今回は、生きて帰ってきたアーディさん回です!
ベルサイドの方は明日に更新します。
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第139話で、本作品の現時点(2022/5/9)での最高数の感想をいただきありがとうございます!
「そんなに引っ張ったら痛いよ!お姉ちゃん!」
「うるさい!黙って来い!」
「…………………。」
ううー、そんなに怒らなくても。
そりゃあ、あの幼い娘に不用意に近づいた私も悪いけど。
まさか、自爆攻撃してくるなんて…思わなかったもん…。
……?
あれ?ここ、オラリオだよね?
私の知っているオラリオと違い、雰囲気が笑顔であふれて明るくなっている…?
うーん…どうなってんだろう?
あれ?ホームを通り過ぎた?
え?どこへ行くの?
「あれ?『アイアム・ガネーシャ』を通り過ぎたよ?どこへ行くの?」
「いいから、来い!」
お姉ちゃん…?どうしたの?
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ここは共同墓地…。あれ、数が増えている……。
もうすぐ暗くなるのに…、いやだなぁ……。
お姉ちゃん、ここへ連れてきてどうしたんだろう…?
ガネーシャ様もいつもじゃない雰囲気を纏っている…?
何があったのかなぁ…?
「…アーディ、これを見ろ。」
「見ろって…ただのは…か。え?わ、私の名前?」
ど、どうして!わ、私の名前の墓があるの!?
「アーディ…、お前は死んだはずだった…。」
「…え?」
死んだ…?
「覚えているか?お前が助けようとした幼い娘が、闇派閥の自爆攻撃をお前に仕掛けたことを。」
「う、うん…。」
覚えているよ、ついさっきのことだから…。
「あの時、お前は自爆攻撃によって吹き飛ばされ、崩壊する建物に押しつぶされたはずだった…。更に他の闇派閥の自爆が重なり、あの倉庫は爆発した。爆破と火事がようやく収まり、瓦礫を取り除いてお前を探したが肉片すらもなかった。それもそのはずだ。お前は、今ここにいるのだから。」
「ど、どういうこと!?」
「わからない…わからないが…、お前は今ここにいる。ここに…っ!」
そう言いながら、私の肩を掴んだ。
「お、お姉ちゃん、落ち着いてよ。」
こんなに取り乱すお姉ちゃん、初めて見た…。
「落ち着けるものか!アーディ!今は…、あの日から7年経っているんだ!」
「な、7年!?ど、どういうこと!?」
何で、7年も経っているの!?
「……シャクティ、アーディよ。これは俺の予測だが…、ベル・クラネルは何らかで7年の時を越えてアーディ、お前を救い出し今の時代へ連れて帰ったのだ。アーディ…お前の恩恵が復活して俺と再接続したのが、何よりの証拠だ。絶対にあり得ぬことだが、目の前にするとさすがにな。」
「時を越えて…。」
「…そんなことがあり得るのか?」
「わからぬ…。だがな、シャクティ。お前も知っている通り、ベル・クラネルはこの半年で多くのあり得ないことを成してきただろう?……今回のこれは規格外だがな。…さすがのガネーシャも超ビックリだ。」
ガネーシャ様がマジモードに…。
じゃあ、今は本当に7年後のオラリオ…?
