになった一因でもあるのです。」

「うっ…そう言われると…。」

「あの…メイさん。それはベルの責任では『ギロリ』あ…そ、そうかもしれませんね。お、お願いできますか?」

このメイド…怖い。

ミア母さんと同じ…いえそれ以上に逆らってはいけない感じがします。

 

「うーん。…あっ!…いや、でも…。」

「何か思いついた名前でもあったのですか?」

「あ、はい。リューさんは、『リュールゥ・ウィーシェ』という名前を聞いたことありませんでしょうか?」

「確か、英雄譚『アルゴノウト』に出てきたエルフの方ですね。でも、ウィーシェという名前ではなかったのでは?」

「他の童話にはなかったのですが、お祖父ちゃんの童話にありました。」

「(なるほど、神ゼウスのですか。それなら間違いありませんね)その名前に?」

「いえ、2つにわけて名前をつけるのはどうかと。リュー・リオンさんが死んだことになっているのなら、ルゥ・リオンと名前はどうかと思いました。」

なるほど…ルゥ・リオンですか。

悪くありませんね。

 

「なるほど、さすが坊ちゃまです。ルゥ・リオンですか。語呂もいいですし、悪くないと思います。双子の妹という設定なら大丈夫でしょう。」

「ルゥ・リオン…ルゥ・リオン。悪くありませんね。その名前をいただきます。」

「で、でもいいのですか?家族から頂いた名前なのに…。」

「ベル。私は故郷を捨てました。あそこには他民族に対して見下すような人ばかりだ。私はその人達が嫌いで故郷を捨てました。結局、私も同じでしたが…。」

「いいえ!リュー…ルゥさんはヒューマンである僕を見捨てなかった!リリもヴェルフも、リヴィラの人たちも。だからルゥさんは、自分を卑下しないでください…。」

「!ふふ…18階層で言われたことをもう一回聞くとは思いませんでした。ありがとう、ベル。私は貴方から頂いた名前を、ルゥ・リオンとして生きていきます。」

「ルゥさん…。」

「ベル…。」

 

「ゴホン。坊ちゃま、ルゥさん、いい雰囲気のところすみません。」

「「!!」」

い、いけません。

つい…。

 

「ルゥさん、名前も変えたなら髪の毛も元に戻し、キレイにカットいたしましょう。」

「は…?いえ、私はそのままでいいのですが…。」

「え?リューさんの地毛って、その色じゃないんですか?」

「ええ、そうです。ルゥさん、双子なら元の地毛でなければおかしいですよ?」

「でも…。」

『坊ちゃまは金髪が好みだそうですよ。』

「お願いします!元に戻しましょう!ええ、双子なら地毛でなければなりませんからね。(決して【剣姫】に張り合うためではありません!)」

そして、私はメイさんによって金髪に戻しカットし、朝食の場で披露してもらいました。

 

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「うわぁ…。キレイです。リュー様…いえ、ルゥ様。」

「金髪だったんですね!」

「それに、そのカットすごくおしゃれ!耳かけショートで爽やかですね!(私もメイさんにお願いしようかな?ここのところ、ずっと行ってないし)」

「先輩!カッコかわいいですよ!」

「…ル、ルゥさん。すごくキレイです!」

「あ、ありがとうございます。皆様…、ベル。」

うう…恥ずかしい。

 

それに…メイさん、カット技術すごいですね。

私に合わせて、キレイにカットしてくれました。

再び髪の毛を伸ばしましたら、お願いしてみましょうか…?

 

「ほえー、すごいね、エルフくん。ここまで変わるとは。」

「そうね、改名したルゥ・リオンもいいわね。ねえ、ヘスティア。二つ名考えてみない?」

「ん?あー、そうか。【疾風】は死んだことになっていたっけ。そうだなー、うーん…。」

「私は、今のルゥを見て思いついたの。【薫風】というのはどうかしら?」

「【薫風】?新緑の間を吹いてくる快い風だっけ?うん、いいんじゃないかな?今のエルフくんにはピッタリだね!」

「どうかしら、みんな?」

「「「すごくいいと思います!」」」

【薫風】…。いいですね。

でも血に塗れた私が、いいのでしょうか…。

いえ、【疾風】はあの厄災ジャガーノートと戦い、死にました。

ギルドも死亡認定されていますし…。

それに要注意人物一覧で、ベルに迷惑をかけたくないです。

非常に都合のいい話で抵抗がありますが、皆がそれを望むなら仕方がありません。

 

その代わり、私は誓います。

今は正義を掲げ、ベルを愛する【薫風】こと、ルゥ・リオンです。

ベルの力になり続け、ベルを生涯愛し続けることを!




リュールゥはダンメモのアルゴノウトイベントに出てきたエルフです。
リューさんの前世と言われている方です。

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