白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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本日1回目です!

いよいよ!始まります!
本作品が始まって…133話で開始です!
(やや3ヶ月あまりで)

オッタルさん視点です。
ようやく本業?に専念できます!


第133話 猛者、激突。

ようやく、始まる…。

長い二週間だった…、

いや最初の一週間がすごく長く感じた。

 

ベルのせいではない、ということはわかっている。

…ベルが折れれば、このようなことは起こらなかったのは事実だ。

だが、ベルは折れず信念を曲げず自分を貫いた。

非常に感嘆した。

 

旗争奪戦とはな…。

あいつらがしのぎを削った戦いが、今この場で始まる。

 

戦略は、俺一人で【ヘスティア・ファミリア】を潰す。

旗はミア一人で十分だろう。

他は【ロキ・ファミリア】に回す。

 

【ヘスティア・ファミリア】に、レベル8の俺の進行を止められるわけがない。

まず相手にならんだろう。しかし、ベルは別だ。

レベル5にランクアップしたようだが、俺がレベル8に上がったことにより差をつけた。

だが、油断はできん。

あいつは常に格上と戦い、勝ってきたからだ。

 

遠目だが、旗に三人が守っているな。

…気のせいだろうか?どこかで会ったような感じがするのだが。

特に旗の横にいる二人は、かなりできる…。

フードと仮面をかぶっているからわからんが、確実に会っているはずだ。

それに何だ?

奴らの周りに大剣がいくつも突き刺さっているが…。

 

まあ、いい。

いずれにしろ、叩き潰すだけだ。

 

「オッタル。」

「ミアか。旗は頼む。」

「あいよ。アンタはあの旗を奪えばいい。…奪えるものならね。」

「どういう意味だ?」

「アンタがレベル8になろうが、アイツらには勝てないよ。アンタとアタシが組んでもね。」

「何だと…、あそこにいる奴らを知っているのか?」

「戦えばわかるさ。それよりあの坊主には気をつけな。数週間前のと比べ物にならないよ。」

「…百も承知だ。言われるまでもない。」

「そうかい。さてと…、アタシは旗を守る。アンタはさっさと行ってきな。」

「(ミアがここまで恐れるとは、あいつらは何者だ?)わかった…。」

 

ベルは…。あそこで円陣を組んでいるのうちどれかだな。

む…?一人がフードと仮面を外したか。

 

ベルか。

…確かにミアの言う通り、2週間前のと明らかに違う。

うちにいた時よりも、佇まいがかなり洗練されている。

誰が鍛えた?

【疾風】…いや今は【薫風】か?

いや、あの感じは【薫風】より遥かに上だ。

ミアの言う通り、油断はできんな…。

 

他はフードと仮面をかぶったままか。

まあ、レベル差もあり相手にはならんだろうな。

来たら来たで、この剛剣で叩き潰すのみ。

 

「おい、オッタル。」

「…アレンか。後は頼む。」

「言われるまでもねえ。さっさと片付けてくる。…手こずるんじゃねえぞ。」

「わかっている。」

「…あの愚図共を不用意に傷つけるな。店の人手が減ると困る。それだけだ。」

……アレン。あいつらのことを意外と気にかけているんだな。

と、言おうと思ったがやめた。

開始前に揉めるのも面倒だ。

 

ベルを再び見たが、やはり違う。

明らかに『強者』の雰囲気をまとっている。

この2週間、誰によって鍛えられた?

1週間前の記者会見では、俺が精神的に疲弊していたから気づかなかったが…。

フレイヤ様の状況も知らないくらい、誰と特訓していたのだ?

フィンたちか?

いや、記者会見の様子からあり得ない。

まあ、いい。…剣を交えればわかることだ。

 

それより、旗の横にいるあの二人だ。

ミアが恐れるぐらいなのか…?

レベル8となった俺とレベル7となったミアが組んでも勝てないだと?

一体、何者なのだ?

 

『本部より、開始まで残り数秒です!位置について下さい!』

 

む。……この一戦で、決まる。

 

ゴォォォォォォン!

 

銅鑼がなったか。

さて、行くか。……なんだと?

ベル一人がこちらへ向かって…いや俺にか!?