なら、あの明るい雰囲気も納得できる。
「じゃ、じゃあ。私は死んだことになっていたの…?」
「そういうことになる…。【白兎の脚】いや、ベル・クラネルには、7年前から許可なく連れてきたことに対して文句言いたいが、今となっては感謝してもし足りないがな。」
「あの子、ベル・クラネルって言うんだ…。」
「……気になるのは、そこなのか?はぁ……、お前は変わらんな。」
「お姉ちゃん、ごめんね。7年も心配かけて。私…ダメな妹だね。」
「…っ!う…っ!」
「間もなく大雨が来るな…。」
「大雨?ガネーシャ様、空には雲一つもないよ?……きゃっ!お姉ちゃん?」
お姉ちゃん?いきなり抱いて…。
…っ、泣いている…。
「アーディ…アーディ…アーーーディーッ!」
………ごめん、本当に。
「…ごめん、本当にごめんなさい!お姉ちゃん!」
「「うあああああああああああっ!」」
「……ベル・クラネル、感謝する。シャクティの7年も止まっていた時が、ようやく動き出したことを。」
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「グスッ…グスッ…。」
「ふー…。だが、お前が戻ってくれて本当によかったよ。」
「うん!そっか…7年かぁ…。あれ?私は15歳で死んだから、今は22歳?……ううん!まだ15歳!」
「お前という奴は…。」
「ということはお姉ちゃんは…3「ん?」…何でもないです。」
そっか…だからお姉ちゃんどっか老けている感じが…。
「何か考えなかったか?ん?」
「ナンデモナイデス。」
「うむうむ!久々の姉妹の会話はいいものだ!さあ!アーディ、次は俺の番だ!俺の胸へ飛び込んでこい!」
「それで、お姉ちゃん。7年間のことを詳しく聞きたいな。あの時のことも。」
「そうだな…だが、ここは人目につく。しばらくはフードを被ってホームにいろ。」
「ええーっ!早くあの子のところへ行きたいんだけどなー…。」
「しばらく待ってくれ。7年間のことももちろんだが、ホームにいる皆にも伝えないとな。」
「そうだね!7年間も留守にしてたものね!あれ?ガネーシャ様?どうしたの?帰りますよー!」
「ガネーシャ…スルーされた……。だが、これがアーディだな!」
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ホームへ帰ったら、イルタたちが私を見て大騒ぎし大泣きし、それが数時間も続いた…。
そして、戦争遊戯に【ガネーシャ・ファミリア】が【ヘスティア・ファミリア】に味方することに反対するものはいなかった。
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そして、私はお姉ちゃんから私が死んだということになった日から半年前までのことを聞いた。
「そっか…あの後に大抗争が起きたんだ…。」
「ああ…ある意味、お前が消えたのがあの時でよかったかもしれん。あのままだとお前は間違いなく大怪我してたか死んでいたかもしれん。それぐらい…ひどい戦いだった。」
死の七日間…。
相手があの最強の【ゼウス・ファミリア】の【暴食】と、最恐の【ヘラ・ファミリア】の【静寂】なんて…。
よく、みんな勝てたね…。
「そして、その2年後にアリーゼたちが…。」
「詳しいことはリオンが知っているが…な。」
リオンを除いて、全滅したなんて…。
あのアリーゼたちが、ジュラのような奴にやられるなんて信じられない。
「アストレア様がオラリオを出た後に、リオンが…。」
「お前がその場にいたなら、リオンを止められたかもな。だが、あの時のリオンはもう完全に復讐に染まっていた。私では…止められなかった。私は立場上手助けすることができず、物資援助しかできなかった。」
「ううん、私でも無理だったかも。リオンは正義に対してストイックだったから…。特にアリーゼたちを慕っていたから。」
「そうだな…。」
リオンが暴走したおかげで、オラリオから闇派閥が消え笑顔と明るさが戻ってきた。
リオンは【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】ができなかったことを単独で成し遂げたんだ。
内容はともあれ、『暗黒期』を終わらせたのは事実なんだから。
「それより!あの子のことを、ベルくんのことを聞きたい!」
「………ベル・クラネルのファンクラブの店がある…。団員の誰かが彼の伝記を持っていたはずだ…。」
「ええーっ!ファンクラブ!?そんなに人気なの!?行きたーい!」
「アーディ…お前はまだ死んだことになっているんだ。無用の混乱は招かないでくれ…。」
「むー…。伝記かぁ…。え?半年しか経ってないのに、伝記なの?」
「ああ…彼の活躍は私でも目を瞠るものばかりだ。アーディ…お前も知っている『異端児』も彼を一番に慕っているんだ。」
「ええっ!あの『異端児』も!?ベルくん、すごい!」
「あの少年は一体何者だろうな…。ここ半年といい、お前を7年前から連れて帰ってきたことといい…。」
「いいんじゃない?お姉ちゃん。彼はオラリオ、ううん…世界が求めた英雄かもしれないよ!私を時の彼方から連れてきたようにね!」
ベルくん!君のことを色々と知りたいな!
そして、君の近くにいたいなぁ…。
そうだ!
「お姉ちゃん…お願いがあるんだけど…。」
自分で書いたのもなんですがこの回は何度も読んでも、泣いてしまいます。
シャクティさんは気丈に振る舞っていますが、7年前にアーディを失ったことで自分の中で時が止まっていると思います。
ルゥさんと同じように…。
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