白兎に遺された、最強と最恐の造られしもの   作:覇幻

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ベルの新スキルについて驚愕・呆然としたアストレアです。
神でも驚愕しますね。

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戦人さん、誤字報告いただきありがとうございます!



第142話 正義神、墓参。

昨日は神としてでも驚いたわね…。

はぁ…ベルったら、あんなとんでもないスキルを発現するとは思わなかったわ。

時を越えるなんて…、あり得ないけど、実際にアーディを連れてきたものね。

……家族への想い。

…やはり私は彼らを許せないわ。

 

このスキルも、ベルには言えないわね…。

本人も知らないスキルがどんどん発現するなんて、ヘスティアも罪悪感につぶされそうね。

同情するわ…。

 

コンコン

「?誰かしら?」

「メイでございます。神アストレアに少々ご足労をお願い致します。ルゥさんにも来ていただいています。」

「わかったわ。今から行くわ。」

もう、ベルのスキルを解析したのかしら?…早いわね

何故ルゥも?

まあ、行けばわかるわね。

 

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「朝早くからお越しいただき、ありがとうございます。」

「どうしたのかしら?」

「少々お待ちくださいませ。」

この中庭に、私・ヘスティア・ベル・ルゥ・フェルズ・メイがいる。

何の用かしら?

 

「遅くなり申し訳ありません。アミッド嬢を連れてきました。」

「…おはようございます。」

「お、おはようございます。すみません!アミッドさん、うちのセバスがどうしても、と、」

「…いえ、気にしないで下さい。セバスさん、ここで集まって何の用でしょうか?」

「……(おかしいですね。発動しませんね?)」

「……(まだ何かが足りないでしょうか?)」

 

???

あら、【不冷】が来たわね?

「あー、ちょっといいか?椿から預かって来たんだが、その…ベルと【薫風】が戦ったモンスターのドロップアイテムをな。椿が拾ったままなんだ。後でヘファイストス様と椿が詫びしにくるそうだ。」

「!ジャガーノートの…爪ですか…。」

長く、デカいわね…。

この爪が…私の子供たちを…。

 

「ルゥさん…、この爪はルゥさんの好きにして下さい。ルゥさんが倒したのですから…。」

「いえ…、ベル。貴方がいなければジャガーノートを倒すこともできなかった。なので、それはベルが受け取って下さい。それに…私はそれを見たくもありませんので。」

「……分かりました。なら、これはアリーゼさんたちの墓に供えましょう。仇は取った証ということで、どうでしょうか?」

「!…そうですね。すみません。時間を少々いただいてもいいでしょうか?アリーゼたちの墓へ行きたいのですが。」

いい機会ね。私も行こうと思ってたわ。

戦争遊戯前に墓参りしておきたいわ。

 

「……えーと?」

「ヘスティア様、大変申し訳ありません。検証は失敗した模様です。」

「申し訳ありません。坊っちゃま。」

「あ、ううん!気にしないで!」

「すまないが、私も同行してもいいかね?戦場となるところを下見しておきたいのでね(アレらを仕掛けておきたいのもあるが)。」

「……私も同行してもよろしいでしょうか?神ヘルメスより戦争遊戯の治療担当を任されましたので、愚者さんと同じ目的で下見したいのですが。」

「はい、構いません。アリーゼたちも賑やかの方が喜ぶでしょう。」

そうね。大所帯になるわね!

 

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クノッソスを通して、セバスとメイによってすぐに18階層に着いた。

闇派閥がここを根城にして、大抗争を引き起こしていたとはね…。

【暴食】と【静寂】は暗にここを教えていたかもしれないわ。

 

「…ここです。アストレア様。セシルも連れてきたかったのですが、「どうしてもやることがあるので、戦争遊戯後でお願いします!」と。」

「仕方がないわ。今は緊急時だもの。」

「ここへ来るのは…あの時以来ですね…。」

「!!そ、そそそうですね!」

「?あっ…!す、すすすみません!」

…何かあったわね?

怪しいわ。

 

「神アストレア。ここで神威を解放するのはおやめくださいませ。」

「また、ダンジョンのイレギュラーが発生すると困ります。戦争遊戯の準備が台無しになります。」

…仕方がないわ。

帰ったら問い詰めましょう。

 

「みんな…長くお待たせしてすみません。アストレア様を連れてきました。……あの時のジャガーノートではありませんが、仇をとることができました。それがコレです……。ようやく、あの時のトラウマを越えることができました。ベルのおかげです。」

「ルゥ、ここにあるのは武器だけなのね?」

「はい…、あの時引き返して探したのですが、既にモンスターに食われたためありませんでした…。申し訳ありません。」

「責めているわけではないの。武器だけでもよく見つかったわね…。ルゥ、ありがとう。」

「いえ…。」

「皆、長く待たせてごめんなさいね。戦争遊戯後に、ちゃんとした花をたくさん供えてあげるから…。」

リリルカ・アーデに教えてもらった花屋で買った花を供えた。

武器だけなのは寂しいけど…。

 

「では、僕も花を…え?また?うわぁぁぁぁぁぁ!」

「!?」「え!今、ここで!?」

振り返ると、昨日の同じ穴が開いていた。

ベルはまたそこへ落ちたのだ。

 

「そういうことでしたか。」

「なるほど。それらが足りなかったのですね。」

「ベル・クラネルが消えた…?」

今度は何なの!?

 

「愚者!今の内に蘇生魔法の詠唱をお願いします!」

「な、何!」

「いいから早く!」

「わ、わかった!後で説明しろよ!」

 

【未踏の領域よ、禁忌の壁よ。今日この日、我が身は天の法典に背く。ピオスの蛇杖、サルスの杯。治癒の権能をもってしても届かざる汝の声よ、どうか待っていてほしい。王の審判、断罪の雷霆。神の摂理に逆らい焼きつくされるというのなら、自ら冥府へと赴こう。】

 

分からないわよ!

神なのに、全く分からないとは自分が不甲斐ないわ!




セバスとメイが条件を揃えようとしましたが、失敗しました。
墓参りをしようとしたところでベルがアリーゼ達の墓へ近づこうとした時にスキルがまた発動しました。

ミッションは何年前で誰を救うのでしょうか!?
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