たった一人でか!

舐め…いや、確かにその方がいい。

他の奴らでは、ベルの足手まといになる。

なら、受けて立とう。

 

丁度、陣地の境目か。

「…一週間前に全力を傾けてかかってこいと言ったが、まさかお前一人だけとはな。」

「…オッタルさんとは直接戦ったことはありませんが、よろしくお願いします!」

「…言葉は不要だ。お前の全力を俺にぶつけてみろ。かかってこい!ベル・クラネル!」

「はい!行きます!」

 

あちらも大剣か。だが、俺の『破黒の大剣』には敵うまい。

一撃で倒れてくれるなよ…?

 

「はあああああっ!」

「!」

何だと!レベル5にしては速すぎる!

くっ、初撃はあちらか。

 

ドゴオォォォォォン!

 

ぐぅぅぅっ!

馬鹿な!レベル8の俺がわずかに押されただと!

どれだけの隠れステータスがあったのだ!?

 

ガン!キン!

 

…っ!馬鹿な!

数週間前の太刀筋が明らかに違う!

誰だ!こいつを鍛えたのは!

 

「はぁぁっ!」

「何っ!」

 

ギン!ギン!ギン!ギン!

 

‥俺は夢でも見ているのか?

今の太刀筋は…、いや間違えようがない。

ザルドの太刀筋そのものだ…。

 

「オッタル!何をボケッとしてんだいっ!」

「!?」

いかん。俺としたことが動揺してしまった。

ミア、感謝する。

まずは、弾き飛ばす!

 

「ぬぅん!」

「くっ!」

 

ふー…。いかん。

どこかで俺はお前を見下していたようだ。

お前は、もう半年経ったばかりの冒険者ではない。

俺を脅かす『強者』だ。

 

「すまん、ベル。俺はお前に詫びなければならない。お前が全力を向けて立ち向かうなら、俺もそれに応え全力で受けて立たねばならなかった。ここから仕切り直しだ。」

「…!はいっ!」

「行くぞ!ベル!」

 

ガギィン!ゴン!キン!ドォン!

 

レベル5?そんなの考えるな!

今は、こいつとの戦いだけを考えろ!

7年前の時と同じように!

 

「はぁっ!」

「ぬん!」

 

ガギィィィン!

ピキッ

 

!む、ベルの大剣の耐久が耐えきれんか……。

このままいくと、砕け散るか…。

 

ガン! 

ピシピシ…

 

キン!カン!

ピキキ…。

 

ガッシャーン!

 

ここまでか…。何っ!

大剣が飛んできただと!

なっ…、後ろを見ずに受け止めただと…。

 

「はぁぁぁぁぁっ!」

「くっ!」

ギンッ!

 

あの距離からここまで投げるとは…、何という力なのだ。

そうか…、あの突き刺さった大剣はこのためだったのか!

いや…タイミングといい、ベルが受け止めやすいように投げるとは…。

ミアの言う通り、あの二人は只者ではない!

 

「…っ!はぁっ!」

「!ちぃっ!」

ズンッ!

 

ザルドの太刀筋だけでない…。

マキシムの太刀筋もだ…。

誰だ!誰に教わった!

太刀筋を知っている奴がこの世にいるはずがない!

 

「ぬんっ!」

「ぐぅぅぅぅっ!」

 

…受け流しも完璧だ。

やめよう。目の前にいるベルは、2週間前のベルではない。

このままでは、【アポロン・ファミリア】の【太陽の寵童】の二の舞だ。

 

…それに徐々に攻撃力と速さが増してきている。

もう、こいつはレベル5になったばかりではない。

アレンやヘディンでは、もう相手にならないだろう。

レベルという枠を超えた奴だ。

 

ならば、見極めてやる。

フレイヤ様の『伴侶』としてふさわしいのか。

そして…、あいつらが求めた【最後の英雄】にふさわしいのか。

この一戦で見極める!

 

「やぁぁぁぁっ!」

「ぬおぉぉぉっ!」




レベル8となったオッタル VS 世界中の神々・人々等からパフをもらったベルとの激突が初回から開始です!
早くもベル脱落となるのだろうか!?

2回目の更新は本日12時からです。

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