白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

132 / 439
本日2回目です!

そして…また地上へ。
騒動が一応収まりました。



第131話 美神、口論。

まさか、ベルがゼウスとヘラの眷属の子だったなんて。

ベルの身元をもっと調べておくんだったわ…。

ベルを守るためにも。

 

けど、そんなの関係ないわ。

私の『伴侶』が何者であろうが、ベルはベル。

それでいい。

けど、ゼウスは絶対に許さない。

必ず探し出して、生き地獄を味わせてあげる。

…ヘラには劣るかもしれないけど。

 

けど…、ゼウスと共に醜聞をまいたあの子の息子というのが、信じられないわね。

母親に生き写しだと、ミアハとディアンケヒトは言っているけど…。

体は父親譲りなら、何でまだ未精通なのよ?

偏りすぎてないかしら…?

 

そろそろ始まるわね…。

いよいよ『伴侶』がこの手に入ると思うと、感慨深いわね。

 

「ふふふ、フレイヤ。これでわかったかしら?」

アストレア……。

「ええ、よくわかったわ。5年前、既にベルに会っていたとはね。」

「そうよ。私が、ベルの、最初の、女の人よ。」

「(ムカッ)…へぇ、9歳の子に?随分と範囲が広くなったわね?アストレア。」

「ベルだけよ。二ヶ月も、二人っきりで、過ごしたわ。」

二人っきりですって!?ゼウスは何をしていたのよ!

絶対に探し出してやるわ!

 

「……5年前の話よね?今じゃないわ。ベルが駆け出しのころからずっと見てきたのは私よ。」

「…振られたくせに未練がましいわよ、フレイヤ。美の神が泣くわよ?」

「…振られていないわ。離れ離れになっただけよ。」

「「……………。」」

「「ふふふふふ。」」

 

「「「…怖い。」」」

 

「おい、ドチビ1号…なんとかせえ、アレを。それにドチビ1号の存在忘れとるで。」

「アストレアは、もうベルくんを溺愛しているから仕方がないさ。ボクはもう慣れたよ。あ、カーリー!キミの好きな『闘争』だぜ?ホラ、楽しんできなよ!」

「アレは『闘争』と言わん!儂を巻き込むのはやめい!あ、押すではない!」

何か外野がうるさいわね。

…ベルの周りにいる女性、どんどん増えてないかしら?

 

「では、今からルールと各陣営の説明を始めます!」

「「「!」」」

ルールね…聞き飽きたけど、ヘスティアの陣営には興味あるわね。

 

「皆さん、見えますでしょうか!リヴィラの南にある、大きな三角形のような形を。あそこが今回の戦争遊戯の会場です!」

ワァァァァァ!

 

「三角形のそれぞれの頂点が、【ヘスティア・ファミリア】・【フレイヤ・ファミリア】・【ロキ・ファミリア】です!」

「ヘルメスよ。ルールだが、皆へ説明した方がいいのではないか?」

「(いい合いの手だぜ、タケミカヅチ!)そうですね!ルールは至って、簡単!各陣営にあるファミリアの旗を奪うか燃やせば勝ちです!見えるでしょうか、それぞれの角でたなびいている旗を!」

「戦闘は、あの三角形の中でなければならないのか?」

「はい、そうです!戦闘はあの三角形の中でやらければなりません!移動は三角形から出てもいいのですが、攻撃は三角形の中でやらなければなりません!」

ゼウスとヘラの時は、長方形だったわね。

今回は三角形ね、初と言えば初ね。

 

「なるほどな。それで、三角形の外にあるでかい檻みたいなのは何なのだ?」

「はい、あの檻は強制アウトした人が入るところです。ちなみにあの檻は治療魔道具です。死にかけの人が入ると徐々に回復するというものです!万一を考えて、【ディアンケヒト・ファミリア】団長【戦場の聖女】、【フレイヤ・ファミリア】の【黄金の魔女】、【ミアハ・ファミリア】団長【医神の忠犬】、同じく【悲観者】が傍にいます!」

「ほう、なるほどな。命に関わる事態は避けられるな。だが、強制アウトはどのように判断するのだ?」

「はい!参加者の首についている首輪が見えますでしょうか!アレが今回の肝です。気絶・精神疲弊・死から数歩手前だと強制アウトさせられ、あの檻の中に入ります!」

「ほう、安全については問題ないのだな。だが、本当に大丈夫なのか?」

「心配はいりません!この『旗争奪戦』は、とあるファミリアたちが雌雄を決めるときに何回も繰り返され、その時に使用したのがあの魔道具なのです!念の為、安全確認は済んでおります!」

「…その安全確認は、どのようにしてやったのかは聞かないでおこう。なるほど、ルールと安全についてはわかった。皆も分かったかな?」

ワァァァァァ!

 

うまいわね…。ヘルメスはともかく、タケミカヅチまでとは意外だわ。

 

「…ヘルメスもそうだけど、タケミカヅチもうまいわね。」

「もう、これからの戦争遊戯はあの二人でいいんじゃないかしら?」

「そやな、アポロンの時はガネーシャが解説にならんかったからな。………あれ?ガネーシャは?妙に静かやな。」

「…………。」

「ガネーシャ?大丈夫かい?」

「ガネーシャ…、まだショック…。」

「そ、そうかい。まあ、仕方がないよ。ボクもさ…。こういう時はどーにもなーれと開き直った方がいいさ(でなきゃ、やってられないよ!コンチクショー!)。」

「…そうだな、そうだな!よし!俺がガネーシャだぁぁぁぁぁ!」

五月蝿いわね…。

せっかく静かになったというのに。

 

「ヘスティア…余計なことを。」

「五月蝿いわい。」

「静かにしてちょうだい…。」

「な、何だよ!ボ、ボクが悪いのかい!」

元気づける神を間違っているわよ。

 

「では、各陣営の説明に移ります!」




フレイヤとアストレアが火花を交わしています。
女神の戦いです。

ヘルメスとタケミカヅチはいいコンビかと思います。
凹凸コンビというものですかね?

感想・評価をいただけますと、嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。