白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日2回目です!
久々のヘルメス視点です。

記者会見準備中です。
【ヘルメス・ファミリア】の皆様、お疲れ様です。

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戦人さん、誤字報告をいただきありがとうございます!


第120話 旅神、準備。

ふぅ…。記者会見の準備はこんなものか。

何とか間に合ってよかったよ。

「あの…ヘルメス様。」

「どうした、アスフィ。」

「その…今回の記者会見って、やる必要があるのでしょうか?」

「んー、今までなかったことだしな。それに、これは恐らく彼らの案だね。何かあるから記者会見をする必要があるんだろうね。その何かが気になるんだけどな。」

すごく気になる。

メイとセバスはともかく、ベルくんに対して過保護なヘスティアやリリちゃんが公開を認めるとは、何かがあるんだろうな。

 

「私は、ここまでやるのか?と思うんですが…。」

「…わからない(ローリエのこともあるし)。それに…。」

「それに?」

「アストレアが、何故か俺に対して敵愾心持っているんだ…。」

「ヘルメス様!何をしたんですか!いえ、何かをしたに間違いありません!今すぐに謝って下さい!早く!」

「いや、それが本当に心当たりがないんだよ…。しかも、俺だけじゃない。ロキにもフレイヤ様にも威嚇してたんだ。いつもの彼女じゃないんだ。」

「私…すごく嫌な予感がするんですが。まさか、ベル・クラネル関連ではないでしょうね?」

「……うーん。アストレアがベルくんに会ったことはないはずなんだけどなー…。」

あんなアストレア、初めて見るなぁ…。

ベルくん関連だとしたら、何故アストレアが怒るんだ?

リューちゃんならわかるんだけど。

 

「それは、まあ後でもいい。準備はどうだ?」

「いつでも始められます…。突貫作業は本当に勘弁して下さいよ…。」

「ははは。悪い悪い。戦争遊戯まで時間あるから、それまでのんびりしたらいいさ。」

「その後は…?」

「さあね。戦争遊戯の結果次第かな。フレイヤ様が力押しで勝つか、ロキが策を弄して勝つか、ヘスティアが大逆転で勝つか、だな。」

「……彼らがいては無理なのでしょうか?」

「いくらセバスとメイが強くたっても、勝負形式次第で負けることもあるさ。」

そうさ。もし一対一の勝負形式なら、ベルくんに勝ち目はほぼゼロ。

セバスもメイも手出しできないはずだ。

 

「いずれにしろ、今日の記者会見次第さ。」

「各主神、各団長への会見…。団長同士によるポーカー戦…。勝者が勝負形式のくじ引きですか…。回りくどくないですか?」

「俺もそう思う。ただ、絶対に何かの狙いがあってそうしていると思うんだ。」

「狙い…ですか?」

「そうさ。神の鏡を使うことを前提にするというのは、世界へ公開することを意味するんだ。そこに何かの狙いがあると俺は見ている。…その狙いが、全くわからないんだけどね。」

「【猛者】と【勇者】は、ベル・クラネルに譲ると思いますが…。」

「そうだね。でも、神会で決めたことだ。茶番でも一応付き合ってもらわないとね、最強派閥の面子もあるし。」

ああ、本当に茶番だ。

けど、その茶番は絶対にただの茶番ではないはずだ。

何しろあの【最強侍従】と【最恐執事】、そして【勇者】とタメはれるリリちゃんが考え抜いたものだからね。

絶対に何かの狙いがあるはずなんだ。

 

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そろそろ時間だな。

役者も揃ったし…。

チラリ

「うーん、天気日和ってやつだね!」

「ええ、そうね。」

「ホンマにのん気な奴らや…。」

 

「オッタル、不満そうだね。」

「…五月蝿い(何で俺がこんなことを)。」

「あうあう…(どうして…今朝聞いたばかりなのに…、心の準備ができてないよぅ…)。」

 

三者三様だな…。

さて…頃合いかな。

「それじゃあ、ウラノス、『力』の行使の許可を。」

【ー許可する。】

 

ギルド本部の方角より、重々しく響き渡る神威のこもった宣言が届いたと同時に。

オラリオ中にいる神々が、一斉に指に弾き鳴らし円形の窓の『鏡』が出た。

よし、『神の鏡』を起動したな。

 

「レディーズ、アンド、ジェントルメン!只今より、【フレイヤ・ファミリア】VS【ロキ・ファミリア】VS【ヘスティア・ファミリア】の戦争遊戯の記者会見を始めます!司会は、このヘルメスが務めさせていただきます!よろしくー!」

 

ワァァァァァァ!

「まず、各主神の挨拶から始めます!皆様、どうぞ!」

 

「何があっても私達が勝つ、それだけよ。」

「ウチらが勝つ。それだけや。」

「えーと…ボ、ボクらが勝つぞー!」

…ヘスティア。もう少し威厳を。

締まらないぞ…。

 

「「………」」

「な、何だよ!いいじゃないか!」

あーあ。

オリンポス代表でもあるんだから…、せめてカッコつけてほしいんだけどな。

 

「ヘスティア。ベルのためにも、もう少し頑張ってほしいわ。」

「もうちょっとヒネれや、ドチビ。」

「うぐぐぐぐ…。」

この中でも最年長でもあるんだから…。

まあ、ヘスティアらしいといえばらしいが。

 

「…コホン!ありがとうございますー!記者会見は、【フレイヤ・ファミリア】、【ロキ・ファミリア】、【ヘスティア・ファミリア】の順で進めます!それぞれの制限時間は5分とします!」

さて、何が起こるんだろうな?

このオレ、ヘルメスが彼らの狙いを見極めてやるぜ。




さすがのヘルメスも読めませんね。
ベルくんのあのアビリティとスキルを知らない限り、ナンデ?ですからね。


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